温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2017年04月29日

おかげさまで2,000話達成!


 うっかりカウントを見過ごしていましたが、実は昨日、このブログの記事投稿数が2,000件に達していました。
 2010年2月のブログ開設から7年3ヶ月での達成でした。

 思えば昨年の10月22日、「おかげさまで1,900話」 と題したブログで、<半年後の2,000話を目指します> と書いているんですね。
 その通り、半年後に目標を達成しました。
 これも、ひとえに辛抱強くお付き合いしていただいている読者様のおかげであります。
 心よりお礼申し上げます。


 さて、ひと口に2,000話といっても、その数は膨大な数であります。
 筆者ですら、いつ、どんな事を書いたのかなんて忘れてしまっています。
 でも、ブログって、便利なんですね。
 バックナンバーを、すべて読むことができますもの。
 しかも筆者本人には、過去記事の人気ランキングなんていうのも検索することができるのです。
 ということで、2,000話達成記念特別企画として、今日現在の “人気ブログ ベスト5” を発表します。

 第1位 『山田べにこさんと対談』(2012.1.14) 2,830pv
 第2位 『老神温泉 「ぎょうざの満洲 東明館」』(2014.6.18)  2,685pv
 第3位 『座禅温泉 「白根山荘」』(2014.10.9) 2,276pv
 第4位 『謎学の旅③ 「おばけ坂の白い家』(2010.8.15) 2,193pv
 第5位 『沢渡温泉 「龍鳴館』(2010.4.23) 2,086pv


 ということで、今日が2,001話でした。
 気力と体力の続く限り頑張りますので、今後ともご愛読のほどよろしくお願いいたします。

 次は、5年後の3,000話を目指します!
  


Posted by 小暮 淳 at 20:42Comments(2)執筆余談

2017年04月28日

へびサミット&大蛇まつり


 取材を兼ねて、久しぶりに老神温泉(群馬県沼田市利根町) へ行ってきました。

 “兼ねて” というのは、来月温泉街で開催されるイベントの打ち合わせがメインの訪問理由だからです。
 僕は、2015年5月に老神温泉の全旅館を紹介した著書 『尾瀬の里湯』(上毛新聞社) を出版した縁もあり、たびたび老神温泉観光協会および老神温泉旅館組合からイベントや祭事に呼んでいただいてます。
 今回も協会事務所を訪ね、協会長および副会長、組合長らと打ち合わせをして来ました。


 老神温泉といえば?
 そうです、勇壮な大蛇みこしが温泉街を練り歩く 「大蛇まつり」 が有名です。
 その長さ、なんと108.22メートル!
 これは2013年に 「世界一長い祭り用の蛇」 としてギネス認定を受けています。
 でも、この大蛇は、毎年登場するわけではありません。
 12年に1度、巳年の年にしか、お目見えしません。

 でも今年は巳年じゃないけど、登場するんです!
 な~んでか?
 それはね、なななんと! 老神温泉で 「第1回 全国へびサミット」 が同時開催されるからなんです!!
 全国で初のへびサミットなのであります。

 参加予定団体は、次のとおりです。
 ・上神明天祖神社(東京都品川区)
 ・神王山北辰妙見寺(東京都稲城市)
 ・さいたま竜神まつり会(埼玉県さいたま市)
 ・脚折雨乞行事(埼玉県鶴ヶ島市)
 ・大広戸の蛇祭り(埼玉県三郷市)
 ・安行原の蛇造り(埼玉県川口市)
 ・おおとりまつり(埼玉県鴻巣市)
 ・ジャガマイタ保存会(栃木県小山市)
 ・牛尾の蛇祭り(千葉県香取郡多古町)
 ・えちごせきかわ大したもん蛇まつり(新潟県岩船郡関川村)
 ・雨生の大蛇祭(新潟県三条市)
 ・岩國白蛇保存会(山口県岩国市)
 ・ジャパンスネークセンター(群馬県太田市)


 「全国へびサミット」 は5月12日(金) の10:00~16:00、会場は利根観光会館。
 「老神温泉 大蛇祭り」 は、5月12日(金) と 13日(土) の2日間、温泉街各所で開催されます。
 また、108メートルの大蛇みこしが練り歩く渡御は、両日とも18:30~です。

 で、老神温泉観光協会では、大蛇みこしの担ぎ手を募集しています!
 参加費は無料、神社木札と手拭いがプレゼントされます(法被の貸し出しもあります)。
 希望者は、TEL.0278-56-3013 (老神温泉観光協会) まで。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:26Comments(0)ライブ・イベント

2017年04月26日

上牧温泉 「辰巳館」⑦


 2008年の暮れだったと思います。
 突然、NHK文化センターより電話がありました。
 「来年度の講座の講師をお願いできますか?」
 「講師ですか?」
 「ええ、里山ハイキング講座です」

 当時、僕は高崎市のフリーペーパー 『ちいきしんぶん』(ライフケア群栄) に 「里山をゆく」 という紀行エッセイを連載していたのです。
 たぶん、それで連絡が来たのだと思います。

 「山登りの講師ですか?」
 「はい、いかがでしょうか?」
 「いゃ~、山登りは趣味の範疇で素人ですから、お断りします」
 と告げたところ、
 「では温泉で、新講座の開講はいかがでしょうか?」


 あれから丸8年が経ちました。
 2009年4月に開講した 「ぐんまの温泉遺産を訪ねる」(現在の講座名は「名湯・秘湯めぐり」) は、今月9年目を迎えました。
 そして昨日、今年度の第1回講座が開講しました。

 今年度は新受講生を2名迎え、18名でのスタートです。
 第1回目ということもあり、ちょっぴり豪勢にしたくって、温泉大使の職権を乱用させていただきました。
 訪ねたのは、4代目主人の深津卓也氏が、みなかみ町観光協会長を務める上牧温泉 「辰巳館」 であります。


 「お待ちしていました」
 「ようこそ、お越しくださいました」
 バスが玄関前に着くと、ズラリとお出迎えの列が!
 旅館のスタッフだけかと思ったら、観光協会の専務や職員までもが並んでいるではありませんか!

 「これは、驚きました。すごい熱烈歓迎ぶりですね!」
 「そりゃ~、温泉大使様のお出迎えですから(笑)」

 いやいや、“たかが大使、されど大使” なのであります。
 その歓迎ぶりには、僕よりも受講生たちのほうが驚いていました。

 「温泉講座っていうのは、毎回、こんなにも歓待を受けるのですか?」
 今回から参加の新入生に訊かれ、
 「いや、その、あの……。これはビギナーズラックというやつですね。毎回は期待しないでください」
 と、あわてふためく僕でした。


 午前中は、男性が山下清画伯の壁画があることで有名な 「はにわ風呂」、女性が露天風呂のある 「かわせみの湯」 と 「たまゆらの湯」。
 昼食をはさんで、午後は男女が入れ替えとなりました。

 食事は、宿の名物 「献残(けんさん)焼」。
 献残焼とは、その昔、高貴な人に献上した物のおすそ分けを焼いて食べたという上越地方の郷土料理です。
 みんなで囲炉裏を囲んで、川魚や地鶏、野菜を焼きながら、和気あいあいといただきました。
 もちろん、生ビールや地酒も忘れずにいただきましたよ。

 「昼から飲めるって、幸せですね」
 「温泉入って、お酒が飲めて、最高の講座です」
 と、新入生からの評判も上々でした。

 この調子で、今年度も1年間、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:33Comments(0)温泉地・旅館

2017年04月23日

松本は今日も晴れだった


 抜けるように高く、どこまでも広がる青い空。
 遠くに見える雪を頂いたアルプスの峰々。

 おお~、愛しき街、松本よぉぉぉ~!


 ということで、今年も年に一度の “松本詣で” に行ってきました。
 長年の読者様ならば、ご存知だと思いますが、僕が毎年出版している温泉シリーズ本は、長野県松本市の印刷工場で刷られています。
 印刷データは、すでに入稿されています。
 あとは刷るだけ!というところまできました。

 そこで、印刷にかかる前に僕らは、最終チェック(色校正) をしに松本へ行くのです。
 僕らとは、ディレクターとデザイナーと出版担当者と僕です。


 工場の会議室から見える景色は、ちょうど1年前と同じ季節。
 目の前を流れる清流・奈良井川の土手のソメイヨシノは散り始めていますが、近くの山肌には淡いピンク色した山桜が見えます。
 今年も僕らを出迎えるようにウグイスが、美しい声で鳴いています。

 一枚一枚、ていねいに色校正紙をチェックすること1時間半。
 「これで、よろしいでしょうか? では、来週から印刷にかかります」
 印刷担当者の声を合図に、1年間かけてきた大仕事の全行程が終了しました。
 「お疲れさまでした」 「ご苦労さまでした」 「お世話様でした」 「よろしくお願いします」
 口々に礼を述べ、片付けと身支度にかかります。


 いざ、松本へ!
 ここも松本だけど、さらに中心市街地へ!
 それも駅前のビジネスホテルへ!

 でも時間は、午後の3時半です。
 繁華街へ繰り出すには、まだ陽が高過ぎます。
 でも、僕らは待てません!
 一刻も早く、祝杯を挙げたいのです。

 「カンパ~イ!」
 ホテルの隣のコンビニで買い込んだ缶ビールで、とりあえず仮の打ち上げとなりました。
 「小暮さん、いよいよ来年は記念すべきシリーズ10冊めですね」
 印刷担当者の言葉が、重く両肩にのしかかります。
 「ですね。こうなったら体力と気力が続く限り、書き続けますよ」
 「ぜひ、次回も印刷は、うちでお願いします」
 一同爆笑。

 その後、僕らは街へ繰り出し、名物の 「馬刺し」 や 「山賊焼き(鶏肉料理)」 に舌鼓を打ちながら地酒を思う存分浴びたのであります。


 終わらない旅はありません。
 いつかは終わりを迎えます。
 でも旅の終わりは、また新しい旅の始まりでもあるのです。

 ※温泉シリーズ第9弾の新刊本は、5月15日の発売予定です。
    


Posted by 小暮 淳 at 21:28Comments(0)著書関連

2017年04月21日

ロリコンは治らない?


 最近、一番驚いたことといえば、千葉県松戸市の女児殺害事件の容疑者逮捕のニュースでしょうか。
 容疑者が、保護者会の会長だったこと、見守りパトロールをしていたこと……。
 警察官が泥棒だった!ことよりも、はるかにショックは大きいのです。

 実は僕、現在でも地域の育成会連合会の役員をしています。
 かつてはPTA役員や子供会会長もしていました。
 だもの、ショックは根深いのであります。

 子どもたちに 「知らない人に付いて行ってはいけません」 とは言えても、「知っている人にも付いて行ってはいけません」 なんて言えますか?
 実際、地域の祭りやイベントなどで子どもたちの帰りが遅くなる時は、役員が車を出して、送り届けているのですから。
 その役員さんまでも、警戒しなければならないということでしょうか?

 いずれ、男性の役員は禁止!なんてことには、ならないでしょうね。
 今回の事件は、稀(まれ) の中の本当に稀なケースなんだと願いたいです。


 なぜ稀なのか?
 容疑者が “ロリコン” だったからです。
 それも、ただのロリコンではなく“異常な幼女趣味” でした。

 でもね、正常な僕からすると、とても理解に苦しむ点があります。
 彼には、被害者と同じ小学校に通う娘がいるんですよ!
 娘がいれば、ロリコンは治るでしょう!

 というのも僕は若い頃、友人たちから 「ロリコン」 と揶揄されたことがあるのです。
 ロリコンといっても本物のロリータコンプレックスではなく、童顔の女性が好みだったというだけなんですけどね。
 対象年齢だって、高校生以上でしたよ。

 でも結婚をして、子どもができました。
 3人のうち2人は女の子です。
 それだけでロリコンなんて言葉は、どこかへ消え去るものです。
 しかも娘たちの成長とともに、性的な対象年齢だって年々上がっていきます。

 ちなみに長女は現在28歳です。
 ということは、僕が興味を抱く女性は30歳以上ということになりますね。
 上限ですか?
 えーと……、美しい女性であれば何歳でもOKということで。
  


Posted by 小暮 淳 at 18:42Comments(2)つれづれ

2017年04月19日

ひとりH


 <また甲冑(かっちゅう) 脱いで、遊びに来てね>

 “ひとりH” をした翌朝は、必ずママからメールが届きます。
 まだ昨晩の酒が残る気だるい午前中、そんなひと言に心がなごみます。


 年中無休、休日未定の商売を生業にしていると、他人とはスケジュールがなかなか合いません
 昔から 「ひとり酒」 はガラじゃなかったんですけどね。
 歳を重ねたということでしょうか……。
 ぶらっと、仕事からもプライベートからも逃げたくなるときがあります。

 これといって急ぎの原稿もなく、ポッカリと空いてしまった平日の午後。
 そんな日、僕は酒処 『H』 へ向かいます。


 まだ陽が高いというのに、カウンターの奥には先客がひとり。
 常連のS君です。
 彼もまたアウトロー(自由業) なので、気分転換に 『H』 にやって来ます。
 なんでも、散歩の途中なのだといいます。

 「いいですね。散歩の途中で、ちょいと一杯なんて」
 「夕食までに戻らないと、家族に疑われます」
 「でも、酒の匂いがしてバレませんか?」
 「だから、この泡盛なんですよ。これなら匂いません」

 本当でしょうか?
 証左のほどは定かではありませんが、S君のそのなんともアウトローっぽい行動が、魅力的なのであります。

 「ジュンさんも嫌いでなかったら、一緒にどーぞ!」
 ということで、暮れなずむ街並みを眺めながら、ほろ酔いトークが始まりました。


 「1億円あったら、何に使います?」
 なぜか、もし宝クジが当たったらという話になりました。
 ママは、店をリフォームするといいます。
 S君は、話を振っておきながら答えを用意してなかったようです。

 「ジュンさんは?」
 考えてみたこともありませんでした。
 1億円、あったら……


 “1億円” と聞くと、僕は20年ほど前の、ある記憶がよみがえってきます。
 久しぶり会った旧友との酒の席での出来事です。

 「ジュンちゃんはさ、ふた言めには 『人生は金じゃないって』 って言うけど、それって、お金を持ったことのある人が言うセリフだよ」
 「えっ?」
 「俺は今、億の金を手にしたけど、手にしてみて初めて 『人生は金じゃない』 て分かったからね」

 ぐうの音も出ない僕。
 ただただ、敗北感を味わった夜でした。


 「あー、むかつく! そういうヤツ!!」
 S君が、雄叫びを上げました。
 「で、ジュンさん、なんて言い返したのよ」
 「いや、何も言えなかった。なんて言い返せば良かったんだろう?」

 するとS君は、こんなふうに教えてくれました。
 「俺だったら、『オメエは1億稼ぐまで、そんなことも分からなかったのかよ!』 と言ってやるね」

 おみごと! あっぱれ!
 なんともスカッとするセリフじゃありませんか!
 今度、そいつに会ったら、絶対に言ってやろう!

 そして、この後、2人して自然と口を突い出た歌が……

 ♪ 金のないヤツぁ オレんとこ来い来い オレもないけど心配するな~ ♪

 負け惜しみのような気もするけどね。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:17Comments(0)酔眼日記

2017年04月17日

マロの独白(24) キ●●マが、かゆ~い!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまたまた登場であります。

 ていうか、最近、オイラの出番が多いと思いませんか?
 というのも、ご主人様がヘンなのであります。
 “燃えつき症候群” て、やつですかねぇ。
 今までは、こんなことはなかったんですけどね。
 今回、本を書き上げたら、なんだかウツみたいに、いつもボーっとしていて、心ここにあらず状態の毎日を過ごしているのであります。

 「ご主人様、ブログを書かなくていいのですか?」
 とオイラが心配になって声をかければ、
 「あ、ああ……。面倒臭いなぁ~」
 ですって。
 「でも、読者のみなさんが、楽しみに待ってますよ」
 と言ったら、
 「だったらマロが書けばいいじゃん」
 ですって。

 ということで、魂が抜けてしまったご主人様に代わって、今回もオイラが代筆します。


 先週末から、またまた大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家に来ていました。
 今年93歳になられる高齢のため、耳は遠いし、目は見えないし、認知症はかなり進んでいますが、若い頃から登山を趣味にしていただけあって、足腰だけは丈夫なのであります。
 よって、オイラとは大の仲良し散歩仲間なんです。
 だから大主人様がやって来ると、オイラはごきげんなんでやんす。

 でも……

 でもでも、大主人様は夜が大変なんです。
 午後5時には夕食を済ませて、6時には床に就いてしまうのですが、それからが……。
 ほぼ1時間おきに目を覚まして、「オシッコ、オシッコ」 と家族を呼ぶのであります。
 (家族といっても、同じ部屋で寝ているのはご主人様で、隣の部屋にいるのはオイラです)

 そして、ご主人様が大主人様をトイレへ連れて行くと決まって、
 「背中がかゆい! かゆい、かゆい、かいてくれ~!!」
 って、だだをこねるのです。
 ご主人様は、おやさしいですからね、
 「じいさん、ここか? どこ? ここか?」
 と言いながら、夜中に大主人様の背中をかいて差し上げるのです。


 と、と、ところが、が、がーーー!!!!!
 昨晩は、とんでもないことが起きたのです。

 「かゆい、かゆい~! キ●●マが、かゆい~!!」
 オイラ、思わずゲージの中で、もんどり打ってしまいましたよ。

 えっ、今、なんて言いました?
 背中じゃ、なかったよなぁ~。

 「じいさん、なんだって?」
 「キ●●マが、かゆいんだよ」
 「なに? キ●●マが、かゆくなるわけないだろう! フクロだろう!?」
 夜の夜中に、なんて冷静な思考が働く、ご主人様なのでしょうか。

 「ああ、そうだよ。キ●●マが入ったフクロの裏側が、かゆいんだよ」
 オイラ、興味津々で、聞き耳を立てていたのでありやす。
 だって、心やさしいご主人様のことだから、かいて差し上げるのかと思ったから。

 ところが、やはりご主人様も、ふつうの人間であります。
 「じいさんよ、自分でかいてくれや!」
 そう、言い放ったのです。

 ふーーーぅ、良かった。
 だって、大好きなご主人様が、いくらお父上だといっても、キ●●マ袋をめくり上げて、その裏側をかいてあげている姿は、見たくないですからね。


 でも、人間って、やっかいな生き物でやんすね。
 オイラなら簡単にペロペロと、自分でなめてしまうんですけどね。

 それにしても、ご主人様、お疲れさまでした。
 オイラは知っていますよ。数えていましたから。
 昨晩、大主人様は、12回もトイレに起きていましたものね。
 今夜は、ごゆっくり、お休みくださいませませ。
 チワワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 15:55Comments(2)つれづれ

2017年04月13日

銀盤の長嶋茂雄


 昨日、フィギュアスケート女子の浅田真央ちゃんが、引退会見をしました。

 なぜか 「真央さん」 ではなく、「真央ちゃん」 なんですね。
 世界のトップアスリートなのに、誰もが 「ちゃん」 と親しみを込めて呼んでしまうところが、国民的アイドルたるゆえんなんでしょうね。

 僕的には安藤美姫さんのファンだったんですけど、やっぱり真央ちゃんは別格の存在です。
 ついつい娘のような、それも年齢的にみたら末娘を見守る親目線になってしまいます。
 (安藤美姫さんじゃ、愛人目線になってしまいますものね)


 それにしても見事な引退会見でした。
 弱冠26歳にして世界の頂点を極めた人の言葉には、年齢を感じさせない重みを感じます。
 「悔いはない。やり残したことはない」
 「フィギュアスケートは人生」
 とまで言い切りました。

 まあ、60年近く生きてきても後悔と、やり残してきたことばかりで、いまだに人生を模索している凡人と比べてはいけないのでしょうが、26歳にして “人生” を成し上げてしまった偉業には、ただただ感服してしまいました。
 そして会見で見せた、涙と笑顔!
 1アスリートとしてではなく、スーパースターの風格でした。


 僕は前々から真央ちゃんのことは、アスリートを超えた存在だと思っていました。
 “強い” ことよりも “感動” を与えてくれるエンターテーナーを感じていたからです。
 フィギュアスケートファンでなくても、応援したくなり、あこがれてしまう人……
 そう! かつての長嶋茂雄さんのような……。

 と思っていたら、さる新聞に、こんなコメントが寄せられていました。
 <純真な人柄でこれほど愛された選手は、長嶋茂雄さん以来かもしれない>
 同じことを考えている人がいるのですね。


 真央ちゃんは会見で、「生まれ変わったらまたスケート選手になるか?」 という記者からの質問に、こう答えていました。
 「やり切ってもう悔いがないので、スケートの道は行かない。食べることが好きなのでケーキ屋さんとかカフェとかをやってみたい」

 なんという、いさぎよさ。
 26歳にして、人生を完結させてしまったのですね。
 それにしても真央ちゃんは、まだ若い!
 生まれ変わらなくても、これからいっくらでもケーキ屋さんになれるのです。

 あっぱれ! 見事なアスリート人生でした。
 そして、お疲れさま。
 感動をありがとう。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:22Comments(0)つれづれ

2017年04月10日

マロの独白(23) 雨上がりの散歩道


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまた登場しました。

 だってだってだって、大主人様がまたやって来たんでやんす。
 あっ、大主人様といっても、初めて読まれる読者様には分からないですよね。
 大主人様とは、ご主人様のお父上のことであります。
 なぜ週末になると、やって来ることになったのかは、前回のオイラの独白を読んでくださいませませ。 


 「ワンワン、大主人さま~! いらっしゃいませ~!!」
 オイラは、玄関までお出迎えしたんでやんす。
 ところが……

 「うわっ、なんかいるぞ!」
 「マロだよ。じいちゃん、この間も会ったろ?」
 と、ご主人様がオイラを改めて紹介してくださっているのに、
 「なんだい? これはイヌか、ネコか?」
 「イヌだよ」
 「なんでイヌがいるんだい? 後をついてきちゃったのかい?」

 もー、大主人様ったら、オイラは野良犬じゃありませんよ。
 れっきとした、ここんちの飼い犬です!
 しかも家の中で飼われている座敷犬ですからね。


 でもでも今回、オイラの夢が叶ったんでやんすよ。
 そう、大主人様との “初散歩” であります。

 昨日の午後、雨が上がって、晴れ間も見えて、絶好のお散歩日和になりました。
 ご主人様の左手にはオイラのリード、そして右腕は杖を突いた大主人様の左手をガッチリ、ガードしております。

 ふだんはノロマでチビで、ご主人様に 「さっさと歩けよ」 と叱られっぱなしのオイラですが、昨日は違いました。
 だって大主人様のほうが、オイラより歩くの遅いですからね。
 だから、オイラが一歩先を歩いて、道案内を買って出たんでやんす。
 そしたら……

 「おい、なんかオレの前にいるぞ! なんだ?」
 大主人様は、耳も遠いけど、目も良く見えないんです。
 「マロだよ、さっきも家の中で一緒だったじゃないか」
 と、ご主人様が説明しますが、大主人様の記憶は3分と持ちません。
 「マロっていうのはなんだい? イヌか、ネコか?」
 もう、堂々めぐりであります。
 仕舞いには……

 「どっかから、ついてきちゃったんかね」
 だ・か・ら、オイラは野良犬じゃありませんって!!

 でもね、とっても楽しい散歩でやんしたよ。


 ただね、夜が大変なんです。
 オイラは隣の部屋で寝ているから、毎回気づいているんですけどね。
 大主人様ったら、朝までに8回もトイレに起きるんですよ。
 そのたびに、「うわぁ~、ここはどこだ~! ああ、分からない、分からない」 と大騒ぎ。
 そして、あわてて飛び起きるご主人様。

 すっかりオイラも寝不足であります。
 でもオイラは、いつでも昼寝ができるからいいけど、ご主人様は一日中、眠たそうでした。

 がんばれ~、ご主人さま~!
 オイラが癒やしてさしあげますからね。
 チワワン!

   


Posted by 小暮 淳 at 18:48Comments(2)つれづれ

2017年04月08日

筋書きのないドラマ


 先日、新聞紙上で 「生涯未婚率」 というのが発表されました。
 あまり聞き慣れない言葉ですが、50歳まで1度も結婚をしたことのない人の割合だそうです。

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の2015年の調査によると、男性は23.37%、女性は14.06%だったとのこと。
 これは男性の4人に1人、女性の7人に1人が生涯未婚ということになります。

 正直、驚きました!
 少子化とともに晩婚化が進んでいることは承知していましたが、未婚率しかも生涯独身で通す人が、こんなにも増えていたとは思いませんでした。
 ちなみに群馬県だけを見ると、男性23.56%、女性11.85%でした。
 男性はほぼ全国平均で、女性はやや歯止めがかかっています。

 気になるのは、その理由です。
 なぜ結婚をしないのか?
 これが実に興味深いのであります。
 別の調査ですが、全国の18~34歳の未婚者のうち 「いずれは結婚したい」 と考えている人は、男性86%、女性89%も占めているのです。
 では、なにが結婚のハードルを高くしてしまっているのか?

 理由として40%以上の男女が、「結婚資金」 を挙げています。
 これまた、おったまげであります。
 そりゃ~、当然だ!
 金が貯まるのを待っていたら、いつまで経っても結婚なんてできませんって!


 自慢じゃありませんが、僕は無職で結婚しましたからね。
 いえいえ、する気はなかったんですよ。
 生涯独身貴族でいたいタイプの人間でしたから。
 でも、当時の彼女(家内ですが) から、「なんとかなると思えないの?」 「無職は結婚しない理由にならない」 と言われ、思いっ切り背中を押されてしまいました。

 あれから30余年……。
 案ずるより産むが易し!
 なんていうことはありません。
 今日まで、たんたんと生きております。

 人生は、筋書きのないドラマなんですね。
 何が起きるか分からないから面白い。
 石橋を叩いて壊してしまうくらいなら、吊り橋をハラハラドキドキしながら渡るほうが、よっぽど楽しいと思うんですけど。


 結婚を悩んでいるみなさん!
 なんとかなりますって!
 思いっ切り人生の吊り橋を突っ走ってくださいな。
   


Posted by 小暮 淳 at 13:23Comments(2)つれづれ

2017年04月06日

ひとり祝い酒


 つくづくライターとは、孤独な職業だと思います。
 天職だと思うこともありますが、もしかしたら、さびしん坊の僕には向かない職業なのかもしれません。

 “本を著する” という一見、派手な部分もありますが、でも全体の作業からみたら、ほんの数パーセントです。
 90%以上は、日々取材と執筆に追われている実に地味な作業の積み重ねなのです。
 「ああ、報われたい! 早く楽になりたい!」
 そんな悲鳴とも嘆きにも似た心の叫び声を上げながら、一年のほとんどを過ごしています。


 昨日、最後の原稿を入稿しました。
 喜びよりも脱力感のほうが大きく、そんな自分を一分一秒でも解放してあげたい衝動に駆られます。

 自分を褒めてあげたい?
 いえいえ、褒めるには早過ぎます。

 本を作り、世に出すという仕事は、これからが肝心要の本番なのです。
 制作の順番として、著者だけが “イチ抜け” したに過ぎないのです。
 デザイナーは今、ねじり鉢巻で、頭から湯気を上げながらデザインと格闘しているはずです。
 ディレクターは、出版社と印刷会社の間に立って、今後の段取りに奔走しているはずです。
 担当編集者は、表紙や帯のコピーやデザインを模索していることでしょう。


 先日、“Xデー” が発表されました。
 Xデーとは、新刊本の発行日のことです。
 もう、泣いても笑っても2ヶ月を切りました。
 その日が来れば、楽しい楽しい打ち上げ会や出版記念パーティーなどが目白押しです。

 でも、でもでもでも~! その日まで待てないのです!
 頑張った自分にご褒美を!!
 今すぐ捕らわれの身から解放を!!

 ということで僕は昨日、日の明るいうちから、いそいそと家を出たのであります。
 向かったのは、もちろん馴染みの酒処 『H』。

 「終わらない旅、ご苦労さま」
 カウンターに座るやいなや、すでにブログをチェックしていたママが、そう言って、おしぼりを手渡してくれました。
 「カンパ~イ!」
 居合わせた常連客とのいつもの乾杯ですが、僕にとっては格別に五臓六腑へ染み渡るのであります。

 「ふぅ~!」
 ため息混じりに、飲み干した生ビールのグラスを置くと、
 「お疲れさまでしたね」
 と、ママの笑顔が受け止めてくれます。
 すると、全身をガッチガチに覆っていた鎧(よろい) のような緊張感が、まるで魔法が解かれるようにユルユルと消えてゆくのであります。


 「ジュンさん、次の本、いつ出るの?」
 「また買うからね!」
 常連客の言葉に、すべての苦労が報われていきます。

 孤独な職業だけど、僕自身は孤独とは無縁なのであります。
 ひとり祝い酒のつもりが、気が付いたら、いつもと変わらない賑やかな酒になっていましたとさ……。

 よーし、明日からまた頑張るぞっと!

   


Posted by 小暮 淳 at 19:26Comments(2)酔眼日記

2017年04月05日

終わりのない旅が終わるとき


 “終わらない旅はない”
 僕は苦しい時、いつも呪文を唱えます。


 2009年9月、『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) という本を書いてから、僕は終わりのない旅に出てしまいました。
 2010年9月、『群馬の小さな温泉』。
 2011年9月、『あなたにも教えたい四万温泉』。
 2012年9月、『みなかみ18湯』上巻。
 2013年4月、『みなかみ18湯』下巻。
 2014年4月、『新ぐんまの源泉一軒宿』。
 2015年5月、『尾瀬の里湯』。
 2016年5月、『西上州の薬湯』。

 そして今年、シリーズに新たな1冊が加わります。

 終わりのない旅ですが、とりあえず “一時帰宅” するとき がやって来ました。
 1年に1回訪れる、この瞬間を毎回どんなに待ち焦がれていることか!
 そして今年も、その瞬間がもうすぐやって来ます。

 いわゆる業界用語で言うところの 「脱稿」 であります。
 すべての原稿から手が放れることを言います。
 では、その最後の原稿とは?

 僕は必ず最後の原稿は、「あとがき」 と決めています。
 本文はもちろんのこと、「まえがき」 や 「コラム」 などの原稿もすべて入稿した後、1年間の取材活動を振り返りながら執筆にかかります。


 昨晩、その 「あとがき」 が書き上がりました。
 これより推敲(文章の練り直し) に入ります。

 もうすぐ、です。
 終わりのない旅が、とりあえず終わるのです。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:16Comments(2)執筆余談

2017年04月02日

温泉大使と泉極娘


 群馬県利根郡みなかみ町民のみなさ~ん、こんばんは!
 あなたの町の温泉大使です。
 みなさんのお宅に、もうカレンダーは届きましたか?

 実は、このたび、みなかみ町が2017年度の 「みなかみ町カレンダー」(2017年4月~2018年3月) を制作しました。
 でも、このカレンダー、ふつうのカレンダーじゃありません。
 ひと言で言えば、“みなかみ18湯カレンダー” なんです。

 今さら説明はいらないと思いますが、まだ知らない人のためにちょっぴり解説します。
 みなかみ町は、2005年10月に水上町と月夜野町と新治村が合併して誕生した町です。
 面積も県内最大になりましたが、温泉地の数も県内最多の18ヶ所になりました。
 そして2012年9月に、僕は 『みなかみ18湯』(上毛新聞社) という本を上梓しました。

 そんな名付け親という縁もあり、昨年5月に僕は、みなかみ町より温泉大使に任命されました。


 今回、制作されたカレンダーは、1ページ目から最後まで、すべて温泉づくしです。
 その表紙をめくった1ページ目に、僕が登場します!
 「みなかみ温泉大使のご紹介」 には、写真とプロフィール。
 「みなかみ温泉大使がオススメする みなかみ18湯のポイント」 では、僕が18湯すべての温泉のコメントを書いています。

 そして2ページ目。
 ここでは、昨年開催された 「温泉総選挙」 の「リフレッシュ部門」 で見事!第1位に輝いた経緯と解説がされ、みなかみ18湯の泉質の説明がされています。

 で、3ページ目からが各温泉地を紹介するカレンダーになっています。
 4月、上牧温泉と奈女沢温泉
 5月、湯宿温泉と赤岩温泉
 6月、真沢温泉と月夜野温泉
 7月、川古温泉と高原千葉村温泉
 8月、湯檜曽温泉
 9月、法師温泉
 10月、向山温泉とうのせ温泉
 11月、水上温泉
 12月、谷川温泉
 1月、宝川温泉
 2月、猿ヶ京温泉
 3月、湯ノ小屋温泉と上の原温泉
 どこかの月に、僕の入浴シーンが入っているので探してみてください。

 そして最終ページ(裏表紙) には、萌えキャラの 「泉極娘(せんごくガールズ)」 が登場!
 泉極娘は、「みなかみ18湯」 をモチーフにした18人の少女キャラクターです。
 温泉大使とともに、みなかみ町の温泉をPRしています。


 ということなんですが、残念ながらこのカレンダーは非売品なのであります。
 どーしても欲しい!という人は、みなかみ町民か関係者におねだりしてみてくださいな。
 温泉ファンにとっては、かなりレアなお宝カレンダーですぞ!
   


Posted by 小暮 淳 at 20:39Comments(2)大使通信

2017年04月01日

シークレットトラックを探せ!


 ザ・キャプテンズのテッド・マングローブさんが歌う演歌 『吾妻線~中之条version』 は、もう聴かれましたか?


 きっかけは去年の9月、中之条町(群馬県吾妻郡) で行われたエフエム群馬の公開放送にゲスト出演した時のことです。
 同じくゲストで来られていたのが人気グループサウンズ、ザ・キャプテンズの傷彦さんとテッドさん。
 その時、キャプテンズが歌ったのが、ご当地ソングの 『吾妻線』中之条バージョンだったのです。
 温泉好きのテッドさんらしく、歌詞には中之条町にある9つの温泉地名が登場します。

 「そうだ、小暮さん、レコーディングの時は、ぜひ参加してください!」
 その日、楽屋で彼らから言われた言葉を僕は、すっかり忘れていました。


 年末になって突然、ラジオ局のディレクターから電話がありました。
 「1月○日ですけど、ご都合はいかがですか?」
 「えっ、なんでしたっけ?」
 「キャプテンズさんから、ぜひ、小暮さんも参加して欲しいと」

 えっ、えっ、えっ、まさか!
 あれって、社交辞令のリップサービスじゃなかったんですか!?
 本当に、本当だったんですね~!!!


 ということで、ザ・キャプテンズのテッド・マングローブさんの歌う 『吾妻線~中之条version』 に、コーラスとして参加してきました。
 歌のバックで 「ポッカポッカ」 とハモっているのが、僕とお笑いコンビ 「手作り餡子の甘いやつ」 の竹村淳矢さんです。
 エフエム群馬では、もう何度も流れているので、聴いた人もいるでしょうね。

 で、問題は、この歌がCDとして出ていることには出ているのですが、完全なるシークレットトラック版なのであります。
 収録されているのは、テッド&傷彦P(ザ・キャプテンズ) が歌う、手作り餡子の甘いやつ公式テーマソング 『ビター・スウィート・餡子』(税込 1,480円) の中のどこかです。

 そう、どこかなんです!
 ジャケットには歌のタイトルも書かれてなく、どこに入っているかも分かりません。
 「あーあ、入ってないんじゃないの……」
 と、あきらめた頃に突然、ド演歌が鳴り響きますよ。
 興味のある方は、ぜひ探してみてください。

 中之条町観光大使からのお知らせでした。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:28Comments(2)大使通信

2017年03月30日

千年湯めぐり


 歴史の古い温泉場のことを “古湯(ことう)” といいます。
 では古湯とは、どのくらいの起源なのでしょうか?
 ものの本によれば、それは奈良・平安時代からの開湯が伝わる温泉場とあります。
 別名 「千年湯」 と称される由緒正しき歴史を持つ温泉場のことだそうです。


 今週は、2つの古湯をめぐってきました。

 野沢温泉(長野県) を訪ねるのは、5年ぶりのこと。
 僕が講師を務める野外温泉講座で行ってきました。
 前回は、外湯(共同湯) のあまりの熱さに肩まで沈めず、ほうほうのていで逃げ帰った記憶があります。
 今回は、そのリベンジであります。

 野沢温泉の開湯は、奈良時代の高僧・行基によると伝わります。
 のち江戸時代初期(寛永年間) に、飯山藩主の松平遠江守が別荘を建て、浴場や宿を整備し、湯治場として利用されるようになったとのことです。


 温泉街の中心で威風を放つ 「大湯」 は、野沢温泉のシンボルです。
 浴室に入って手前が “ぬる湯”(約45℃)、奥が “あつ湯”(約48℃)。
 どちらも熱いのですが、とりあえず前回同様なんとか、ぬる湯はクリア!

 「先生、男の子だろ!」
 「我々に手本を見せてくれなくっちゃ!」
 受講生らに叱咤激励されながら、初のあつ湯に挑戦です。

 「う、う、うううーーーーー!!!!」
 水道の蛇口を全開にしながら、なんとか肩まで浸かりました。
 「1、2、3、4……。ダメだぁ~!」
 10カウント数えることなく、ギブアップ。
 それでも5年ぶりに、雪辱を晴らしたのでありました。



 今日は朝から四万温泉(群馬県中之条町) へ行ってきました。
 5月から始まる新連載の取材です。

 四万温泉の開湯は、永延3年(989) と伝わります。
 伝説では、源頼光の四天王の1人、日向守碓氷貞光という武将が夢のお告げにより 「御夢想の湯」 を発見しました。
 四万の病を癒やす湯であることから、この地を 「四万の郷」 と名づけたといいます。

 ま、僕にとって四万温泉は過去に本も書いているし、ホームグランドのような温泉地であります。
 今さら取材もないのですが、やはりそこは “現場百遍” のライター魂がうずくのであります。
 最新の情報を得るために温泉協会を訪ね、担当職員とともに温泉街をロケしてきました。

 もちろんカメラマンも一緒ですから、毎度おなじみの入浴シーンの撮影もしっかり押さえました。
 町営の日帰り入浴施設 「四万 清流の湯」 の露天風呂からは、その名のとおり、蒼く澄み切った四万川の流れを眺めながらの湯浴みを堪能してきました。


 <ここには、青く澄んだ川の流れと、こんこんと湧き出す豊潤な温泉、そして何百年もの間、湯とともに暮らしてきた素朴な人たちが生きています。(中略) 「何もない」のではなく、「湯がある」 ことへの畏敬の思いが、変わることのない四万温泉を守り継いでいるのです。> 『あなたにも教えたい四万温泉』 より
   


Posted by 小暮 淳 at 18:51Comments(0)温泉地・旅館

2017年03月27日

マロの独白(22) 大主人様がやって来た!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 今月は、2度目の登場でやんす。
 というのも……


 てーへんだー、てーへんだー、一大事だーーーっ!!!!
 ご主人様のお父上が、我が家にやって来たのであります。
 それも2泊3日のお客様としてでやんす。

 なんでも、ご主人様とご主人様の兄上様で協議した結果、兄上様の介護負担を軽減するために、デーサービスやショートステイがお休みの週末に、ご主人様がお父上を預かることになったらしいのです。

 「マロ、いいか。明日からじいさんが来るけど、仲良くしてくれよな」
 「もちろんです、ご主人様。ご主人様のお父上は、オイラにとっては大主人様ですから。一緒に散歩のお供をいたしやす」
 と、大主人様のご来宅を心待ちにしておりました。


 「おい、ここは、どこだ?」
 「ここはジュンのうちだよ」
 「ジュンって誰だい?」
 「いやだな、あなたの息子ですよ」
 「そうか、オレには息子がいるのか」
 大主人様は、御歳92歳。
 五体は健康なのですが、認知症がかなり進んでいます。

 「おい、マロ、あいさつをしろよ」
 「ワンワン、えーと、マロでやんす。大主人様、お会いするのを楽しみにしておりました。よろしくお願いいたしやす」
 と言って、オイラは大主人様の膝の上に、チョイと前足を乗せたのでございます。
 すると、大主人様ったら

 「うわっ、うわっ、なんだ! これ生きているのか?」
 「じいさん、マロだよ。前にも会ったことがあったろう」
 「ダメだ、ダメだ、あっちへ行け! 俺は生き物がキライなんだ~!!」
 そう言って、オイラを突き飛ばしたのであります。


 ご主人様も気をきかせて、オイラと大主人様の部屋を分けてしまうし、この2日間は雨で一緒に散歩へ行く夢も叶いませんでした。
 でもオイラ、あきらめないワン!
 これからも週末になれば、大主人様は来るのですから、仲良くするだワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 14:43Comments(2)つれづれ

2017年03月24日

伊香保清遊 ~詩人が愛した石段街~


 <私の郷里は前橋であるから、自然子供の時から、伊香保へは度々行って居る。で「伊香保はどんな所です」といふやうな質問を皆から受けるが、どうもかうした質問に対してはつきりした答えをすることはむづかしい。> (『石段上りの町』より)


 1年間にわたる長い旅が、終わろうとしています。
 大正時代に郷土の詩人・萩原朔太郎が書いた随筆の冒頭で、いきなり登場する問いかけの言葉。
 「伊香保はどんな所です?」

 その答えを探るべく、旅を続けてきました。
 そして、たぶん今回の旅の最後ではないだろかと思われる、のんべんだらりとした2日間を伊香保で過ごしてきました。


 石段街の中ほどに位置する旅館に、5人の仲間が集まりました。
 カメラマン、デザイナー、ディレクター、出版担当者と僕です。

 これは毎年この時期に恒例となっている、現地で行う最終の “編集および出版会議” なのであります。
 そして夜は、互いの労をねぎらう、慰労会でもあります。
 でも著者である僕は、すでに全取材を終えていますから、高みの見物であります。
 ロケハンに出かけるカメラマンたちを見送って、昼間から風呂に入り、ビールを飲んで、夕方にはすでに出来上がってしまったのであります。


 <伊香保の町は、全体に細い横丁や路次の多い、抜道だらけの町である。(中略) 伊太利のナポリ辺へ行くと、市街の家並が不均斉で、登ったり降りたり、中庭を突つ切つたり、路次から路次へ曲がつたりする迷路のやうな市街が多いといふことを聞いてゐるせいか、伊香保の町の裏通りを歩くと、何となく南欧の田舎町という感じがする。> (『石段上りの街』より)

 「伊香保って、路地と坂道が多くて、ヨーロッパの町並みに似ているね」
 重い機材を抱えて、撮影から帰って来たカメラマンの第一声です。
 くしくも、朔太郎と同じことを言うのでした。

 “坂道と路地の町”

 全国でも珍しい山の中腹から源泉が湧き出る温泉地ならではの風景です。


 時は春。
 桜の便りが聞かれる今日この頃だが、伊香保の春はまだ遠からじ。
 今日も朝から時おり、小雪がちらつく花冷えの一日となりました。

 それでも石段街は、とてもにぎやかです。
 平日だというのに、若い女性たちでいっぱいです。
 たぶん、卒業旅行なんでしょうね。
 みやげ物屋からは、どこも黄色い声が響いています。

 暮れなずむ街に、明かりが灯る頃。
 我も文豪を気取って、浴衣に丹前を羽織って、石段へ。
 射的やスマートボールに興じる若者たちを横目に、カウンターで生ビールをいただいたのでありました。


 <この温泉の空気を代表する浴客は、主として都会の中産階級の人であるが、とりわけさうした人たちの若い夫人や娘たち──と言つても、大磯や鎌倉で見るやうな近代的な、中凹みで睫毛の長い表情をした娘たちではない。矢張、不如帰の女主人公を思わせるやうな、少しく旧式な温順さをもつた、どこか病身らしい細顔の女たち──である。> (『石段上りの街より』)
 ※「不如帰(ほととぎす)」 は、伊香保を舞台にした徳富蘆花の小説です。
  


Posted by 小暮 淳 at 19:27Comments(3)温泉地・旅館

2017年03月21日

3つの温泉地の3つの温泉宿


 先日、某国立大学のOBという方々とお会いしました。
 なんでも群馬で同窓会が開催されるので、いい温泉を紹介してほしいとのことでした。
 だったらお安い御用です!
 と二つ返事でお受けして、指定されたお店に出かけて行ったのであります。

 集まったのは群馬支部の30~50代の男性5人。
 なかには温泉大好きファンもいたりして、それはそれは楽しい宴の席となりました。
 でも……、これはただの飲み会ではありません。
 全国からやって来る人たちに、自慢できる群馬の温泉を選出する重大な会議なのです。
 ところが話を聞いて、ビックリ!
 かなりの難題だったのであります。


 条件その① 150~200名を収容できる温泉宿であること。
 条件その② 電車と車の交通の便が良いこと。
 条件その③ 近くでアウトドアレジャーが楽しめること。
 条件その④ 草津温泉と伊香保温泉を除く(過去に開催したため)

 ん~、いかがですか?
 かなり難易度の高い条件だと思いませんか?
 草津と伊香保という群馬の2大温泉地が使えないとなると、駒は限られてきます。
 さらに条件は加わります。

 「申し訳ありませんが、小暮さんのおすすめの温泉宿を3つ挙げてもらえませんでしょうか?」
 「み、み、みっつ~!!! しかも異なる温泉地で3つの宿ですか~!」

 でも、そこは群馬を代表する温泉ライターですからね。
 頭の中にある、ありとあらやる引き出しから情報をかき集めて、なんとか3つの温泉地から条件を満たす宿を選出しました。
 とりあえず群馬支部のOBの方々も納得されたようなので、めでたし、めでたし。

 これで全国から群馬の温泉に来てくださるのなら、やっぱりお安い御用なのであります!
   


Posted by 小暮 淳 at 13:42Comments(2)温泉雑話

2017年03月19日

金があったらバチが当たる


 「幸せになっちゃダメ! 小暮さんはアウトローなんだから!!」

 突然、カウンター席の隅で、ヨッパライが大声を上げました。
 馴染みの居酒屋での常連客とのざれ言です。

 それまで僕は、ママと両隣の客と、僕の私生活について話していました。
 息子が先日、結婚したこと。
 今年は、2人目の孫が産まれてくること。
 どこにでもあるような普通のオヤジの世間話であります。

 でも、それが彼には面白くなかったんでしょうな。
 「不真面目に生きている小暮さんが、真面目に生きている自分たちと変わらない平凡な暮らしをしているなんて許せない」 と思ったのでしょう。
 言われた本人でさえ、「だよね、ゴメン」 と素直に納得してしまいました。

 彼は僕と同世代。
 でも、かたや某有名企業のエリートサラリーマンです。
 “アウトロー” の僕には、計り知れない苦労と屈辱のイバラの道を歩んで来たことでしょうね。
 「それじゃ、不公平だろう!」 という怒りの声が、悲しい嘆きとなって僕の胸に刺さりました。


 その翌日。僕は同じアウトロー(自営業) の友人を訪ねました。
 「そりゃあジュンちゃん、無理もないよ。オレたちは社会の落ちこぼれなんだから。甘んじて、その言葉を受けなくっちゃ」
 そう言うのであります。
 彼は、小さいながら工房を構える一国一城の主。
 たった1人で、独自の世界を生きてきました。
 それでも私生活では持ち家に住み、2人の子どもを立派に成人させています。

 ただし僕同様、昔も今も “貧乏” の二文字に縛られて暮らしています。


 「それってさ、昔、ジュンちゃんのオヤジが言ってたセリフと同じだよね。『これで金があったらバチが当たる』 っていう言葉。今じゃ、オレの座右の銘だものな」

 『これで金があったらバチが当たる』

 そうなんです。
 人生を好き勝手に生きてきたオヤジの口ぐせなんです。
 するとオフクロは必ず、こう返していました。
 「そうですよ。おとうさんは好きなことだけして生きてきたんだから、お金のことは言ってはいけませんよ」 と。


 幸せとは、他人を羨ましがらずに暮らすことなのかもしれませんね。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:51Comments(0)つれづれ

2017年03月18日

誰がために生きる


 三十にして立つ
 四十にして惑わず
 五十にして天命を知る

 なるほどと思うのですが、なかなか凡人は孔子のようには生きられません。
 僕なんか、いまだ立場はおぼつかず、迷いっぱなしだもの、天命なんて知るよしもありません。

 でも僕は、昔から自分の人生を孔子風にいましめてきました。
 20代は 「体験」、30代は 「蓄積」、40代は「 行動」、50代は 「表現」です。
 若いときはハチャメチャなこともしたけど、それは 「体験」 となったし、ガムシャラに働いた時代もあったけど、それは 「蓄積」 されました。
 そして、やっと重い腰が上がって飛び回れたのが、40歳を過ぎてからです。

 まあ、それなりに言葉どおりの人生を歩んで来たように思います。
 が、しかし、今、ハタと立ち止まってしまいました。
 60代は何をしよう? どう生きればいいのだろうか?って……
 孔子は、なんていっているのでしょうか?(昔の人は、そんなに長生きをしなかったのかしらん)


 先日、新聞のコラムを読んでいて、こんな言葉を見つけました。
 フリーアナウンサーの八木亜希子さんの言葉です。

 <50歳を過ぎたら人のために生きる。自分のことで喜んだり落ち込んだりするのは、若い頃の話。>

 ガビ~~~ン!!!!
 突然、脳天に雷が落ちたような衝撃を受けました。
 だって僕なんて、50歳を過ぎて、しかも還暦間近だというのに、いまだに自分のことで一喜一憂していますもの。
 “人のために生きる”
 これだよ! 僕の人生に一番欠けているモノは!

 10年遅れではありますが、60代の目標は 「貢献」 としました。
 えっ? 60歳まで待たずに今すぐしろって?
 はい、極力そうします。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:34Comments(0)つれづれ