温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2018年11月06日

マロの独白(43) センダングサ撲滅作戦


 こんにちワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、12才です。

 お久しぶりでやんした。
 めっきり朝夕が寒くなりやしたね。
 それでも日中は日差しがたっぷりで、散歩には最高の季節でやんす。

 でも、でもでもでもーー!!!
 この時季は毎日、ご主人様のカミナリが落ちっぱなしなんです。
 読者の方なら、もう、お分かりですよね?

 そう、“くっつき虫” の季節なんです!

 ご主人様の言うところの 「くっつき虫」 とは、「センダングサ」 という雑草のことです。
 図鑑によれば、
 <葉が羽状複葉で、樹木のセンダンに似ているのでこの名がある。やや湿り気のある道ばたや川原に生える一年草。>
 とありますが、問題は、その “実” なんでやんす。
 <線状の実が放射状に集まってつく。実の先端には下向きの刺があり、動物や衣服にくっついて運ばれる。>


 「おい、バカマロ! そっちへ行くな! くっつき虫がいるだろ!」
 「あーーー、ほら、いったこっちゃない! 全身くっつき虫だらけじゃないか!」
 と、毎日毎日、ご主人様のお怒りに触れてしまうのです。

 というのも、オイラ、チワワでも毛の長いロングコートなんでやんすよ。
 だから、ちょっと草むらに入っただけで、“けっこう毛だらけマロくっつき虫だらけ” になってしまいます。

 「バカマロ! これ全部取るの大変なの分かっているだろ?」
 「ごめんなさい、ご主人様」
 「何度言ったら分かるんだよ。今度やったら、散歩は中止だからな」
 「えっ、そんな……。悪いのオイラじゃなくて、くっつき虫なんだけどな……」


 ある日のこと。
 いつもはオイラが先に歩いて、ご主人様が後ろからついて来るのですが、気が付いたら逆になっていました。
 ご主人が先を歩いて、道ばたにしゃがみ込んでは、何かをなさっています。
 「ご主人様、何をしているのですか?」
 「ほーら、こんなに抜けたぞ!」
 「あっ、くっつき虫じゃないですか!!」

 そーだったのです。
 ご主人様は、オイラが通る前に、道ばたのセンダングサを抜いて歩いていたのです。

 「これから毎日、散歩コースのくっつき虫を退治しような」
 「それは名案ですね。さすが、ご主人様です」


 それから数日経った昨日のこと。
 いつものように、洗面所で足を洗ってもらっている時です。
 「あれ、なんだよ、マロ! 首の下に、こんなにもくっつき虫がいるじゃないか! どこで付けたんだ?」
 「いえ、知りません。いつもの散歩コースを歩いただけですよ」
 すると、ご主人様ったら、
 「うーーーーっ、にっくき、くっつき虫よ! かんべんならん! こうなりゃ、徹底的に抜き取ってやる。明日からは撲滅作戦だー!!!!」
 と、怒り心頭のご様子。

 ご主人様、がんばれ~!
 オイラは、高みの見物でやんす。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:10Comments(2)マロの独白

2018年10月13日

マロの独白(42) 入れ歯が欲しい


 こんにちワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、12才です。

 お久しぶりでやんした。
 どのくらい久しぶりかというと、最後にオイラが登場したのが8月の中旬ですから、なんと!2ヶ月ぶり。
 月日が経つのは早いもんでやんす。
 暑い暑いと騒いでいたら、今朝なんて、寒くて寒くて、寝床から起きられませんでしたよ。


 みなさんは、お元気でしたか?
 オイラは相変わらずでやんす。
 この12年間、毎日が日曜日。
 食事と散歩と、おやつと昼寝の毎日です。
 なのに、年だけは取るんですね。

 そうそう、知ってましたか?
 ご主人様が還暦を迎えたんですよ!
 だからオイラ、
 「おめでとうございます。これでオイラとお仲間ですね」
 って言ったら、逆ギレされちゃいました。
 「なにが仲間なんだよ。オレはマロほどジジイじゃない!」
 ですって。

 確かに、犬の12才は人間でいえば70歳ぐらいかもしれませんけど、そのへんはアバウトなんでしょ?
 だから、こう言って差し上げました。
 「お言葉ですが、ご主人様とそんなには変わらないと思いますけど」
 ってね。
 そしたら、ますます怒り出して、
 「だったらマロ、口開けて、歯を見せて見ろ!」
 と言うので、言われた通りにすると
 「ほーら、ほとんど歯がないじゃないか」
 と、オイラが一番気にしていることを攻めてきたのです。

 ご主人様のイジワル~~~!

 オイラだって、好きで歯がないわけじゃないやい!
 気が付いたら、無くなっていたんだもの。
 硬いものは噛めないし、おやつのジャーキーはポロポロと口から落っこちちゃうし、不便極まりないのです。


 「ご主人様は、歯はあるのですか?」
 「ほれ、全部、自分の歯だよ! ま、1本だけ差し歯があるけどな」
 「えっ、差し歯ってなんですか?」
 「ニセモノの歯だよ。歯医者さんに作ってもらったんだ」
 「歯が作れるんですか? だったらオイラにも作ってください」
 「マロが差し歯を? それは無理だな。数が多過ぎる。マロの場合、差し歯じゃなくて、総入れ歯だろう」
 そう言うと、ご主人様ったら、リビングのソファーの上で、笑い転げるんでやんす。

 「聞いたことねーな、犬の入れ歯なんて~! アッハハハハハハ」


 みなさんは、どう思いますか?
 オイラ、真剣に悩んでいます。

 入れ歯、欲しいなぁ~!
  


Posted by 小暮 淳 at 12:12Comments(2)マロの独白

2018年08月17日

マロの独白 (41) 恐怖の夏よ、サヨナラ!


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、12才です。
 1ヶ月のご無沙汰でやんした。

 お盆過ぎるとなんとやらで、やっと朝夕は、いくぶん、しのぎやすくなりました。
 オイラの大好きな散歩も “解禁” され、いつもの日常がもどってきやした。

 えっ、……、ああ、そうでした。
 読者のみなさんには、まだ、あの恐ろしい出来事を、お話していませんでしたね。
 今、思い出しても、こわくて、こわくて、体が震えてしまいます。


 実はオイラ、前橋市が38℃を超えた酷暑日の夕方に、熱中症で倒れたんでやんす。
 いえいえ、ご主人様は、なーんも悪くないんですよ。
 わがままを言ったオイラの自業自得なんでやんす。
 だって、ご主人様は、あのとき、オイラを止めたんですから……


 「ご主人様、ご主人様、今日は散歩に行かないのですか?」
 「こんな暑くては、無理だろう」
 「大丈夫でやんすよ。もう、陽もかげりましたし、気温も下がったと思いますよ」
 「でも、マロは、おじいちゃんだからな」
 「ご主人様ったら、また歳のことを言う。平気です! ほら、こんなに元気ですよ」
 とオイラ、ソファーの上に、上ったり下りたりして、若さをアピールしたのです。
 すると、ご主人様は、「仕方ないな~」 と言って、しぶしぶリードをオイラの首に付けてくださったのでした。

 散歩は、いつもの町内一周コースです。
 前半の半周は、ルンルンだったんですけどね。
 でも、後半になると……

 「あれ、あれれれれ」
 「どうした、マロ! 大丈夫か!?」
 「あ、はい…、らいりょうぶでやぬす」
 でも本当は、目が回り、頭はクラクラし、足がもつれていました。

 「マロ! しっかりしろ!!」
 「ご、ご、ごしゅじんさ……」
 覚えているのは、ここまでです。

 気が付いたら、ソファーに寝かされ、首には保冷剤が巻かれていました。
 「ご主人さま~!」
 「おお、気が付いたか! よかった、よかった!」
 「ご主人様、オイラ、どうしちゃったんですか?」
 「熱中症だよ」
 「ねっちゅうしょう?」
 「そう、だから散歩は、やめておこうっていったんだ。当分、散歩は禁止だな!」


 ということなんでやんす。
 気温が30℃以下の日のみ、散歩は解禁されることになりました。

 今年のような夏は、もう、こりごりです。
 早く、秋が来ないかな~!
   


Posted by 小暮 淳 at 19:02Comments(3)マロの独白

2018年07月17日

マロの独白(40) 最年長だワン!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、12才です。
 お久しぶりでやんした。

 えっ、気づかれました?
 そーなんです!
 オイラ、誕生日が来て、先週、12才になりやした~!!

 あんまり、うれしくはないんですけどね。
 だって犬の12才って、人間様でいえば、完璧に60歳以上ですよね。
 誕生日の日、朝からいイヤ~な予感が、してたんですよ。


 「おい、マロ! おめでとう」
 「あ、ご主人様! ありがとうございます」
 「ほれ、誕生日プレゼントだ」
 そう言って、おやつにオイラの大好物のクッキーとジャーキーをくださいました。

 「で、マロは、いくつになったんだ?」
 「はい、12才になりました」
 「えーーーっ、じゅうにさいだ~!」
 「ご主人様、ちょっと大げさじゃありませんか。11才だったんだから、次は12才でしょ?」
 「まあな、でも、そんなになるのか……。マロがうちに来て……」


 オイラは、埼玉県のブリーダーの家で生まれ、その後、群馬県内のペットショップに引き取られました。
 他の仲間たちは、次から次と買われて行くのに、オイラだけ生後6ヵ月になっても、売れ残っていました。
 そして、ついには、正月初売りの福引き景品になってしまったのです。

 それも、2等です。
 (ちなみに1等は、トイプードルでした) 

 で、ここの家の奥様と次女様が、当ててくださったのであります。


 「あの時は驚いたな~。家に帰ってきたら、犬の鳴き声がするんだもの」
 「そうそう、ご主人様の驚きようったらありませんでしたよ。犬嫌いだったんですものね」
 「しかも、ブサイクな犬だった」
 「ブサイクは、余分です!」

 でも事実、オイラは “ブサイク” だったから売れ残ったんです。
 だって、チワワなのに目は小さいし、鼻は白いし、顔も面長なんです。

 「これ、なんていう犬だ?っていうのが、ご主人様の第一声でしたね」
 「テレビのCMで見るようなチワワには、見えなかったからな」
 「それでも、家族の一員として迎えてくださいました」
 「だって、うちに来ちゃったものは、しょうがないだろう」


 あれから11年半になります。
 気が付いたら、オイラも老犬です。

 「ご主人様、これからも末永く、よろしくお願いいたしやす」
 「いやいや、こちらこそ、先輩!」
 「先輩ですか?」
 「ああ、俺は来月、誕生日が来ても、まだ還暦だもの。マロは、古希だろ?」
 「まだです!」
 「ハハハ、いずれにしても、我が家の最年長であることには違いない」
 「……ええ、まあ……」
 「よっ、長老! これからも長生きしてくれよな」

 なんか、オイラ、とっても幸せだワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 10:36Comments(2)マロの独白

2018年06月08日

マロの独白(39) 日赤フィーバー


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。
 (来月、12才になります)


 超~お久しぶりでやんした。
 みなさん、お元気でしたか?
 オイラは、暑さに負けずに毎日、散歩と昼寝をエンジョイしています。

 でもね、我が家のまわりでは、ちょっと騒動が起きているんです。
 前橋市民の方は、ご存知だと思いますが、先週、前橋赤十字病院が引っ越してきたんですよ。
 それも、通りをはさんだ我が家の目の前に!

 引越しの日、それはそれは、にぎやかでやんした。
 ピーポー、ピーポー、ピーポーって、一日中、救急車が列を成して走っているんですから。
 オイラ、そのたびに、「何事だ~!」 って吠え続けてましたからね。
 喉がカラカラになっちゃいました。


 「ご主人様、何が始まったのですか?」
 「いよいよ、町内に日赤病院がやって来るんだよ。大変なことになるぞ!」

 ご主人様が言うことには、この日(6月1日) は、約3キロ離れた旧病院から約300人の入院患者を搬送したそうです。
 症状の軽い患者は、県警の白バイが先導するマイクロバスに乗って移動。
 症状の重い患者は、救急車で送り届けられたらしいです。

 まー、それはそれは、さわがしい一日でした。


 あれから1週間が、経ちました。
 「あれれ、ご主人様、こんなところに信号ができましたよ」
 「信号だけじゃないぞ。よく見てみろ! 道路もこんなにも広くなっているだろう」
 「本当ですね。これじゃ、チビのオイラには、渡れませんね。あれ、あの看板!」
 「コンビニもできたし、スーパーもできた。ほれ、通りは薬局だらけだろうが」
 「なんだか、いきなり都会になっちゃいましたね」
 「ああ、数年前までは、田んぼと畑ばかりだったのにな」

 散歩の途中も、救急車が走り抜け、ドクターヘリが飛び回っていました。

 「でも、ご主人様。便利になってよかったでやんすね」
 「まあな」
 「目の前に大きな病院があると、もしもの時に安心でやんす」
 「まあな」 
 「あれ、ご主人様は、便利になるのは、おイヤですか?」
 「いや、便利になるのはいいんだけどさ。固定資産税が上るんじゃないかと思って……」
 「えっ、なんですか? その、コテコテサンなんとかって?」
 「いや、これは俺のひとり言だ。マロには関係ないよ。さ、帰ろう!」


 ピーポー、ピーポー、ピーポー……
 ワン、ワンワンワーン!!
   


Posted by 小暮 淳 at 19:37Comments(3)マロの独白

2018年04月14日

マロの独白(38) 無芸大食


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 お久しぶりでやんした。
 読者のみなさま、お元気でしたか?
 オイラのこと、忘れてなんかいませんよね!?

 オイラは花粉症と闘いながらも、元気に散歩と昼寝の毎日を送っています。


 最近、思うんですけど、テレビで動物やペットを特集した番組が多いと思いませんか?
 空前の “猫ブーム” のせいでしょうかね。

 先日も、ご主人様とテレビを見ていたら、逆立ちをして歩くネコや、ピアノを弾くイヌが出ていました。
 途端、イ~ヤな予感がしたんでやんすよ。

 「おい、マロ! 今の見たか? 世の中には、すごいイヌやネコがいるな~」
 「……」
 「見てなかったのか?」
 「え、ええ……。見ていましたよ。大したもんですね~」
 「マロには、できないだろ?」
 「ええ、まあ……。オイラは、ふつうのイヌですから……」
 「ふつうだ!? ふつう以下だろ。だって、何もできないじゃないか!」

 オイラの予感は、的中してしまいました。
 こうなることは分っていたんだから、一緒にテレビなんか見るんじゃなかったな。

 「ふつう以下とは、ひどいじゃないですか! オイラだって “待て” とか “お手” ぐらいはできますよ」
 「アッハハハハ!!」
 ご主人様は突然、笑い出しました。

 「“待て” ができるって? 3秒も、もたないじゃないか。“お手” だって、“おかわり” のときに同じ手を出すし」
 「ひどい、ひど過ぎます~! それは、ご主人様にだって、責任があるんですよ。この家に来た時に、きちんとしつけをしなかったからです。だからオイラ、この程度でいいのかなって、ゆる~く育っちゃたんですよ」
 「なんだよ、逆ギレか? まっ、でもマロにだって、人(犬)より優れているところはあるさ」
 「えっ、本当ですか? それは、どんなところですか?」

 すると、ご主人様は考え込んでしまいました。
 本当はオイラのことなんて、サイテーの犬だと思っているんですよ。

 「そうだなぁ……、たとえば “伏せ” とか」
 「“伏せ” ですか?」
 「ああ、マロの “伏せ” は、かわいいよ」
 「かわいいですか?」
 「ああ、前足をそろえて、その上にアゴを乗せて、上目使いで俺を見上げるしぐさなんて、他のイヌには真似できないね」


 え、え、本当ですか。ご主人さま~!
 ちょっと、やってみますね。

 えーと、両手をのばして、その上にアゴを乗せて、こうやって上目使いで、目をパチクリ、パチクリさせて……
 「ご主人様、これで、よろしいでしょうか?」

 すると、ご主人様ったら今度は、お腹を抱えて笑い出しました。、
 「よせ、よせ、もういいよ! それじゃ、年増のオカマ犬じゃないか」
 ですって。

 ひどい、ひど過ぎます!
 ご主人様が、かわいいって、ほめてくれたから、一生懸命やったのに。
 ああ、損しちゃった。
 やるんじゃなかった。


 「ご主人様、いつものごほうびはないんですか?」
 「ごほうび?」
 「はい、おやつですよ。いつも遊んだ後は、おやつをくれるじゃありませんか」
 「相変わらず食い意地だけは、はっているんだな。そういうのを、なんて言うか知っているか?」
 「なんて言うんです?」
 「無芸大食っていうんだよ」
 そう言うと、クッキーを1つ、ポ~ンと投げて、部屋を出て行ってしまいました。


 無芸大食って、ほめられたんですかね?
 ま、なんでも、いいワン!
 今日も、おやつをゲットしたでやんす!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:13Comments(2)マロの独白

2018年03月21日

マロの独白(37) 犬かわいがり


 こんにちワンクショ~ン!!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 ヒ、ヒ、ヒックショ~ン!!

 オイラにも春がやって来ました。
 鼻がムズムズ、目がショボショボ…
 花粉症の季節でやんす。
 散歩は楽しいけど、ちと、つらいんだな~。


 読者のみなさん、お久しぶりでやんした。
 今日は、さみしがり屋のご主人様のことを、ちくっちゃいます。

 先日のこと。
 昼頃になって、2階の仕事部屋から下りてくると、突然、オイラを抱きしめて、
 「マロ、今日からオレたち2人っきりだからな。よろしくな! 男同士、仲良くやろうな」
 と言うと、オイラの顔にキスの雨を降らせたのであります。

 「ご、ご、ご主人さま~。く、く、苦しいでやんす。放してくださいませ」
 「あっ、ごめん。とにかく、3日間は、2人っきりなんだから、仲良くしょう」
 「ですね、奥様とS様(次女) は、今頃、沖縄ですものね」
 「あれ、マロ、知ってるの?」
 「そりゃあ、知ってますとも。1ヶ月も前から2人して、はしゃいでおりましたから。オイラにも、おみやげ、買ってきてくれるって、言ってたもん」
 「えっ、そんな前から知ってたの? オレは昨日だぞ!」

 ま、カレンダーに大きく 「沖縄旅行」 って書いてありましたから、そんなことはないんでしょうけどね。
 たぶん、直接言われたのが昨日だったのでしょう。

 「なんで、この時期に沖縄なんだろう?」
 「ご主人様は知らなかったのですか? S様の “卒業旅行” ですよ」
 「卒業旅行だ!? 卒業旅行っていうのは、友達と行くんじゃないのか?」
 「いいんじゃないですか、奥様とS様は大の仲良しなんですから。とっても母娘には見えませんもの」

 オイラ、余分なことを言っちゃいましたか?
 ご主人様ったら、急に黙って、険しい顔つきになったであります。
 と思ったら、今度は眉を下げた淋しそうな顔になり、
 「だな、あいつら “一卵性母娘” だものな。ま、楽しんでくればいいさ。オレには、マロがいるもの。な、マロ?」
 「ハ、ハイ! もちろんですよ、ご主人様」


 この家も、ずいぶんと変わりました。
 オイラが来た11年前は、長女様は高校生3年生、長男様は中学生2年生、次女様は小学1年生でした。
 とっても、にぎやかな一家だったんですよ。
 でも、時って残酷でやんすね。
 長女様が嫁ぎ、長男様も所帯を持ち、一人、また一人と、この家を出て行きました。
 末っ子の次女様も、今年からは短大生であります。
 しばらくは、まだ家にいるようですが、ますます淋しくなります。

 「ご主人様、3日間、何して過ごしましょうか?」
 「マ、マ、マロ~! 3日間なんて言わないで、お前だけは、ずーっとここに居てくれよ!」
 「あたりまえじゃないですか! オイラは、ほかに行くところなんてありませんもの」
 「マロ、マロ、マロ、ありがとう! 死ぬまで一緒だからな~」

 ご主人様ったら、もう、オイラを猫かわいがりするのなんのって、3日間は、ずーっとオイラに張り付いておりました。
 えっ、それを言うなら “犬かわいがり” だって?
 ですね。

 ご主人様の相手をするのも疲れるワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 13:21Comments(2)マロの独白

2018年02月21日

マロの独白(36) 黒い影


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才でやんす。

 ヒ、ヒ、ヒックショ~ン!!

 寒い寒いと思っていた冬も、そろそろ終わりのようで、敏感なオイラの鼻は、早くも春の気配を感じています。
 花粉症はツライけど、やっばり、春が待ち遠しいでやんす。
 だってだって、野花が咲くあぜ道を散歩するのが楽しいんだもの!
 思わず、鼻歌だって出ちゃいます。

 もちろん、今日も行ってまいりましたよ。
 まだ、ちょっぴり寒かったですけどね。
 それはそれは楽しいひと時でした。

 でもね、昨日はコワイ思いをしたんでやんす。
 オイラが、黒い影に狙われそうになったんです。


 「おい、マロ、どうしたんだ? なんで、そんなところで、うずくまっているんだよ」
 「……(ブルブル、ブルブル)」
 「寒いのか?」
 「ご、ご、ご主人様、う、う、上を見てください」
 「えっ、何言ってんだよ。上って……」

 ご主人様が見上げた空を、スズメやカラスが、あわてて逃げていきます。
 そのはるか上空を黒い影が、グルグルと回っているではありませんか。

 「別に、鳥が飛んでいるだけだよ」
 「その上ですよ。黒い影が……」
 「ああ、あれは、トビだな」
 「タカとかワシじゃないんですか?」
 「タカやワシの仲間ではあるけど、やつは死んだ動物の肉しか食べないよ」
 「えっ、じゃあ、オイラを狙っていたんじゃないんですね?」
 「大丈夫だよ。俺が一緒にいるんだ。マロには、指一本だって触れさせないさ」
 「ご、ご、ご主人さま~!(ウルウル)」

 オイラ、あんなにも大きな鳥を見たのは初めてだったので、襲われるのかと思ったでやんす。
 だって、ずーっと、オイラたちの後を追って、羽ばたきもせずに、グライダーのように、スーイ、スーイって上空を旋回しているんだもの。


 「あー、怖かった」
 「マロは、かなりのビビリだな」
 「でも、ご主人様はなんで、そんなに鳥のことが詳しいんですか?」
 「これは、すべて受け売りだよ」
 「受け売りって、なんですか?」
 「教えてもらったってこと」
 「誰にです?」
 「オヤジだ」

 えーーーーーっ、あの大主人様ですかーーーーっ!?
 あのヨボヨボで、ご主人様のことも分からないようなご老人からですか?

 「もちろん、今じゃない。もっと昔、俺が子どもの頃だよ」
 「ご主人様が子どもで、大主人様は?」
 「その頃、オヤジは日本野鳥の会の分会長をしていたんだよ」
 「へー、初耳でやんす」
 「だから小さい頃から俺は、よく探鳥会に連れて行かれたんだ」
 「そうなんですか。大主人様って、偉いお方だったんですね」
 「偉いかどうかは分からないが、なんでも知ってて、いろんなことを俺に教えてくれた」

 ご主人様は、そう言いながら、しばらく頭上を舞う大きな鳥を目で追っていました。

 「それで今、ご主人様は、そのときの恩返しをしているのですね」
 「……どうかな。……そうなのかもしれないね」


 春よ、来い!
 また、大主人様と散歩ができるといいワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:29Comments(2)マロの独白

2018年02月05日

マロの独白(35) 犬生いろいろ


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 おひさしぶりでやんした。
 もしかして、今年はじめての登場じゃないですかね。
 ということは、あけましておめでとワンダフル!
 ハッピー・イヌ・イヤー!

 今年はオイラ、年男なんすよ。
 戌年生まれの犬なんだなぁ~。
 ご主人様も戌年生まれですから、ダブル・ワンダフルな年になりそうですよ!


 ところが、そのご主人様ったら、最近なんだか元気がないんでやんす。
 かなり、お疲れの様子なんだな。
 仕事疲れ? なんてことはありませんよ。
 だって、ご主人様は、仕事大好き人間ですからね。
 今までだって、仕事で疲れた顔を見せたことなんて、一度だってありませんもの。
 だったら、介護疲れかしらん……

 「ねえねえ、ご主人様。大丈夫ですか?」
 「なにがさ?」
 「なんだか最近お疲れのようだし、なにか悩み事でもおありかと思いまして?」
 「悩み事? ああ、山ほどあるよ。人間60年も生きているとな、いろいろあるんだよ。マロには分からないだろうけどな」
 「えっ、オイラには分からないんですか?」
 「そりゃ、そうだろう。毎日、2食昼寝&おやつ付きで、雨にも濡れず、風にも吹かれず、365日快適な部屋で、ただヌクヌク、ダラダラと生きているだけなんだからさ」

 ひ、ひ、ひどすぎます!
 ご主人様ったら、何があったのか知りませんけど、そこまで言いますか!?
 オイラだってね、いろいろ考えて、悩んで生きているんですよ。

 今日の奥様は機嫌が悪いな、とか。
 今日は次女様のお帰りが遅いけど心配だな、とか。
 現に、こうして、ご主人様の体調を気づかっているではありませんか!

 犬だって、犬なりに、苦労があるんですよ!

 「まあ、そんなにムキになるな。半分は冗談だよ」
 「ということは、半分は本音なんですね?」
 「だってマロを見ているとさ、時々うらやましくなるときがあるんだよ」
 「オイラがですか?」
 「ああ、しがらみがないものなぁ~」

 「しがらみって、なんですか?」
 でも、ご主人様は、オイラの問いかけには答えずに、
 「マロは、知らなくっていいの。これからも、よろしくな」
 とだけ言って、オイラの頭をなでると、部屋を出て行ってしまいました。


 う~ん、ご主人様ったら!
 オイラも、その “しがらみ” っていうやつが欲しいでやんす。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:19Comments(4)マロの独白

2017年12月30日

マロの独白 (34)  オイラの年が来る!


 ♪ もういくつ寝ると お正月
    お正月には散歩して
    ドッグフード食べて 昼寝して
    いつもと変わらぬ お正月 ♪


 こんにちワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 読者のみなさん、お久しぶりでやんした。
 しっかし、1年が経つのは、早いっすね。
 今年も、あと1日しかありません。
 ということは、もう2つ寝るとお正月でーーーすっ!

 うれしいなったら、たのしいなぁ~♪

 えっ、なにを浮かれているのかって?
 だって来年は、戌年ですよ。
 しかもしかも、オイラは来年12才になります。
 と、いうことは?

 そうです、オイラは戌年生まれの年男なんでやんす!
 ね、めでたいでしょう!?

 で、で、でね、オイラの大好きなご主人様も、戌年なんですよ!
 ダブルで、すごいでしょ!?
 仲良しなんだなぁ~。
 来年は、きっと良い年になりますよ。
 いえいえ、戌年生まれの犬としては、なにがなんでも戌年に戌年生まれのご主人様の人生をバックアップするでやんす。


 でね、新年を迎えるにあたり、3つの誓いを立てました。

 ① 「無駄に吠えない」
 若い時は、孤独に耐えられたんですけどね。
 最近、部屋にひとりぼっちにされると、ついつい吠えてしまうんです。
 ご主人様には、毎回、「うるさい!」 と叱られています。

 ② 「おやつをねだらない」
 オイラにおやつをくださるのは、ご主人様だけなものですから、ついつい、ご主人様の顔を見ると 「おやつ、おやつ」 と催促してしまいます。
 やはり、そのつど、「あげたばっかりだろ!」 と叱られています。
 今後は、散歩が終わってからと、お留守番ができたときだけにします。

 ③ 「大主人様との散歩復活」
 実は秋以降、大主人様と散歩をしていません。
 というのも、ご高齢ゆえ、大主人様の体力が落ちてきたのと、寒くなってきたので、ご主人様が大主人様の散歩を中止にしたのです。
 でもね、春が来て、暖かくなれば、きっと大丈夫ですよ。
 大主人様だって、元気になって、外を歩きたがるに決まっています。
 その日まで、オイラは待っているワン!


 では、みなさん、良いお年をお迎えください。
 来年も、ご主人様同様、オイラのことも、よろしくお願いいたしまする。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:19Comments(2)マロの独白

2017年11月16日

マロの独白(33) くっつき虫に御用心!


 こんばんワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才でやんす。

 読者のみなさん、お元気でしたか?
 ついこの間まで首に保冷剤を巻いて、ハアハア言っていたと思ったのに、もう、すっかり晩秋の気配です。
 朝夕は、めっきり寒くなりました。

 「秋の日はつるべ落とし」 とは、よく言ったもんですね。
 夕方も5時を過ぎたら、真っ暗ですもの。
 オイラの散歩の時間も、日に日に早くなっています。

 今日も行ってきましたよ。
 でも寒かった~!
 ご主人様なんて、今年初めて毛糸の帽子をかぶってました。
 オイラですか? オイラは一年中、同じ格好です。
 真っ赤なタンクトップでやんす!
 大主人様の言うところの 「赤ちゃんこ」 っていうやつです。

 「おお、なんだい、この犬は? 赤いちゃんこを着ているぞ! 犬が服を着ているぞ、ハハハ」
 て、会うたびに笑うんですよ。
 大主人様にとって、犬とは、屋外で飼う番犬と野良犬以外は考えられないらしいんですね。
 だから、オイラみたいに家の中で飼われている座敷犬という存在も理解できません。
 「うわっ、うわ~! 家の中になんか動物が入ってきた~!」
 って、いつも野良猫か野良犬あつかいなんです。


 さてさて、散歩が楽しい季節となりましたが、全国の愛犬のみなさんは、きっとオイラ同様、散歩のたびにご主人様に怒られているんでしょうね。
 何かって、「くっつき虫」 ですよ。くっつき虫!

 知らない人のためにご説明すると、くっつき虫とは、植物の種や実のことです。
 トゲトゲやイガイガが付いていて、動物や人間の服にくっついて運ばれる、頭のいい植物(雑草) です。
 一般的には長さ1~2センチほどのイガ(果苞) を付ける 「オナモミ」 という北アメリカ原産の一年草のことを呼ぶらしいんですけどね。
 でも、オイラの散歩コースには、くっつく虫の仲間がウジャウジャいるんですよ。


 「ほれ、マロ! そっちへ行くな!」
 と、ご主人様に大声で叫ばれては、リードを思いっきり引っ張られています。
 でも、道路の端を歩いているだけなんて、つまりませんものね。
 時々、オイラは草むらの中に突進して、遊んじゃうんでやんす。

 すると、ご主人様はオイラを草むらから引きずり出して、「バカマロ!」 と頭をコツンと叩いた後、「あああ、あああ、これ、取るの大変だぞ~!」 と、全身トゲトゲだらけのオイラを見て、ガックリと肩を落とすのでやんす。
 「ご主人様、ごめんなさい。もうしませんから、許してください」
 と、その時だけは反省をするんですけどね。
 これが、面白くって、やめられないんだワン!

 ちなみに、このトゲトゲの正体は、「センダングサ」 といいます。
 センダングサは、線状の種が放射線状に集まっていて、種の先端にはカギ状のトゲがあり、これがかたまりとなってドバッと毛にくっ付くんです。
 オイラ、チワワでも毛の長いロングコートっていう種類なんすよ。
 だから、くっ付く、くっ付く!

 「マロ、今度、草むらに入ったら、坊主にするからな!」
 ですって。
 ご主人様、それだけは勘弁してください。
 たまにしか入りませんから(テヘへへ)


 愛犬のみなさん、くっつき虫には、くれぐれも用心ですぞ!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:49Comments(2)マロの独白

2017年10月23日

マロの独白(32) 寝る爺は育つ


 こんにちワン! マロっす!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 台風一過の青空が広がって、気持ちがいいでやんすね。
 ここんところ、ご主人様は不在が多いし、雨ばかり続いたせいで、とんと散歩がご無沙汰です。
 今日は、ご主人様も在宅だし、天気もいいし、久しぶりに散歩が行けて、うれしいワン!


 ところで、オイラたち犬属って、毎日何時間ぐらい寝ているか知ってますか?
 17時間も寝てるんですって。
 ま、1日2回の食事と散歩以外は、起きててもやることがないんですけどね。
 お子様たちが小さかった頃は、なんだかんだとオイラをおもちゃにして遊んでくれましたけど、今では誰もオイラをかまってくれませんもの。
 やっぱ、何もすることがないと、寝るしかありませんね。

 と、と、ところが!
 オイラより寝ている人が、いるんですよ!
 ご存知、大主人様(ご主人様の父上) です。

 毎週末、土~日~月と、我が家においでになるのですが、まー、起きていたためしがありません。
 トイレと食事と散歩以外は、ほとんど寝ています。
 たぶん20時間以上は寝ています。

 えっ、オイラと変わりないじゃないかって?
 いえいえ、オイラは眠くない時は目を開けてますけど、大主人様は、いつ見ても、座椅子に座ったまま目を閉じていますもの。

 でも仕方ないんですよね。
 目がよく見えないから、テレビも観れませんし、新聞も読めません。
 耳が聞こえないから、ラジオを聴くこともできません。
 結局、寝ているしかないのが現状です。

 さらに夜は、午後5時に夕飯を食べて、午後6時には就寝。
 起床は、翌日の午前8時です。
 布団の中だけで、14時間睡眠です!

 でもね、夜中は起きます。
 トイレに10回以上と、「体が、かゆい!」 と言っては飛び起きます。
 そのたびに、添い寝をしているご主人様が、背中をかいてあげたり、薬を塗ってあげています。
 (オイラは薄目を開けて、見ているだけだけど…)


 人間って、歳をとると、また赤ちゃんに戻ってしまうんですね。
 寝ているか、ミルクを飲むか、排泄をするか……
 でも、それが元気に育つ証拠です。

 “寝る子は育つ”

 我が家では、寝る爺が、すくすくと育っています。
 御歳、93歳!
 まだまだ育ちそうです。
  


Posted by 小暮 淳 at 15:06Comments(2)マロの独白

2017年09月25日

マロの独白(31) 祝!大主人様


 こんばんワン! 散歩指導犬のマロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才でやんす。

 えー、読者のみなさんは、よくご存知だと思いますが、週末になると我が家には大主人様(ご主人様の父上) がやってまいります。
 かなりのご高齢でして、耳は遠いし、目もほとんど見えません。
 なにより認知症が、進んでおります。
 (オイラのことはネコだと思っているし、ご主人様のことは介護施設の職員だと思っています)

 でもね、若い頃から登山を趣味にしていただけあって、足腰はしっかりしているんですよ。
 だから週末は、オイラが先導しながら一緒に散歩を楽しんでおります。

 で、その大主人様が、93回目の誕生日をお迎えになられました!
 めでたいな、うれしいな、たのしいな、ルンルンルンって、ご主人様と3人(正確には2人と1匹ですが) で、いつものように散歩に出かけました。


 「じいさん、おめでとう」
 「なにがさ?」
 「誕生日だよ」
 「オレのか?」
 「そうだよ、今週、誕生日だったろう?」
 「……」

 散歩の途中で、ご主人様が大主人様の耳元で、大声で話しかけました。

 「じいさんの誕生日はいつだい?」
 「……、9月の……、20日だったかなぁ……」
 「そうだよ! いくつになったんだい?」
 「……、分からない」
 「いくつぐらいだと思う」

 すると大主人様ったら、ウケを狙ったとしか思えない大ボケをかましたのであります。

 「20歳や30歳っていうことは、ないやな」
 「そりゃ~、ないでしょう!(大笑)」
 「真面目に、考えてみなよ。生まれた年はいつだい?」
 「う~ん……、大正…13年だ」
 「ボケてないじゃない! じゃあ、いくつよ?」
 「……、80歳は過ぎてるかね? いったいオレはいくつになったんだい?」

 「きゅうじゅう、さん!」

 すると大主人様は、ご主人様の大きな声に負けじと、
 「きゅうじゅうさん!? そりゃ、本当かい? 驚いたな~」
 と大声を上げたあと、「ハハハハーー!!」 と入れ歯がはずれんばかりの大笑いをしたのであります。

 そして、ひと言
 「よし、100歳まで生きよう!」
 ですって。
 これには、さすがにご主人様も、
 「かんべんしてくれよ。こっちが先にくたばっちまうよ」
 とポツリ。
 ま、大主人様には聞こえないくらいの声でしたけどね。


 それにしても人間って、長生きなんですね。
 オイラたち犬属は、せいぜい15年くらいですからね。

 あと、4年かぁ~……
 オイラ、大主人様を看取ることができるんでしょうか?

 こうなったら、大主人様と長生き比べでやんす!
 (少なくとも歩くスピードは、オイラのほうが速いでやんす) 
  


Posted by 小暮 淳 at 19:37Comments(4)マロの独白

2017年09月11日

マロの独白(30) ネコじゃないもん!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 えー、チワワと申しましても、みなさんが良く知っている、あの目がクリクリっとしたアイドル犬ではありません。
 オイラ、ロングコートっていう種類で、目は小さいです。
 だから、よく散歩の途中で、
 「あら、変わったイヌね~」
 なんて、近所の人から訊かれることがあるのですが、ご主人様が
 「これでもチワワなんですよ」
 と答えています。

 “これでも” とは、失礼しちゃいます。
 れっきとした血統書付きのチワワですよ!


 でもね、こんなオイラを 「カッコイイ!」 と言ってくれる人もいたんですよ。
 長男のR様です。
 「マロってさ、たてがみが長くて、ライオンみたいでカッコイイよね」
 って。
 あの頃はR様も、まだ中学生でした。
 現在は所帯を持たれ、この家を出て行かれましたから、もう、オイラのことを、そんなふう褒めてくれる人は、いませんけど……

 最近は歳のせいもあり、食が細くなって、夏バテもしてて、かなりヤセ気味なんです。
 おまけに、夏は毛が抜けて、リビングが汚れるとかで、奥様に追い回されて、バッサリと自慢のロン毛を切られてしまいました。

 「ギャハハハ~、なんだマロ、その姿は? ちっちゃくなっちゃったな! ネコがいるんかと思ったよ」
 「ご主人様まで、ひどいじゃないですか。大主人様はご高齢で、目も良く見えないから仕方ないですけど、ご主人様までが……」
 「ごめん、ごめん。すねるなよ。ネコみたいに可愛いっていうことだよ」
 ですって。

 もう、放っといてください。
 チビで、ガリガリで、貧相だってことでしょ!


 昨日だって、散歩の途中で、知らない人に声をかけられました。
 「あらら、ちいっちゃくて可愛いですね。ネコみたい」
 そしたら、ご主人様は、なんて言ったと思いますか?

 「でもね、こいつ、こう見えて、おじいちゃんなんですよ。ハハハ」

 ご主人様!
 オイラ、ネコじゃないし、そんなに年寄りでもありませんからね。
 もう、傷つくんだから!

 早く、冬が来ないかな~。
 フッサフサになって、みんなに 「カッコイイ!」 って、言わせてやるワン!!!
  


Posted by 小暮 淳 at 17:40Comments(3)マロの独白

2017年08月14日

マロの独白(29) 散歩指導犬


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。
 お久しぶりでやんした!

 えー、なんとも、おかしな夏ですね。
 猛暑かと思えば梅雨のような空模様が続いたり、陽気の変化に体がついていけませんって。
 読者のみなさんは、体調を崩していませんか?
 オイラはね、ちょっと夏ヤセしたみたいです。
 そう、ご主人様がオイラを抱いて、言ってました。


 「マロ、誕生日が来たら、急に老け込んだな!」
 「えっ……、ですか?」
 「ああ、なんか肌にハリがなくなっというか……」
 「ご主人様ったら、オイラは、けむくじゃらですよ。肌は露出してませんって」
 「だよな。でもなんだか顔が小さくなったようだし、ほら、あばら骨が見えるぞ」
 「夏バテっていうやつですかね?」
 「だったら、ほれ、栄養つけろ!」
 そう言って、ジャーキーを袋から取り出して、オイラにくれました。

 すでに読者のみなさんもご存知のように、週末になると我が家には大主人様(ご主人様の父上) がやって参ります。
 土曜日の午後に来て、月曜日の午後に帰って行くのですが、大主人様が来ると、なぜか、ご主人様は必ずオイラにジャーキーやらビスケットなどのおやつをくださるのです。

 「ねえねえ、ご主人様。大主人様が来られると、どうしていつもオイラにおやつをくださるのですか?」
 「これは、ご褒美なんだって」
 「“なんだって”って、誰からですか?」
 「おばあちゃんからだよ」
 「えっ、大奥様からですか~!!」

 なんでも、ご主人様が実家に大主人様を迎えに行くと、必ず大奥様が、
 「これで何か、おいしいものをマロに買ってやっておくれ」
 と言って、お小遣いをくださるそうです。
 「いつもマロには、お父さんが世話になっているからさ」
 ですって。
 大奥様は、オイラが散歩の時に、大主人様の道案内をしていることを知っているのでございます。

 「と、いうことだ。マロ指導員、いや、散歩指導犬だな。今日もよろしく頼んだぞ」
 「おまかせください、ご主人様! さあ、参りましょう! ワンワンワン」


 オイラが先頭になって歩き、左手にリードを持ったご主人様が続き、その後ろから杖を突いた大主人様がついてきます。
 もちろん、ご主人様の右手に引かれてですけど……。
 ほほえましい光景でございましょ!

 ただね、相変わらず大主人様は、オイラのことが分かってないんでやんすよ。

 「おい、なんか、いるぞ! あれはネコか、イヌか、なんだ!?」
 ってね。
 でも、いいんですよ。
 オイラは、こうして、ご主人様のお役に立てているだけで幸せなんだワン!

   


Posted by 小暮 淳 at 16:12Comments(2)マロの独白

2017年07月17日

マロの独白(28) 老いても主人に従え


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 えっ、気づかれました~!!
 そーなんです!
 誕生日を迎えまして、11才になりました。


 「マロの誕生日って、いつだっけ?」
 「夏だったよな? 8月か?」
 「違うよ、確か7月」
 「7月の何日?」

 毎年、この時季になると家族で語られる話題です。
 昔は、ペットショップからいただいた血統書(オイラ、血筋はいいんです) があったんですけどね。
 今は、どこにあるのか分かりません。

 で、何年か前に奥様が言った 「たぶん13日だったと思うけど…」 の “たぶん” が現在のオイラの誕生日となっています。


 「マロっ! ただいま」 
 「あっ、ご主人様、お帰りなさいませ~!」
 「今日も暑かったけど、大丈夫だったか?」
 「はい、ご主人様が出かけに、保冷剤をオイラの首に巻いてくださったおかげで、快適でしたよ」
 「それは、良かった。はい、これ」

 と、ご主人様がバッグから取り出したのは、見覚えある2つの袋です。

 「あっ、ビスケットとジャーキーじゃありませんか!!」
 「ああ、マロの大好物だろ?」
 「はい、ご主人様! でもどうして2つなんですか? いつもは1つじゃないですか?」
 「だって誕生日だろ!」
 「えっ、覚えていてくださったんですね!!」

 なんという、お優しいご主人様!

 でもね、やさしいのは、そこまでで、急にイジワルを言い出したのです。
 「で、マロは、いくつになったのかな?」
 「はい、11才になりました」
 「え~、じゅういっさい~! ジジイだなぁ~」
 「そうですか、まだ11才ですよ」
 「人間の年齢に換算したら、完全に還暦越えだからな! いや、古希に近いかもよ」
 「えっ、そうなんですか?(ガクゼン)」


 週末になると、大主人様がやってまいります。
 大主人様とは、ご主人様のお父上であります。
 もうすぐ93歳になります。

 認知症が進んでいて、もう、ご主人様のことも分かりません。
 (相変わらず、オイラのことはネコだと思っています)
 それでもご主人様は、介護施設の職員になりきって、寝食をともにしています。

 また、大主人様もご主人様を信頼して、慕っております。
 とっても、ほほえましい光景であります。
 (ご主人様は大変ですが)

 “老いたら子に従え” と申します。
 オイラも、そろそろ老人犬の仲間入りです。
 いつ、なんどき、大主人様のようになるか分かりません。
 その時は、ご主人様、よろしくお願いいたします。

 老いても、ご主人様に従いますからね。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:03Comments(4)マロの独白

2017年06月26日

マロの独白(27) 記録更新


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 (来月、11才になります)

 みなさんは、お元気でしたか?
 オイラは、なぜか絶好調なんでやんす。

 以前、老化のために足腰が弱り、リビングのソファーに飛び乗れなくなり、あわれんだ奥様が踏み台代わりのクッションを置いてくださったことは書きましたよね(長女様と次女様が、オイラを「おじいちゃん」と言って笑ったのだ!)。
 と、と、とこが!
 先日、何気なくジャンプしたところ、ポーンと昔のように飛び乗れたのであります。

 「おっ、マローーー!!」
 リビングに居合わせたのは、ご主人様だけでした。
 「スゴイじゃないか! どうしたんだよ、若返りの秘訣を教えろよ~!」
 ですって。

 でもね、オイラも分からないんですよ。
 たまたまかと思って、もう一度、ソファーから下りて、挑戦してみたんでやんす。
 すると、

 「おっ、おおおお!! マロ、スゲエーーーッ! 完璧じゃないか」
 と、ご主人様が感動して、オイラを抱きしめるくらいの見事なジャンプだったのであります。
 「エッヘン、大したもんでしょ、ご主人様。オイラ、まだまだ年寄りじゃありませんからね。ご安心ください」
 そう言うと、ご主人様は、
 「あ~ぁ……」
 と、深いため息をついたのであります。

 「ご主人様、いかがされましたか?」
 「じいさんもよ、マロぐらい元気だと、いいんだけどなぁ~」


 そうなんです。オイラも、うすうす気づいていたのでやんす。
 ご主人様のお父上の大主人様のことです。
 毎週末、我が家にやって来るのですが、かなり老化が進行しています。
 ま、今年93歳になる高齢ですから仕方がないのですが、それにしても認知症は日に日にひどくなっています。

 これまた以前にも書きましたが、何度、ご主人様が説明しても、大主人様はオイラのことを野良犬だと思っています。
 「家の中に、なんか動物が入り込んでいるぞ!」 ってね。
 でも、オイラのことなんて、どうだっていいのであります。
 かわいそうなのは、ご主人様です。

 大主人様ったら、我が家の玄関に入るなり、
 「お世話になります。よろしくお願いします」
 って、急に他人行儀になってしまったんです。
 「やだなぁ、じいさんったら、この間も来たろう! オレんちだよ」
 「オレんち?」
 「そうだよ、ジュンのうちだよ」
 「そうですか、はじめまして、よろしくお願いします」
 と、完全にご主人様のことを介護施設の職員と勘違いしています。

 「なに言ってるんだよ! あなた息子のジュンですよ」
 「はぁ……、私には息子がいるんですか……」


 ああ、かわいそうなご主人様。
 最近は、ご主人様もあきらめて、職員に徹しています。

 でもね、そろそろ、ご主人様も疲労がピークに達してきているようですよ。
 先日も夜中に何度も 「おしっこ、おしっこ」 って、トイレに起こされていましたからね。
 オイラ、隣の部屋で数えていたんでやんす。
 そしたら、何回行ったと思います?

 なんと! 17回です。

 今までの最高が12回ですから、一気に記録を更新してしまいました。
 ご主人様は一睡もできなかったようで、翌日は一日中、大主人様と一緒に昼寝をしておりました。

 ご主人様、これからはオイラも起こしてくださいな。
 一緒に、寝ずの番をいたしやす。
 だって、オイラとご主人様は、一心同体、一蓮托生。
 一生、ご主人様について行くだワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 19:32Comments(5)マロの独白

2017年06月11日

マロの独白(26) 人気急上昇!


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 (もうすぐ11才になります) 

 お久しぶりでやんした。
 みなさん、お元気でしたか?
 オイラの人生(犬生) は可もなし不可もなし、相変わらず散歩と昼寝の毎日であります。

 引き換え、ご主人様は、とても忙しそうであります。
 新刊の出版以来、式典やら講演やら取材やら宴会やら、「よく体力が持つなぁ~!」 と飼い犬ながら感心しております。


 昨日は、そんなご主人様の出版を記念した書店でのサイン会でした。
 夕方、帰って来るなり、荷物を置くと、
 「おい、マロ、散歩に行くぞ!」
 と、オイラの首にリードを付けました。

 「ご主人様、お急ぎですね」
 「ああ、ノドがカラカラだ。すぐに出かける」
 「あっ、分かりました! もしかして酒処Hですね?」

 ご主人様の返事はありませんでしたが、絶対そうに決まっています。
 だって、いい事があった日や講演会などの仕事が上手く行った日は、必ずHに行きますからね。


 「ところで、ご主人様、今日のサイン会はいかがでしたか?」
 「ああ、たくさんの読者が来てくれたよ」
 「そうですか、それは良かった! オイラも、うれしいっす」

 「ただなぁ……」
 「ただ、なんでございますか?」
 「みんなマロの話をするんだよな」
 「オイラの話ですか?」
 「ああ、『いつもブログ、読んでます』 『マロちゃんのファンなんです』 『もっとマロくんを登場させてください』 だってよ」
 「えっ、ご主人様の読者様がですか!?」
 「ああ、そうだよ。それも何人もだ。なんだかオレよりもマロのほうが人気者だな」
 ですって!


 なんだか、照れるなぁ~~!
 オイラって、そんなに人気者なんですかね。

 あ~、飼い犬冥利に尽きる幸せでやんす!
 でも、これもすべて、ご主人様と読者様のおかげであります。
 ありがとワンダフル!!


 ご主人様、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
 くれぐれも、飲み過ぎませんように。
 チワワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 19:21Comments(4)マロの独白

2017年05月08日

マロの独白(25) 老人を笑うな! 


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。

 長い長いゴールデンウィークが、やっと終わりやした。
 みなさんは、どこかへ行かれましたか?
 オイラですか? オイラはいつもと変わらず、散歩と昼寝と時々おやつの毎日でやんした。

 ご主人様ですか?
 ご主人様は年中無休のお忙しい人ですからね。
 家族とのコミュニケーションの時間もなく、東奔西走しておりましたよ。
 そして本来なら “休日” となるべき週末は、恒例の介護に明け暮れていました。


 このゴールデンウィーク中も大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家にやって来ました。
 オイラとは、すっかり仲良しで、夕方の散歩は日課となっています。
 でも、笑っちゃうんですよ!
 大主人様ったら、何度オイラに会っても、
 「これはネコか? イヌか?」 って言うし、散歩中も相変わらず 「なんかオレの前を歩いている」 とか 「なにか、ついてきてるぞ!」 なんて大ボケをかますんですもの。
 オイラ、おかしくて、おかしくて、ついつい笑ってしまいます。

 そしたら、ご主人様に怒られてしまいました。
 「年寄りを笑うな!」 ですって。
 「えっ、笑ってはダメですか?」
 「子どもを叱るな来た道だ。年寄りを笑うな行く道だ」
 「なんですか、それ?」
 「なんだっけかな、たぶん仏教の言葉だと思うけど……」
 そう言って、ご主人様は大主人様の手を引きながら、野花が咲く田んぼ道を、黙々と歩くのでございます。


 以前、オイラはご主人様に、こんなことを訊いたことがあります。
 「ご主人様は、次男ですよね。ご両親と暮らしていないのに、どうして面倒を看ているのですか?」
 「なんでだろうね……」
 「親孝行なんでございますね」
 オイラが、そう言うと、ご主人様は、悲しそうな顔をして、ポロリと言いました。

 「親孝行なもんか。若い頃にした親不孝への罪滅ぼしだよ」
 「そんな、もんですかね?」
 「ああ、そんなものだよ」

 そう言えば数年前、ご主人様は、さるイベントに呼ばれて、介護をテーマに講演をなさったことがありました。
 その時の演題が、『不孝をすると親は長生きする』 でしたっけ。


 オイラはペットショップ生まれです。
 どこかに両親がいるのかな?
 いつか会って、一緒に散歩なんてしてみたいワン!
     


Posted by 小暮 淳 at 12:14Comments(5)マロの独白

2017年04月17日

マロの独白(24) キ●●マが、かゆ~い!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまたまた登場であります。

 ていうか、最近、オイラの出番が多いと思いませんか?
 というのも、ご主人様がヘンなのであります。
 “燃えつき症候群” て、やつですかねぇ。
 今までは、こんなことはなかったんですけどね。
 今回、本を書き上げたら、なんだかウツみたいに、いつもボーっとしていて、心ここにあらず状態の毎日を過ごしているのであります。

 「ご主人様、ブログを書かなくていいのですか?」
 とオイラが心配になって声をかければ、
 「あ、ああ……。面倒臭いなぁ~」
 ですって。
 「でも、読者のみなさんが、楽しみに待ってますよ」
 と言ったら、
 「だったらマロが書けばいいじゃん」
 ですって。

 ということで、魂が抜けてしまったご主人様に代わって、今回もオイラが代筆します。


 先週末から、またまた大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家に来ていました。
 今年93歳になられる高齢のため、耳は遠いし、目は見えないし、認知症はかなり進んでいますが、若い頃から登山を趣味にしていただけあって、足腰だけは丈夫なのであります。
 よって、オイラとは大の仲良し散歩仲間なんです。
 だから大主人様がやって来ると、オイラはごきげんなんでやんす。

 でも……

 でもでも、大主人様は夜が大変なんです。
 午後5時には夕食を済ませて、6時には床に就いてしまうのですが、それからが……。
 ほぼ1時間おきに目を覚まして、「オシッコ、オシッコ」 と家族を呼ぶのであります。
 (家族といっても、同じ部屋で寝ているのはご主人様で、隣の部屋にいるのはオイラです)

 そして、ご主人様が大主人様をトイレへ連れて行くと決まって、
 「背中がかゆい! かゆい、かゆい、かいてくれ~!!」
 って、だだをこねるのです。
 ご主人様は、おやさしいですからね、
 「じいさん、ここか? どこ? ここか?」
 と言いながら、夜中に大主人様の背中をかいて差し上げるのです。


 と、と、ところが、が、がーーー!!!!!
 昨晩は、とんでもないことが起きたのです。

 「かゆい、かゆい~! キ●●マが、かゆい~!!」
 オイラ、思わずゲージの中で、もんどり打ってしまいましたよ。

 えっ、今、なんて言いました?
 背中じゃ、なかったよなぁ~。

 「じいさん、なんだって?」
 「キ●●マが、かゆいんだよ」
 「なに? キ●●マが、かゆくなるわけないだろう! フクロだろう!?」
 夜の夜中に、なんて冷静な思考が働く、ご主人様なのでしょうか。

 「ああ、そうだよ。キ●●マが入ったフクロの裏側が、かゆいんだよ」
 オイラ、興味津々で、聞き耳を立てていたのでありやす。
 だって、心やさしいご主人様のことだから、かいて差し上げるのかと思ったから。

 ところが、やはりご主人様も、ふつうの人間であります。
 「じいさんよ、自分でかいてくれや!」
 そう、言い放ったのです。

 ふーーーぅ、良かった。
 だって、大好きなご主人様が、いくらお父上だといっても、キ●●マ袋をめくり上げて、その裏側をかいてあげている姿は、見たくないですからね。


 でも、人間って、やっかいな生き物でやんすね。
 オイラなら簡単にペロペロと、自分でなめてしまうんですけどね。

 それにしても、ご主人様、お疲れさまでした。
 オイラは知っていますよ。数えていましたから。
 昨晩、大主人様は、12回もトイレに起きていましたものね。
 今夜は、ごゆっくり、お休みくださいませませ。
 チワワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 15:55Comments(2)マロの独白