温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2018年08月11日

目指せ、重版出来!


 「おめでとうございます」
 「大変、お疲れさまでした」
 「次は、“重版出来” あるのみ」
 「よろしくお願いいたします」

 昨晩、高崎市内のホテルにて、新刊 『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん刊) の完成・出版祝賀会が開かれました。
 出版元の社長や編集長、スタッフ、デザイン会社の社長やデザイナー、プロデューサーらが集まり、完成までの労をねぎらい、出版へ漕ぎつけたことへの喜びを分かち合いました。


 「僕にとっては、14冊目の著書になります。何度本を出版しても、この喜びはひとしおであります」
 著者として、ひと言、あいさつをしました。

 乾杯の音頭は、11年間の連載で苦楽を共にした、編集長が務めました。
 その、彼から発せられた言葉が、“重版出来”であります。

 <じゅうはんしゅったい>

 業界用語で、本が増刷されることをいいます。
 我々、出版に関わる者たちにとっては、あこがれの響きを持つ四字熟語です。
 編集者にとっては、出世よりも昇給よりも価値のある称賛だと思います。

 もちろん、著者にとっても同じです。
 いえいえ、印税のみに生活がかかっている身にとっては、それ以上の魅惑の言葉なのであります。


 「目指せ、重版出来!」
 「必達! 重版出来!」
 「かんぱ~い!」

 またもや、美酒に酔いしれたのでありました。
  


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2018年08月08日

8月8日は何の日?


 今日、8月8日は、何の日だか知っていますか?

 パチパチという音がするから 「そろばんの日」。
 “八” という字がヒゲに似ているから 「ひげの日」。
 足が8本あるから 「タコの日」。

 いろいろありますが、実は、僕の誕生日です。
 今日で、満60歳になりました。
 いよいよ、夢にまで見た(?) “還暦”であります。
 赤いちゃんちゃんこならぬ、赤いTシャツでも着て、1人で祝いたいと思います。

 でもね、60年なんて、あっと言う間なんですね。

 ギターを片手に、夢を追って、東京へ出た10代が、去年のようです。
 夢やぶれて、都落ちして、腐っていた20代が、半年前のようです。
 無我夢中で、我武者羅に、雑誌記者をしていた30代が、先月のことのようです。
 暗中模索、五里霧中、さまよい続けた40代は、まるで先週の出来事のようです。
 そして、“温泉バカ” と言われながらも東奔西走を続けた50代は、昨日のように過ぎ去って行きました。

 人生、百年時代といいますが、たぶん、残りの人生も、あっという間に過ぎて行くんでしょうね。


 さてさて、僕の誕生日なんて、どうでもいいのです。
 今日、8月8日は何の日か?

 そうです!
 僕の最新刊 『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん刊/定価1,000円税込) の発売日であります!!!

 一部の書店では、すでに先行販売されていますが、現在、お求めになれる書店は、下記の店舗となっています。
 取扱店は、これから続々と増える予定です。
 ぜひ、お近くの書店で、ご確認ください。

 ●戸田書店 (群馬県内)
 ●文真堂店 (群馬県内)
 ●文開堂書店 (高崎市連雀町)
 ●フリッツ・アートセンター (前橋市敷島町)

 ※問合/ちいきしんぶん TEL.027-370-2262
  


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2018年07月28日

先行販売のお知らせ


 浦島太郎の墓は群馬にあった!
 なぜ分福茶釜にはフタがないのか?
 カタツムリの魂が宿ったダイロ石
 舌切り雀のお宿が群馬にある理由
 運命を分ける二つの森
 なぜ河童は七年に一度現れる?

 などなど、民話と伝説に隠された真実を追った伝奇エッセー 『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) が、いよいよ8月8日に発売されます。
 書店やネットでの販売は、それ以降になりますが、それまで待てない “謎学ファン” のために、イベント会場にて先行販売されることになりました。


 現在、前橋市の 「フリッツ・アートセンター」 にて、絵本作家の野村たかあきさんの原画展 『落語三席』 が開催中(8月26日まで) です。
 会期中、さまざまなイベントが開催されますが、そのうちの1つとして、僕と野村さんのトークショーが行われます。
 ※(当ブログ2018年7月4日「ふたりのトークショー」参照)

 ということで発売にさきがけて、この会場で新刊の先行販売&サイン会を同時開催いたします。
 お時間のある方は、ぜひ、遊びに来てください。
 もちろん、野村さんの絵本も販売されています。


  「落語的対談 野村たかあき対小暮淳 第一回戦」
 ●日時  2018年8月5日(日)  午後3時~
 ●会場  フリッツ・アートセンター 前橋市敷島公園内
 ●観覧  無料 (定員制・要予約)
 ●問合/予約 TEL.027-235-8989

 ※『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』 の問合せは、TEL.027-370-2262 (ちいきしんぶん) まで。
  


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2018年07月13日

無事、下山しました!


 “出版は登山に似ている”

 さしずめ著者にとっての 「登頂」 は、脱稿(原稿を書き終えること) です。
 達成感という絶景を味わいます。

 しかし登山とは、山頂に立つことではなく、無事に帰ること。
 下山して、初めて登山が完結します。
 では、出版において下山とは?

 編集者、カメラマン、デザイナーたちとの制作です。
 完成に向けて、チームワークを駆使して、一歩一歩丁寧に仕上げていきます。


 今日、最後の制作会議を終えました。
 「すり合わせ」 という作業です。
 1校、2校と校正を終えたゲラ刷り(校正用に刷った印刷物) の最終チェックを行いました。

 「お疲れさまでした」
 「それでは、これでお願いします」

 表紙、本文、奥付等のチェックを終え、ここから先は、すべてをデザイナーと編集者に託します。
 後は、野となれ山となれ!
 泣いても笑っても、出版日は来るのです。

 そして僕らは、「下山」 を無事に終えました。


 でも、下山口で振り返っても見えるのは、うっ蒼と生い茂った森だけです。
 そう、たった今、スタッフ全員で抜けて来た深い森が見えるだけ。

 あと、もう少し歩かなくてはなりません。
 山のふもとの町のバス停まで……

 そこから振り返った時、僕らが制覇した山の全容が見えるはずです。
 (その間に、印刷~製本と作業が行われます)

 そしてバスに揺られ、電車を乗り継ぎ、我が家に帰る頃、本が書店に並びます。


 ☆ 小暮淳・著 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん/定価 1.000円税込) は、8月8日の発売です。
 ●問合・予約/ちいきしんぶん TEL.027-370-2262
   


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2018年07月07日

書籍化決定!!


 高崎市民のみなさん、こんにちは!
 他市、県外、全国のみなさん、はじめまして!
 “謎学ライター” の小暮です。


 今週発行された高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) 7月6日号に、こんな広告が掲載されました。

 <『民話と伝説の舞台』 書籍化決定!! 8月上旬発売予定>

 『民話と伝説の舞台』 とは、僕が2007年11月から不定期連載をしている伝奇エッセイです。
 今月で第25話を迎えました。
 このシリーズに、番外編で掲載された 「謎学の旅」 と題した2話を加えた全27話が、このたび書籍になり出版されることになりました。


 科学や医学が進んだ現代でも、いまだに迷信のようなことを信じ、守り続けられている風習や慣習。
 民話や伝説にも、先人が口承により伝えた作り話なのに、ゆかりのモノまでもが残されています。
 そして、そこには必ず舞台があるのです。

 本書では、荒唐無稽な伝説や摩訶不思議な民話の舞台を訪ねて、その謎を解き明かしていきます。

 たとえば、こんな内容です。
 ・姫よ、なぜにあなたは竜になった!?
 ・浦島太郎の墓があった!
 ・虫歯を治す神さまたち
 ・オオカミの首をねじ切った大男は実在した!
 ・分福茶釜のふたは、どこへ行った?
 ・ウナギを食べない人たち
 ・カッパは七年に一度現れる
 ・夜な夜な現れる妖怪チャンコロリン などなど

 いかがです?
 なんか、ワクワク、ゾクゾクしてきませんか?
 僕と一緒に、謎学の旅に出かけませんか?


 小暮淳 著 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) 定価1,000円(税込)

 ●問合・予約/ちいきしんぶん TEL.027-370-2262
  


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2018年06月30日

はじめての会議


 僕は今までに、9冊の温泉本をはじめ、紀行や登山のエッセイなど計13冊の書籍を出版しています。
 でも今までは、企画や制作の会議には参加しても、販売会議というものに呼ばれることはありませんでした。
 基本、著者とは、そういうものです。

 でも今回、本を作ってくださっているは、小さな地方の編集会社です。
 だから何から何まで手作りなんです。
 もちろん、著者だからといって高みの見物はできません。
 本を売るためには、販売会議にだって参加いたします。


 発売まで、いよいよ1ヶ月。
 制作も大詰めです。
 残るは、販売ルートの開拓であります。
 ということで昨日は、販売会議が開かれました。

 社長、編集長、スタッフ全員で、知恵をしぼり合います。
 書籍コードの取得、書店のリストアップ、マスコミやメディアへの告知、イベントの開催、チラシやポップ、ポスターの準備などなど、議案は尽きないのであります。

 「へー、そうなんだ」 「そんなことも必要なんだ」
 と、著者の僕には、知らないことばかりです。
 こうやって本は作られて、書店に並ぶのですね。
 感心しきりであります。

 著者って、のん気なものですね。
 文章を書くだけなのですから。
 売ってくれる人たちがいるからこそ、本が読者に届くってこと、ちょっぴり忘れていました(反省!)。
 著者や読者の見えないところで、縁の下の力持ちたちが、大勢、額に汗してくださっているのです。

 感謝、感謝、ただただ感謝の二文字であります。


 さて、出版日が決まりました。
 8月8日です。
 書店に並ぶのは、それ以降になります。
 ただし、その前にイベントがあり、先行販売が行われます。

 それらの情報公開は、来週7月6日に解禁となります。
 初の “伝奇エッセイ” です。
 お楽しみに!
  


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2018年06月14日

山頂に立つ


 “出版は登山に似ている”

 たびたび、そうブログに記してきました。

 2009年9月から昨年5月まで毎年、僕は本を出版しています。
 9年間で、10冊の著書を出版しました。
 ※(2011年は2冊の本を書いています)


 そして今年もまた、昨日、最後の原稿を書き上げました。
 登山で例えるならば、山頂に立った気分を味わっています。
 昨晩は1人で祝杯を挙げ、頂上からの景色に酔いしれました。

 でも登山とは、無事に下山してこそ、山を制したことになります。
 いつまでも山頂の絶景を眺めているわけにはいきません。
 早くも下山の準備に、取り掛かっています。


 ここまでは、著者のひとりよがりです。
 ここからは、チームワークの見せ所です。
 カメラマンやデザイナー、編集者らと、一歩ずつ丁寧に足元を固めながら下りて行きます。
 そして下山して、振り返り見たとき、我々が制した山が屹立とそびえているのです。

 出版まで、あと1ヶ月半。
 今日は、これから出版会議です。

 いよいよ、タイトルや装丁を決定しなくてはなりません。
 楽しくも、緊張する時間です。

 でも、この高揚感が、なんとも言えないのです。
 “無” から “有” を生み出す醍醐味とでもいうのでしょうか。
 この充足感を味わいたくて、僕はライターの道を選んだのだと思います。


 では、行ってきます!
  


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2018年06月07日

ディレクター魂


 「小暮さん、たびたびすみません。また会ってください。聞きたいことが、たくさんあり過ぎて」

 またまた、熱い男がやって来ました。
 某テレビ局のディレクターであります。
 ※(当ブログの2018年6月1日「熱き心に湯の花が咲く」参照)

 僕も 「全面協力します」 と言った手前、後に引くわけにはいきません。
 とことん彼に、付き合うことにしました。


 いつもの喫茶店に行くと、彼の足元には大きなキャリーバッグが置かれていました。
 「昨日から前橋のホテルに泊まっています」
 そう言いながら、バッグを開けて、本を取り出しました。
 それも、全部で8冊!

 「も、も、もしかして、それ!」
 「ええ、小暮さんの本を、すべて買いました」

 驚き、桃の木、山椒の木であります。
 絶版になった旧 『ぐんまの源泉一軒宿』 を除く、『群馬の小さな温泉』 から昨年出版した 『金銀名湯 伊香保温泉』 までが、コンプリートされているのです。

 最初に会ったときは1冊、2回目に会ったときは2冊に増えていて、ついに全巻を揃え、持ち歩いています。
 恐るべし、ディレクター魂!


 過去に僕は、さまざまなテレビ番組に出させていただきました。
 たいがい1度は、ディレクターが会いに来ますが、その後は、撮影当日に現地で会い、台本が渡され、撮影となります。
 中には事前打ち合わせもなく、当日、一発撮りの場合も珍しくありません。

 でも彼は、違います。
 なんだか仕事をしているというよりは、完全に温泉の魅力にハマっているのです。

 「あの後、O温泉とK温泉に、行ったんだよね。どうだった?」
 「ぬる湯の世界って、奥が深いですね。小暮さんが言ったとおり、本を読みながら1日に8時間以上温泉に入っている湯治客がいました。僕も真似して、湯の中で小暮さんの本を読んできましたよ」

 そこまで、ハマるか!?
 ロケハンの域を超えているぞ!

 「その後、小暮さんに言われたところは、みんな行ってきました。Y温泉でしょ、S温泉でしょ、H温泉でしょ、それとS温泉。そうそう、K温泉も行ってきました。あそこの湯、本当に全身が泡だらけになりますね。感激しました」


 お見それしました!
 スゴ過ぎます!
 だって、最初に彼に会ってから、まだ10日しか経っていないんですよ。
 なのに、この行動力はなんですか!?
 どう考えたって、全部の温泉を番組で紹介することはできませんって。
 それでも彼は、僕から聞いた話の真偽を、自分の目で見て、確かめないと気が済まないのですね。

 素晴らしき、ディレクター魂です。

 「ところで小暮さん、この際、テレビに出て、解説してもらえませんか?」
 「えっ、出るの!?」

 “全面協力” と言った言葉に、二言はありませんって。
   


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2018年05月29日

どこかで 誰かが⑨ ディレクター


 先週、こんなメールが届きました。

 <私、○○○○(東京のテレビ局名) に所属しております、ディレクターの××××(男性名) と申します。普段、ニュース番組や紀行番組などを制作しております。(中略) 書店で過去の出版物などを調べている中で、小暮様の出されている温泉に関する多くの書籍、とりわけ 「源泉一軒宿」 のシリーズについて非常に興味深く拝見しました。私自身、旅行などで草津温泉や伊香保温泉には訪れたことがあるのですが、一軒宿で温泉を守られている温泉が、こんなに沢山あることや、また湯守の方たちの魅力的なエピソードに大変驚きました。(中略) 現在、企画段階で、まだはっきりとしてことは言えないのですが、メジャーな温泉地以外の一軒宿などに触れることが出来ないかと思っております。一度、小暮様にお話をお伺いすることが出来ないかと、連絡させていただきました。>

 とっても丁寧な文面で、人柄まで察せる真摯な内容だったので、すぐに連絡を取りました。
 すると、なんと、彼は、僕のスケジュールに合わせて、さっそく昨日、わざわざ前橋まで会いに来てくれたのです。


 わずか2時間の面談です。
 それでも彼は、持参した僕の著書を開きながら、一つ一つ、質問をしてきました。

 「“一軒宿” という言葉も、“湯守(ゆもり)” という言葉も、この本で初めて知りました」
 「群馬の人は、こんなにも一軒宿の温泉があることを知っているのですか?」

 次から次へと、彼から質問が飛び出してきます。
 “草津の仕上湯” のいわれや “ぬる湯” の効能、“薬湯”について、温泉の発見伝説にいたるまで、かなりマニアックな内容にまで話はおよびました。
 あっという間の2時間でした。

 「今日だけで、温泉講座の中級くらいまで行きましたよね?」
 「ですね。いい番組を作ってください。取材には全面協力しますから」
 「ありがとうございます。また時間を作ってください。すぐ、会いに来ますから」


 どこで、誰が見ているか、分からないものですね。
 だから人生は、面白いのです。

 さて、どんな番組が放送されるのでしょうか?
 読者のみなさま、楽しみにして待ちましょうね。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:18Comments(0)著書関連

2018年05月21日

不自由なれど


 すでに、ご存知のとおり、僕は週末、認知症のオヤジの介護をしています。
 オヤジが認知症を発症してから、もうかれこれ10年になります。

 年々、記憶は遠ざかり、加齢とともに体力もなくなり、今では自立歩行もままなりません。
 今年94歳になる高齢ですから、仕方がないといわれれば、それまでなのですが、長引く介護に、僕もアニキも少々疲れを感じる今日この頃です。


 平日はデイサービスとショートステイを組み合わして、実家でアニキが面倒を看ています。
 週末になると、僕がオヤジを迎えに行き、我が家で引き取っています。
 その間、アニキは東京の家族の元へ帰ります。

 我が家では、1階の和室に布団を敷いて、オヤジを寝かせています。
 起きているときは座椅子に座らせていますが、ほとんど目をつむっています。

 「トイレも行かせたし、今なら、しばらく大丈夫かな……」
 と寸暇を惜しんで、僕は2階の仕事部屋へ行き、急ぎの仕事を片付けようとするのですが、そうは問屋が卸してはくれません。

 ドタン! バタン!
 「ああああああーーーー!!」

 オヤジが徘徊をして、廊下で転倒したり、玄関から転落して、カメのようにひっくり返って、手足をバタつかせているのです。
 これでは、おちおち仕事なんてしていられません。
 一瞬たりとも、目を離せないのが現状なのです。


 ということで、このところは、オヤジが居る3日間は仕事をするのは、あきらめています。
 その代わり、本を読んでいます。
 でもね、一日中読書を続けるのも、飽きるものですよ。
 しかも、締め切り原稿なんか抱えていると、「ああ、早く仕事をしたい。このオヤジさえ、いなければ……」 なんて恨み言の一つも言いたくなるのです。

 でも、今回は、そんなストレスも吹き飛んでしまいました。
 先週、今夏出版される著書の “ゲラ” が上がってきたのです!
 ゲラとは、「ゲラ刷り」 のことで、印刷前の校正用の刷り物のことです。
 この用紙に、校正をしながら訂正・修正の赤を入れるときが、ライターとしての至福の時なのであります。

 まだ本文だけの初稿ですが、それでも130ページのゲラが、出版元より手渡されました。
 「やった! これならオヤジの介護をしながらでも、仕事ができる!」
 と、この3日間は、オヤジの目の前でゲラを広げて、黙々と赤ペンを走らせていたのであります。

 「ダメだよ、じいさん! これは触っちゃダメなんだよ。仕事だからね」
 時々、目を開けては、ちょっかいを出すオヤジをたしなめながらも、有意義な時間を過ごせたのでした。


 介護は不自由なれど、やりようで、どうにかなるものです。

 出版、間近!
 気合が入ります。
   


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2018年04月27日

読者の目


 「小暮さんの文章を読むと、湯の良い宿と、そうでない宿が一目瞭然、分かりますよ」
 そう読者の方から言われたことがありました。

 「そうですか?」
 「ええ、湯の良い宿は事細かに書かれていますが、そうでない宿は、一切、湯について触れていませんから」

 ドキッ!
 見透かされたか!?
 いえいえ、それが著者の本音、意とするところです。

 読者とは、隅々まで読んでくださっているのですね。
 実に、ありがたいことであります。


 講演会終了後のサイン会でのこと。
 年配の男性が、2冊の著書を持って並んでくださいました。
 順番が来て、手渡された本は、どちらも、かなり使い込まれていました。
 1冊は2009年に出版した 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社)、もう1冊は2014年に改訂版として出版した 『新ぐんまの源泉一軒宿』(同) です。

 「こんなになるまで読んでくださり、ありがとうございます」
 サインをしながらお礼を言うと、その男性は、こんなことを言いました。
 「この2冊を読み比べるのが好きなんです」

 改訂版といえども出版にあたり、すべての宿を再取材して書き下ろしています。
 ですから、同じ宿でも書かれている視点や切り口は異なっています。
 それに気づいて、読み比べているとは、お見それしました。

 「同じ宿のページを並べて読むんです。すると、時の経過とともに小暮さんの心情の変化までが読み取れて、面白いですよ」
 とは、脱帽であります。
 なんて深いところまで読んでくださっているのでしょうか。

 著者も気づかない、思わぬ “読書考” があるものですね。
 これだもの、こんな楽しい職業は、やめられませんって!
   


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2018年01月31日

どこかで 誰かが⑦ 写真


 「写真を見るたび、ああ、小暮さん、がんばってるな。俺もがんばろう!っていう気になるんですよ」
 と言ってくださったのは、某テレビ局のディレクターさんでした。

 写真とは、上毛新聞に時々掲載される著書の広告のことです。
 「上毛新聞の本」 という全5段の大きな広告です。
 5冊の本と5人の著者が、写真入りで紹介されています。
 僕は、ちょうど真ん中にいます。

 右隣は、建築写真家・吉田敬子さんの 『産業遺産にあっぱれ』。
 左隣は。フリーアナウンサーで野菜ソムリエ上級プロ・竹下裕理さんの 『ぐんまの野菜で美人になれる理由』。
 お二人とも、素敵な笑顔の写真が掲載されています。

 で、僕の写真はというと……


 紹介されている著書は、昨年5月に出版した 『金銀名湯 伊香保温泉』。
 こんなキャッチコピーが付いています。

 <温泉シリーズ第9弾>
 <千余年もの昔から絶えることなく榛名山麓に凛々と湧く黄金、白銀の湯。絶景の天空遊覧を楽しむ贅沢、ますます進化を遂げる伊香保温泉。>

 そして本の表紙と一緒に添えられている著者の写真は、眉間にしわを寄せて、しかつめらしい顔をしながら浴衣姿で湯屋の暖簾(のれん)をくぐっている姿です。
 これが、本人的には、けっこう笑えます。
 なんで、この写真なの?って。

 「なかなかシブイ」 とか 「小暮さんらしい」 と言ってくれる人もいますが、ちょっとカッコつけてる感じのする写真です。
 でもね、ディレクターさんのように、この写真を見て、「がんばろう!」 と思ってくださる人もいるわけですから、ありがたいことです。
 コツコツと生きていると、どこかで誰かが、見ていてくださるのですね。


 ちなみに、この写真は現在、上毛新聞の広告のほか、群馬県西部エリアで配布されているフリーペーパー 『生活info (くらしインフォ)』 で連載中のエッセイ 「西上州の薬湯」 のプロフィール写真にも使用されています。
   


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2018年01月25日

温泉の必須バイブル


 “みなかみ町温泉の必須バイブル”
 “名湯や宿の情報ぎっしり”

 今日(1月25日) のサンケイスポーツ20面に、こんな見出しを付けた記事が、大きく載りました。
 紹介されているのは、2012~13年に出版した 『みなかみ18湯』(上毛新聞社) の上・下巻です。

 <約1年半をかけて町内18カ所の温泉に通い、上巻34軒、下巻41軒の温泉宿を掲載している。> 
 という書き出しから始まり、上巻と下巻の内容を写真入りで詳しく解説しています。


 実は、この記事、直接僕に取材が来たのではありません。
 僕が 「温泉大使」 を務める、みなかみ町観光協会から発信されたニュースなのです。
 だから、協会から新聞掲載の知らせを受けた時は、「今年もみなかみは元気があるぞ!」 と感心してしまいました。

 だって、ここ数年のみなかみ町は、飛ぶ鳥を落とす勢いがありますもの。
 エコパークの認定もしかり、「温泉総選挙」 や 「にっぽんの温泉100選」 でも、上位にランキング入りしています。
 しかも、“みなかみ18湯” という大きな温泉郷として、町全体を温泉のイメージでPRしています。

 で、僕の本も、みなかみ町の “温泉バイブル本” として、世に出そうということのようです。


 でもね、だったら僕は他の温泉地の本も書いているわけですよ。
 ぜひ、“町おこし” “温泉地おこし” に活用していただきたいものです。

 そうすれば、群馬に人がやって来る→温泉地が活気づく→ますます本が売れる→印税が入る、と、イイ事ずくめじゃありませんか!
 いっそ、オール群馬で “群馬の温泉必須バイブル本” として、売り出してくれませんかねぇ~。


 目指せ、夢の印税生活!
  


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2017年06月08日

あと3日間、フェア開催中!


 <ジイジだ~!って、かなり喜んでたよ>

 長女からメールが届きました。
 添付された画像には、僕の写真パネルの前でピースマークを見せている小学1年生の孫の姿が……。
 さっそく、娘の家族がフェアへ行ってくれたようです。


 現在、紀伊国屋書店前橋店(けやきウォーク前橋1F) にて、新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) の出版を記念した 「群馬の温泉シリーズ フェア」 を開催しています。
 先月末から開催されているフェアですが、いよいよ残り3日間(6月11日まで) となりました。

 これまでに、たくさんの方々に来場していただきました。
 メールをいただいた人もいますが、ブログやツイッターなどSNSでも多くの人たちが配信してくださっています。
 遅ればせながら、お礼を申し上げます。

 また期間中、温泉シリーズ本を購入された方には、10日(土) 午後2時から行われる著者サイン会の整理券をお配りしています。
 ぜひ、この機会に、会いに来てください。
 たくさんの読者にお会いできるのを楽しみにしています。

 では当日、紀伊国屋書店でお会いしましょう!
 ※(フェアの詳細は、当ブログの2017年5月26日「紀伊国屋書店でフェア開催!」、5月30日「整理券をゲットせよ!」を参照)


 かーくん、ジイジ、がんばるからね! 


  


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2017年06月05日

絶景の天空遊覧を楽しむ


 今朝、朝刊を開いて驚いた!

 上毛新聞、18面(最終面)。
 でかでかと、拙著新刊の広告が載っていました。
 もちろん、著者といえども初めて見る広告です。

 “絶景の天空遊覧を楽しむ”

 最初に目に飛び込んで来たのは、このキャッチコピー!
 そして、青い空に浮かぶ温泉街と緑の山稜。


 <言わずと知れた群馬の名湯。春夏秋冬、多くの観光客が訪れる。だが、案外知られていない面もある。「黄金(こがね)の湯」「白銀(しろがね)の湯」と命名された金銀に輝く源泉もその一つ。> 

 リード文の隣には、『金銀名湯 伊香保温泉』 の表紙が、伊香保嶺(榛名山) の山肌に立てかけられています。

 <東京オリンピック・パラリンピックを見据え、伊香保はますます進化する。首都圏からのアクセスも良いメダル色に輝く湯につかって絶景の天空遊覧を楽しむ贅沢。>


 つくづく本というものは、たくさんの人の手により世に送り出されているのだと思いました。
 決して著者一人の力では、成し得られない総合作品なのであります。

 取材と文章までは、僕が担当します。
 でも、そこから先は、それぞれの分野のプロに託すことになります。
 ディレクターがいます。
 カメラマンがいます。
 デザイナーがいます。
 印刷・製本技師がいて、出版・制作・営業担当者がいて、直接読者に本を売ってくださる書店員さんがいます。

 新聞広告を見ていたら、たくさんの人の顔が次から次へと浮かんできました。


 広告には、僕が今回取材した44軒すべての旅館・ホテル名が掲載されています。
 その一つ一つの名前を読み上げるたびに、お世話になったご主人や女将さん、支配人たちのことを思い出します。

 たかが1冊の本ですが、たくさんの人の思いが込められているのです。

 ぜひ一度、手に取ってご覧ください。
 そして湯の舟に乗って、絶景の天空を舞う遊覧をお楽しみください。
 




 
   


Posted by 小暮 淳 at 12:24Comments(0)著書関連

2017年05月30日

整理券をゲットせよ!


 「サイン会がありますので、整理券をお配りしておりますが、お入れしておきましょうか?」
 「えっ、あ、……はい」

 まさか、「私がその著者で、本人だからいりません」 とは言えませんものね。
 レジのお姉さんから、しっかりと自分のサイン会の整理券を受け取ってきました。


 現在、紀伊国屋書店前橋店(けやきウォーク1F) にて、新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』 の出版を記念した 「群馬の温泉シリーズ フェア」 が開催されています(6月11日まで)。
 期間中に、シリーズ本をご購入いただいた方には、サイン会の整理券を配付しています。

 で、僕もいただいてしまったというわけです。


 えっ、なんで自分で自分の本を買ったのかって?
 実は、自宅の書棚の在庫を調べていたら、自分の本が3冊見当らないかったのであります。
 ちょうど全シリーズが揃うフェアをやっているのですから、この機会に欠本を購入することにしたのです。

 さて、この整理券は、どうしましょうか?
 当日、自分で出して、自分で本にサインをする……というのもマヌケであります。
 ま、記念にとっておくことにしましょう。

 当日は、たくさんの読者とお会いできることを楽しみにしています。



   『金銀名湯 伊香保温泉』 出版記念
       小暮 淳サイン会

 ●日時  2017年6月10日(土) 14:00~15:30
 ●会場  紀伊国屋書店前橋店 特設会場
 ※当日は、整理券と購入した本をご持参ください。




   

 
   


Posted by 小暮 淳 at 10:38Comments(3)著書関連

2017年05月26日

紀伊國屋書店でフェア開催!


 明日から16日間、紀伊國屋書店前橋店にて、最新刊『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) の出版を記念した “群馬の温泉シリーズ フェア” が開催されます。

 シリーズフェアというタイトルが付いているだけあり、一堂に既刊本が勢揃いします。
 温泉ファンや読者のみなさん、全シリーズをコンプリートするチャンスですぞ!
 群馬の温泉シリーズの 「グラビア写真展」 も同時開催されます。

 また著者来店日には、サイン会も行いますので、会いに来て下さい。
 会場で、お待ちしています!



       『金銀名湯 伊香保温泉』 出版記念
         群馬の温泉シリーズ フェア

 ●期間  2017年5月27日(土)~6月11日(日) 10:00~22:00
 ●会場  紀伊國屋書店前橋店 (けやきウォーク前橋1F) 特設コーナー
        前橋市文京町2-1-1 TEL.027-220-1830
        ※サイン会 6月10日(土) 14:00~15:30
   


Posted by 小暮 淳 at 20:12Comments(4)著書関連

2017年05月11日

最新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』 いよいよ発売!


 「おめでとうございます!」
 「カンパ~イ!」

 昨晩、といっても、まだ陽の高い午後5時。
 前橋市内の居酒屋に、この日を待ちわびた4人の男たちが集まりました。
 ディレクター、デザイナー、カメラマン、そして著者の僕。

 「群馬の温泉シリーズ」 第9弾となる最新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) が、昨日、納品となりました。
 発行日は5月15日です。
 読者の皆々様方のもとへ届くのは、もう少し先になりますが、そこは制作者の特権ということで、ひと足先に “祝勝会” を開くことになりました。

 「ついに、伊香保温泉まで来ましたね」
 「ですね。群馬を代表する日本の名湯ですからね」
 「売れるといいですね」
 「絶対、売れますとも」
 「目指せ、重版出来!」

 もう、夢が止まりません。


 過ぎてしまえば、あっという間の1年間ですが、この4人にしてみれば長い長い1年間だったのです。
 「でも、最高に楽しかったね」
 とカメラマンのS氏。

 彼と僕は、小学校1年生からの同級生であります。
 子どもの頃は、メンコやビー玉で遊んだ悪ガキ仲間。
 青年期は、一緒にレコーディングをした音楽仲間。
 そして今はカメラマンとして、僕の著書の表紙やグラビアの写真を撮ってくれています。

 そんな僕たちも来年は、還暦です。
 「これが50歳代最後の作品になったね」
 「記念すべき作品だよ」
 「我が人生に悔いはなし!」
 「おいおい、人生はまだ終わらないぞ」
 「ま、とりあえず “今日現在” ということで」

 「ということで、もう一度、乾杯!」


 書店に本が並ぶのは、10日~2週間後になると思います。
 せっかちな読者様は、ぜひ最寄りの書店に予約を入れてくださいな。

 『金銀名湯 伊香保温泉』(定価:1,200円+税)
 満を持して、いよいよ 発売です!
  


Posted by 小暮 淳 at 11:27Comments(2)著書関連

2017年04月23日

松本は今日も晴れだった


 抜けるように高く、どこまでも広がる青い空。
 遠くに見える雪を頂いたアルプスの峰々。

 おお~、愛しき街、松本よぉぉぉ~!


 ということで、今年も年に一度の “松本詣で” に行ってきました。
 長年の読者様ならば、ご存知だと思いますが、僕が毎年出版している温泉シリーズ本は、長野県松本市の印刷工場で刷られています。
 印刷データは、すでに入稿されています。
 あとは刷るだけ!というところまできました。

 そこで、印刷にかかる前に僕らは、最終チェック(色校正) をしに松本へ行くのです。
 僕らとは、ディレクターとデザイナーと出版担当者と僕です。


 工場の会議室から見える景色は、ちょうど1年前と同じ季節。
 目の前を流れる清流・奈良井川の土手のソメイヨシノは散り始めていますが、近くの山肌には淡いピンク色した山桜が見えます。
 今年も僕らを出迎えるようにウグイスが、美しい声で鳴いています。

 一枚一枚、ていねいに色校正紙をチェックすること1時間半。
 「これで、よろしいでしょうか? では、来週から印刷にかかります」
 印刷担当者の声を合図に、1年間かけてきた大仕事の全行程が終了しました。
 「お疲れさまでした」 「ご苦労さまでした」 「お世話様でした」 「よろしくお願いします」
 口々に礼を述べ、片付けと身支度にかかります。


 いざ、松本へ!
 ここも松本だけど、さらに中心市街地へ!
 それも駅前のビジネスホテルへ!

 でも時間は、午後の3時半です。
 繁華街へ繰り出すには、まだ陽が高過ぎます。
 でも、僕らは待てません!
 一刻も早く、祝杯を挙げたいのです。

 「カンパ~イ!」
 ホテルの隣のコンビニで買い込んだ缶ビールで、とりあえず仮の打ち上げとなりました。
 「小暮さん、いよいよ来年は記念すべきシリーズ10冊めですね」
 印刷担当者の言葉が、重く両肩にのしかかります。
 「ですね。こうなったら体力と気力が続く限り、書き続けますよ」
 「ぜひ、次回も印刷は、うちでお願いします」
 一同爆笑。

 その後、僕らは街へ繰り出し、名物の 「馬刺し」 や 「山賊焼き(鶏肉料理)」 に舌鼓を打ちながら地酒を思う存分浴びたのであります。


 終わらない旅はありません。
 いつかは終わりを迎えます。
 でも旅の終わりは、また新しい旅の始まりでもあるのです。

 ※温泉シリーズ第9弾の新刊本は、5月15日の発売予定です。
    


Posted by 小暮 淳 at 21:28Comments(0)著書関連

2017年01月20日

いよいよシリーズ第9弾!


 今日は、久しぶりのオフ日です。
 ゆっくりと目覚め、誰もいないリビングで、のんびりと朝食を摂り、コーヒーを飲みながら新聞に目を通していました。

 おっ、おおおーーーっ!

 突然、視界に飛び込んできた見覚えある表紙の数々!
 そうです。僕の著書であります。
 今日の上毛新聞8面に、全5段のカラー広告が載っています。

 <あなただけの温泉が見つかる。>
 と題した大きな見出しとともに、上毛新聞社から出版した「群馬の温泉シリーズ」 がすべて紹介されています。

 昨年出版した最新刊の 『西上州の薬湯』 をメインに、『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯』 まで計7冊が、ずらりとラインナップ。

 「あれ? シリーズは計8冊じゃないの?」
 って気づかれた方は、かなりコアな読者ですね。
 そーなんです。僕の温泉シリーズは現在8冊あります。

 では、なぜ?
 何が紹介されていないの?

 はい、お答えします。
 2009年に出版されたシリーズ第1弾の 『ぐんまの源泉一軒宿』 です。
 こちらは絶版となりました。

 おかげさまで初版は、発売1ヶ月で売り切れ、すぐに増刷となりました。
 その後、4刷の重版を繰り返しましたが、事情により2014年に絶版となりました。
 理由は、2つ。
 出版以降に市町村の合併があり、温泉宿の住所表記が変わってしまったため。
 そして、廃業・休業に追い込まれた宿が、5軒も確認されたためです。

 それらの理由を考慮して、すべての宿を再取材し、ふたたび世に送り出したのが2014年に出版した 『新ぐんまの源泉一軒宿』 なのであります。

 ところが!
 再取材から3年経った現在、新たに4軒の温泉旅館が廃業もしくは休業してしまっています。
 このままでは、僕はまた 『新・新ぐんまの源泉一軒宿』 を書くことになりかねません。

 ストップ! 消えゆく温泉!!


 ということで、自分の著書を紹介する広告を眺めながら、あれやこれやと感慨を深めていたのであります。
 そして現在、執筆中であるシリーズ第9弾のことも、あれこれと……

 取材件数も、残り10軒を切りました。
 登山でいえば、なんとか8合目あたりまで登ってきました。
 もう少しの辛抱です。

 桜が散って、新緑が芽吹く頃には、書店に並べられるようにと、今、必死になって書いております。
 読者のみなさま、どうか首を長~くして、お待ちくださいませ。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:56Comments(2)著書関連