温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2018年08月10日

どこかで 誰かが⑩ ロンドンの旧友


 「ジュンちゃん、誕生日おめでとう! 確か、昨日だったよね?」
 昨日の夜、突然、ロンドンに住む古い友人から電話がありました。

 彼は、僕の仕事仲間でした。
 25年前のある日、
 「イギリスへ行って、向こうでデザイナーとしての腕を確かめてくる」
 そう言って、単身、渡英してしまいました。
 数年後、奥さんと子どもを呼び寄せ、今でもロンドンで暮らしています。


 「よく、覚えていたね?」
 「うん、偶然、ジュンちゃんの記事を読んでね。それで、思い出した」
 「記事?」
 「日本から雑誌を送ってもらっているんだ。その中に 『グラフぐんま』 があった」

 『グラフぐんま』 とは、群馬県が発行しているグラビア広報誌です。
 僕は昨年の5月号から 「ぐんま湯けむり浪漫」 という紀行エッセーを連載しています。
 遠く離れたイギリスで、彼は、その記事を読んだというのです。


 「60歳になったんだよね?」
 「ああ、早くも還暦だ。キミは、いくつになったんだい?」
 「7つ下だから、今年53ですよ」
 「そうか……、そろそろ会いたいねぇ。今度、日本に帰ったら、連絡をちょうだい」

 彼と最後に会ったとき、僕は、まだ30代でした。
 彼にいたっては、20代です。
 でも、何年かに1度、こうやって電話とメールのやり取りだけは続いています。


 とても不思議です。
 僕が書いた記事が、知らないところで海を渡り、偶然にも知っている人が手にして読んでいるなんて……。

 いつも、どこかで、誰かが、見ていてくれているということなんですね。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:33Comments(0)執筆余談

2018年07月10日

あわてん坊な読者


 以前、「キレる中高年」(2018年2月14日) というブログを書いたところ、多くの反響をいただきました。

 なぜ中高年はキレやすいのか?
 定年退職した喪失感からの苛立ちとか、諸説あるようですが、一説には、認知症の始まりとの指摘もあります。
 心当たりのある方は、ご注意くだされ!


 ブログでは、中高年が、やたらと店員に “怒鳴る” “せかす” といった理不尽なクレームをつけるという行動について書きましたが、僕ら編集・出版業界にもクレームは付きものです。
 ま、たいがいは出版や編集の担当者が処理してくださるのですが、時として、僕のように記名で記事を書いている場合は、筆者まで持ち込まれることがあります。

 その場合、確かに内容の誤りだったり、表記の間違いだった場合は、素直に認め、後日、訂正と詫びの一文を掲載いたします。
 でも、時として、熱心な上に、あわてん坊も読者もいたりするのです。


 先日、某新聞に連載している記事に対して、読者から編集室に、こんな指摘がありました。
 <「明朗活発」 は、「明朗闊達」 の間違いではないでしょうか?>
 というものです。
 僕は、「明朗活発」 という四字熟語を使いました。

 確かに、読者の言うように “明朗” と聞くと、“闊達” と連想する人が多いと思いますが、“明朗” には、たくさんの四字熟語があります。
 「明朗快活」、「明朗会計」 なども、よく使う言葉です。
 ちょっと辞書を引けば、分かることなのですが、手間をはぶいて、つい電話やメールをしてしまうのですね。


 以前、僕の著書に対しても、出版元に抗議の手紙が届いたことがありました。
 若山牧水の 『みなかみ紀行』 に触れた一文に対してでした。

 <大正11年10月21日。前夜は四万温泉に宿泊した歌人の若山牧水(37歳)は朝、宿を出て中之条から電車に乗って午後、渋川に着いた。ふたたび電車に乗り沼田で下車し、その晩は「鳴滝」という旅館に泊まっている。>

 これに対して、読者は、
 <若山牧水は電車に乗りません。電車は当時、ありませんでした。>
 とのことでした。

 最初は、なんのことを言っているのか分かりませんでした。
 だって、牧水自身が紀行文の中で、そう書いているのですから……

 よくよく手紙を見ると、みなかみ町在住の読者でした。
 しかも大正生まれのご高齢の方です。
 さっするに、昭和3年に開通した上越線と勘違いしているのではないでしょうか?

 渋川~沼田間には、明治44年から利根軌道という馬車鉄道が開業しており、大正7年には全線が電化されています。
 ですから、もちろん牧水は電車に乗れたわけです。

 読者には、その旨を告げる手紙を書きました。
 ちょっと調べれば分かることですが、人は、ついつい自分の感情に支配され、思いつきで行動してしまうもののようです。


 でも、そんな “あわてん坊” の読者さんたちですが、それだけ熱心に僕の記事を読んでくださっているということです。
 やっぱり、筆者にとってはありがたい存在なのであります。

 これからも、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:43Comments(0)執筆余談

2018年05月16日

おかげさまで1周年


 「毎月、銀行で見ています」
 「グラフぐんま、読んでますよ」
 このところ、そう声をかけていただくことが増えました。
 連載開始から1年、少しずつ知られるようになりました。


 『グラフぐんま』(企画/群馬県、編集・発行/上毛新聞社)。
 年9回発行されている群馬県のグラビア広報誌です。
 定価360円で書店販売されていますが、役所や公民館、銀行、病院のロビーや待合室に置かれているのを見かけた人は多いと思います。

 この雑誌に昨年の5月号から、僕は “冠連載” を書かせていただいています。
 「かんむり」 とは、タイトルに筆者の名前が付いている記事のことです。

 『温泉ライター小暮淳の ぐんま湯けむり浪漫』

 第1回の四万温泉から始まり、今月(2018年5月号) の伊香保温泉で、第10回を迎えました。
 ちょうど連載1周年になります。
 読者も増えてきているようで、筆者としても嬉しいかぎりです。


 連載は続きますが、群馬県内には約100ヶ所の温泉地がありますので、シリーズが完結するには丸10年続くことになります。
 あらあら、その頃僕は、“アラ古希” であります。
 が、すべては群馬の温泉のため!
 老体にムチを打ってでも、書き続けますぞ!

 読者のみなさま、末永くお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
   


Posted by 小暮 淳 at 13:58Comments(0)執筆余談

2018年04月11日

おかげさまで80万アクセス


 1年前、「今年は80万を目標に頑張ります」 なんて、言っていたのにね。
 うっかりしていました。
 知らないうちに、超えていました。

 なんのことかといえば、このブログのアクセス数です。
 開設が2010年2月ですから、丸8年が経ちました。
 ということは年間、延べ約10万人の人が、このブログを見てくださっているということです。
 ありがたいことであります。

 あらためて読者の方々には、お礼を申し上げます。
 毎度、ご愛読いただき、ありがとうございます。


 僕にとって、この8年間は、怒涛のように過ぎ去った8年間でもありました。
 雑誌や新聞の連載に追われ、著書も温泉本をはじめ計11冊を上梓しました。

 プライベートでは、なんと、2人の孫のおじいちゃんにもなりました。


 では、僕自身、ブログを始めて一番変わったことは?

 それは、日記を書かなくなったということです。
 実は僕、中学1年生から、ずーーーっと日記を書いていたのです。
 約40年です。
 ノートの数も膨大な量になり、引っ越しのたびに、捨てられなくて難儀をしていました。
 自分でも辞められず、どうしたらよいか、困っていたのです。
 そんなとき、ブログ開設の話がありました。

 「日記だと思って書けばいいんですよ」

 当時のグンブロ担当者から言われた言葉が、二の足を踏んでいた僕の背中を押してくれました。
 「これで、もう日記を書かなくていいんだ」
 これが、ブログを始めた本音です。


 では日記とブログの違いは?

 人に読まれないことを前提に書いているか、読まれることを前提に書いているかです。
 僕自身が、ライターという仕事をしていますから、読まれることを前提に書く文章に慣れているので、日記よりもブログのほうが、書きやすいことに気づきました。


 次の目標は、90万アクセス!
 読者の皆さま、末永くお付き合いくださいませ。
    


Posted by 小暮 淳 at 11:15Comments(2)執筆余談

2018年04月07日

おかげ犬


 突然ですが、「おかげ犬」 って知っていますか?

 江戸時代、伊勢神宮への集団参拝 「お伊勢参り」 が大流行しました。
 庶民からは別名 「おかげまいり」 と呼ばれていました。
 最盛期には、日本人の6人に1人が参拝したほどの人気ぶりだったといいます。

 でも当然、貧困や病気、老いなどの理由から行きたくても行けなかった人たちが大勢いました。
 そんな人たちに代わって、飼い犬が 「お伊勢参り」 に出かけたといいます。
 これが「おかげ犬」(参宮犬) です。

 なんだか作り話のようですが、これが史実なのです。
 明和8(1771)年といいますから江戸中期のこと。
 一匹の白い犬が伊勢神宮に現れて、お札をもらって帰って行った話が残されています。
 犬には名札が付けられていたため、飼い主は京都の人であることも分かっています。

 この珍事が広まり、犬にお金を持たせて、お伊勢参りを頼む 「おかげ犬」 ブームが全国で起きました。


 この話、調べると、本当にたくさんの民話が全国に残っているんです。
 もちろん群馬県にもあります。

 で、僕は、昨日(4月6日)発行された高崎市のフリーペーパー 『ちいきしんぶん』 に、「村人の代わりに伊勢参りをした犬」 というタイトルで、 県内に残る 「おかげ犬」 の話を書きました。

 でも、なぜ犬たちは全国から遠い伊勢(三重県) の地まで、行って帰って来れたのでしょうか?
 記事では、この謎を解き明かします。
 この不思議な話の裏側には、なんとも心温まる江戸庶民らの粋なはからいがあったのです。


 ご興味のある方は、ぜひ 『ちいきしんぶん』 の4月6日号をご覧ください。
 同紙のHPからも閲覧することができます。
 ●問い合わせ/ちいきしんぶん(ライフケア群栄) TEL.027-370-2262
   


Posted by 小暮 淳 at 11:57Comments(2)執筆余談

2018年03月15日

おかげさまで18年、800回突破!


 高崎市民のみなさん、こんにちは!
 「TAKATAI (タカタイ)」(上毛新聞社) という生活情報誌は、ご存知ですか?
 毎週金曜日の上毛新聞に入ってくるタブロイド版のフリーペーパーです。

 僕は、この冊子に、2000年2月から 「熟語パズル」 を連載しています。
 「えっ、あれって、小暮さんだったんですか!?」
 と、よく驚かれるのですが、そうなんですよ!
 ただ、“出題” は本名でなく、「スタジオJ」 という屋号になっています。

 早いもので、連載が始まってから丸18年が過ぎました。
 そして、出題したパズルの数も、今週号で807回になります。


 いや~、驚きました。
 連載800回超えですよ!
 まー、よく続いたものです。
 いえいえ、現在進行形ですからね。
 こうなったら、記録更新であります。

 連載20年、1,000回を目指します!

 高崎市民のみなさん、これからも末永く、よろしくお願いいたします。  


Posted by 小暮 淳 at 13:54Comments(0)執筆余談

2018年02月07日

おかげさまで8周年


 突然ですが、みなさんは8年前、何をしていましたか?

 「10年ひと昔」 と言われたのは、半世紀ほど前の話です。
 たぶん現代では、「3年ひと昔」 くらいのスピードで世の中が変わっているのではないでしょうか?
 だとすれば8年は、ふた昔以上も前のことになります。


 前置きが長くなりましたが、おかげさまで、このブログが開設8周年を迎えました!
 これも、ひとえに読者あってのことと、心より御礼を申し上げます。
 いつも愛読していただき、ありがとうございます。

 ブログを開設したのは、2010年2月でした。
 きっかけは、その前年に上毛新聞社より 『ぐんまの源泉一軒宿』 という著書を出版したからです。
 一般の旅行雑誌や情報誌には載らない、僕だけが取材で “見て” “聞いた” 話を、そのまま読者に届けようという思いから始めました。

 最初は温泉の話だけのつもりでしたが、やがて講演やセミナーの情報を公開するようになり、ついには私生活の暴露にまで脱線してしまいました。
 今思えば、それが長く続いたコツだったのかもしれませんね。
 温泉ファン以外の人たちも読んでくださるようになりましたから。


 いよいよ、9年目に入りました。
 これからも末永くお付き合いくださるよう、お願い申し上げます。


 <追伸>
 蛇足ではありますが、このたび私、小暮淳は、当ブログポータルサイトの運営会社であります 「グンブロ」 の顧問に就任いたしました。
 今後ともよろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:27Comments(0)執筆余談

2017年12月11日

3つのキーワード


 「ご両親は、お元気ですか?」
 「えっ?……はい」

 「マロちゃんのファンなんです」
 「あっ、……ありがとうございます」

 「今日も、H へ行かれるんですか?」
 「……、いえいえ」

 最近は初対面の人や、久しぶりに会った知人などから、たびたび、このようなことを言われることが多くなりました。
 なんのことかって?
 熱心な読者様なら、おわかりですよね。


 “両親” とは、認知症のオヤジと車イス生活のオフクロのことです。
 “マロ” とは、我が家の愛犬、チワワのオスであります。
 そして “H” とは、僕らのたまり場、酒処 「H」 のことです。

 すべて、このブログに登場するキャラクターおよびキーワードであります。
 ということは、みなさん、しっかりとチェックされているということなんですね。
 ブログなんて、読まれてナンボですからね。
 ありがたいことであります。

 初対面でも、いきなり両親の介護話やマロのネタから始まれば、コミュニケーションが取りやすいというものです。
 思わぬところで、ブログが潤滑油の役割を果たしているということですね。
 たかがブログ、されどブログであります。


 過日のこと。
 酒処 「H」 のママからメールが来ました。
 「ついに、H を探し当てた客がいた!」
 という内容でした。

 後日、聞いた話によれば、ある日、知人に連れられてやって来たイチゲンの客が、店内を見渡して、僕の本が何冊も飾られていることに気づき、ビックリ仰天して思わず、

 「えーーーっ!」

 と叫び、あわてて外へ飛び出して、看板の店名を確認。
 戻るなり、

 「ここが、“H” だったんですかぁ~~!!!」

 と、また叫んだといいます。
 

 さぞかし、まわりのお客さんたちは、驚いたことでしょうね。
 興味のない人には、なんのことだか、さっぱり分からない話ですもの。

 でも、ママいわく、
 「あまり有名になっちゃうと、困っちゃうな~」
 ですって。
 「だって、うちは昭和で時間が止まっちゃってる時代遅れの店だから」

 いえいえ、だからこそ、たどり着けたときの喜びも、ひとしおなのでありますよ。

 今どきでも、“H” だけの情報では、なかなか、たどり着きませんって。
 それでも、探し当てる読者がいること自体が、“昭和”なのであります。


 読者のみなさま、これからも当ブログを、ごひいきくださいますよう、お願い申し上げます。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:42Comments(2)執筆余談

2017年12月09日

冠を正す


 僕は現在、週刊・月刊・不定期を合わせて、6本の連載記事を書いています。
 うち2本が、“冠記事” です。

 冠記事とは、タイトルに筆者の名前が付いている記事のことです。
 「グラフぐんま」(企画/群馬県、編集・発行/上毛新聞社) に 『温泉ライター小暮淳の ぐんま湯けむり浪漫』、「ちいきしんぶん」(発行/ライフケア群栄) に 『小暮淳の はつらつ温泉』 を連載しています。
 今月、『ぐんま湯けむり浪漫』 は第6回、『はつらつ温泉』 は第20回を迎えました。


 ご存知かも知れませんが、新聞や雑誌の記事には2種類あります。
 「無記名」記事と「記名」記事です。
 無記名記事は、新聞社や雑誌社の記者や編集者、専属ライターなどが書いた記事で、文責はすべて発行元にあります。
 一方、記名記事は、特定の作家や著名人に書いていただいた依頼原稿が一般的です。
 最近は、新聞などでは自社の記者が書いた記事の文末に、筆者の名前が掲載されていることが多くなりました。
 たぶん、やりがいと文責を持たせるためだと思いますが。

 無記名記事の場合、文体が三人称の視点で書かれています。
 これに対して記名記事は、一人称で書かれることが多くあります。
 自分の名前を出して書いているわけですからね。
 見たこと、感じたことを、他人の視点を気にせずに書けるわけです。
 一般論ではなく、自論を主張することができます。

 “ナンバーワン” の文章を求めるのではなく、とことん “オンリーワン” の文章に徹することが可能になります。
 いわば記名記事は、ライターにとって理想の仕事といえるかもしれません。

 ただ、オンリーワンには、責任がもれなく付いています。
 間違った情報を書けば、編集社ではなく、筆者に責任は求められます。
 時にはクレームにへこむこともありますが、それでもオンリーワンの仕事をしている充足感は、他では味わえない宝物です。


 僕はよく、「李下の冠」 という中国のことわざを思い浮かべます。
 「李下に冠を正さず」 ともいいますね。
 李(すもも) の木の下では、たとえ冠が曲がっていても、手を上げて直そうとしてはいけない。
 なぜなら、すももを取ったと疑われるからとの意です。
 転じて、他人に疑われるような行動はしないほうがよいということです。

 意味は、まったく異なりますが、なぜか 「冠を正さず」 と 「いずまいを正す」 の語感が似ていることから、頭の中で勝手に 「冠を正す」 という造語を作っているのです。

 「冠を正す」 とは、縁あって冠の称号をいただいているのだから、常に品行方正であれ。
 どこで誰が見ているか、分からないんだぞ!
 と、自分を戒める言葉として使っています。

 これからも、おごらずに、されど臆することなく、オンリーワンの記事を書き続けていきたいと思います。
 読者のみまさま、末永く、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:29Comments(0)執筆余談

2017年05月14日

新連載 『ぐんま湯けむり浪漫』


 群馬県民のみなさ~ん、こんにちは!

 「グラフぐんま」 って、知ってますか?
 知ってますよね!
 書店でも売っていますが、銀行や病院の待合室なんかに必ず置いてあるグラビア雑誌です。

 現在発行されている5月号は、ご覧になりましたか?
 えっ、まだ見てない!?
 だったら、すぐに書店か、閲覧できる所へ直行してください。
 温泉ファンは、必見ですぞ!!

 ということで、「グラフぐんま」(企画/群馬県 編集・発行/上毛新聞社 定価360円) の5月号から僕の連載がスタートしました。
 タイトルは、『温泉ライター小暮淳の ぐんま湯けむり浪漫』 です。

 記念すべき第1回の温泉地は、四万温泉(吾妻郡中之条町)。
 僕が温泉ライターを目指すきっかけとなった温泉地でもあります。
 そのへんのいきさつや伝説、歴史、泉質、効能などを詳しく書かせていただきました。


 なぜ、群馬県が “湯の国” といわれるのか?
 このシリーズでは、その魅力を解き明かします。
 ぜひ、ご愛読ください。

  


Posted by 小暮 淳 at 13:03Comments(0)執筆余談

2017年04月29日

おかげさまで2,000話達成!


 うっかりカウントを見過ごしていましたが、実は昨日、このブログの記事投稿数が2,000件に達していました。
 2010年2月のブログ開設から7年3ヶ月での達成でした。

 思えば昨年の10月22日、「おかげさまで1,900話」 と題したブログで、<半年後の2,000話を目指します> と書いているんですね。
 その通り、半年後に目標を達成しました。
 これも、ひとえに辛抱強くお付き合いしていただいている読者様のおかげであります。
 心よりお礼申し上げます。


 さて、ひと口に2,000話といっても、その数は膨大な数であります。
 筆者ですら、いつ、どんな事を書いたのかなんて忘れてしまっています。
 でも、ブログって、便利なんですね。
 バックナンバーを、すべて読むことができますもの。
 しかも筆者本人には、過去記事の人気ランキングなんていうのも検索することができるのです。
 ということで、2,000話達成記念特別企画として、今日現在の “人気ブログ ベスト5” を発表します。

 第1位 『山田べにこさんと対談』(2012.1.14) 2,830pv
 第2位 『老神温泉 「ぎょうざの満洲 東明館」』(2014.6.18)  2,685pv
 第3位 『座禅温泉 「白根山荘」』(2014.10.9) 2,276pv
 第4位 『謎学の旅③ 「おばけ坂の白い家』(2010.8.15) 2,193pv
 第5位 『沢渡温泉 「龍鳴館』(2010.4.23) 2,086pv


 ということで、今日が2,001話でした。
 気力と体力の続く限り頑張りますので、今後ともご愛読のほどよろしくお願いいたします。

 次は、5年後の3,000話を目指します!
  


Posted by 小暮 淳 at 20:42Comments(2)執筆余談

2017年04月05日

終わりのない旅が終わるとき


 “終わらない旅はない”
 僕は苦しい時、いつも呪文を唱えます。


 2009年9月、『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) という本を書いてから、僕は終わりのない旅に出てしまいました。
 2010年9月、『群馬の小さな温泉』。
 2011年9月、『あなたにも教えたい四万温泉』。
 2012年9月、『みなかみ18湯』上巻。
 2013年4月、『みなかみ18湯』下巻。
 2014年4月、『新ぐんまの源泉一軒宿』。
 2015年5月、『尾瀬の里湯』。
 2016年5月、『西上州の薬湯』。

 そして今年、シリーズに新たな1冊が加わります。

 終わりのない旅ですが、とりあえず “一時帰宅” するとき がやって来ました。
 1年に1回訪れる、この瞬間を毎回どんなに待ち焦がれていることか!
 そして今年も、その瞬間がもうすぐやって来ます。

 いわゆる業界用語で言うところの 「脱稿」 であります。
 すべての原稿から手が放れることを言います。
 では、その最後の原稿とは?

 僕は必ず最後の原稿は、「あとがき」 と決めています。
 本文はもちろんのこと、「まえがき」 や 「コラム」 などの原稿もすべて入稿した後、1年間の取材活動を振り返りながら執筆にかかります。


 昨晩、その 「あとがき」 が書き上がりました。
 これより推敲(文章の練り直し) に入ります。

 もうすぐ、です。
 終わりのない旅が、とりあえず終わるのです。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:16Comments(2)執筆余談

2017年03月10日

おかげさまで70万アクセス


 気が付いたら、このブログのアクセス数が70万を超えていました。
 開設が2010年の2月ですから、ちょうど7年が過ぎたことになります。
 1年間で延べ10万人の人が読んでくださっているのですね。
 ありがたいことです。

 ライターは、読まれてナンボの職業です。
 ブログは仕事ではありませんが、会社も事務所も持たないフリーランスの僕にとっては、これが唯一の営業活動なんですね。
 ホームページもありませんから、初めて僕を知った人は、とりあえず、このブログを見てくださるわけです。


 最近は、新聞の記事や講演会のパンフレットなどにも、プロフィールにブログのタイトルが書かれていることもあり、新しい読者が徐々に増えているようです。
 そういえば、温泉大使の名刺にも刷られていましたっけね。
 “ブログ 「小暮淳の源泉ひとりじめ」 も好評執筆中!” って。

 なんといっても新聞の影響は大であります。
 昨年(2016年)の3月22日は、1日で約3,000ものアクセスがありました。
 その日、毎日新聞の全国版に記事が掲載され、ご丁寧にプロフィール欄にはブログのタイトルまで掲載されました。
 たかが群馬、されど群馬の温泉が全国に知れ渡った記念すべき一日となりました。


 また最近は、いろんなところで 「ブログを読んでます」 と声をかけていただきます。
 講演会やセミナーしかり、飲み屋のカウンターしかり、初対面でも 「あっ、温泉の!」 と僕を知った瞬間、ブログの話になります。

 以前は温泉ファンの読者が多かったのですが、最近は一般の人も読んでくださっているようで、「ご両親の介護、大変ですね」 とか 「息子さんのご結婚、おめでとうございます」 とか 「マロ君の話を毎回、楽しみにしています」 なんて声をかけてくれる人がいます。

 一番驚いたのは、地元自治会の会合に出席したときのこと。
 温泉好きの方が 「小暮さんの本を持ってますよ」 と声をかけてくれました。
 すると数名の人が、「俺も」 「私も」 と声を上げてくださいました。
 そしたら別の方が、「俺なんか、ブログ読んでるからね」 と言ったのです。

 なんと、その人は、我が家の隣のご主人だったのです!

 「ありがとうございます」と、お礼を言ったものの、急に恥ずかしくなってしまいました。
 こんな身近な人たちが読んでくださっているなんて、思ってもみませんでした。

 広いようで狭く、狭いようで広いのが、世の中なのですね。


 ということで、このブログも8年目に入りました。
 今年は80万アクセスを目標に頑張ります。

 温泉の話はもちろん、講演やセミナーのお知らせ、身近で起きた日々の出来事をつれづれなるままに記していきたいと思います。
 読者のみなさま、今後とも末永く、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:20Comments(0)執筆余談

2017年02月12日

おかげさまで7周年


 「ブログ、最初から読んでます」
 そう声をかけてくださる人が、時々います。
 「最初からって、開設した第1話からですか!」
 と、僕のほうが驚いてしまいます。

 このブログを開設したのは2010年2月13日ですから、明日で、ちょうど丸7年になります。
 今日現在の記事総数は、1,965話。
 我ながら続いていると思います。
 でもブログなんて、読まれてナンボですからね。
 読者あっての著者なのです。
 ひとえに7年間も続けてこられたのは、みなさま、読者様のおかげであります。

 いつも、ごひいきにしていただき、ありがとうございます。
 心よりお礼を申し上げるとともに、大変感謝しております。


 さてさて、7年とひと口で言っても、やはり長いのであります。
 その年に生まれた孫が、今年の春から小学1年生になるくらい長いのです。
 おかげさまで読者様に助けられ、たくさんの仕事を世に残すことができました。

 この7年間に、温泉シリーズ7冊と登山本1冊の計8冊の著書を出版することができました。
 そのほか、講演会やセミナー、講座、イベント、ライブなどに多数呼ばれ、このブログを通して出会った人たちもたくさんいます。
 また、テレビやラジオの出演、新聞や雑誌からの取材も、ほとんどが、このブログが縁で舞い込んで来た仕事です。

 なかには、雑誌の編集長がコラムで取り上げてくださったり、新聞記者が記事でブログの紹介をしてくれたこともありました。
 極めつけは、やっぱり直木賞作家の故・邱永漢先生との出会いでしょうか。
 なんでも先生が、このブログを読んでくださっていたということから事務所より連絡があり、1年間にわたり先生のコラムサイトに連載をさせていただきました。


 “たかがブログ、されどブログ”
 たくさんの出会いを生んでくれたこのブログを、これからも大切に育てていきたいと思います。

 今後とも末永く、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:13Comments(0)執筆余談

2016年12月01日

新連載スタート!


 西上州のみなさん、こんばんは!
 今日は、地域限定のお知らせです。

 西上州(群馬県西部地区) といっても、広うござんす。
 もっと詳しく言うと、安中・磯部・松井田(以上、安中市)、八幡・室田(以上、高崎市)、大戸(東吾妻町) のみなさ~ん、こんばんは!
 温泉ライターの小暮です。
 よろしくお願いいたします。

 というのも、地域限定のフリーペーパーで、いよいよ明日から連載が始まるのであります。
 その情報紙の名は、「生活info (くらしインフォ)」(関東新聞販売/4万3,900部発行)。
 先月18日に創刊した、ホッカホッカのフリーペーパーです。

 で、この冊子に僕が毎月、巻頭エッセーを連載することになりました。
 タイトルは、ズバリ!『西上州の薬湯』。
 そう、今年出版した著書と同名タイトルです。
 連載では、上記の配布エリアにある温泉を “一号一湯”紹介していきます。


 この冊子は、毎月各週(第1週と第3週の金曜日) の発行で、僕は第1週を担当します。
 そして第3週を担当しているのが、高崎市在住のジャーナリスト、木部克彦氏であります。

 木部氏といえば、かつて 『続・群馬の逆襲』(言視舎) という著書の中で、僕のことを “温泉バカ一代” と褒め称えてくれた人物であります。
 昔から面識はあったのですが、最近は彼の自宅にまで招かれて、酒を酌み交わす “呑み友” でもあります。
 偶然ではありますが、そんな群馬をこよなく愛する2人が、交互にエッセーを連載することになりました。

 まあ、なんか、とってもレアな冊子になりそうですね。


 ということで、西上州のみなさん!
 末永く、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:26Comments(0)執筆余談

2016年10月22日

おかげさまで1,900話


 知らず知らずのうちに回を重ねていたようで、前回のブログで投稿した記事総数が、ちょうど1,900話になっていました。
 今日のこのブログで、1,901話であります。

 「へ~、そんなにも書いていたんだぁ~」
 と他人事のように、驚いています。


 ブログを開設したのが2010年の2月ですから、6年と8ヵ月が経ったことになります。
 ざっと計算してみると、1.2日に1話書いているんですね。
 これまた驚きました。
 (さすがライター、マメです)

 どんなことを書いてきたのかは、「カテゴリー」 の項目を見ていただければ分かるのですが、やっぱりタイトルが 『源泉ひとりじめ』 ですからね。温泉ネタが一番多いです。
 「温泉地・旅館」 450話、「温泉雑話」 229話。
 トータルで679話と全体の3分の1を占めています。

 次に多いのが、日々の出来事をつづった 「つれづれ」 の544話です。
 両親の介護話や愛犬マロ君の独白なんかも、この項目に入っています。


 はてさて、いつまで書けるのかは分かりませんが、体力と視力のある限りは書きつづっていこうと思います。
 この調子で行けば、半年後には “2,000話達成!” のお祝いができるかもしれませんね。
 とりあえずは、それを目指して頑張りたいと思います。

 たかがブログ、されどブログ。

 読者のみなさま、これからも末永くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:38Comments(0)執筆余談

2016年10月17日

oh!コーエツ !!


 石原さとみちゃんが好き!

 なーんて言うと、「へぇー、小暮さんって、ああいうタイプが好みなんだ」 と思われそうですが、ハイ、それで結構です。
 年甲斐もなく、娘ほど若い女の子を好きになりました。
 と言っても、最近ではありませんよ。
 映画 『包帯クラブ』(2007年) を観てからのファンであります。

 そんな彼女のドラマが始まりました。
 『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)
 さとみちゃん演じる河野悦子(略して「こうえつ」) が、ファッション誌の編集者を夢みながらも、配属された校閲部で奮闘するコメディードラマです。


 校閲とは?
 一般の人には、聞き馴染みのない言葉だと思います。
 これは、文章の誤字や脱字、内容の間違いを直す仕事です。
 出版や雑誌の編集では欠かせない、重要な部署であります。

 そういう僕も、昔は雑誌の編集者として毎月、校閲作業をしていました。
 現在は、する側からされる側になっています。
 当然ですが、僕の著書にも出版される前に、何人もの校閲者による厳しい文章チェックが入ります。

 だから、このドラマ、他人事じゃないんですよ。
 おまけに、主役がさとみちゃんだしね。
 ワクワクしちゃいます。


 そんな折り、珍しく知り合いの印刷関係者から校閲の依頼を受けました。
 90歳になるおばあさんが自叙伝を自費出版をされるとかで、その文章チェックを頼まれたのです。
 何も考えずに 「はいはい、いいですよ」 なんて、二つ返事で引き受けたのですが、これが、さあ大変!

 文章って、書き慣れている人と素人さんのものでは、雲泥の差なんです。
 ふだん僕は、プロが書いた文章しか読んでいませんからね。
 いきなり、お手上げ状態です。

 誤字・脱字の部類は、いくつあっても一向に構いません。
 プロだって、やらかしますから。
 でも、素人さんの場合、すでに文章自体が文章として成り立っていないのです。

 「てにをは」 はもちろんのこと、主語も述語もありません。
 会話文も、登場人物が不明で、誰が話した言葉なのかが、さっぱり分りません。
 と思えば、話の時代が、行ったり来たり。
 完全に、構成を無視して、思いつきで書いているんですね。

 気が付いたら原稿は赤字だらけで、もう原稿としての体を成していない状態になっていました。
 これだったら、僕がゴーストライターになって、書き直したほうが早いくらいです。

 やっぱ、校閲って地味で大変な仕事ですね。
 さとみちゃん、がんばれ~! 
    


Posted by 小暮 淳 at 20:43Comments(0)執筆余談

2016年03月25日

帰ってきたサトヤマン


 高崎市のみなさーん、こんにちは!
 またまた地域限定のお知らせであります。

 2006年12月~2010年8月、高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(発行/ライフケア群栄) に連載された 『里山をゆく』。
 覚えていらっしゃいますか?

 このウォーキングエッセイは、連載当時から大変人気がありました。
 というのも、取材方法が、ちょっと変わっているのです。
 一般の山岳ガイド本は、登山口~山頂までのルート案内ですが、これは違います。
 朝、家を出てから帰るまでという、気の長いお話なのです。

 しかも、取材方法に “しばり” があります。
 マイカー禁止! 公共交通機関の利用または徒歩のみ!
 これにより、ぐーーっと登山行程が難しくなります。

 ま、登る山が里山 (標高1,000m以下の低山) ですからね。
 毎回、登行距離自体は短いのですが、スタート地点の登山口までたどり着くのが至難の業なのであります。
 電車やバス、乗り合いタクシー、そして交通機関のない乗り継ぎ地点までは、ひたすら歩きます。

 そう、あの人気テレビ番組の 「路線バスの旅」 を地でやっていたのです。

 まあ、そんな苦労が実ってか、この人気シリーズは後に、上毛新聞社より 『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』(1,200円+税) というタイトルで、出版されました。
 おかげさまで、増刷までされ、現在でも書店にて絶賛発売中であります。


 あれから約6年・・・

 な、な、なんと! その 『里山をゆく』 が、読者からの根強いエールに応えて、ふたたび帰って来ることになりました!
 と、いうことは、あの2人、そう、僕と担当編集者のY氏の “サトヤマン”コンビも復活したのであります。

 「でもさ、あれから6年も経っているんだよ。体力、自信ないなぁ~」
 「大丈夫ですよ。そのぶん小暮さんは、やせたから」
 と言いながら、今週、シリーズ復活第1回目の企画会議が開かれたのであります。

 「やっぱり、電車とのつなぎが悪いですね」
 「下山口から駅までは何キロある?」
 「えーと……、6キロですね」
 「だったら歩きましょう」
 「ですね。途中、旧市街地を抜けますから、大衆食堂を見つけて酒を飲みましょう」

 と結局は、下山後の酒盛りの算段になってしまうのでした。


 ♪ 帰ってきたぞ、帰ってきたぞ サトヤマン ♪
  


Posted by 小暮 淳 at 12:15Comments(0)執筆余談

2016年03月18日

河童をめぐるエトセトラ


 高崎市民のみなさーん、こんばんは!
 今日は、地域限定でお送りします。

 旧高崎市内の約9割の家庭や事務所に無料配布されている 「ちいきしんぶん」(発行/ライフケア群栄)。
 現在、僕はこのフリーペーパーに 『民話と伝説の舞台』 というエッセイを不定期連載しています。
 このエッセイは、群馬県内に今も残る民話や伝説の舞台となった現場へ行き、史実か創話かを検証する時空ミステリーであります。

 で、次回の掲載日が決定したので、ご報告いたします。
 4月1日(金)号です!
 シリーズ16回目の謎は……。

 「この世とあの世を行き来する国道」 と題して、摩訶不思議な伝説の世界へ読者を誘います。
 さて、そこはどんに場所なのでしょうか?
 乞う、ご期待ください。


 と、いうことは、次々回の取材のはじまりであります。
 と、いうわけで、今日は編集室にて、企画会議が行われました。

 テーブルの上には、すき間なく広げられた資料、資料、資料の山。
 群馬県内全市町村に伝わる民話や昔話がジャンル別、地域別にまとめてあります。

 で、編集長と相談した結果、次々回のターゲットは “河童” に決定!

 そう、あの伝説上のキュウリを食べるという川にいる生物、カッパであります。
 これが調べると、いるわ、いるわ、県内全域にわたり伝説が残っているのです。
 みなかみ町、中之条町、富岡市、みどり市、玉村町……などなど。

 でもね、昔話だけ伝わっていても、この企画はダメなんです。
 “今” がなくてはなりません。
 現場があり、物的証拠があり、信じる人たちがいてこそ、時空のミステリーが存在するのであります。


 「たくさんありますね」
 「そうだね。どこでも良さそうだけど、どこも、これ!という決めてに欠けるよね」
 すると編集長が、
 「小暮さん、これ、どうですか!」
 と大きな声を上げて、資料の一文を指差しました。

 <伝承にはないが、川に水死がでると、「今年は七年目にちがいない」 といって、子どもには川遊びをさせなかった>

 「7年目?」
 「ええ、なんでもカッパは村人に、『7年に1度出てやる』 と言い残して消えたらしいんですよ」
 「それで水死者がでると、今でもカッパのしわざと思うわけだ」
 「しかも、今でも村人の家には、カッパが残していったものがあるらしいですよ!」

 「決まりだな、次はこれでいこう!」


 と、いうことで僕らは近々、カッパを追って謎学の旅に出かけることになりました。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:29Comments(0)執筆余談

2016年02月05日

ブログの恩人


 「ランチでもしながら、話しませんか?」
 時々、そう言って僕を誘い出してくれる某社の社長さん。
 彼が社長になる前からですから、かれこれ10年以上の付き合いになります。

 「ほらね、こうやって小暮さんのブログをチェックしているわけですよ」
 と、レストランのテーブル越しに、スマホの画面をこちらへ向けました。
 彼の愛読しているブログ一覧のようです。
 僕の名前のほかに、著名なジャーナリストの名前を見ることができます。


 何を隠そう、彼こそが、僕にブログを書かせた張本人なのです。

 6年前、ネット音痴の僕は、「ブログを書いてみませんか?」 という彼の誘いを一度は断りました。
 それでも執拗に彼は、「読者が待っています」 「絶対に話題になりますから」 と僕を口説いて、しまいには 「私が教えますから」 と手取り足取りレクチャーされながら、なんとか書き出したのであります。

 その記念すべき開設が2010年2月。
 ちょうど今月で満6周年を迎えたことになります。
 今までに書いた記事の総数は1,749話、アカウント数は58万4054アクセスになります。
 ま、この数が多いのか少ないのか、相変わらずネット音痴の僕には分かりませんが、よくもまあ、飽きもせず、懲りもせず、続いていることだけは確かです。

 そして、少なくともブログによる効用があるということです。
 テレビ出演や講演の依頼、雑誌の取材や新聞の寄稿など、このブログを通じて、舞い込んで来た仕事は数えきれませんからね。
 これは、ひとえに読者のおかげなのですが、その読者に会わせてくれた恩人が、目の前でランチを食べている彼なのであります。

 「今度は、夜に会いましょう。以前のように店を決めず、プラプラと街を歩きながら気になる店を何軒もハシゴしましょうよ」
 そう言うと彼は、忙しそうに手を振りながら午後の仕事へと出かけて行きました。


 まったく僕とは違う生き方をしている人ですが、昔からなんだか馬が合うのであります。
 そして、何よりも僕の生き方をいつも肯定してくれる、心強い味方なのであります。

 Yさん、いつもご支援ありがとうございます。
 おかげさまで、このブログも7年目に入りました。
 今後もよろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 13:08Comments(0)執筆余談