温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2024年02月10日

香ばしいにおいに誘われて


 ♪ ハアー 背でころがす からっ風
   焼きまんじゅうろう 旅すがた
   あまから みそだれ 一刀流
   ハアー 今宵 三日月 出てござる
   悪を憎んで 手加減無用
   あまから剣法 みそだれ返し

   やんやん焼きまん まんじゅうろう
   こげ目ほどほど 香ばしや
   やんやん焼きまん まんじゅうろう
   見た目べたつく 面(つら)がまえ
   でも内はさっぱり 心意気 ♪
   (『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 より)


 先日、僕がボーカルをつとめるスーパーローカルオヤジバンド 「じゅん&クァ・パラダイス」 の野外ライブが行われました。
 そのステージで、1曲目に演奏したのが、この歌でした。
 作曲は僕ですが、作詞は昨年亡くなられた絵本作家の野村たかあきさんです。

 野村さんは、「焼きまんじゅうろう」 というキャラクターの生みの親で、群馬の “ゆるキャラ” としても登録され、作品は紙芝居や落語にもなっています。
 そんな野村さんから詞をいただき、曲を付けさせていただきました。

 今では、すっかりライブのオープニング曲に定着しています。


 今回のライブでは、予期せぬ現象が起きました。
 終了後、会場内のテナントのうち、焼きまんじゅうを売る店の前にだけに、人だかりができました。
 聞けば、「急に焼きまんじゅうが食べたくなった」 といいます。
 店主からも 「こんなに売れたのは初めてです」 と礼を言われました。

 もしかして、これって、サブリミナル効果?

 「やんやん焼きまん まんじゅうろう」
 と、くり返し聴かされたため、脳内で映像化され、
 「こげ目ほどほど 香ばしや」
 という歌詞に、嗅覚を刺激されたのでしょうか?


 もしかすると将来、この歌は 「焼きまんじゅうろう」 のテーマソングとしてだけではなく、「焼きまんじゅう」 の販売促進ソングになるかもしれませんぞ!
 そうなると、夢の印税生活ができるかも!?

 なんて、夢を見ています。
   


Posted by 小暮 淳 at 10:35Comments(2)ライブ・イベント

2024年01月26日

テライブ IN 節分会


 あの伝説のスーパーローカルオヤジバンドが帰って来る!


 こんにちは、シンガーソング温泉ライターの小暮です。
 僕がリードボーカルをつとめる 「じゅん&クァ・パラダイス」 が、4年半ぶりに野外ライブに出演します。

 最後に出演したのが2019年夏の四万温泉でのイベントでした。
 その前年には、伊香保温泉の老舗旅館で単独ライブを行いました。

 そうなんです。
 僕らは、温泉地御用達バンドなんです。
 というのも、演奏するのは全曲、オリジナル曲。
 しかも、ご当地温泉地ソングぱかり。


 知らない人がほとんどでしょうが、最大のヒット曲(?)は、『GO!GO!温泉パラダイス ~湯の国 群馬県篇~』。
 県内主要の27温泉地が歌詞に読み込まれた、群馬の温泉応援ソングです。
 15年前のCD発売(?)当時は、テレビやラジオ、新聞等でも、たびたび取り上げられ、イベントに引っ張りだこでした。

 ついには県からの依頼を受け、「群馬デスティネーションキャンペーン」 の会場 (グリーンドーム前橋) でも歌唱。
 県内温泉地の女将さんら50人と一緒に、歌って踊りました。
 その時の司会は、タレントの中山秀征さんと井森美幸さんです。


 時はめぐり、その後はコロナ禍の影響もあり、活動は休止していました。
 が!
 ここに来て、出演依頼がありました。
 しかも、温泉地からではなく、開山500年の歴史ある寺院での伝統ある 「節分会」 という行事会場です。


 商売繫盛、身体健康、開運厄除、入試合格、家内安全、安産子宝……
 福は内、鬼は外!

 ぜひ、御祈願に、お越しください。



        仁叟寺(じんそうじ) 「節分会」

 ●日時  2024年2月3日(土)  
        第1回豆まき 14:00~ 第2回豆まき 15:30~
 ●会場  仁叟寺 高崎市吉井町神保1295  TEL.027-387-3080

 ※ライブは第1回と第2回の豆まきの間に開催されます。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:01Comments(3)ライブ・イベント

2023年11月19日

追悼の歌が聴こえる


 ♪ GOGO 温泉パラダイス YUYU 湯の国ぐんま県
   GOGO 温泉パラダイス YUYU 湯の国ぐんま県

 不思議な感覚に陥りました。
 大きなホールに流れる歌は、その昔、僕が作詞作曲した群馬県の温泉応援歌 『GO!GO!温泉パラダイス』。
 歌っているのは、スーパーローカルオヤジバンド 「じゅん&クァ・パラダイス」 のボーカル、小暮淳。

 そうです、自分の歌声に迎えられて会場に入るという、前代未聞の体験をしてきました。


 昨日、前橋市民文化会館で開催された、第3回 落語VS講談 三遊亭圓馬・神田松鯉 「二人会」 での出来事です。

 事前に、主催者側からCD使用の許可を求める連絡はありました。
 でもね、まさか、こんなサプライズが起こるなんて……

 なんで、僕の歌なんだろうか?


 圓馬師匠の落語と松鯉先生の講談の後、中入り (休憩) に入りました。
 (ちなみに人間国宝の松鯉先生は神田伯山の師匠です)
 トイレに席を立った時、また会場にサプライズが流れました。

 ♪ やんやん焼きまん まんじゅうろう
   こげ目ほどほど 香ばしや
   やんやん焼きまん まんじゅうろう
   見た目べたつく つらがまえ
   でも 内はさっぱり 心意気

 野村たかあき作詞・小暮淳作曲 『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 であります。
 これも歌っているのは僕です。


 なんで?
 この会場で、僕の歌が流れる理由は?

 トイレからもどり、パンフレットを読み返して、ハッとしました。
 そうか、追悼だったんだ!


 <前橋市出身の絵本作家・野村たかあきさん。3年ほど前に釈台 (講談師の方が使用する台) について相談したところ、弟さんが大工さんということで無償で作ったいただきました。その後のコロナ禍により、この釈台は一度も使われませんでした。ですが、今回いよいよこの釈台で松鯉先生にお話ししていただきます。
  しかしながら今年7月、野村さんはご病気により天国に旅立たれました。本日の公演をとても楽しみにされていたということで非常に哀しく残念です。
 講談や落語が大好きだった野村さん。きっとこの会場に遊びに来てくれていることと思います。改めて野村さんのご冥福をお祈りし、本日の公演に臨みたいと思います。>(パンフレットより)


 思えば 『GO!GO!温泉パラダイス』 に、踊りの振り付けをしてくださったのは野村さんでした。
 そして、『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 の歌詞を書いてくださったのも野村さんです。
 主催者は、そのことを知っていて、会場でこの2曲を流し、野村さんを迎えようとしていたのですね。

 そのことに気づき、胸の奥の方がジーンと熱くなりました。


 野村さん、昨日は楽しかったですね!
   


Posted by 小暮 淳 at 11:36Comments(0)ライブ・イベント

2023年10月28日

広瀬川に遊びにおいでよ!


 このブログでも 「神社かみしばい」 でお馴染みの画家でイラストレーターの須賀りすさん。
 僕の作品では、絵本 『誕生日の夜』(よろずかわら版) や紙芝居 『いせさき宮子の浦島太郎』 『女堀と桜姫』(壽ちんどん宣伝社) などの作画を担当していただいています。

 そんな彼女が来週の日曜日に、ワークショップを出店します。


 会場は広瀬川河畔 (前橋市) 、中央前橋駅近くの緑地遊歩道沿いです。
 ハンドメイド、キッチンカー、ワークショップのほか、占い、紅茶インストラクター、絵本、Tシャツショップなど24店が出店。
 お好み焼きやケバブなどの食品販売店も集まります。

 当日は、僕も須賀さんのブースを間借りして著書を販売します。
 お時間のある方は、遊びに来てください。
 ※(須賀さんのブースは一番東の中央前橋駅側)

 川風に吹かれながら、一緒にビールでも吞みましょう!



      第1回 広瀬川ハートフルマルシェ

 日時/2023年11月5日(日) 10:00~16:00頃
 場所/広瀬川右岸河畔 展望橋付近 (前橋市城東町3-3)
 主催・問合/カプンカ TEL.090-9309-7413
 ※会場駐車場はありません。周辺有料駐車場をご利用ください。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:58Comments(4)ライブ・イベント

2023年09月03日

落語 VS 講談 「二人会」


 落語家の三遊亭圓馬師匠と初めてお会いしたのは、かれこれ20年以上前のこと。
 当時は、まだ二ツ目で橘ノ好圓でした。

 平成14(2002)年、真打に昇進。
 五代目三遊亭圓馬を襲名しました。
 その年に東京で開かれた襲名披露祝賀会には、僕も出席しました。


 講談師の神田松鯉先生との出会いは、平成30(2018)年の秋。
 高崎市で開催された圓馬師匠との 「二人会」 終演後の打ち上げの席でした。
 先生は、名も知れぬ僕なんかにも大変フレンドリーに接してくださいました。

 というのも松鯉先生は、群馬県伊勢崎市生まれ。
 前橋市で育ち、前橋商業高校のOBであります。
 よって、群馬には並々ならぬ郷土愛があり、郷土の人との交流を大切にしてくださっているのであります。

 ご存知、神田伯山の師匠であり、令和元(2019)年には文化審議会より重要無形文化財保持者 (人間国宝) に認定されています。


 そんな偉大な師匠と先生を僕に引き合わせてくれた奇特な人が、友人で前橋市在住のイラストレーター、飯塚裕子さんであります。
 彼女とは仕事仲間でもあり、今までに雑誌や絵本、紙芝居、著書の装幀画などの制作でコンビを組んできました。
 その彼女が主催者となり、またまた二大巨匠を群馬に招へいします!

 この機会に、人間国宝の話芸を、ぜひ地元で!



       第3回 落語 VS 講談 「二人会」

 ●日時/2023年11月18日(土) 14:30開場 15:00開演
 ●会場/昌賢学園まえばしホール 小ホール (前橋市民文化会館)
       前橋市南町3-62-1
 ●料金/全席自由 前売 3,500円 当日 4,000円

 ■チケット販売
   昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館) TEL.027-221-4321
   ベイシア文化ホール(群馬県民会館) TEL.027-232-1111
   前橋観光コンベンション協会 TEL.027-235-2211
 ■チケット予約・問合
   キャロットプラン (飯塚) TEL.027-280-3423 (10時~18時)
   


Posted by 小暮 淳 at 12:17Comments(0)ライブ・イベント

2023年08月12日

締切迫る! 温泉サミットのオフ会


 “あの人” が参加します!


 先月告知した 「温泉サミットのオフ会 in 幡谷温泉」 の締め切り日が迫っています。
 (当ブログの2023年7月19日 「温泉サミットのオフ会 in 幡谷温泉」 参照)
 まだ定員に空きがありますので、申し込みは急いでください。

 ていうか、思わぬサプライズが発生しました!
 事務局から 「“あの人” から参加申し込みがあった」 との連絡を受けました。

 “あの人” とは?

 もう、温泉ファンなら誰もが知っいる “あの人” です。
 (僕も著書を持ってま~す!)
 “あの人” を囲んで、酒を酌み交わしながら楽しい温泉談議をしましょう!


  <イベント内容>
 ●温泉マニア・温泉好き・温泉に興味のある方なら誰でも参加OK!
 ●温泉についての質問や自慢の温泉話を紹介し合いましょう!
 ●「ささの湯」 の美味しい料理と地酒に酔いしれましょう!
 ※日帰りの方は、通常料金で会場を利用できます。
 ※当日は全館貸切となります。



     温泉サミットのオフ会 in 幡谷温泉
      第2回 「温泉大好き集まれ!」

 日時/2023年8月26日(土) 午後~27(日) 午前 ※昼食はありません。
 会場/幡谷温泉 「ささの湯」 群馬県利根郡片品村幡谷535
 定員/先着25名
 会費/10,000円 (1泊2食)
 締切/2023年8月15日(火)
 申込/幡谷温泉 「ささの湯」 TEL.0278-58-3630 (荒井)
      群馬温泉サミット事務局 TEL.080-1023-9558 (関口)

 ☆ “あの人” が気になる方は、事務局にお問い合わせください。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:08Comments(4)ライブ・イベント

2023年07月19日

温泉サミットのオフ会 in 幡谷温泉


 【幡谷温泉 ささの湯】
 泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉。トロンとした肌に張り付くような浴感は、実に滑らかだ。それだけで美肌効果があることがわかる。何よりも浴槽の縁全体からザバザバと滝のようにあふれ出ている湯量に驚かされる。毎分約260リットルという豊富な湯を、たった一軒で使い切っているとは、なんと贅沢なことだろう。
 (『尾瀬の里湯』 より)


 2020年より開催している 「群馬温泉暖議(サミット)」。
 僕は毎年、講師として参加しています。

 が、そんなに堅苦しくなく、もっとラフに集まり、大好きな温泉の話をしながら一晩中、酒を呑みたい!という意見が多く、公式のサミットと別に “オフ会” も開いています。
 昨年の5月に幡谷温泉(群馬県片品村) の 「ささの湯」 で第1回を開催したところ大変好評だったため、今年も開催されることになりました。


 イベント内容は?
 ●温泉マニア・温泉好き・温泉に興味のある方なら誰でも参加OK!
 ●温泉についての質問や自慢の温泉話を紹介し合いましょう!
 ●「ささの湯」 の美味しい料理と地酒に酔いしれましょう!
 ※日帰りの方は、通常料金で会場を利用できます。
 ※当日は全館貸切となります。

 僕も参加しますが、今回は講師ではなく一般参加となります。
 気軽に呑み明かしましょう!



     温泉サミットのオフ会 in 幡谷温泉
      第2回 「温泉大好き集まれ!」

 日時/2023年8月26日(土) 午後~27(日) 午前 ※昼食はありません。
 会場/幡谷温泉 「ささの湯」 群馬県利根郡片品村幡谷535
 定員/先着25名
 会費/10,000円 (1泊2食)
 締切/2023年8月15日(火)
 申込/幡谷温泉 「ささの湯」 TEL.0278-58-3630 (荒井)
      群馬温泉サミット事務局 TEL.080-1023-9558 (関口)
   


Posted by 小暮 淳 at 12:11Comments(0)ライブ・イベント

2023年06月30日

スーパーローカルオヤジバンド復活!


 最後にステージに立ったのは、いつだったのだろう?
 コロナが蔓延した年の前年だから確か、2019年の夏……

 四万温泉 (中之条町) で開催された 『四万温泉レトロロックフェスティバル』 だったと記憶してます。
 僕らのバンド 「じゅん&クァ・パラダイス」 は、同フェスティバルの最多出場バンドで、その時もトリを飾らせていただきました。
 僕は、ボーカルを担当しています。


 この年は大忙しで、四万温泉のほかにも伊香保温泉(渋川市) でライブを行いました。
 また、ソロとしも群馬県のデスティネーションキャンペーンのプレイベントとして 「グリーンドーム前橋」 で開催されたステージにて、歌う温泉ライターとして群馬の温泉応援ソング 「GO!GO!温泉パラダイス」 を独唱。
 さらに、この年は前橋市で開催された 「アマチュアちんどんコンテスト」 にも、 「GO!GO!温泉パラダイス」 のチンドンバージョンで出演しました。

 それが……

 新型コロナウイルス感染拡大により、翌年からすべてのイベントが中止。
 我がスーパーローカルオヤジバンドへの出演依頼も、パッタリと途絶えてしまったのであります。

 が、が、が~!
 ついに、この日が来ました!

 バンドの出演依頼が入りました。
 いつ、どこで、どんなイベントなのかは、まだナイショです。
 依頼された段階なので、これから打ち合わせに入ります。
 詳細が決まり次第、読者のみなさんにも、ご報告いたします。


 思えばバンドの結成は、前身の 「KUWAバンド」 を含めると約25年になります。
 「KUWAバン」 は主に既成のフォークソングやグループサウンズの楽曲を演奏するコピーバンドでした。
 メンバーは、ほぼ同じですが、そこにオリジナルソングを加えたのが 「じゅん&クァ・パラダイス」 です。

 僕が温泉地をめぐっているため、温泉地をテーマにした “ご当地温泉ソング” が誕生しました。
 また、当ブログでは 「神社かみしばい」 や 「玉村かみしばい」 でお馴染みの 「焼きまんじゅうろう」 のテーマソングも15年前から県内の夏祭り会場で演奏してきました。


 これで、やっとコロナの喪が明けます。 
 今回のバンド依頼は、4年ぶりの朗報となりました。

 よーし、また暴れるぞーーーーっ!!!!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:05Comments(2)ライブ・イベント

2023年03月13日

絹の国の人だもの


 『繭と生糸は日本一』

 ご存知、「上毛かるた」 の 「ま」 の読み札です。
 現在でも繭の生産量は、群馬県が日本一だといいます。
 でも若い人は、ピンとこないかもしれませんね。

 僕が子どもの頃 (昭和30年代) は、まだ我が家の周りも一面の桑畑でした。
 クラスの中にも何人か養蚕農家の子がいました。
 どの子も蚕(かいこ)のことは、「おかいこさん」 とか 「おかいこさま」 と大切に呼んでいました。


 蚕のことを 「おこさん」 と呼ぶ地方もあるんですね。
 昨日、初めて知りました。

 高崎市箕郷文化会館で上演された養蚕演劇 『蚕影様物語 (こかげさんものがたり)』 を観てきました。


 舞台は明治期の相馬村 (旧箕郷町) の養蚕農家。
 家族みんなで大切にお蚕を育てています。
 しかし、ある日、突然、晴れていた空が急に暗くなり、雷鳴がとどろき、雹(ひょう)が降り積もり、あたり一帯は氷の海と化し、桑畑が大打撃を受けました。
 桑の葉がないと、お蚕の飼育を続けることはできません。
 村人たちは、涙ながらに生きたままのお蚕を土の中に埋め、その供養と、この時の惨状を後世に伝えるため 「蚕影碑」 を建てました。

 物語は、この 「蚕影碑」 を元養蚕教師の夫婦が訪ねる現代のシーンから始まります。


 脚本・演出の岡本優子さん (高崎市箕郷町在住) は、この物語の劇化について、こう語っています。
 <私は養蚕農家に生まれ、子供の頃は蚕影碑の近くで育ちました。そして当時の大人から 「地の底で蠢くお蚕様の叫び声、そして必死に這い出して来ようとする、夥しい数のお蚕様の姿を想像してごらん」 と言われ、胸が苦しくなった思い出があります。(中略) 忘れてはいけない過去の歴史を演劇により未来へと語り継いでいきたい、という願いを込めて本日皆さまにお届けします> パンフレットより

 まさに、知られざる養蚕国群馬の歴史を垣間見ました。
 “絹の国” として発展した影には様々な困難と、それを乗り越えてきた農民の並々ならぬ苦労があったのです。


 今回、なぜ僕は、この演劇を知り、観覧したのか?
 それは、出演女優と知り合いだったからです。

 その女優とは?
 このブログにも、たびたび登場する紙芝居仲間の画家・須賀りすさんであります。
 とにかく、彼女は多彩な才能の持ち主です。

 本業は画家でありイラストレーターですが、アマチュアちんどん屋のメンバーでもあり、ラジオなどで小説の朗読もしています。
 そんな彼女のもう一つの顔が、役者です。

 今回も兄を落雷で亡くす、貧しい農家の娘役を見事に演じ切っていました。
 素晴らしい!

 次は、どんなジャンルに挑戦するのでしょうか?
   


Posted by 小暮 淳 at 12:09Comments(0)ライブ・イベント

2023年01月29日

吟遊詩人の夜


  悪い魂なんてない
  悪い考えがあるだけだ
  弱い魂なんてない
  弱い考えがあるだけだ
  お前の魂は
  何も諦めてなんかいない
  そんな器用に出来てない
  恐れるモノは何もない
  いいから
  泳ぎたいように 泳げ!
  踊りたいように 踊れ!

  ブギー!ブギー!ブギー!


 “尊敬する人” には、まま出会うことがあります。
 でも、“嫉妬する人” と会うことは、稀なことです。
 尊敬は、芸術、芸能、文学、音楽に限らず、作品に触れたときに抱く感情です。
 でも嫉妬は、その人の生きざまに触れたときに、湧き上がる情熱です。

 昨晩、久しぶりに魂が震えました。


 その人の名は、シンガーソングライターの西山正規さん。
 友人に誘われて、前橋市の 「クールフール」 というライブハウスへ行ってきました。

 ライブハウスへ行くなんて、何十年ぶりのことでした。
 でも、そこは、まるで時が止まってしまっているかのよう。
 薄暗く、大音響の中に立ち込める煙草の煙……
 その秘密めいて、不良っぽい雰囲気が、一気に僕の五感をあの頃に引きずり込みました。


 西山正規さんは、東京都出身。
 歳は、たぶん50代の後半。

 「一度、見てください」
 見る? 聴くじゃなくて、見るなの?
 友人に誘われた意味は、彼がステージに立った瞬時に分かりました。

 絶叫とも、雄叫びともつかぬ奇声を上げると、エレキギターをかき鳴らしながら、激しく語り始めました。


 ♪ 悪い魂なんてない! 悪い考えがあるだけだ! ♪


 独唱パンク?

 時に彼は床に寝転がりながら、客席のイスに飛び乗りながら、ギターをかき鳴らし、叫び続けるのです。
 その姿は、吟遊詩人のよう。


 あ! あああああ……
 胸が痛いのです。
 彼の言葉が、防御する間もなく、とがったキリの先のように刺し込んできます。

 え? なんだろう、この息苦しさは?
 いつから僕は言葉を、こんなにもオブラートにくるんで生きるようになってしまったのだろうか?


 時に彼は、放送コードに引っかかりそうな言葉を発します。
 でもそれは、誰もが心に隠し持っている凶器なのです。
 その凶器が、オブラートの被膜を少しずつ、はがしていくのです。

 ライブ終了後、僕は年甲斐もなく、彼に嫉妬していました。
 カッコイイとも違うし、あこがれとも違います。
 理想でもないし、羨望でもありません。

 ただ単に、彼の “生きざま” への素直な感情でした。


 「カンパーイ!」
 彼が僕のテーブルに来ました。
 「アニキ、ありがとう!」
 いつしか彼は、僕のことを、そう呼んでいました。

 初対面なのにね。
 ステージとのギャップに、ちょっぴり “萌え~” とした夜でした。
   


Posted by 小暮 淳 at 13:06Comments(0)ライブ・イベント

2023年01月24日

輝ける才能の片鱗


 「月刊○○○の編集長をしていた小暮です」
 「あーーッ! お久しぶりです」
 イベント終了後に、僕は彼に声をかけました。
 約20年ぶりの再会でした。


 アーツ前橋 (前橋市) では現在、全国で開催中の萩原朔太郎の没後80年を記念した 「萩原朔太郎大全2022」 の関連企画として 『朔太郎と写真』 展が開催中です。
 展覧会では、朔太郎が故郷、前橋を中心に撮影した風景写真に加えて、朔太郎が撮影した同じ場所で時代を超えて新たに撮影した萩原朔美氏の写真、朔太郎のポートレートをモチーフとする吉増剛造氏のポラロイド写真、朔太郎という詩人の痕跡をたどり、制作された木暮伸也氏の写真により構成、展示されています。
 ※(当ブログの2022年11月30日 「詩人の目 レンズの眼」 参照)

 この企画展に関連したトークショーが前橋文学館 (前橋市) で開催さるというので、出席してきました。


 『詩人と写真』 と銘打たれたトークショーの出演者は、下記の3人です。
 萩原朔美 (映像作家、エッセイスト、多摩美術大学名誉教授、前橋文学館館長)
 吉増剛造 (詩人、萩原朔太郎賞選考委員)
 木暮伸也 (写真家)

 僕が、このトークショーに出席しようと思ったのは、チラシの中に木暮 (きぐれ) 君の名前があったからです。


 彼との出会いは、編集者とカメラマンとしてでした。
 当時、僕は生活情報誌の編集長をしていました。
 撮影現場にも、たびたび立ち会うことがあり、何人ものカメラマンとご一緒しました。
 その中でも、異彩を放っていたのが木暮君でした。

 確か、彼は僕より、ひと回りほど若かったと思います。
 どこが他のカメラマンと、違っていたのか?
 僕は写真のことは詳しくないので、感覚的な違いを感じたとしか言えませんが、人物や商品を撮る目線が違っていたと思います。

 クライアントの指示通りに、キレイに撮り、スムーズに仕上げるのが商業カメラマンとすれば、彼は常に、被写体を自分の中に取り込もうとしているように見えました。

 当時、彼は美術学校を卒業して、現代アートの研究所に入所していました。
 すでに、アーティストとして活動していたのです。
 商業写真を撮っていたのは、生活のためでした。


 あれから20年近い月日が経ちました。
 ことあるごとに、彼の名前は見かけていましたが、なかなか会いに行くチャンスがありませんでした。
 「これで、やっと会える!」
 そう思い、会場へ足を運びました。


 現在、彼の作品は、下記の2会場で鑑賞することができます。
 ぜひ、お出かけください。

 ●アーツ前橋 「朔太郎と写真」 ~2023年3月5日(日)
 ●群馬県立近代美術館 「アートのための場所づくり」 ~4月9日(日)
   


Posted by 小暮 淳 at 11:41Comments(0)ライブ・イベント

2022年12月04日

温泉サミットを終えて


 昨日と今日の2日間にわたり、群馬県みなかみ町で開催された 「第3回 ぐんま温泉サミット in つきよの」 が無事終了しました。

 会場となった月夜野温泉 「みねの湯つきよの館」 には、県内外から12人の温泉ファンが集まりました。
 遠く、長野県と神奈川県から参加された方もいました。


 みなさんは、覚えていますか?
 以前、東京へ向かう電車の中で、僕の読者だというご夫婦に声をかけられ、一緒に写真を撮ったという話を?
 (当ブログの2022年10月15日 「フルネームで呼ばれて」 参照)

 その、ご夫婦も参加されていました。


 そして今回は、みなかみ町観光協会が、全面的に協力してくださいました。
 会場の大広間には、観光協会のブースが設けられ、拙著 『みなかみ18湯』(上毛新聞社) の上・下巻が販売されました。

 ということで、今回の僕の講演は 「令和版 みなかみ紀行」 と題して、今年来町100年を迎えた詩人・若山牧水の 『みなかみ紀行』 にあやかり、みなかみ町の全18ヵ所の温泉地の歴史や湯の特徴を取材時のエピソードをまじえながら話させていただきました。

 講演の後、サミット (意見交換会) を行い、休憩 (入浴タイム) をはさみ、懇親会 (食事会) となりました。
 旅館側の配慮で、二次会場を別に設けていただき、深夜2時過ぎまで熱い熱い温泉談議が続きました。


 女将さん、スタッフの方々、観光協会の木村さん、大変お世話になりました。
 着実に回を重ねるごとに群馬の温泉愛は深まり、「群馬といえば温泉」 から 「温泉といえば群馬」 への認知度が上がっています。

 参加されたみなさん、大変お疲れさまでした。
 そして、たくさんの温泉愛をありがとうございました。

 来年もまた、群馬の温泉地でお会いしましょう!
  


Posted by 小暮 淳 at 14:30Comments(2)ライブ・イベント

2022年11月30日

詩人の目 レンズの眼


  遊園地(るなぱあく)の午後なりき
  楽隊は空に轟き
  廻転木馬の目まぐるしく
  艶(なま)めく紅のごむ風船
  群集の上を飛び行けり。
    (「遊園地にて」 より)


 前橋市民にとって、「遊園地」 といえば、誰もが 「るなぱあく」 の思い出を語ることでしょう。
 「るなぱあく」 は、今でこそ “日本一なつかしい遊園地” として全国に知られるようになりましたが、昔も今も変わらない小さな小さな遊園地なのです。

 昭和29(1954)年11月、前橋市が周辺町村との合併を記念して、「前橋市中央児童遊園」 として開園しました。
 だから僕ら (昭和30年代生まれ) は、「児童遊園」 と呼んでいました。
 「前橋るなぱあく」 と改名されたのは平成18(2006)年のこと。
 市民公募により命名されました。

 でも、本当に一般公募だったのでしょうか?
 少し疑問が残ります。
 だって、「るなぱあく」 という名前は、萩原朔太郎の 「遊園地にて」 という詩に由来するからです。
 朔太郎は、“遊園地” に、あえて 「るなぱあく」 とルビをふっているのです。
 そのことを、どんだけの市民が知っていたでしょうか?


 ルナ=月、パーク=公園ですから、直訳すれば “月の公園” です。
 でも、ハイカラな朔太郎は、知っていたんですね。
 世界には、「るなぱあく」 と呼ばれる移動式遊園地があることを!

 やはり、かなりのセンスの持ち主だったのですね。


 そんな郷土の詩人、萩原朔太郎の没後80年となる今年は、日本全国52ヵ所の文学館や美術館で 「萩原朔太郎大全2022」 と題した朔太郎をテーマにした企画展が開催されています。
 このブログでも、たびたび紹介してきましたが、今日は現在開催中のちょっと変わった企画展を紹介します。

 萩原朔太郎は、明治、大正、昭和を駆け抜けた 「日本近代詩の父」 と称される、日本を代表する詩人です。
 でも、当時の詩人たちと比べ格段に飛びぬけていたのが、そのハイカラとセンスです。
 マンドリンやギターなどの洋楽器に親しんだり、作曲なども手がけています。

 そしてまた、カメラも朔太郎を象徴するアイテムの1つでした。
 17歳の時に初めてカメラを手に入れて以来、生涯を通してカメラに親しみ、写真を撮り続けました。


 アーツ前橋では、朔太郎が故郷、前橋を中心に撮影し続けた風景写真に加えて、朔太郎が撮影した同じ場所で時代を超えて新たに撮影した写真を比較しながら展示しています。
 この写真を撮影したのは、朔太郎の孫である萩原朔美さん (前橋文学館・館長) であります。

 この展示が、とにかく楽しい!
 よくもまあ、大正時代~昭和初期の風景を探し当てたな~と、感心します。
 大渡橋や馬場川などの今も現存する風景もありますが、空襲で焼かれる以前の市街地の同じ風景をも探し出しているところが、お見事です。
 (朔美さんだけでなく、文学館のスタッフが総力を挙げて、当時の撮影場所を探したそうです)


 この企画展は、前期と後期に分かれ、作品の入れ替えがあるところも魅力です。
 ぜひ、2回足を運んでみてください。

 朔太郎ファンはもちろんのこと、写真オタク、昭和レトロ好きも楽しめます。



     萩原朔太郎大全2022
      ―朔太郎と写真―

 ●会期  前期=会期中~2023年1月10日(火)
        後期=2023年1月12日(木)~3月5日(日)
 ●会場  アーツ前橋 1Fギャラリー
 ●開館  10時~18時
 ●休館  水曜日 (祝日の場合は翌日)
 ●観覧  無料
 ●問合  アーツ前橋 TEL.027-230-1144
        群馬県前橋市千代田町5-1-16
    


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2022年11月23日

海うさぎ、跳んだ!


 「東京で観た、あの絵が、もう一度、身近なところで観られる……」
 と聞いて、群馬県庁昭和庁舎へ行って来ました。


 須賀りすさんといえば、このブログでは 「神社かみしばい」 でお馴染みですが、僕と彼女の付き合いは、かれこれ20年以上になります。
 紙芝居の共作だけではなく、過去には僕が原作の絵本の挿画も描いています。

 でも、あまり世間には、彼女の素顔は知られていないようですね。
 イラストレーターとして、数々の作品を世に残しています。
 「ぐんまこどものくに児童会館」 のキャラクターや 『ココロの絵本』 (大月書店) の装幀・挿画。
 また、企業や団体のポスターやカレンダーも数多く手がけていて、2003年には 「四万温泉観光ポスター」 (原画担当) で、群馬県知事賞を受賞しています。

 プライベートでは、朗読会を開いたり、アマチュアちんどん倶楽部の座員やアマチュア劇団員としても活躍したりと、多彩な顔を持っている人ですが、僕は一貫して彼女のことは “画家” として見ています。


 先月、東京・六本木の国立新美術館で観た 『水のまつり』 (50号変形) と題したアクリル画は、圧巻でした。
 (当ブログの2022年10月19日 「アートの秋を彩る女性たち」 参照)

 テーマは 「海うさぎ」
 たぶん、そう呼ぶのだと思います。
 以前、何かの本で読んだことがありました。
 瀬戸内海だか、どこかの地方では、白波が立つ海面のことを 「うさぎが跳ぶ」 というらしいのです。


 『水のまつり』 は、青く輝く大海原を何匹ものうさぎの群れが、まるでトビウオのように舞っています。
 近寄って見ると、その緻密で繊細な筆運びに驚かされます。

 「よくもこんな細かい筆致で、こんなにもダイナミックな絵に仕上げたものだ」
 と、改めて感嘆しました。


 展示会では、県内のアマチュア作家の作品が出展されていますが、須賀りすさんは特別ゲストとして、『水のまつり』 一点のみ出展しています。
 入場無料ですので、お時間のある人は覗いてみてください。



       「ひとつの輝きへ→」

 ●会期  開催中~2022年11月29日(火)
 ●会場  群馬県庁昭和庁舎 2階 第一展示室
         (群馬県前橋市大手町1-1-1)
 ●時間  10時~17時 (最終日は13時まで)
 ●閲覧  無料
 ●主催  国際芸術振興協会 TEL.027-384-8740
   


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2022年11月10日

ミルコト+ミエナイコト=サワルコト


 会場に一歩足を踏み入れて、驚いた!

 目の前の観客がしゃがみ込んで、床に展示されている作品を素手で触っているのです。
 一般の展示会では、あり得ないことです。

 <作品には手を触れないでください>
 そう注意書きが貼られているのが常です。

 でも、ここは違いました。
 「ああ、そういうことなのか……」
 最初に感じた違和感は、すぐに心地よい手の感触ともに消えて行きました。


 一風変わった彫刻展が開催されているというので、行ってきました。
 『ミルコト ミエナイコト サワルコト』

 この展示会を企画したのは、一般社団法人 「メノキ」 。
 代表理事の三輪途道(みわ・みちよ)さんは、群馬県下仁田町在住の彫刻家です。
 三輪さんが視力を失い出したのは15年前のこと。
 網膜色素変性症という目の難病を発症しました。
 時間経過の中で少しずつ視力を失い、昨年暮れには、ほぼ見えなくなったといいます。
 彫刻家が視力を失うことは、致命的なはずです。

 でも三輪さんは作品を作り続けています。
 <『表現する』 という立ち位置になんら変わりはありません。加えて、見えなくなってから 『見えてきたこと』 もたくさんありました。>
 と、今回の展示会にコメントを寄せています。


 彫刻展は2期構成で、前期は 「三輪途道 個展」 で、すでに終了しました。
 現在は、三輪さんの活動に賛同する仲間の作家たちによる 「グループ展」 が開催中です。

 このグルーブ展には、当ブログでも紙芝居 『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 でお馴染みの絵本作家・野村たかあきさんの作品も出展されています。
 野村さんは、絵本作家でもありますが、木彫家であります。


 ぜひ、この機会に、見て、触れて、“ミエナイコト” を感じてみてください。
 素晴らしい展示会だと、僕は思いました。



    『ミルコト ミエナイコト サワルコト』
        後期 グループ展

 ●会期  開催中~2022年12月3日(土)
 ●開館  午前9時30分~午後5時
 ●休館  日曜・祝日
 ●会場  株式会社ヤマト 本社1階 ギャラリーホール
        (群馬県前橋市古市町118)
 ●観覧  無料
 ●問合  株式会社ヤマト TEL.027-290-1800

 <出展作家>
 三輪途道、齋木三男、林耕史、野村たかあき、丸尾康弘、カナイサワコ、群馬大学教育学部美術専攻彫刻研究室学生 (敬称略)
  


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2022年10月30日

パチリ! 今日の朝日新聞


 ≪世相映す 「未確認生物」 解説≫
 ≪「見えない世界への共感力を」≫

 今日(30日)の朝日新聞群馬版に、こんな見出しの記事が掲載されました。
 記事には、写真が添付されています。
 老若男女の集合写真です。

 こんなキャプションが付いています。
 <小泉信一編集委員 (後列右から3人目) を囲む総局記者サロンの参加者のみなさん>

 この中に、僕も写っています。


 昨日、朝日新聞社前橋総局で開催された、「総局記者サロン」 に参加してきました。
 この催しは、現役の記者が講師となり読者と交流する集いで、今回は全国各地の 「未確認生物」 を取材してきた小泉編集委員が担当しました。
 (小泉氏との出会いやプロフィール等は、当ブログの2022年10月8日 「『未確認生物』 を語る」 参照)


 演題は 「未確認生物の精神史/彼らが生まれた時代背景」。

 冒頭、プロジェクターで壁に映し出されたのは、昭和41(1966)に始まった特撮テレビ番組の 「ウルトラQ」。
 続いて、さらに古い同29年に上映された映画 「ゴジラ」。
 ほぼほぼ小泉氏は、僕と同年代なんですね。
 “怪獣少年” だったわけです。

 そんな時代背景を解説しつつ、彼は、新聞記者へのあこがれを語りました。
 「『ウルトラQ』 に登場する新聞記者がカッコよかった。自分が興味を持ったネタを追って、ヘリコプターで現場に駆けつける」

 怪獣少年は長じて、初志貫徹。
 しかも、事件や事故を追う新聞記者ではなく、子どもの頃の好奇心そのままに 「未確認生物」 を追いかける大衆文化専門の記者になりました。


 参加者に配られた資料の中に、小泉氏が手がけた 「未確認生物」 の記事の一覧がありました。
 連載した記事のタイトルは、そのままズバリ! 「未確認生物をたどって」。

 記事では、かつてテレビや新聞で話題になった未確認生物の数々を紹介しています。
 たとえば、昭和52(1977)年4月、ニュージーランド沖で日本のトロール漁船の網に掛かった巨大生物らしい死骸。
 長い首、太い胴、大きなヒレが、首長竜プレシオサウルスに似ていることから 「ニューネッシー」 と名付けられました。

 その後も、ネッシーにあやかった未確認生物は続々出現。
 釧路湖 (北海道) のクッシー、池田湖 (鹿児島県) のイッシーなどを追って、日本中を駆け回ります。
 広島県のヒバゴン、岩手県のガタゴン、千葉県のマツドドン……
 さらには、カッパや座敷わらしなどの伝説から口裂け女などの都市伝説まで。

 彼の好奇心は止まりません。


 「未確認生物の取材を通じて、時代や社会の背景に思いをめぐらし、自然への畏怖や恐れを含めて謙虚な気持ちを教えてもらった。『いるはずがない』 と切り捨てるのではなく、見えない世界への共感力を磨いてみてほしい」
 (朝日新聞の記事より)


 講話中、座敷わらしに触れた際には、県内の目撃情報のネタ元として、僕のことも紹介してくださいました。
 小泉ちゃん、ありがとね!

 彼の未確認生物への飽くなき追求は、まだまだ終わりを知りません。
 近々、新刊も出版されるそうです。


 行け行け! 小泉記者!
 謎がキミを待っているぞ~‼
   


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2022年10月29日

晴れ、ときどき朔太郎日和 ②


 「ラッキー!」
 思わず声に出していました。
 たかが500円、されど500円。

 小市民にとっては、大きな至福なのであります。


 昨日、調べ事をしに県立図書館へ行ったついでに、前橋文学館まで足を延ばしました。

 今年は詩人・萩原朔太郎の没後80年にあたり、朔太郎を介した企画展 「萩原朔太郎大全2022」 が全国52か所の文学館や美術館などで開催されています。
 前橋文学館は、萩原朔太郎を常設展示する本家本元であります。

 いわば、朔太郎ファンの聖地!


 現在、前橋文学館では、3つの関連企画展を同時期開催しています。

 ①「萩原朔太郎研究会 歴代会長展」
 ②「ふだん着の詩集、よそゆきの詩集~萩原朔太郎著作展」
 ③「見よ、友情の翼、高く飛べるを アニメ 『啄木鳥探偵處』 展」


 入館して、受付の前まで行くと、「本日は……」 と書かれたプレートが目に入りました。
 一瞬、定休日? 臨時休業? と思いきや、「本日は入館無料」 と書かれているではありませんか!

 えっ、どういうこと?
 「無料なんですか?」
 との問いに、受付嬢いわく、
 「今日は、県民の日ですから」

 おお~、そんなことは、すっかり忘れていました。
 10月28日は群馬県民の日、なんですね。
 そういえば昔、まだ子どもたちが幼かったころ、ディズニーランドへ行った記憶がよみがえって来ましたよ。
 この日は、群馬県民だけ入場料が安かったんですよね。
 だからディズニーランドの駐車場は、群馬ナンバーだらけでした。


 タダで観れて、しかも企画展は3本立て!
 真面目に暮らしていると、良いことがあるものです。
 たっぷり1時間以上かけて、観覧してまいりました。

 個人的に興味深かったのは、「ふだん着の詩集、よそゆきの詩集~萩原朔太郎書作展」。
 朔太郎は自ら、自分の著書の装丁デザインを手がけていたのですね。
 それらにまつわるエトセトラが、著書と言葉の展示にて知ることができました。
 前橋文学館ならではの好企画だと思います。


 天高く、感性が研ぎ澄まされる秋。
 あなたは、何をしますか?

 秋風に誘われて、文学館めぐりなんて、いかがですか?



    前橋市制施行130周年記念
  「萩原朔太郎研究会 歴代会長展」

 ●会期  開催中~2023年1月15日(日)
 ●時間  9時~17時
 ●会場  前橋文学館 2階展示室
 ●料金  一般500円 (高校生以下無料)
 ●休館  水曜日、11月24日(木)、年末年始
 ●問合  前橋文学館 TEL.027-235-8011
        (前橋市千代田町3-12-10)


   <同時期開催>

 「ふだん着の詩集、よそゆきの詩集~萩原朔太郎著作展」 
 ●会期  開催中~12月11日(日)
 ●会場  2階 常設展示室

 「見よ、友情の翼、高く飛べるを アニメ 『啄木鳥探偵處』 展」
 ●会期  開催中~2023年1月22日(日)
 ●会場  3階 オープンギャラリー
   


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2022年10月27日

晴れ、ときどき朔太郎日和


 昔、といっても半世紀以上も前のこと。
 僕が通っていた前橋市立M小学校の裏庭の片隅に、詩人・萩原朔太郎の生家から移築された書斎部屋ありました。
 ※(現在は前橋文学館の向かいに移築されています)

 なぜ、こんなところに、こんなものがあるのか?
 当時の児童たちは、気に留めることもなく、そこにあることが当たり前のように眺めていました。

 記憶に残っていることといえば、書斎部屋の前には大きなイチョウの木があり、秋になると掃除当番が落ち葉をかき集めたこと。
 こんな時でもなければ、垣根に囲まれた敷地内に入ることなんて、なかったからです。

 当時、先生たちから朔太郎が偉大な郷土の詩人であることは聞いていましたが、それを実感として知るのは、まだ先のことでした。


 僕が朔太郎の詩に触れるようになったのは、高校生になってからでした。
 ある日、兄の友人が、県外からわざわざ訪ねて来たのです。
 目的は、詩人・萩原朔太郎が生まれ育った街、前橋を歩くためでした。

 えっ、朔太郎って、そんなに有名なの?

 それからは図書館に通い、むさぼるように詩集を読みふけた記憶があります。


 今年は萩原朔太郎の没後80年にあたる年です。
 現在、「萩原朔太郎大全2022」 と銘打った企画展が、全国52か所の文学館や美術館、大学施設などで開催されています。
 もちろん生誕の地、前橋市が中心ですから群馬県内の多くの施設で、関連企画展が開催されています。


 秋晴れの昨日、我が家から一番近い会場へ、自転車に乗って行って来ました。
 群馬県立文書館です。

 『前橋藩から朔太郎へ ~母方八木家と藩士諸家の文書展~』


 さすが文書館です。
 他の企画展とは、ちょっと切り口が違います。
 かなりマニアックであります。

 スポットを当てているのは、朔太郎の母、けいの実家、八木家。
 八木家は、前橋藩主松平大和守家の家臣でした。
 展示では、この八木家を中心に前橋藩士諸家に伝わった古文書などを通じて、朔太郎の故郷、前橋とその先祖の歴史、八木家と萩原家の密接な関係を紹介しています。

 朔太郎ファン必見は、八木家の親族写真の中に、婿殿として映っている若き日の朔太郎の姿でしょうか!
 いゃ~、かなりのイケメンであります。
 しかも、ちょっと斜に構えていて、婿とは思えない存在感があります。
 やはり他の人とは、オーラが違います!


 朔太郎ファンのみならず、歴史ファンにも楽しめる企画展です。
 お近くまでお越しの際は、ぜひ、お立ち寄りください。



   開館40周年記念 令和4年度 テーマ展示
        「前橋藩から朔太郎へ」
    ~母方八木家と藩士諸家の文書展~

 ●会期  開催中~2022年12月25日(日)
 ●会場  群馬県立文書館 1階展示室
 ●開館  午前9時~午後5時
 ●休館  月曜日、祝日、月末
 ●入館  無料
 ●問合  群馬県立文書館 TEL.027-221-2346
        (前橋市文京町3-27-26)
   


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2022年10月26日

「末期の酒」 in 笠懸野


 長いメールが届きました。
 こんな書き出しで始まっていました。

 <来週火曜日、笠懸野文化ホールで講演と落語をやることになっておりまして、先方のご指定で 『末期の酒』 をやることになっております。>


 「末期の酒」 とは?

 一昨年9月、僕は高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 に、≪忠治外伝 末期の酒 「牡丹」 を探しに≫ という記事を書きました。
 嘉永3(1850)年に国定忠治が関所破りの罪で、大戸 (群馬県東吾妻町) の処刑場で磔(はりつけ)の刑に処せられた際、“末期の酒” に選んだのが 「牡丹」 という酒だったという内容でした。

 この記事が発端となり、忠治ファンや地酒マニアの間で、ちょっとしたムーブメントが起き始めました。

 昨年3月、群馬テレビ 「ぐんま!トリビア図鑑」 で、『伝説のお大尽 「加部安」 とは?』 を放送。
 番組では、僕がリポーターとなり、当時 「牡丹」 を醸造していた 「加部安」 こと加部安左衛門の酒蔵跡を訪ねました。
 この番組の冒頭とエンディングに流れたのが、落語の 『末期の酒』 でした。


 『末期の酒』 は、前橋市在住のアマチュア落語家、都家前橋(みやこや・ぜんきょう) さんの創作落語です。
 前橋さんと僕は、呑み屋の常連同士。
 「ちいきしんぶん」 の記事を見せたところ、いたく感動して、この話を落語にしてくださったのでした。

 さて、群馬テレビで放送されると、「末期の酒」 は、各方面で反響がありました。
 たとえば朝日新聞は、≪国定忠治の最期の一献 落語に≫ と見出しを付けて、大々的に報道。
 これに触発され、がぜん奮起したのが、都家前橋さんであります。

 「番組で放送されたのは、ほんのさわりの部分だけ。ちゃんとした落語に仕上げたい」
 と一念発起!
 『末期の酒 ~牢番編~』 を完成させ、昨年9月よりYouTubeにて配信が始まりました。


 実は都家前橋さんの本業は、大学教授。
 彼が、たびたび講演会に呼ばれ、本業と趣味を合体させた “健康と笑い” について話をしていることは、僕も知っていました。
 ただ、いつもは講演の後には、お得意の古典落語を披露していたようです。

 それが、YouTubeでしか披露していない創作落語の 『末期の酒』 を演じてほしいというリクエストがあったものですから、彼は発案者であり、ネタ元である僕に一報をくださったのです。
 本来なら笠懸公民館 (みどり市) 主催による 「高齢者大学」 という企画なので、一般聴講は募集していないのですが、特別に “関係者” という枠で招待してくださいました。


 笠懸野文化ホールは、プロの歌手がコンサートをやるような大きな会場です。
 前半の40分、彼は大学教授として、真面目に健康についての講義をされました。
 休憩をはさみ、舞台上には高座が現れ、お囃子も高らかに、いよいよ都家前橋の登場です。

 すぐに落語が始まるのか?と思いきや、さにあらん。
 当然、落語には “まくら” が付き物であります。
 その、まくらが、驚いた!
 前橋さんときたら、高座に上がるやいなや、こう言ったのです。

 「今日、この会場に、温泉ライターの小暮淳さんが見えているはずなんですがね~。どこにいますか?」

 驚くやら恥ずかしいやら、でも反射的に 「ハーイ!」 と、手を挙げてしまいました。

 その後、前橋さんは、僕との出合い、記事との出合い、そして作品ができるまでを語り、落語 『末期の酒』 へと入っていきました。


 前橋さんの話芸は、絶品であります。
 まさに、“玄人はだし” とは、この人のためにあるような言葉。
 『末期の酒』 も、聴くたびにバージョンアップしていて、何度聴いても飽きが来ません。

 国定忠治が、この世の最後に呑んだ酒の話です。
 いつしか、群馬の古典落語になってほしい作品であります。


 ※落語 『末期の酒~牢番編~』 は、YouTube 「都家前橋」 にて検索!
  


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2022年10月21日

朔太郎と群馬の五詩人


 わが故郷に帰れる日
 汽車は烈風の中を突き行けり。
 ひとり車窓に目醒(ざ)むけば
 汽車は闇に吠え叫び
 火焔(ほのほ)は平野を明るくせり。
 まだ上州の山は見えずや。


 10代後半から20代にかけて、僕は東京で暮らしていました。
 ただひたすらに、夢を叶えたくて、大都会で生きていました。

 年に数度の里帰り。
 「友人に会うため」 との言い訳を胸に、列車に乗りました。
 「まだ、あきらめたわけではない」
 そう自分に言い聞かせながら、流れる車窓の景色を眺めていた記憶がよみがえります。

 そんな時、スラスラと口を突いて出たのが、萩原朔太郎の詩の一節でした。
 「氷島」 という詩集に収録された 『帰郷』 という詩です。
 詩自体は、もっと長いのですが、冒頭の6行が好きで、暗記していました。

 上野駅から高崎線に乗り、熊谷あたりを過ぎると、心が躍り始めます。
 ビルから民家へ、田畑が広がり、やがて遠方に赤城山が見えてくるのです。


 この詩には、こんな副題が付いています。
 <昭和四年の冬、妻と離別し二児を抱いて故郷に帰る>

 上州の山は、朔太郎を温かく迎えてくれたのだろうか?


 群馬県民にとって、萩原朔太郎は郷土の偉人です。
 さらに僕ら前橋市民にとっては、自慢のヒーローなのです。
 中心市街地にある生家跡地の前に立つと、北原白秋や室生犀星、若山牧水といった文人たちが訪れ、この周辺を闊歩していた様子が目に浮かび、ワクワク感が止みません。

 やっぱり朔太郎は、誇れる郷土の詩人なのです。


 今年は、萩原朔太郎没後80年。
 全国の文学館で 「萩原朔太郎大全2022」 と銘打った記念企画展が開催されています。
 これに賛同し、群馬県立土屋文明記念文学館でも関連企画展 『私の同郷の善き詩人』 が、現在開催中です。

 萩原朔太郎と同時代を生きた群馬の五詩人。
 山村暮鳥、大手拓次、高橋元吉、萩原恭次郎、伊藤信吉。

 企画展では、朔太郎と彼らとの間で築かれた詩をめぐる深い交流の様子がわかる書簡や寄稿が、展示されています。
 圧巻は壁一面に貼られた、時系列に比較された6人の年譜。
 何年に生まれ、何年に亡くなったのか。
 いつ、誰と誰が、出会ったのか。
 そのとき、世の中では、どんな出来事が起きていたのか。

 この年譜を見ているだけでも、たっぷり30分は要しました。


 芸術の秋もいいけど、文学の秋も、いいもんです。
 郷土の詩人たちに、ぜひ、会いに行ってください。



          第117回企画展
        『私の同郷の善き詩人』

 ●会期/会期中~2022年12月18日(日)
 ●時間/9時30分~17時 (12月4日は15時まで)
 ●休館/火曜日
 ●料金/一般500円、大高生250円
 ●問合/群馬県立土屋文明記念文学館 (高崎市保渡田町2000)
        TEL.027-373-7721
  


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