温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2018年06月05日

ハラスメント対策


 とある宴会場にて

部下 「くれぐれも今日は、気をつけてくださいね」
上司 「ああ、言われなくても分かっている」
部下 「絶対ですよ! 部長は酒グセが悪いんですから」
上司 「そんなに、悪いか?」
部下 「酔ってくると必ず女性に、卑猥なことを言います」 
上司 「あれは、ギャグだよ、ギャグ」
部下 「それがダメなんですよ」
上司 「昔は、酒の席で下ネタを言うのは、当たり前だったんだけどなぁ~」
部下 「今はダメなんです。それと、酔ったふりをして女性の体を触らないでくださいね!」
上司 「俺、そんなことをするか?」
部下 「はい、トイレに立つとき必ず。よろけたふりをして女性に触ります」
上司 「それって、ダメなの?」
部下 「ダメです!」

 しばらく時が経って

部下 「部長! もう、酒はやめましょう。ソフトドリンクにしましょう」
上司 「てめぇ~、なんだとー! 誰に向かって言ってるんだ!!」
部下 「部長、いいんですか? 今の地位も家族も、すべて失っても!」
上司 「…………」
部下 「部長、部長! どうしたんですか? 急にうなだれちゃって」
上司 「分かった、今すぐ、ガムテープとロープを買ってきてくれ」
部下 「えっ、そんなもの、何に使うんですか?」
上司 「俺の口をふさいで、両手をしばってくれ」
部下 「……そこまでしても、飲みますか!?」
上司 「これは命令だ! 今すぐ、買って来~い!」
部下 「部長、それって今度は、パワハラですよ」
上司 「えっ、……帰ろう」


 予備軍のみなさま、お気をつけくださいませ。
  


Posted by 小暮 淳 at 10:26Comments(0)酔眼日記

2018年05月31日

貧乏脱出大作戦


 “相撲取り 相撲を取らなきゃ ただのデブ”
 “フリーライター 文章書かなきゃ 無職と同じ”


 一昨晩、待ちに待った 「弟子の会」 の定期交流会が開催されました。
 弟子の会とは?
 世の中には殊勝な人たちがいるもので、僕のことを 「先生」 とか 「師匠」 とか呼んでくださる温泉好きの集まりであります。

 講演会やセミナー、またこのブログを通じて知り合った読者たちが、自主的に結成してくださいました。
 一昨年の発足から1年半、2ヶ月に1度、飲み屋に集まり、温泉談義をしています。


 親はいなくとも子は育ち、師はいなくとも弟子は成長するものです。
 会うたびに、彼ら(女性もいます) は、新しい話題を持ち寄って、いかに群馬の温泉を盛り上げるかを語り合っています。
 今回の最大の議題は、これでした!

 『小暮淳 貧乏脱出大作戦』


 すでに企画書が用意されていました。

 ① 資本金が要らない
 ② 投資した金がすぐ回収できる
 ③ 今の仕事が続けられる
 ④ すぐに真似されない、真似されにくい
 ⑤ みんなに喜ばれる
 ⑥ 本も同時に売れる
 ⑦ 名前も売れる


 うる、うる、うるるるる~~!!!!

 なんですか、これは!?
 もう、感動で震えが止まりません。

 師匠が、ふがいないばかりに、見かねた弟子たちが、こんなにも心配していてくれたのですね。
 ああ、感謝! 感動!

 企画書には、続きがあって、具体的な展開が記されています。
 もちろん、ここでは内容を公表できませんが、とても素晴らしい企画力です。
 なによりも、弟子たちの愛情の深さを感じるのであります。

 オレが貧乏なばっかりに、みんなに迷惑をかけて申し訳ない……


 でも、貧乏だからこそ、こうやって知恵も出るのです。
 “貧乏は発明の母” なのだ!
 なんて、師匠がこんなにも脳天気だから、弟子たちが気をもむんですよね。

 貧乏脱出、するぞ~!

 でも、こんなに幸せな気分を味わえるのなら、もう少し貧乏のままでもいいかな。


 ただただ美酒に酔いしれた夜でした。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:15Comments(0)酔眼日記

2018年05月09日

『新ぐんまカルタ』 制作10周年


 「小暮君は、若くっていいなぁ~」

 昨晩、5人のメンバーが集まりました。
 僕以外は、70~80代の先輩たち。
 還暦を迎える僕が、最年少の集まりです。

 2006年春、僕らは8人で 「ぐんまカルタ制作実行委員会」 を発足。
 2008年10月、『新ぐんまカルタ』 を発行・発売しました。
 ※(発足・制作のいきさつについては、当ブログの2010年12月18日「3分の1は敵」を参照)

 あれから10年……
 その間に、3人の同志が他界しました。
 こうやって毎年、残されたメンバーが集まって、定期総会を開いています。


 平成29年度の収支決算の報告、販売・在庫数の報告の後、いつものように乾杯となりました。

 「あれ、ノンアルですか?」
 「ああ、まだ医者の許可が出ていないんだよ」
 「残念ですね」
 「次回は、飲むから」

 「来年も、このメンバーで集まれるといいけどね」
 「そんなこと、言わないでくださいよ」
 「いや、これだけは分からないから」
 「みなさんは、まだまだ大丈夫ですよ」
 「最後に残るのは、小暮君だ。頼んだぞ!」

 座は、笑いに包まれました。


 あれから10年……
 60代だった人は70代に、70代だった人は80代になりました。
 僕だって、彼らに会った時は、まだ40代だったのです。

 「でも、あの時、カルタを作って、本当に良かったと思うよ」
 発起人であり代表のIさんが、しみじみと言いました。

 “これからの群馬を担う子供たちのために”
 その思いは、こうやって形として後世に残すことができました。

 来年も、元気にお会いしましょう!


 ☆ 『新ぐんまカルタ』 は、前橋市内の主要書店にて取り扱っています。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:40Comments(0)酔眼日記

2018年04月18日

「F」 と 「H」


 小説を読んでいたら、無性に酒が飲みたくなりました。
 でも時刻は、まだ午後の3時。
 早く、時間よ経て!
 ページをめくる手が、アル中患者のようにふるえます。

 午後4時。
 あと1時間。
 そわそわしながら、ページをめくります。
 ノドは、カラカラです。

 えい、もう我慢がならぬ。
 いざ、出陣じゃーーー !!!

 ということで、僕は脱兎のごとく家を飛び出して、「H」 へと向かったのでした。
 「H」 とは、ご存じ、我らのたまり場、酒処 「H」 であります。
 一番乗りを目指したのに、カウンターには、すでに先客がいます。
 さすが、のん兵衛の世界にも、上がいるものです。


 で、僕が読んでいた小説とは、
 栗山圭介著 『居酒屋 ふじ』(講談社文庫)
 であります。

 役者志望の主人公が、オーディションに落ち、ふらりと入った小さな居酒屋。
 そこには、強烈な人生を生き抜いてきた80歳の名物 “おやじ” がいました。
 常連客は、すべて “おやじ” のファンたち。
 いつしか主人公も、通い出すのですが……

 実は、この店、東京に実在するする店なんですね。
 有名人が通う店としても知られ、テレビドラマ化もされました。


 <名物らしき鯨の尾の身とふじ豆腐とちりめんキャベツを注文した。>

 主人公は、初めて店に入った日に、この3品を注文します。
 よっぽど美味しかったようで、毎回、この3品をたのみます。

 <「鯨の尾の身」 は、尾びれの付け根の部分で、ほとんどが赤みの鯨肉の中で唯一の霜降り。この薄切りされた尾の身に、にんにくとしょうがをのせて、しょう油でいただいた。>

 <「ふじ豆腐」 は、ぷるんぷるんの豆腐の上に、ほぐされたたらこが山のように盛られていて、そのまろやかな塩加減が豆腐のぷるふる感とマッチして、つい一気食いしてしまった。>


 そんな小説を読んでいたら、居ても立ってもいられませんって。
 「ママ、とりあえず生ちょうだい!」

 お通しは、ほうれん草のおひたし。
 ポン酢がけで、いただきました。
 「ク~、しみるねぇ~」

 「ジュンちゃん、まだビールでいいの?」
 「あと1杯、ちょうだい。その後は、芋焼酎かな」
 最後は、日本酒でしめるつもりです。


 「H」 には、メニューは一切ありません。
 すべて、ママのおまかせコース料理です。
 それも、客一人ひとりの飲み方と腹具合に合わせて、1品ずつ出してくれます。

 きのこ豆腐、鶏の手羽揚げ、鯛の粕漬け焼き……

 どれも手の込んだ、ママの創作料理です。
 「H」 だって、「居酒屋 ふじ」 に、負けてなんかいないぞ!


 小説に嫉妬して、ムキになって飲みに出た夜でした。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:14Comments(0)酔眼日記

2018年03月31日

大事なことは飲み屋で決まる③


 昔、僕が雑誌の編集長をしていた時の話です。
 編集会議の内容が、だいぶ煮詰まってきたときのこと。
 「よし、ここから先は、飲みながら決めよう!」
 突然の僕の言葉に、スタッフ全員、目がテンになっていました。

 「さ、行くぞ! 出かける用意して」
 「編集長、それって仕事ですか?」
 「当然だろう、会議は続いているんだ」
 「だったら、会議を終えてから飲みに出かけませんか?」

 「バカモ~ン! それじゃ、いい知恵が出ないだろう!!」

 ま、そんな具合で、昔から “苦しい時の酒頼み” と言って、たびたび 「お酒さま」 の力を借りては、アイデアをしぼり出して来たのであります。


 昨晩は、某紙の社長と編集長と、夕方から高崎の街を流しました。
 理由は、1つ。
 秘密裏に進めている、さる企画についての検討会議であります。

 そんな大切なことを飲み屋で?
 昔のスタッフの声が聞こえてきそうですが、昔も今も理由は変わりません。
 「お酒さま」 の力を借りて、最良のアイデアをしぼり出そうという魂胆であります。

 「乾杯!」
 「よろしくお願いします」
 「こちらこそ、お願いします」
 「さっそくでが、例の件ですが、いかがでしょうか?」
 「うちとしては、異論はありません。ぜひ、進めたいと思います」
 「ありがとうございます。となれば、今後のスケジュールですが……」

 生ビールから始まり、ワイン、日本酒へ。
 さらに河岸を替えて、地酒の専門店へ。

 飲めば飲むほどに頭は冴えて、饒舌になっていきます。
 まるで、酔えば酔うほど強くなる “酔拳” のよう。

 「では、これは小暮さんの還暦祝いのプレゼントということで」


 春の宵に酔いながら、ゆらゆらと電車に揺られる帰り道。
 “還暦” という文字が、ちらつきます。

 もう、還暦。
 まだ、還暦。

 でも、こうして酒を飲める仕事がある幸せ。
 まだまだ、夢を追い続けますぞ!

 酒が飲める限り…
    


Posted by 小暮 淳 at 16:53Comments(0)酔眼日記

2018年01月17日

赤兎馬、宙を舞う。


 それは、昨年の5月のことでした。

 僕のことを 「先生」 とか 「師匠」 とか呼んでくださる自称 “弟子” たちが集まり、新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) の出版を祝ってくれました。
 その時、祝いの品として手渡されたのが、幻の芋焼酎といわれる限定品の 「赤兎馬(せきとば)」 でした。
 ※(2017年6月3日 「赤兎馬に願いを込めて」 参照)


 あれから8ヵ月。
 僕は、弟子たちの思いが込められた焼酎のボトルを仕事場に飾って、願をかけ続けてきました。

 “温泉といえば群馬”

 観光大使として、温泉大使として、いえいえ、群馬の温泉をこよなく愛する一人のライターとして、全国区へ導きたい……
 ただひたすらに、その思いだけを念じ続けてきました。
 そして、その願いが叶った時、このボトルの封を切ろう。
 それも、3人の弟子たちの前で……


 「カンパイ!」
 「今年もよろしくお願いします!」

 カウンターに、4人が勢揃いしました。
 昨晩は、今年最初の 「弟子の会」 会合でした。
 場所は、ご存知、我らの溜まり場、酒処 「H」。

 「みんなのおかげで、少しずつだけど、願いが叶えられつつあります。ありがとうございます。今日は新年会ということもあり、ここで赤兎馬を開けたいと思います」


 昨年は、NHKBSプレミアムの旅番組に出演して、群馬の温泉を全国に紹介することができました。
 また、観光ガイドブックの 『d design travel 群馬』(ディアンドデパートメントプロジェクト) では、群馬のキーパーソンの1人として、紹介していただきました。
 インタビューの中では、しっかりと “温泉といえば群馬” のメッセージを全国へ発信することができました。

「それでは、あらためて、カンパイ!」

 キィーーーーー!! しみる!
 これこれ、この味。
 鼻孔をくすぐる芳醇な香り、口に含んだときのピリッとした刺激、そして胃に流し込んだときのカーッと湧き上がる熱い高揚感。
 3人の思いと、僕の8ヶ月間の願いが、今、全身を駆けめぐっています。


 1杯が2杯、2杯が3杯。
 4杯、5杯……

 ふわり、フワリ、ふわり、フワリ
 身も心も軽くなり、宙を舞い出しました。

 僕も、弟子たちも、ママも、カウンターの客も、一緒になって揺れています。
 見れば、赤兎馬のボトルまでもが、ユラリ、ゆらり、ユラリ、ゆらり……


 いい酒、いい店、そして、我に友あり。
   


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2017年11月30日

ブリっと、シャブっちゃいました!


 “贅沢” とは、稀にあることだから 「ぜいたく」 なんですね。
 6年ぶりに、寒ブリが届きました。
 ※(前回の贅沢は、当ブログの2011年12月11日「ブリを食い月を食う」参照)


 そもそも海なし県に暮らす僕らにとって “海鮮物” は、贅沢以上のものでした。
 現在のように流通経路も冷凍技術も未発達の時代のこと。
 子どもの頃に食べたことのある魚なんて、塩ジャケとタラコくらいのものです。

 大人になってからだって、大差はありません。
 山で出されるマグロの赤身を食べて、喜んでいるレベルですからね。
 だもの、寒ブリだなんて……

 6年前のあの日、誰もが初体験をしました。
 「こんな、うまいものが、この世にあったのか!」
 「50年以上生きてきて、初めて食った味だ!」
 ってね。
 その場にいた誰もが、度肝を抜かれたものでした。


 あれから6年。
 生涯2度目の贅沢が、富山湾からやって来ました。

 今回も仲買人は、建築家のY氏であります。
 そして、集まったメンバーも6年前と同じ貧乏な面々。
 全員が、フリーランスのクリエーターたちです。
 とっくに忘れちまっている “贅沢” を求めて、10人が結集しました。

 ただ、今回は6年前と1つだけ異なることがあります。
 それは会場です。
 前回は、メンバーの家でホームパーティー形式で行いましたが、今回は、なななんと! 飲み屋に寒ブリを持ち込んだのであります。

 これは、スゴイ!
 他の客には絶対に出せない、特別メニューですからね。
 僕らのテンションだって、上がりっぱなしです。


 「カンパーイ!」
 のかけ声も終わらぬうちに、誰もが我先にとブリの切り身に箸を伸ばします。

 「うーーーーめーーーー!!」
 「うわぁ~、この味だよ」
 「とろける~!」

 喚声の中、Y氏がうんちくを述べます。
 「えー、刺身としゃぶしゃぶでは、部位が違いますからね。食べ比べてみてください」
 言われてみれば、確かに違います。
 しゃぶしゃぶのほうが、たっぷりと脂がのっています。

 「どのくらい、しゃぶしゃぶすればいいの?」
 イラストレーターの I 女史の質問に、にわか “ブリしゃぶ” 評論家を買って出たのは、カメラマンのS氏でした。
 「8秒ね、8秒! これ以上でも以下でもダメです」
 これに対してY氏いわく、
 「レアでも、ミディアムでも、その人の好みでいいんじゃないですか?」

 ドッと場に笑いが起こったものの、その後は
 「イチ、ニイ、サン……、シチ、ハチ」
 と、あちらこちらから声が響いたのでした。

 「ね、8秒が一番おいしいでしょう!」
 と、悦に入るS氏。
 それほどに、夢中になれる “食の祭典” でした。


 カニを食べると、人は無口になるといいます。
 でも、ブリは人を饒舌にするようであります。

 次に寒ブリを食せるのは、いつのことでしょうか?
 どうか神様、死ぬまでに、もう一度……
 貧乏人の願いをかなえたまえ!
 アーメン
   


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2017年11月27日

一周年を祝う


 世の中には、殊勝な人たちがいるものです。
 「温泉が好き」 というだけで、僕のことを “師匠” “先生” と呼んでくださり、定期的に酒宴を開いて、招いてくださるのです。

 通称、「弟子の会」 といいます。


 発足は、ちょうど1年前の11月でした。
 3人の温泉好きが、僕を介して、ひょんなことから出会い、意気投合して、団結しました。
 ※(出会いの詳細は、当ブログの2017年2月2日「魅惑の会合」を参照)

 この会は、2ヶ月に1回、奇数月に集まるのですが、1つだけルールがあります。
 それは、貧乏人の僕を気遣ってのことなのですが、「会費は3,000円以内とする」 というもの。
 飲んで食べて、3,000円ですぞ!
 しかも、「チェーン店の居酒屋を除く」 です。

 でも、そこは、師匠ゆずりの飲兵衛な弟子たちであります。
 毎回、毎回、「よく、こんな店を知ってるねぇ~!」 と驚くほどに格安で、うまい、穴場の飲み屋を探してくるのであります。
 1回目は、おでん屋でした。
 2回目は、ホルモン焼き屋。
 その後、すき焼き屋、寿司屋、焼き肉屋など、毎回持ち回りの幹事が会場を押さえ、料金の交渉をしてくれています。


 先日、発足一周年を記念する7回目の会合が、前橋市内の焼き鳥屋で開催されました。
 「一周年、おめでとう!」
 「カンパーイ!」

 「じゃあ、焼き鳥を頼みますか?」
 と、生ビールを飲み干した僕が言えば、
 「先生、ここは焼き鳥じゃないんですよ。おまかせください」
 とTさん。
 なんでも、焼き鳥屋なのに、揚げ物や他の料理がうまい店なんだといいます。
 ま、いつも、こんな調子で料理も、幹事にまかせっきりなのであります。


 「えー、ちょっと僕から、ひと言、ごあいさつを、よろしいですかね?」
 この日に合わせて、僕は弟子たちに、心ばかりのプレゼントを用意していました。
 「本当に、毎回、楽しい会をありがとうございます。これからも末永く、よろしくお願いいたします」
 と告げ、一人ひとりに手渡しました。

 “冥利” っていうやつですかね。
 たかが温泉ですが、こんなに楽しい仲間たちに会えました。
 されど温泉、そして温泉……。

 今回も、延々と尽きない温泉夜話が続いたのであります。

 みんな、ありがとう!
  


Posted by 小暮 淳 at 13:42Comments(0)酔眼日記

2017年11月09日

それぞれの出発(たびだち)


 ♪ サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ! ♪

 といわれたのは、高度経済成長に浮かれていた50年も昔のことです。
 もし、今でも、そうだったら、僕はサラリーマンを続けていたことでしょうね。
 でも現実は、そうじゃなかった。
 努力、忍耐、根性……なかでも、忍耐には我慢が効かず、早々にフリーランスの道を選んでしまいました。


 酒処 「H」 のカウンター。
 「一番乗りかな?」
 「だね」
 カウンターの中から、ひょこっと顔を上げたママは、いつものように手に数字パズルとペンを持っています。

 時計を見れば、まだ午後5時を少し回ったところ。
 昨日は突然、仕事がキャンセルとなり、午後から時間を持て余していました。
 そんなとき、僕は迷わず 「H」 に向かいます。

 まずは生ビールで喉を潤し、焼き魚と湯豆腐をつつきながら、日本酒の一升瓶に手を伸ばした頃でした。
 Mちゃん、Kさんと、常連が顔を出し始めました。

 「Mちゃん、転勤だって?」
 「ええ、静岡です」
 「大変だね」
 「いえ、転勤は慣れっこですから」
 「さみしくなるね」
 「たまには、H のみんなに会いに来ますよ」

 Mちゃんは、40代半ば、独身。
 金融関係に勤めています。
 2年に1度の転勤をくり返し、日本中を転々としています。

 いくら独身だからといっても、その労力は多大なものだと思います。
 僕だったら、最初の転勤命令で、辞表を出しているかもしれません。


 「小暮さん、お久しぶりです」
 隣の席に座ったKさんは、県内有名企業に勤めるエリートサラリーマンです。
 歳は50代後半で、僕とは同世代。
 あと数年勤めれば、悠々自適の人生が待っています(うらやまし~い!)。

 「お久しぶりです。元気でしたか?」
 そう僕は、ふつうに言葉を返しました。
 通常ならば、社交辞令として次に、「ええ、変わりなく」 とか 「元気ですよ」 と言葉が返って来るはずですが、彼の口から出た言葉は違いました。

 「私、会社を辞めました」

 ええ、えええええええええーーーーっ!!!!

 ママもMちゃんも、そして僕も一斉に驚きの声を上げました。
 絶句とは、こういうことなんですね。
 二の句を継げません。

 「ど、ど、どうして?」
 「会社の方針に我慢ができなくて」
 さらに絶句であります。

 あと2年、たった2年の我慢じゃないの?
 でも、その2年の我慢ができなかったといいます。
 「奥さんは、なんて言ってた?」
 「あなたは、そうすると思ったって」
 それは、良かった。

 聞けば、先のことは、まだ何も考えていないといいます。
 「とりあえず、細々と切り詰めて生きて行こうと思います」
 「だね、オレと同じだ」
 「唯一のぜいたくが、H に来ることかな」
 「それも、オレと同じだ」


 晩秋の酒処 「H」 は、悲喜こもごもの事情を抱えたオジサンたちが、今宵も酔いしれています。
 サラリーマンにもフリーランスにも、世間の風が冷たい年の瀬であります。

 「では、それぞれの出発(たびだち) に、カンパーイ!」
    


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2017年10月09日

幻に始まり、幻に終わる。


 「えっ、朝から獺祭(だっさい) ですか! いいなぁ~」
 居酒屋 「T」 のマスターが、カウンターの中から目を細めながら振り返りました。


 つくづく僕は、酒を飲むために生まれて来たんじゃないかと思います。
 1年365日、酒のために働き、酒のために暮らしています。
 もしも酒が飲めなくなったら……
 その時は、死ぬ時かもしれません。

 ああ、酒よ、酒!
 お前は、なんで酒なのだ。
 もしも、お前が女なら、とっくに溺れて、取り返しのつかない人生を送っていることだろう。
 だけど、お前は酒だから、オレを裏切らない。
 楽しい時には楽しい酒を、嬉しい時には嬉しい酒を。
 そして、いつだってオレを励まして、明日への活力を注いでくれるのだ!
 おお、酒よ、酒!

 ということで、今年も行ってまいりました。
 1年に1度、恒例の “12時間飲酒マラソン旅行” であります。
 なんのことかといえば、僕が常日頃お世話になっている某社のバス旅行です。
 毎年、特別枠で参加させてもらっています。


 午前7時30分
 高崎駅東口を出発したバスは、千葉県の成田山新勝寺を目指します。

 でも、飲兵衛軍団には、行き先なんて、どこでもいいんです。
 「酒、酒、酒をまわせ~!」
 いつもなら朝イチは、缶ビールがまわるのですが、今年は違いました。

 「どうぞ」
 とコップが渡され、酒が注がれました。
 「いきなり、日本酒からですか?」
 引く僕に、Y 社長は、
 「ただの日本酒じゃありませんよ。獺祭です」
 「だ、だ、だっさいーーー!!!!!」

 そう、注いでるボトルを見れば、確かに 「獺祭」 の文字。
 あの、幻の酒であります。
 純米吟醸酒だもの、四合瓶でも5,000円は下りませんぞ!

 「カンパイ!」
 「うー、うまし!」
 起き抜けの身体に、染み渡ります。

 「小暮さん、写真 、いいですか?」
 スマホで、パチリ。
 しばらくすると、
 「早くも、“いいね” が来ましたよ」
 と、Y 社長。
 「どれどれ」
 と覗き込めば、うれしそうに酒の入ったコップに頬を寄せている僕が写っています。
 そして、
 <小暮先生、朝から獺祭にご満悦!>
 のキャプションが添えられてました。


 獺祭は、すぐに終わってしまい、その後は缶ビールやチューハイ、ハイボールが飛び交い、昼はホテルのレストランで生ビールとワイン、そして帰りのバスでは 「菊水」 の一升瓶がまわりました。

 なんという幸せでしょう。
 午前の酒が切れた頃には昼の酒が入り、昼の酒が切れた頃には午後の酒が入る。
 まさに飲兵衛には、天国であります。


 午後6時30分
 高崎駅に、無事帰って来ました。

 「幻の酒で始まった旅です。終わりも幻で締めましょう!」
 ということになり、バスを降りた Y 社長と僕は、イラストレーターの I 女史を誘い、夜の街へ。


 「マスター、赤兎馬(せきとば) ロックね」
 「まだ飲みますか?(笑)」
 「はい、幻の日本酒で始まったら、幻の芋焼酎で締めないと、一日が終わりません」

 酒って、いいですね。
  


Posted by 小暮 淳 at 15:59Comments(0)酔眼日記

2017年10月05日

月に酔う 酒に跳ぶ


 群馬が生んだ高級ブランド魚 「銀光」(ニジマス)
 利根川の清流に棲む 「川ふぐ」(ナマズ)
 桜エビをエサに育てられた 「桜鯉」(コイ)
 そして、群馬の名産 「刺身こんにゃく」

 氷の器に乗った切り身は、すべて群馬産の食材ばかり。
 海のモノは、一品もありません。
 いいですね。
 海なし県の群馬にだって、美味しいものがたくさんあります。

 ここ上牧温泉(群馬県利根郡みなかみ町) の辰巳館の名物 「献残焼(けんさんやき)」 は、肉も野菜も魚も、すべてが県内産。
 炭火で焼きながらいただきます。
 「焼きまんじゅう」 なんかも自分で焼いて食べちゃったりして、もう、群馬のおいしさがてんこ盛りなのです。


 ということで昨日は、夕方早めに辰巳館にチェックインをして、山下清画伯も愛した“化粧の湯” に一浴し、時間まで一人でのんびりと夕食をいただきました。
 もちろん、湯上がりの生ビールは欠かせません。

 そして午後6時半、ほろ酔いのまま、迎えのバスに乗り、大峰山へと向かいました。

 そう、昨日は中秋の名月だったのであります。
 上牧温泉のある旧月夜野町は、その名の通り、月の美しいことで知られています。
 ※(月夜野の月は、日本百名月に認定されています。)

 僕は、みなかみ温泉大使として、月を愛でる会 「指月会」 に参加してきました。


 大峰山の中腹にある嶽林寺。
 境内には灯火が焚かれ、幻想的な雰囲気をかもし出しています。

 本堂では茶会と法要が行われ、その後、篠笛と琵琶の演奏会が始まりました。
 2部は、ステージが屋外へと移ります。
 そこは、なんと! 鐘楼の上。

 篠笛奏者の姿は、まさに五条の橋の上に立つ牛若丸のよう。
 琵琶奏者は、耳なし芳一か……

 ゆっくりと雲が流れ、時おり月を隠しながら、光のページェントが神秘的に繰り広げられます。
 その美しさと言ったらありません。
 昔の人は、こうやって月を愛でていたんですね。

 なんて、風流なんでしょう。
 なんて、贅沢なんでしょう。

 思えば、何年も月を見ていなかったことに気づきました。


 指月会が終われは、次はお待ちかねの “酒迎会” です。
 僕同様に来賓に招かれた 「みなかみ観光大使」 の菅谷正雄さんは、茨城県取手市の方です。
 みなかみ町と取手市は、利根川の上流と下流にあることから友好都市関係にあります。
 取手市からは市長まで来られたため、取手市の地酒 「君萬代」 が振る舞われました。

 なんじゃ、この酒!
 純米酒ということもあり、口当たりが良くて水のようにスイスイと入ってしまいます。

 1杯が2杯、2杯が3杯、4杯、5杯……

 飲むほどに、天空の月が、ぼんやりとおぼろ月のように見えます。


 うさぎ うさぎ なに見てはねる
 十五夜お月さま 見てはねる

 ピョ~ン!!
  


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2017年09月17日

赤兎馬に酔う夢のつづき


 のんだ、ノンダ、飲んだ!
 よった、ヨッタ、酔った!
 そして、かたった、カタッタ、語った~!!


 昨日は、我がNPO 「湯治乃邑(くに)」 主催による公開パネルディスカッションが開催されました。

 会場には、昨年参加してしてくださった人や新聞などの告知により知って来られた人、また報道関係の人たちにお越しいただき、有意義な2時間を過ごすことができました。
 参加者およびゲストパネラーの方々には、お礼を申し上げます。

 終了後には、「とても楽しかった」 「大変、ためになった」 との感想をいただきました。
 テーマは “湯治の復活” ですが、一朝一夕に解決する問題ではありません。
 今後も、試行錯誤をくり返し、たくさんの方からのお知恵をいただきながら、一歩一歩、夢に向かって進んで行きたいと思います。
 来年も、公開パネルディスカッションを開催いたしますので、引き続き、ご支援ご鞭撻のほどをお願いいたします。


 で、イベントが終われば、恒例の懇親会を兼ねた打ち上げであります!

 でも、予約しておいた高崎駅前の1次会場のオープン時間は、午後5時です。
 主催者スタッフが着いたのは4時半。
 「まだ30分もありますね」
 と理事長である僕が言えば、
 「では、そこのビアホールで、スタッフだけの前祝いをしましょう!」
 と事務局長のA氏。
 「いいですね。0次会ということで」
 と副理事長のT氏も賛同し、高らかに大ジョッキで乾杯をしたのであります。

 1次会には、ゲストパネリストや聴講者らも加わり、賑やかに開催されました。

 「せっかく高崎で飲んでいるんですから、赤兎馬(せきとば) を飲みに行きませんか?」
 と僕。
 「せきとば、って何ですか?」
 とは、ゲストパネラーのF氏。

 読者は、もう、お分かりですよね。
 そう、かつては “幻の焼酎” とまで呼ばれた鹿児島の芋焼酎です。
 僕の大好物であります。

 「ぜひ、飲んでみたいですね」
 のF氏のひと言で、決定!
 2次会場は、馴染みの居酒屋 「T」 となりました。


 「マスター! 来たよ~」

 不義理をして、申し訳ありません。
 本当に、久しぶりであります。
 それでも、満面の笑顔で迎えてくれるマスターに感謝!

 塩もつ煮に赤兎馬のロック
 これが、合うんです!

 「うまいですね。また、この店、来よう」
 とF氏もご満悦であります。


 そして、さらに3次会はT氏行きつけのスナックへ。

 飲んで、酔って、語り続けた一日でした。
 夢のつづきは、いつしか壮大な野望と化していたのでありました。
  


Posted by 小暮 淳 at 23:01Comments(6)酔眼日記

2017年07月09日

七夕の夜風を切って救急車


 昨日の夕刻のこと。
 猛暑の中、町内の公民館へと向かっていました。
 実は僕、班長なんです。
 氏神様の件で緊急の会議が開かれるとのことで、召集がかかりました。

 道中、メールの着信音が鳴りました。
 土曜日の夕方です。
 仕事関係ではなさそうな……。

 <今日は、浴衣祭りよ。>

 送信主は、酒処 「H」。

 そうでした、そうでした。
 前橋市の街中は、「七夕まつり」 の真っ最中なんです。
 そして、毎年 「H」 では、七夕に合わせて “浴衣祭り” を開催しています。
 といっても、いつもと変わらず、ただ酒を飲むだけなんですけどね。


 ああ、暑い! 暑すぎる!!
 群馬は、館林が最高気温の36.5度を記録しています。
 きっと前橋だって、大差はありませんって。

 会議が終われば、猛ダッシュ!
 我が家にもどり、甚平を引っ張り出したが、何年も来ていないので、シワシワで着れません。
 確か、作務衣があったはずだと取り出して、素肌に引っかけて、いざ、出陣!

 お祭り会場へ!


 「あっ、ジュンさん! ねえさーん、ジュンさん来ましたよ」
 と、店の前で縁台に腰掛け、夜風に当たりながら着物姿の常連客が、すでに、ほろ酔っています。
 店内を覗き込めば、カウンター席には、浴衣、浴衣、浴衣の綺麗どころがズラリとならんでいます。
 「おおお~!」
 と叫んだ僕の声に反応して、振り返った顔は・・・
 な~んだ、常連ばかりです。
 相変わらず、年齢層の高いHなのであります。

 「どうする? 中に座る?」
 と、僕らから 「ねえさん」 と呼ばれている店の女主人。
 「いや、外でやってるから、とりあえずビールね」


 「カンパイ!」
 「いいですね、通りを眺めながら飲むのも」
 「前橋も、いつもこれくらい人が歩いているといいんですけどね」

 1人が2人、2人が3人と時間の経過とともに常連たちがやって来て、あっという間に店内も店外も満席であります。



 「はい、ジュンちゃん、あらためてカンパイ!」
 夜もふけた頃、カウンターに残った数名とママとで飲み直しとなりました。

 と、そのときです。
 「救急車、呼んで! 救急車!」
 外が騒がしいので、飛び出てみると、店の前に人だかりが。
 さっきまで店内にいた常連のTさんが、頭から血を流しています。
 「どうしたの?」
 「転んだみたい」
 「大丈夫?」
 「念のために、救急車を呼びました」
 と、さっきまで店にいた常連さん。

 やがて夜風を切って、救急車が到着。
 Tさんは、額をタオルで押さえ、常連たちに見送られながら乗車。
 通りは、また、数分前の祭りの賑やかさを取りもどしました。


 「Tさんから、メール来たわよ」
 「どうしたって?」
 「5針、縫ったって」
 「5ハリ!」
 「みんなに、お騒がせしましたって、あやまっておいてだって」
 「でも、その程度で済んで、良かったですね」
 「とりあえず、七夕の夜に乾杯!」

 カンパ~イ!

 祭りの夜は、昔から何か騒ぎが起きるものです。
   


Posted by 小暮 淳 at 17:30Comments(0)酔眼日記

2017年06月29日

なぜにあなたはHへ行くの?


 一見客 「ネットに、安くて、可愛いママがいる店だって出ていたものですから……」
 常連客 「あいにく今日はママ、休みなんだよ」
 一見客 「そうなんですか……。それは残念です」

 客の会話をカウンターの中で聞いていたママの心の内は、いかばかりだったのだろうか?

 ご存知、我らのたまり場、酒処 「H」 でのエピソードであります。
 毎夜毎夜、気の置けない飲兵衛たちが、三々五々と集まってまいります。


 山梨県へ仕事で行った帰り。
 前橋駅前に降り立って、時計を見れば、午後6時半。
 まっすぐ家に帰るには、まだ明る過ぎます。

 そんな時、僕は迷わず、Hへ向かいます。


 「で、ママは、なんて言ったのよ」
 「私は、チーママですって言ったわよ」
 同席していた常連客から、ドッと笑いが沸きあがりました。

 「その一見のお客さん、本当に、ママは休みだって信じたのかな~?」
 「どうだかね」
 「でもさ、これでその客は、もう1回は来るね。“可愛いママ” に会いに」

 爆笑!


 枝豆に冷や奴、焼き魚を突きながら、キーンと冷えた生ビールを流し込む。
 う~ん、しみるしみる五臓六腑に、しみわたる。

 「ジュンちゃん、次はどうするの? もう1杯、ビール?」
 「いや、ヒヤにする」

 冷蔵庫から取り出される一升瓶。
 それがそのまま、デ~ンとカウンターの上に置かれます。
 銘柄は、H御用達の 「乱」。
 飲兵衛にはたまらない、スッキリとした辛口であります。


 ♪ ヤッテマレ ヤッテマレ ヤッテマレ ヤッテマレ ♪

 誰かが歌う、北国の祭り唄

 飲むほどに、酔うほどに、ほろほろと心が、ほどけてゆくのです。


 ママ、一見のお客さん、また来るといいね。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:54Comments(0)酔眼日記

2017年06月03日

赤兎馬に願いを込めて


 今週、僕の “弟子” を名乗る有志らが集まり、新刊の出版を祝ってくれました。

 「先生、おめでとうございます」
 「これは私たちからのプレゼントです」

 と手渡された白い紙袋。
 中には、デパートの包装紙にくるまれた長方体の箱が……。
 大きさといい、持った重量といい、だいたい中身は想像がつきました。

 「開けてみてください」
 「今ここで?」
 「はい、私たちの前で」

 ゆっくり包装紙を解くと、「赤」 という漢字が飛び込んできました。
 その瞬間、僕の涙腺は壊れてしまい、コントロール不能に。

 ウグッ、ウグウグーーーーッ!!

 ダメです。
 言葉が出ません。
 黒い箱に、赤く 「赤兎馬(せきとば)」 の文字。
 僕の大好きな芋焼酎です。
 ※(詳しくは、「赤兎馬の酔夢」をブログ内検索)

 だからといって、ふだん飲めるような酒ではありません。
 一時は、“幻の焼酎” といわれ、九州の外ではなかなか手に入らなかった代物です。
 でも僕は、ある日、この酒の味を覚えてしまったのです。
 それからというもの、自分へのご褒美として、目標を達成したり、頑張った時にしか口にしていません。

 恐る恐る箱のふたを開けてみると……

 ウワッ、ウワワワワーーーーッ!!

 僕が見たこともないデザインのボトルとラベルであります。
 しかも、金の布をまとっているではありませんか!
 そして、「本数限定品」 の文字。

 「ウグッ、ウグウグ……、あ・り・が・と・う。お前たちったら……」
 お礼を言おうにも、感動が大き過ぎて言葉が出ません。

 「先生、私たちを誰だと思っているんですか!?」
 「師匠の一番弟子ですよ」
 「これからも、いい仕事をしてくださいね」


 その夜、美酒に酔いしれたことは言うまでもありません。

 で、「赤兎馬」 は、その後どうなったのかというと……
 えっ、もう飲んじゃったんだろうって?
 とーんでも、ございません。
 可愛い弟子たちからいただいた極上の 「赤兎馬」 ですぞ!
 タダで飲んでは、申しわけない。

 ということで、一つ、願を掛けました。
 今ここで明かすわけにはいきませんが、叶った時には必ずご報告します。

 叶いそうで、叶わなかった夢。
 その夢のゆくえを 「赤兎馬」 に託しました。


 一日に千里を走るという名馬よ!
 夢に向かって、突っ走っておくれ!
 私と弟子たちの熱き想いを乗せて!!
  


Posted by 小暮 淳 at 13:26Comments(2)酔眼日記

2017年04月19日

ひとりH


 <また甲冑(かっちゅう) 脱いで、遊びに来てね>

 “ひとりH” をした翌朝は、必ずママからメールが届きます。
 まだ昨晩の酒が残る気だるい午前中、そんなひと言に心がなごみます。


 年中無休、休日未定の商売を生業にしていると、他人とはスケジュールがなかなか合いません
 昔から 「ひとり酒」 はガラじゃなかったんですけどね。
 歳を重ねたということでしょうか……。
 ぶらっと、仕事からもプライベートからも逃げたくなるときがあります。

 これといって急ぎの原稿もなく、ポッカリと空いてしまった平日の午後。
 そんな日、僕は酒処 『H』 へ向かいます。


 まだ陽が高いというのに、カウンターの奥には先客がひとり。
 常連のS君です。
 彼もまたアウトロー(自由業) なので、気分転換に 『H』 にやって来ます。
 なんでも、散歩の途中なのだといいます。

 「いいですね。散歩の途中で、ちょいと一杯なんて」
 「夕食までに戻らないと、家族に疑われます」
 「でも、酒の匂いがしてバレませんか?」
 「だから、この泡盛なんですよ。これなら匂いません」

 本当でしょうか?
 証左のほどは定かではありませんが、S君のそのなんともアウトローっぽい行動が、魅力的なのであります。

 「ジュンさんも嫌いでなかったら、一緒にどーぞ!」
 ということで、暮れなずむ街並みを眺めながら、ほろ酔いトークが始まりました。


 「1億円あったら、何に使います?」
 なぜか、もし宝クジが当たったらという話になりました。
 ママは、店をリフォームするといいます。
 S君は、話を振っておきながら答えを用意してなかったようです。

 「ジュンさんは?」
 考えてみたこともありませんでした。
 1億円、あったら……


 “1億円” と聞くと、僕は20年ほど前の、ある記憶がよみがえってきます。
 久しぶり会った旧友との酒の席での出来事です。

 「ジュンちゃんはさ、ふた言めには 『人生は金じゃないって』 って言うけど、それって、お金を持ったことのある人が言うセリフだよ」
 「えっ?」
 「俺は今、億の金を手にしたけど、手にしてみて初めて 『人生は金じゃない』 て分かったからね」

 ぐうの音も出ない僕。
 ただただ、敗北感を味わった夜でした。


 「あー、むかつく! そういうヤツ!!」
 S君が、雄叫びを上げました。
 「で、ジュンさん、なんて言い返したのよ」
 「いや、何も言えなかった。なんて言い返せば良かったんだろう?」

 するとS君は、こんなふうに教えてくれました。
 「俺だったら、『オメエは1億稼ぐまで、そんなことも分からなかったのかよ!』 と言ってやるね」

 おみごと! あっぱれ!
 なんともスカッとするセリフじゃありませんか!
 今度、そいつに会ったら、絶対に言ってやろう!

 そして、この後、2人して自然と口を突い出た歌が……

 ♪ 金のないヤツぁ オレんとこ来い来い オレもないけど心配するな~ ♪

 負け惜しみのような気もするけどね。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:17Comments(0)酔眼日記

2017年04月06日

ひとり祝い酒


 つくづくライターとは、孤独な職業だと思います。
 天職だと思うこともありますが、もしかしたら、さびしん坊の僕には向かない職業なのかもしれません。

 “本を著する” という一見、派手な部分もありますが、でも全体の作業からみたら、ほんの数パーセントです。
 90%以上は、日々取材と執筆に追われている実に地味な作業の積み重ねなのです。
 「ああ、報われたい! 早く楽になりたい!」
 そんな悲鳴とも嘆きにも似た心の叫び声を上げながら、一年のほとんどを過ごしています。


 昨日、最後の原稿を入稿しました。
 喜びよりも脱力感のほうが大きく、そんな自分を一分一秒でも解放してあげたい衝動に駆られます。

 自分を褒めてあげたい?
 いえいえ、褒めるには早過ぎます。

 本を作り、世に出すという仕事は、これからが肝心要の本番なのです。
 制作の順番として、著者だけが “イチ抜け” したに過ぎないのです。
 デザイナーは今、ねじり鉢巻で、頭から湯気を上げながらデザインと格闘しているはずです。
 ディレクターは、出版社と印刷会社の間に立って、今後の段取りに奔走しているはずです。
 担当編集者は、表紙や帯のコピーやデザインを模索していることでしょう。


 先日、“Xデー” が発表されました。
 Xデーとは、新刊本の発行日のことです。
 もう、泣いても笑っても2ヶ月を切りました。
 その日が来れば、楽しい楽しい打ち上げ会や出版記念パーティーなどが目白押しです。

 でも、でもでもでも~! その日まで待てないのです!
 頑張った自分にご褒美を!!
 今すぐ捕らわれの身から解放を!!

 ということで僕は昨日、日の明るいうちから、いそいそと家を出たのであります。
 向かったのは、もちろん馴染みの酒処 『H』。

 「終わらない旅、ご苦労さま」
 カウンターに座るやいなや、すでにブログをチェックしていたママが、そう言って、おしぼりを手渡してくれました。
 「カンパ~イ!」
 居合わせた常連客とのいつもの乾杯ですが、僕にとっては格別に五臓六腑へ染み渡るのであります。

 「ふぅ~!」
 ため息混じりに、飲み干した生ビールのグラスを置くと、
 「お疲れさまでしたね」
 と、ママの笑顔が受け止めてくれます。
 すると、全身をガッチガチに覆っていた鎧(よろい) のような緊張感が、まるで魔法が解かれるようにユルユルと消えてゆくのであります。


 「ジュンさん、次の本、いつ出るの?」
 「また買うからね!」
 常連客の言葉に、すべての苦労が報われていきます。

 孤独な職業だけど、僕自身は孤独とは無縁なのであります。
 ひとり祝い酒のつもりが、気が付いたら、いつもと変わらない賑やかな酒になっていましたとさ……。

 よーし、明日からまた頑張るぞっと!

   


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2017年02月02日

魅惑の会合


 僕は2ヶ月に一度、この上なく “うまい” 酒に酔いしれます。

 えっ、毎日、酒は飲んでいるだろうって?
 はい、毎日、おいしい酒をいただいています。
 でもね、格別な酒の味というものがあるのです。

 仕事でもなく、プライベートでもなく、娯楽でもなく……
 なんとも表現しにくいのですが、しいて言うならば、“極上の湯” に浸かっているようなやさしさに包まれた居心地のよさでしょうか。
 楽しいだけではなく、いつもいつも温かさに満ちている会合なのであります。

 通称、「弟子会」。
 僕のことを、「先生」 とか 「師匠」 と呼ぶ温泉が大好きな読者の集まりです。


 始まりは5年前の夏。
 前橋市で3日間にわたり開催された 「小暮淳の温泉講座」 と題されたセミナー初日のこと。
 受付に、僕と同年輩の男性が現れ、差し入れと称してお菓子の詰め合わせを置いていかれました。
 話を聞けば、2010年の開設以来のブログの読者で、拙著の愛読者だといいます。
 彼いわく、この日は、「仕事の都合でセミナーは受講できないので、せめて、ご挨拶に伺いました」 とのこと。
 それだけでも著者としては感動ものなのですが、その後も僕の本が出るたびに、書店に推薦文を書いて届けてくださるなど、陰で僕の活動を応援し続けてくれました。
 彼は、Sさんといいます。

 その数年後、僕が講師を務めるNHKの野外温泉講座に、受講生として入ってきたのがTさん(男性) とKさん(女性) でした。
 僕の講座は平日に開講されるため、60歳以上の生活に余裕がある高齢者が多いのですが、TさんもKさんも働き盛りの50代です。
 聞けば、2人とも休日を利用して受講してくださっているとのこと。
 そして、長年の僕の読者でした。


 そんなSさんとKさんが昨年、思わぬ席で出会ったといいます。
 温泉好きの2人は、当然、温泉の話で盛り上がり、僕の話題になったようです。
 「だったら一度、先生を囲んで飲みませんか?」 という話になり、僕にお呼びがかかったという次第です。

 昨年の9月にTさんも含めた4人が集まり、2ヶ月に一度、奇数月に “弟子会” を開くことになりました。
 先日、今年最初の会合がありました。
 毎回、会場は異なり、その都度、安価で飲み食いできる昭和チックな店を探して、僕を呼び出してくれます。

 「あけましておめでとうございます」
 「先生、今年もよろしくお願いします!」
 「こちらこそ、今年も楽しみにしていますよ」

 乾杯の1杯目から話は、ずーーっと温泉三昧です。
 楽しい時間は、あっという間に過ぎて行きます。


 「では、次に行きますか?」
 「はーい、行きま~す!」

 二次会は、酒処 『H』 と決まっています。
 なんだか読者の間では、H が小暮ファンの聖地と化しているようで、第1回目の会合の時に、3人をお連れしたのであります。
 「わ~、ここが、あのHなんですね~! ここに来るのが夢だったんですよ」
 と、はしゃいでいたKさん。
 今では、すっかり店に馴染んでしまい、常連の顔になりつつあります。

 「では、もう一度、カンパイ!」
 「ママも一緒に」
 「温泉に、カンパ~イ!」

 魅惑の会合は、夜が更けるまで続いたのであります。
 2ヶ月後、また “うまい” 酒を飲みましょうね。
  


Posted by 小暮 淳 at 18:48Comments(0)酔眼日記

2017年01月28日

酔いどれ大使 in みなかみ


 上牧温泉(群馬県みなかみ町) の 「辰巳館」で行われる会議に出席するため、またしても上越線に乗り込みました。
 今年になって、2度目のみなかみ行きであります。
 雪の多いこの時季は、電車で訪ねることにしています。

 無人駅の「上牧」で下車。
 雪は止んでいるものの、あたり一面の銀世界。
 ニット帽にマフラーという完全防寒姿で、降り立ちました。
 今回も観光協会のK君が、車で出迎えてくれました。


 午後5時、会議室には10人の温泉関係者が集まりました。
 みなかみ町から3人、県内温泉地から4人、県外から旅のコンサルタントが2人、と僕です。
 僕の役職は、温泉大使であります。

 昨年の暮れに、僕が言い出しっぺとなり、冗談が本気となり、あれよあれよのうちに話が大きくなり、こんな立派なプロジェクトに成長しました。
 テーマは、ズバリ! 「群馬の温泉の未来を考える」 であります。
 その上で、温泉地ができることは何か?
 そして、今すぐできることは?

 1時間半の会議で、かなり核心に触れることができました。


 「それでは、お時間が来ましたので、場所を移して懇親会を行いたいと思います」
 司会進行役のK君に、
 「安兵衛だね」
 と声をかけると、
 「それがですね、人数が増えてしまって、安兵衛では入りきらないんですよ。別の店を予約しました」


 と、いうことで、懇親会は水上温泉街にある料理屋で行われました。
 生ビールを駆けつけ2杯、冷酒の小瓶が1本、2本、3本……
 場は、温泉話で盛りに盛り上がり、会議以上に白熱したのであります。

 「宴たけなわではありますが、ここで中締めとさせていただき、2次会へ歩いてまいりましょう」

 「えっ、どこへ行くの?」
 「やっぱり、安兵衛へ行きましょう」
 「だって、この人数じゃ、入れないじゃない?」
 と心配する僕に、K君いわく
 「若手には、立ち飲みをしてもらいましょう! その条件で、ママに今、電話をしました」

 さすが、K君!
 ここまで来て、安兵衛に寄らずに帰るなんて、名づけ親としてはできませんものね。
 そう、“一湯一酒 湯酒屋” 安兵衛と名づけたのは僕なんですから……。


 「カンパ~イ!」
 ギリギリ詰めて8人が限界のカウンター席だけの小さな湯酒屋であります。
 僕は上から2番目の年長組なので、堂々と席に付かせてもらいました。
 30代の若手2人には可哀そうですが、人生勉強をしてもらうことに。

 「よっ、名物やすべ揚げ!」
 と大声を上げた僕に、隣のN女史が、
 「なんですか? やすべ揚げって」

 安兵衛に来たら、やすべ揚げを食うべし!!
 これまた僕が名づけた、紅しょうがの天ぷらなのであります。

 「おいしい! お酒が進みますね」
 「でしょう! これが湯酒屋ですよ」
 とかなんとか、訳の分からぬことを言い出す僕。

 「よっ、酔いどれ大使!」
 「群馬の温泉を頼みますよ」


 1次会場を出たときに降っていた雨は、すでに雪に変わっています。
 店内では、熱い熱い湯談義が続いています。

 湯があり、酒があり、志を同じくした仲間がいれば、他に何もいりません。
 “一湯一酒” 湯酒屋 安兵衛 バンザーイ!
   


Posted by 小暮 淳 at 21:42Comments(3)酔眼日記

2017年01月16日

HのHはHのH


 「人生の成功者なんだから」
 「誰がさ?」
 「小暮さんに決まっているじゃないですか! 好きなことして生きているんだから」
 「バカも休み休み言えよ。成功者であるわけ、ねーだろ!」

 お馴染みの酒処 『H』 での、常連客とのざれ言であります。
 カウンター席だけの小さな小料理屋には、今宵も気の置けない面々が、浮き世を忘れに三々五々と集まってきます。

 会話を聞いていたママがカウンターの中から、なにげに言葉を返します。
 「だよね。だったらHなんかで、飲んでないよね」
 その自虐ネタに、ドッと笑いが起きました。

 だよね。だよね。だよね~!


 やがてカラオケのリモコンとマイクが回り出し、かかる曲は、すべて70年代の懐かしのフォークソングや歌謡曲ばかり。
 カウンターを見渡せば、この日の客は、すべて同世代です。
 おまけにママも同世代だし、暗黙のうちに青春を過ごした70年代がオンパレードであります。


 別に、疲れていたわけではありません。
 特に、嫌なことがあったわけでもありません。
 なんとなく、ただ、なんとなく、『H』 に足が向いてしまう日があります。

 “好きなことをして生きているんだから”
 常連客に言われるまでもなく、自分でも分かっています。
 たぶん、一般のサラリーマンに比べたら、ストレスの少ない人生を生きていると思います。

 でもね、僕だって時々、甲冑(かっちゅう) を脱ぎたくなることがあるのですよ。
 ライターという “よろい” や家庭人という “かぶと” を脱ぎ捨てて、1人の男として過ごす時間が欲しくなるのです。
 そんな時、僕は迷わず 『H』 へ向かいます。


 『H』 のHは、平静、平穏、平和のHなのかもしれませんね。


 さ、次は僕の番ですか?
 もちろん、拓郎の歌をうたいますよ!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:47Comments(0)酔眼日記