温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2020年03月28日

9 の法則


 これからお話しすることは、すべて何の根拠もないウワサ話ですので、決してSNS等で拡散しないでください。

 それは 「9の法則」。
 ちまたで、まことしやかにささやかれている新型コロナウイルスの感染拡大による自粛ムードに関するウワサです。
 “10” はアウト、でも “9” はセーフという、なんとも不思議な法則です。


 今週、僕が温泉大使を務める観光協会の職員と電話で話しました。
 そのとき、こんなことを言われました。
 「小暮さんがブログに書かれているとおりです。完全に二極化が起きています」

 僕のブログとは、3月18日に書いた 「キャンセル0の宿」 のことです。
 自粛ムードが続く中、温泉地も大きな影響を受けています。
 特に団体客や宴会客が中心のホテルや大きな旅館へのキャンセルは、ハンパではありません。
 ところが一方で、まったく影響を受けていない宿があります。
 それは、個人客を中心とした小規模の宿です。

 「まったく、小暮さんのおっしゃるとおりです」
 と、職員は言いました。
 まさに、ここにも 「9の法則」 が働いています。

 では、「9の法則」 とは?
 “9” という数字は、あくまでもイメージであり、“10” という大台ではないという意味なのですが、これが言い当てていて妙なのです。
 10部屋以上、10席以上の宿や店はコロナの影響を受け、それ未満だと影響を受けないといいます。


 百聞は一見にしかず、と思い、昨晩、検証に行ってきました。
 調査対象に選んだのは、ご存じ! 我らのたまり場、酒処 「H」 であります。

 「H」 は、カウンター席のみの小さな店で、ママが一人で切り盛りをしています。
 そしてイスの数が、ぴったり9席!
 調査対象には、もってこいの店です。


 午後5時、入店。
 すでに常連客が2人、カウンターの中央で呑んでいました。

 午後5時半、早くも1人が帰り、入れ替わりに1人。
 午後6時、サラリーマン風の2人連れが奥の席へ。
 これで僕を入れて、客は5人です。

 ところが、このあと、怒涛のように常連客が顔を出し始め、あっという間に9席は満員御礼となりました。
 なのになのに! その後も常連が顔を出しては、ママが済まなそうに断っていました。
 「ママ、ここんちはコロナなんて、関係ないね」
 と誰かが言えば、
 「コロナもバブルも関係なく、年がら年中ヒマな連中が多いからだよ」
 と、他の誰かが笑いをとります。


 午後8時……
 引きも切らずに、次から次と常連客が顔を出します。
 「そろそろ、我々は席を譲りませんか?」
 早い時間から呑んでいた1人が、腰を上げました。
 「そうだ、今日は9時から 『魔女の宅急便』 があるんですよ。今から帰れば間に合います」
 と僕が言えば、
 「では、私も帰って 『魔女の宅急便』 を見ましょう!」
 と隣の客が、あとから来た客に席を譲りました。


 恐るべし、「9の法則」 です。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:31Comments(0)酔眼日記

2020年01月18日

銀座もいいけど H もね


 「忘年会は、もうねえんかい?」
 「新年会は、しんねえんかい?」
 なんていうオヤジギャグを飛ばしていた頃がなつかしい、今日この頃です。
 加齢とともに宴会のたぐいは年々、減りつつあります。

 それでも昨晩、今年になって3回目の新年会に顔を出してきました。
 とはいっても、ただの新年会ではありません。
 主催者は、僕です。
 そして参会者は、他に1人だけ。

 お相手は、日頃お世話になっている某社の社長さんです。
 いわゆる “接待” を企てたのであります。


 「いかがでしょう、年明け早々に、一献差し上げたいのですが?」
 「いいですねぇ、どこへでも出かけますよ」
 昨年の暮れ、某社の社長室(?) で密談が交わされました。
 「銀座とH、どちらがよろしいでしょうか?」

 “H” とは、ご存じ僕らのたまり場、酒処 「H」 であります。
 銀座での接待に比べたら、予算は10分の1以下で済みます。
 でも、もし、「銀座がいい」 なんて言われたら、どうしよう……
 なんて、ドキドキしながら返答を待ったのです。

 「いやぁ~、銀座は飽きたよ。もしかしてHとは、小暮さんのブログにたびたび登場する、あのHですか?」
 「はい、そうです。カウンター席がわずか8脚の小さな店ですが、料理はうまいし、酒は飲み放題です」
 「なら決まりでしょう、ぜひ、私もHに連れてってください!」


 ということで昨晩、僕は前橋駅で社長さんをお出迎えし、Hへお連れしたのであります。
 「うわっ、うわーーーっ、ここなんですねぇ、ついに来ました!」
 壁にズラリと並んだ僕の著書を眺めて、社長さんは感動しきりの様子。
 「ママ、こちらが話していた社長さんです」
 「はじめまして、いつもジュンちゃんが大変お世話になっています」
 だなんて、ママは本当のオフクロのように出迎えてくれました。

 「今日は、好きなだけ飲んでください」
 「いいんですか? かえって銀座より高くつきますよ!?」
 「いいーーーんです! いろいろご相談したい話もありますから」
 「忖度ですか?」
 「はい!」
 「小暮先生、お主も悪よのう」
 「ハハハハハハハ!!!」


 しゃちょうさん、ことしもよろしくおねがいいたします。

   


Posted by 小暮 淳 at 11:43Comments(0)酔眼日記

2020年01月12日

宵待ち列車に乗って


 うまい酒を呑む条件とは?

 ズバリ、“相手” と “場所” の選択にあります。
 気の置けない、いつものメンバーとやるのも良いですが、たまには世代や業種を超えた人たちから刺激をもらうのも良いものです。
 飲み屋も同じこと。
 住み慣れたいつもの街を飛び出して、知らない町の知らない店で酔いしれるのも良いものです。


 ということで、昨日は前橋駅から電車に乗りました。
 両毛線→上越線→吾妻線と乗り継いで、中之条町へ。

 そうです、僕が観光大使を務める 「花と湯の町 なかのじょう」 です。
 地元の人たちは、愛情を込めて “なかんじょ” と呼びます。

 今回、僕がこの町へ来たのは、大使としての公務ではありません。
 “大使だから” という理由も少しはあるようですが、もっとざっくばらんに “のん兵衛” だからのようです。
 この町に暮らす、若者たちが呼んでくれました。


 居酒屋で出迎えてくれたのは、30代のアーティストたち4人。
 画家や現代美術、脚本家など、みんな他県から移住して来た人たちです。
 ここ数年、中之条町には彼ら彼女らのように、この町に惚れ込んで住み着く若者が増えています。

 それは、なぜか?

 一番の理由は、この町で定期的に開催されているアートの祭典 『中之条ビエンナーレ』 の存在です。
 昨年も1ヶ月間にわたり開催され、国内外から約150組の作家が集まり、町内50会場で作品展示がされました。
 開催中は、作家が町内に滞在し、制作活動を行います。
 その間に町民との交流が生まれ、豊かな自然と人情味のある環境を気に入った作家たちが、そのまま住み着くのだといいます。


 「カンパーイ!」
 初対面同士、しかも歳の差は20~30歳。
 「私は愛知県から移住して来ました」 「僕は山口県です」 「私は横浜」
 出身はさまざまですが、みんなこの町で出会い、交流を深めている仲間たちです。

 芸術の話、観光の話、温泉の話……
 夢を語る彼ら彼女らの目は、キラキラと輝いています。

 A君は、去年まで公務員をしていたといいます。
 「きっかけを探していたんです。いつか役所を辞めようと」
 そのチャンスは、中之条町が企画した公募でした。
 受賞を機に、辞表を出して、移住を決意したといいます。


 ついつい歳を重ねると、「若いって、いいね」 という常套句を口にしてしまいがちですが、彼ら彼女らを見ていると、決して “若さの賜物” だけで移住して来たわけではないことが分かります。
 みんな、自分を大切にして生きているんですね。

 「みんな、カッケーよ!」
 つい僕も若者言葉で、返していました。
 でも、本当にみんな、カッコイイんです。


 宵待ち月が天空に上がる頃、僕は駅へ向かいました。

 列車の座席に腰を降ろすと、車窓の向こうで手を振る人たちがいます。
 わざわざ見送りに来てくれたんですね。

 改札口で手を振る彼ら彼女らの姿が見えなくなるまで、僕も手を振り続けました。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:12Comments(0)酔眼日記

2020年01月05日

夢と女と未来と将来と


 <正月に帰るから、また3人で会おう!>
 県外に暮らす友人のI君からメールが届いたのは、昨年暮れのことでした。
 3人とは、僕とI君とT君のことで、ともに高校の同級生です。

 I君は、すでに定年退職をして、現在は趣味を満喫しながらセカンドライフを送っています。
 T君は再雇用され、役職は無くなりましたが、以前と同じ職場で働いています。
 僕は、昔も今も相変わらずのフリーランス稼業です。


 そんな3人が昨晩、久しぶりに居酒屋で顔を合わせました。

 「今年もよろしく!」
 「カンパイ!」
 の後、話題は昨年亡くなった僕の両親の話になり、続いて他の2人が現在直面している親の介護話になり、やがて病気や通院の話になってしまいました。

 「ヤメ、ヤメヤメヤメーーー! もう、介護と病気の話はおしまいにしょう! あの頃、俺たちは、こんな話はしていなかったぞ!」
 しびれを切らして、僕が一喝!
 「あの頃って、40年以上も前じゃないか!?」
 「そうだよ、あの頃のように、もっと未来の話をしようぜ!」
 「未来? 未来なんて、もうないだろう?」
 だから僕は、I君の言葉を制しました。
 「未来は無いかもしれないけど、まだ将来はあるだろう!?」

 少し沈黙があり、T君が言いました。
 「あの頃、どんな話をしていたっけ?」
 「みんな、夢を語っていたさ」
 するとI君が、
 「ジュンは、歌手を目指していたよな!?」
 「ああ、叶わなかったけどね」
 思えば、I君もT君も、あの頃の夢は叶えていません。

 「それと女の話だな」
 T君のひと言に、「そーだ!」 「そーだ!」 ということになり、昔の彼女の名前がオンパレード。
 あんなことがあった、こんなことがあったと、誰かが語るたびに大笑い。

 呑むほどに、酔うほどに、僕らは40年前を旅していたのでした。


 未来はなくても、将来はある。
 女はいなくても、夢ならある。

 だよね、我が良き友よ!
  


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2019年12月28日

H納め


 読者のみなさん、勘違いしないでくださいね。
 「H」 は、「エッチ」 ではなく 「エイチ」 と読みます。

 そう、ご存じ、僕らのたまり場、酒処 「H」 のことであります。


 今年も押し詰まってきました。
 大そうじは、まだ何も手をつけていませんが、それ以外の年内予定は、すべて終えました。
 喪中ハガキは、出しました。
 新年号の連載原稿も書き上げました。

 あれもこれもメモ用紙に書き出しては、消し込んで、「これで今年は完璧だ!」 と思った途端、ある忘れ物に気がつきました。
 そうです!
 “H納め”です。

 嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、疲れたとき、落ち込んだとき、自分をほめてあげたいとき、いつだって僕をやさしく受け入れてくれる 「H」 への、今年最後のごあいさつが終わっていませんでした。

 ということで、寒風吹く中、「H」 ののれんをくぐったのであります。


 「今年も一年、大変お世話になりました」
 一番乗りでカウンターに腰を下ろすと、ママの開口一番は、
 「たぶん、ジュンちゃんの読者だと思う人が来たよ」
 「読者?」
 「たぶんね。この本を見て、『ここだったのか!』 って、ニヤニヤしていたもの」

 店内には、僕の著書が数冊、展示されています。

 「たぶんって、その人に訊かなかったの?」
 「だって、貸切の団体さんの一人だったから」


 以前、ブログにも書きましたが、“HのHは秘密のH” なのであります。
 確かに 「H」 は、店名の頭文字ではあるのですが、まさかここが 「H」 だとは、店に入るまでは誰も気づかないようです。
 しかも、イチゲンさんは、なかなか入りにくい小さな小さなお店なのです。

 「地元の人でもね、ここに店があることを知らない人が、けっこういるんだよね」
 と、ママは笑います。
 だからこそ、たどり着いた時のよろこびも、ひとしおなんでしょうね。

 一度、カウンターに座ったら、誰もがママと店と常連客のファンになってしまいますもの。


 「今年もお世話になりました。はい、乾杯!」
 「こちらこそ、カンパーイ!」
 僕とママと2人だけの忘年会が始まりました。

 が、それは束の間です。

 やがて、1人、2人、……3人、4人と常連客が顔を出して、あっという間に今宵もカウンターは満席です。


 みなさん、来年も楽しく飲み明かしましょうね!
 カンパーーーーーイ!!!!!
  


Posted by 小暮 淳 at 12:14Comments(0)酔眼日記

2019年11月27日

万里の長城を越えた人たち


 “縁は万里の長城を越えてやって来る”

 中国の古いことわざです。
 縁のない人は、袖が触れ合っても行き違います。
 でも縁のある人は、わざわざ万里の長城を越えてでもやって来るといいます。


 僕は常々、“縁” は偶然ではなく、必然だと思っています。
 会いたいと願う強い気持ちが、双方を引き合います。
 たまたまの出会いなんて、世の中にはないんじゃないかと……

 たとえば、著者と読者の関係です。
 もし僕が本を著していなかったら出会えなかった人たちが、たくさんいます。
 カメラマンやデザイナー、出版社や雑誌社、新聞社の方々。
 本が話題になれば、テレビ局やラジオ局の方々との出会いもあります。
 でも、この人たちとは直接、顔を合わせて仕事をしますから、ある意味、必然性の高い出会いかもしれません。


 著者にとって一番遠い存在が、目には見えない読者です。
 著書に限らず、新聞や雑誌に僕が書いた記事は、どんな人が読んでいるんだろう?
 目には見えない人たちに向けて、僕は何十年と文章を書いています。

 まれにですが、出版社や新聞社に、感想などの手紙やメールをいただくことがあります。
 必ず返事を出すようにしていますが、それでも顔は見えません。
 まして、人となりなんて、知るよしもありません。
 時々、講演会などで声をかけていただくことがありますが、やはり、その場だけの一過性の出会いです。


 ところが世の中には殊勝な読者が、極まれにいらっしゃいます。
 講演会やセミナーに来てくださり、その後もマメに僕とコンタクトを取って、同じ熱心な読者とのネットワークも作ってくれました。

 これが 「弟子の会」 です。

 結成は2016年11月。
 以後2ヶ月に1回、飲み会を開いて、僕を呼んでくださり、コアな温泉談義を続けています。
 今月で満3周年を迎えました。
 数えること、回数にして19回目の 「弟子の会」 です。

 今回から新メンバーが加わりました。
 彼女もまた、万里の長城を越えて会いに来てくれた人の1人です。
 東京都からの参加です。

 僕の著書との出合いは、すでに絶版となっている 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) だったといいますから、かれこれ10年の読者歴になります。
 この間、僕の本を参考にして、東京から足しげく群馬の温泉をめぐってきたといいます。
 このブログにも読者登録をして、毎回読んでくださっているとのことでした。

 でも、ここまでなら、どこにでもある著者と読者の関係です。
 ところが今年になり、突然、彼女から手紙が届きました。
 僕はホームページを持っていませんから住所もメールも電話番号も明かしていません。
 ので、一般の人からの連絡は、一切取れないようになっています。

 彼女は、手紙を出版社へ送ったのです。
 そして、出版社から僕の元へ届きました。


 しばらくはメールのやり取りが続きました。
 そんな中で、「弟子の会」 の話題になりました。
 「ご迷惑でなければ、ぜひ参加させてください」
 との連絡をいただいたのが、きっかけでした。

 他の “弟子たち” の了承を得て、昨日、初めての出会いが実現しました。
 会場は、ご存じ、酒処 「H」。
 カウンターだけの小さな居酒屋ですから、ほぼ貸切状態でした。

 7時間にわたる長い長い宴でしたが、新旧 “弟子たち” も和気あいあいで、それはそれは楽しい時間でした。


 “縁は万里の長城を越えてやって来る”
 つくづく、そう感じた素敵な夜でした。

 みんな、ありがとう!
  


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2019年10月06日

港のノンベー・ヨコハマ・ヨコスカ


 ♪ ちょっと前なら憶えているが 1年前だとチト判らねぇなぁ
   白髪の長いノンベーだって ここには沢山いるからねェ
   ワルイなぁ ほかをあたってくれよ
   アンタ あのノンベーのなんなのさ! ♪


 ということで、今年も行って来ました!
 “12時間飲酒マラソン” という名のバス旅行へ。
 年に1度の無礼講、フリーランスで生きる自分へのご褒美であります。

 僕は10年以上前から、お世話になっている某社の社員旅行に参加しています。
 子どもの頃から集団行動がニガテだった僕ですが、長年1人で仕事をしていると、たまには団体でバカ騒ぎする旅行が恋しくなるのです。
 目的地なんて、どこでもいいのです。
 ただただ飲み、ひたすら飲み、飲み続けることに意義があるのです。


 早朝6時30分、集合場所の高崎駅東口を出発した大型バスは、一路、港町へ向かいます。
 当然、僕はバスの最後部座席です。
 社内屈指ののん兵衛が集められた “プレミアムシート” です。

 「それでは今日一日、よろしくお願いしまーす」
 「カンパーイ!」
 まずは缶ビールを一気飲み。
 「きーーーっ、たまりませんな」
 「朝ビールは、うまいっすね」
 誰もかれもが、このスタートホイッスルを待っていました。

 「こっち、ビールね!」
 「こっちは、チューハイください!」
 2本目のお替わりを求める声が飛び交う中、社長のYさんが、おもむろに一升瓶を取り出しました。
 「小暮さんは、こっちでしょう?」
 「ですね、よく、お分かりで」
 「何年、付き合っていると思ってるんですか!?」
 「だったら、ご一緒に!」
 と、コップに並々と注がれる銘酒・赤城山。

 「いいですね。朝から辛口とは、たまらない。五臓六腑に染み渡ります」


 一行は、横浜中華街に到着。
 昼食までの1時間、自由行動となりました。
 女性陣はショッピングへと出かけましたが、のん兵衛オヤジたちは、飲む以外にやることがありません。
 「青島(ちんたお)ビールを飲みましょう!」
 僕の発案で、オヤジたちは土産物屋でビールとつまみを買い込み、木陰を求めて近くの公園へ。

 10月だというのに関東地方の気温は、すでに30℃を超えています。
 「横浜の街に、カンパーイ!」
 なつかしい味です。
 僕は30年前に旅した中国での珍道中を思い出していました。
 でも、あの時飲んだ青島ビールは、こんなにも冷えてはいませんでした。
 「うまい!」
 どこで何を飲んでも美味しいのであります。


 「はい、カンパーイ!」
 今度は、紹興酒です。
 ツーンと鼻に抜ける香りと、ぬるめでいただく独特の味わい。
 やっぱり中華料理には、紹興酒が合います。

 午後は、ほろ酔い気分で横須賀へ行き、軍港クルーズに乗船。
 海風に当たると、ノドが乾いてきました。
 帰路のバスの中では、また振り出しにもどり、ビールからやり直し。
 そして、高崎駅へ着く頃には、またまた日本酒に手を伸ばしていました。


 「今日一日、お世話になりました」
 「お疲れさまでした」
 降車後は、三々五々と人々は駅の中へ消えて行きます。

 「小暮さん、このあとのご予定は?」
 と訊かれても、何もあるわけがありません。
 「夕食代わりに、焼き鳥で一杯やりませんか?」
 と言われれば、断るはずがありません。

 時計を見れば、まだ午後の7時半です。
 僕とY社長は、夜の繁華街へと歩き出しました。


 ♪ 港のノンベー ヨコハマ ヨコスカ&タカサキ ♪

   


Posted by 小暮 淳 at 11:53Comments(0)酔眼日記

2019年09月12日

ほうびのH


 今週は、すでに2つの講演会を済ませました。
 2会場、計4時間。
 テーマも、それぞれ 「温泉」 と 「民話」 と異なります。

 正直、疲れました。

 これは、六十路に入ってから、てきめんです。
 10年前とは、雲泥の差です。
 あの頃は、1日で2会場を掛け持ちしたり、午前中に別の仕事をこなしてから講演会場へ向かうことはザラでした。

 なのに、今はダメです。
 気力と体力が、持続できません。
 1日1会場のみ、しかも、その日は絶対に前後に他の予定を入れません。
 それくらい、気力も体力も減退しています。

 ライターにとって、講演活動やセミナー講師は、いわば副業です。
 観光大使や温泉大使の公務は、ボランティアです。
 はたして、二足のわらじ、三足のわらじは、いつまで続けられるのでしょうか?


 昨日、講演会の終了後、突然、倦怠感に包まれました。
 そんなとき、僕の足は迷わずHへ向かいます。
 ご存じ、我らのたまり場、酒処 「H」 であります。


 残暑厳しい、夕方4時半。
 もちろん、一番乗りを目指します。
 案の定、まだ、カウンターに人影はありません。

 「あらっ、早い」
 仕込みの手を休めて、ママが迎えてくれます。
 「うん、自分をほめてあげたいんだ。ごほうびの一杯、ちょうだい」
 「あいよ」
 「キーンと冷たいやつね」
 そして、
 「はい、お疲れさん。頑張ったね。カンパーイ!」

 まだ5時前だというのに、2人だけの酒宴が始まりました。
 やがて、1人、2人、3人と常連客が顔を出して、いつものにぎやかなHがやってきました。

 「小暮さん、お久しぶりです」
 「みんな来るの、早いよ。今まで、ママをひとりじめしてたのに」
 「そうは、いきませんよ。ね、ママ!?」

 ナスとピーマンのみそ炒め、ゴボウとレンコンのうま煮、厚揚げの網焼き……
 奇をてらった料理は、何一つ出ないけど、一品一品、ママの愛情がてんこ盛りです。


 飲むほどに、酔うほどに、気力と体力が時間をかけて蘇生していくのが分かります。
 「オレって、まだまだ頑張れるかも」
 そう思えてくるから不思議です。

 僕にとって、HのHは自分への “ほうび” のHなのであります。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:03Comments(0)酔眼日記

2019年07月31日

夏だ! ビールだ! 屋上ガーデン


 夏が来た!

 いよいよ梅雨が明けて、関東地方にも待ちに待った夏がやって来ました。
 と思ったら、いきなり連日、35℃超えの猛暑です。

 あつい、アツイ、暑すぎる~!!

 こんな日は、ガンガンにクーラーの効いた屋内で、キンキンに冷えたビールを飲むのもいいですが、たまにはダラダラと汗をかきながら、豪快にグビグビとビールを飲み干すのも悪くはありません。
 ということで昨夜は、今年最初のビアガーデンを満喫して来ました。


 場所はJR前橋駅前のビルの屋上。
 時間は午後6時。
 エレベーターを降りた途端、ムッとする熱気が全身に張り付いてきました。
 たぶん外気は、まだ優に30℃以上ありそうです。

 「カンパーイ!」
 「ビアガーデンなんて、何年ぶりだろうか?」
 「ほとんど記憶にありませんね」
 「この会でも、初めてですよね」

 集まったのは、僕のことを勝手に “先生” とか “師匠” とか呼ぶ、自称・温泉マニアの面々。
 通称、「弟子の会」。
 3年前から2ヶ月に1回、こうやって集まって、酒を酌み交わしながら温泉談義を繰り返しています。

 今回の会場選びは、幹事のSさんの 「次回は、もう梅雨も明けていることでしょうから、ビアガーデンにしませんか?」 の一言で決まりました。
 ところが、いざ、飲み始めると、不安が……


 ゴロ、ゴロ、ゴロ
 遠くの空に、黒雲が立ち込め始めたのであります。

 「大丈夫ですよね。先生は “奇跡の晴れ男” ですから?」
 みなさん、ブログをお読みのようで、僕が超能力の持ち主であることをご存じのようであります。
 「ええ、大丈夫ですよ。安心して、飲んでください」
 と胸を張って言ったのも束の間、

 ポツ、ポツ、ポツ
 と大粒の雨が……

 「先生、これ使ってください。借りてきましたから」
 弟子の1人が、人数分の傘を持って走ってきました。
 あたりを見回せば、傘を差しながら飲んでるテーブルが、ちらほら。

 「だから大丈夫だって! ほら、見てごらん、あれは雨雲じゃないよ。すぐに止むから」
 と、僕は一心に念じ始めました。

 エロイムエッサイム、エコエコアザラク、テクマクマヤコーーーーン!!!!!!
 えーーーーっい!

 すると、どうでしょうか!
 本当に、ピタリと雨は止みました。


 「先生は、魔法使いですか?」
 「いえ、今はやりの 『天気の子』 の祖父です(笑)」


 そして僕らは、料金の元を取るべく、ジョッキを片手に会場内を何往復もしたのでした。

 夏だ! ビールだ!
 やっぱ、ビアガーデンは最高!
  


Posted by 小暮 淳 at 12:26Comments(0)酔眼日記

2019年07月04日

ブリカマのごほうび


 先週から講演と講座が続き、さらに週末には泊まりの出張が重なったため、さすがに還暦過ぎの老体は音を上げています。
 とはいえ、フリーランスの身。
 “締め切り” という絶対条件は待ってくれません。
 週明けから、原稿の執筆に取りかかっていました。

 「終わったーーーーッ!」
 思わず、仕事部屋で一人、大声を上げてしまいました。
 時計を見れば、まだ午後の4時……
 「ごほうびを上げますか?」 「上げましょう!」
 なんて、自問自答のひとり芝居を演じながら、いそいそと家を出たのであります。


 こんな時、頑張った自分へのごほうびは、酒処 「H」 と決めています。
 カウンター8席だけの小さな居酒屋です。
 従業員は、ママが1人だけ。
 でも、いつ行っても満席です。
 だから絶対に座りたいときには、事前予約を入れるか、オープン前に滑り込むのが得策です。

 常連客には、「月曜日の男」 とか 「火曜日の令嬢」 とか 「水曜日のダンディー」 など、必ず、その曜日に来る人がいて、顔ぶれがカレンダー代わりとなっています。
 さて、今日は、どんな顔ぶれなのでしょうか?


 「あら、ジュンちゃん!」
 ママのかん高い声が、カウンターの奥から出迎えてくれました。
 早くも初老の男性が、入口近くの席で、一人飲みしています。
 迷わず一番奥の席へ。
 先客がいない限り、僕は決まって、この席に座ります。

 「お2人は、初めてだっけ?」
 10年以上通っていても、一度も会ったことのない客というのが、この店にはいるのです。
 それだけ客層が広く、ファンが多いということです。

 「こちら、画廊オーナーの○○さん」
 「はじめまして。小暮です」
 「こちらはジュンちゃんね。ライターさん。本書いている人」
 とかなんとか、ママの紹介があり、とりあえず乾杯!
 「よろしくお願いします」
 「こちらこそ、よろしくお願いします」


 「ジュンちゃん、お疲れさまでした。講演で出かけていたんでしょ?」
 「だから今日は、ごほうびなんです」
 「そうだよね、頑張ってるんだもの。はい、カンパイ!」

 マ、マ、ママーーーー!!!!!
 そんなこと言ってくれるのママだけだよ。
 毎度のことですが、今にもママのやさしさに涙腺がブチ切れそうになります。


 1杯、2杯……
 いつもは生ビールは2杯と決めているのですが、解放感からか 「ビールをもう1杯だけ」。
 「あら、珍しい」 と言いながらもママは、ちゃんと客の好みを心得ていて、その次に僕が飲む冷酒の用意を忘れません。

 「はい、ごほうび!」
 目の前に出されたのは、な、な、なんと!
 大好物のブリのカマ焼きではありませんか!

 焼き加減といい、塩加減といい、絶品の味であります。
 「大当たりだ!」
 そうなんです。
 一切メニューのない、おまかせ料理の 「H」 で、ブリカマが出たら大当たり。
 おみくじで、大吉を引いたようなものです。


 1杯が2杯、3杯、4杯……
 ブリカマを突きながら、あわただしく過ぎ去った日々を見送ったのでした。

 おお~、“命の水” が五臓六腑に染み渡る~~!
  


Posted by 小暮 淳 at 11:56Comments(0)酔眼日記

2019年06月09日

枡酒列車でGO!


 <今、NHKのニュースで、お座敷列車で嬉しそうに枡酒呑んでいるの見ました>
 <上電で 「とてもいいですね」 と言っていたのが放送されましたね。とてもいいですよ>
 夜になって、立て続けにメールが飛び込んできました。

 車内にテレビや新聞などの報道陣が乗っていたことには気づいていましたが、まさか、僕が撮られていたとは!


 昨日は、新井酒店(前橋市) 主催による 「枡酒列車」 なるイベントに参加してきました。
 上電 (上毛電気鉄道) の中央前橋駅から終点の西桐生駅までの片道約1時間、往復2時間の貸切列車に乗り、乗車中は日本酒が飲み放題という夢のような企画です。

 仕方ない、これも 「ぐんまの地酒大使」 の公務だと思って、参加するしかないな……
 と、勝手に大義名分をくっつけて、自主的に参加してきました。


 午前11時30分
 「10、9、8、……3、2、1、カンパーイ!」
 カウントダウンとともに、列車は中央前橋駅を出発しました。

 いきなり、ガタンと大きく前後に揺れ、やがて車体はドスンドスンと縦揺れを始めました。
 「これが、いいんですよ。たまりませんね~」
 と同席した隣の客人。
 鉄道マニアのようです。

 そうなんです、今回使用されている貸切列車は、昭和初期に走っていたデハ101号という木の温もりを感じるレトロ電車なのであります。
 だからか、参加者40名の内訳は、僕のような “のん兵衛” ばかりではなく、筋金入りの “てっちゃん” も多く乗っていました。
 いわゆる 「乗り鉄」 といわれる人たちです。
 そして沿線では、我々が乗っている電車をカメラで狙う 「撮り鉄」 の姿も、ちらほら。


 振る舞われた地酒は、町田酒造 (前橋市) の「清嘹 (せいりょう) 」。
 酒好きの県民ならば誰もが知る、辛口の名酒です。
 それが枡酒で、2時間ノンストップで振る舞われるのだから、のん兵衛にはたまりません。

 「はい、おかわり!」
 「こっちも、お願い!」
 車内は、さながら大食い大会ならぬ、大飲み大会の様相です。

 ならば負けじと、我もピッチを上げて応戦しました。
 その甲斐あってか、最後の “おみやげ争奪ジャンケン大会” では見事、勝ち残り、四合瓶をゲットして帰りました。


 趣味と実益を兼ねた、なんとも楽しいイベントでした。
 新井酒店さん、来年も呼んでくださいね!
    


Posted by 小暮 淳 at 10:38Comments(2)酔眼日記

2019年05月23日

美酒爛漫の朋


 1年365日、晩酌は欠かしません。
 「たまには休肝日が必要かも……」
 なんて思うこともありますが、好きなものは好きなのだから止められません。

 そんな僕が、「ぐんまの地酒大使」 に任命されてしまったのですから、“鬼に金棒”です。
 何が鬼に金棒なのかって?
 はい、言い訳であります。
 「仕方ない、酒を飲むことが仕事なのだから」
 と、日々、言い訳を重ねながら生きています。

 だからといって毎日、うまい酒を飲んでいるわけではありません。
 晩酌は習慣だし、宴会は付き合いであります。
 ほんとうに “うまい” と思える酒は、年に数えるほどしかありません。


 一昨晩、久しぶりに美酒に酔いしれてきました。
 2ヶ月に1回、奇数月に開催される 「弟子の会」 による定期交流会です。
 「弟子の会」 とは、僕のことを勝手に “先生” とか “師匠” とか呼んでくださる殊勝な人たちの集まりです。
 早い話が、僕の講演やセミナーなどで知り合った温泉ファンであります。

 「カンパーイ!」
 「この会も続いているね、もう何年になるかな?」
 「2年半ですよ」
 「ということは、今日は15回目ということだ」
 「続いてますね」

 毎回、交流会の会場は、自称 “弟子” たちが当番で探して、予約を入れてくれます。
 必ずしも居酒屋とは限らず、寿司屋だったり、焼肉屋だったり、すき焼き屋やおでん屋だったこともありました。
 で、今回は、なんと! ラーメン屋です。
 が、「ラーメン屋でも、つまみが充実していて、飲めるんですよ!」 とのことで、集合しました。


 いいですね~!
 ラーメン屋なのに、もつ煮と生ビールから始まり、焼き鳥とホッピーへと杯が進みます。
 話題も温泉から時事ネタまで、途切れることがありません。

 「うまし!」
 酒を飲むたびに僕が大声を上げるものだから、自称 “弟子” たちが笑います。
 この場合の 「うまし」 とは、おいしいという意味だけではなく、“たのしい” “ありがとう” の感謝を込めた言葉です。

 だって、たかが温泉ですよ。
 その温泉について、本を書いていただけで、こんなにも素敵な仲間(朋友) が集まってきたのです。
 ただただ、感謝しかありません。

 美酒に酔いながら、「うまし!」 を連呼し続けた夜でした。
  


Posted by 小暮 淳 at 18:16Comments(2)酔眼日記

2019年01月30日

君と歩いた海岸通り


 地球上では、戦争と暴力犯罪の犠牲者の総計よりも、自殺により亡くなる人のほうが多いんだそうです。
 しかも、この傾向が特に顕著なのが、日本です。

 年間の自殺者は、約2万人。
 殺人による死者は約300人、交通事故死は約4000人。
 ※(2016年のデータより)

 日本の自殺率は世界で6番目に高く、主要7ヶ国で10位以内に入っているのは日本だけです。


 自殺の原因は、人それぞれです。
 病気だったり、借金だったり、失恋だったりもします。
 これは、何かで読んだ受け売りなのですが、自殺の原因は何であれ、自殺する人には、ある共通項があるといいます。

 それは、“友人”の存在です。

 自殺を思いとどまった人の大半は、「友人に救われた」 と言っているのです。
 残念ながら “家族” では、ないんですね。
 ましては、“仕事関係” ではありません。
 いうなれば、“価値観を共有する他人” が、いるか、いないか。
 なんです。

 この話を聞いたとき、変に納得している自分がいました。


 昨日は、2ヶ月に一度、奇数月に開いている 「弟子の会」 の定期交流会でした。
 講演や講座などで知り合い、僕のことを勝手に “先生” とか “師匠” とか呼んでいる人たちが集まり、大好きな温泉談義をしながら、酒を飲み交わすという会です。

 早くも結成してから、3年目を迎えました。
 いつもは飲み屋をハシゴして、飲んだくれているだけですが、今年は結成3周年を記念して、「温泉に泊まってやろう!」 という話で、大いに盛り上がりました。


 一次会は、メンバーが予約を入れておいた焼き鳥屋で軽く酔いをつけ、全員で河岸を替えることに。
 これが、いつものパターン。そして、お約束です。
 二次会は、そう、みなさん、よくご存じの酒処 『H』 であります。

 とにかく、いつ行ってもHは混んでいます。
 入った時には、すでに常連客らがカラオケ大会の真っ最中!
 そのノリのまま、我々 「弟子の会」 も、マイクを回され、大熱唱大会となりました。

 「弟子の会」 のメンバーは、みんな同世代です。
 70年代に青春を過ごした仲間です。
 なぜか昨晩は、「かぐや姫」 や 「風」 時代の伊勢正三作品に集中しました。

 『22才の別れ』 にはじまり、『君と歩いた青春』 『海岸通り』 『あの唄はもう歌わないのですか』 etc ……

 自分の思い出と重ね合わせたのでしょうか?
 歌いながら、涙ぐむ場面もあったりして、なんとも心がポッコリと温かくなったひと時でした。


 で、思ったのです。
 僕は、絶対に自殺をしないなって!
 また、“弟子” たちも絶対にしないって!

 価値観の同じ他人だからこそ、分かり合えることがあるのです。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:07Comments(0)酔眼日記

2019年01月24日

出張講演 <番外編> 赤兎馬と跳ねる


 名古屋→東京→高崎
 新幹線を乗り継いで、約3時間。
 日本が狭くなったのではなく、便利が加速しているのだとつくづく感じました。

 JR高崎駅に降り立った時は、まだ夜の8時前です。
 本来ならば、在来線のりかえ口を通って、両毛線に乗るはずなのですが……
 あっ、と気が付いたら、改札口を出ていました。


 この高揚感は、なんだろう?
 あれ、同じ場所で、同じ感覚を味わった記憶があるぞ!
 えーと、えーと、そうだ! 東京ビッグサイトだよ!!

 2年前、やはり僕は東京で講演会を終えて、夜、高崎駅に降り立ったのでした。
 あの時も、「このままでは終われない」 という高揚感に包まれていました。
 あの時は、東京ビッグサイトというメジャー会場だったこと。
 今回は、本人最長時間である3時間の講演を成し遂げたことへの高揚感だったようです。

 そして今回も、あの時と同じ3つの漢字が、脳裏をグルグルと回りだしていました。
 「赤」 「兎」 「馬」
 そう、幻の芋焼酎 「赤兎馬(せきとば)」 であります。


 高崎には、僕に赤兎馬の魔力 (味) を教えた、悪い (?) マスターのいる居酒屋 『T』 があるのです。
 そういえば、年賀状が届いていたな……。ご丁寧に新年のあいさつメールももらったっけ……。
 なんて考えていたら、店の前まで歩いていました。

 『T』 は、駅前の大通りに面しているものの、イチゲンさんには、かなり入りにくい難関があります。
 雑居ビルの2階、しかも狭く急な階段。
 手すりに、しがみ付くようにして昇った者しか、たどり着けないパラダイスなのです。


 「あれ、小暮さんじゃないですか!」
 変わらぬ個性的な風貌のマスターが、カウンターの奥から顔を出しました。
 「ご無沙汰して、申し訳ありません」
 「もしかして、また講演会の帰りですか?」
 「よく分かりましたね(笑)」

 カウンターに座り、まずは生ビールで喉をうるおして、いよいよ、本腰を入れることに。
 「マスター、赤兎馬!」
 「あいよ、ロックだいね」
 「それと、塩もつ煮」


 これで今宵の主役が揃いました。
 赤兎馬の鼻に抜ける芳醇な香りと、ピリリと舌を刺激したあとの喉ごしの良さ。
 胃に落ちてから、カーッと湧き上がる熱い躍動感。

 これ、これこれこれだーーーーッ!!!!

 自分に甘いだとか、他人になんと言われようが、これが僕流の、頑張った自分へのご褒美なのであります。
 一日に千里走るという伝説の馬に乗って、ポーンと飛び跳ねてみました。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:36Comments(0)酔眼日記

2019年01月17日

Hの次はAでしょう!


 昨晩、やっと “H初め” を済ませてきました。
 Hとは、読者のみなさん、ご存じの酒処 「H」 のことです。
 (違うことを考えた人、いませんか? エッチではなくエイチですよ)
 早い話が、Hでの今年の “初飲み” であります。


 いゃ~、まだ夕方5時半だというのに、先客がいるではありませんか!
 さすがみなさん、自由業であります。
 今日の仕事は、さっさと切り上げて、バスに乗ってやって来たようであります。

 「おめでとうございます」
 「今年もよろしくお願いします」
 「では、カンパーイ!」


 1時間もすると、次から次へと常連客が集まり、カウンターしかない小さな店内は、早くも満席であります。
 最初のうちは、方々で、雑談を交わしていましたが、あるテーマになると、店内が一丸となって、1つの “謎” を解き出しました。

 それは、「改元」。
 平成の次は、いったい、どんな漢字二字の元号が来るのか?
 暗黙のうちに、明治、大正、昭和、平成の頭文字であるM・T・S・Hは除くというルールのもと、さまざまな漢字が飛び出しました。


 ちなみに、日本でこれまでに使われた元号は247。
 ところが、使われた漢字は意外に少なくて72字だそうです。
 使用回数が一番多いのは 「永」、次は 「元」。
 以下、「天」、「治」、「応」 の順となっています。

 ということで、これらの漢字も除いてみました。
 で、カウンター内アンケートの結果、セレクトされた漢字は!

 まず、「安」 でした。


 「平成はさ、災害が多い時代だったからね。“安らかに” なるように」
 というのが、大方の意見でした。
 ちなみに調べてみると、過去には 「安」 を使った元号は、安和(あんな)、保安、仁安、安元、安貞、弘安、文安、安永、安政など、たくさんあるのです。

 討論の結果、「頭文字は “A” に決めよう!」 ということになり、「安」 の次の漢字一字の絞込みに入りました。
 が、その頃には、みんな酒が回ってしまっていて、ついに最後まで満場一致となる漢字は出て来ませんでした。


 酒処 「H」 で見つけた 「H」(平成) の次に来る元号の頭文字は 「A」 でした。
 そして漢字は、「安」。

 ぜひ、どなたか、次に続く漢字を考えてみてください。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:56Comments(2)酔眼日記

2018年12月27日

忘れ物はなんですか?


 今年もあと4日となりました。
 みなさんは、思い残すことはありませんか?

 なーんか先週あたりから、胸の奥のほうがモヤモヤしていたのであります。
 やり残したことがあるような、忘れていることがあるような……
 年賀状は書いたし、お世話になった人へのあいさつ回りは済ませたし、年内にすべき支払いも終えました。
 連載中の原稿も、先方に迷惑がかからないようにと、1月分はまとめて早めに入稿しています。

 これで完璧だ!
 モレはないはずだ。
 と、頭の中で指さし確認をしてみたものの、なんか、忘れ物をしているようなモヤ~とした気分が続いていました。


 あっ、そうだ!
 Hだよ、H!

 ご存じ、我らのたまり場、酒処 「H」 での “飲み納め” が、まだだったのです。
 えーと、最後にHに行ったのは……
 手帳を紐解くと、先週の火曜日です。
 でも、あの時は、まだクリスマス前で、年の瀬が押し迫った感覚がなかったため、ママにも常連客にも 「良いお年を」 とは、あいさつをしていません。
 きっと、このことが心のどこかに引っかかっていて、モヤモヤしていたのです。


 「あら、ジュンちゃ~ん! 来てくれたの。年内は、もう来ないかと思った」
 まずはカウンターの中からママが、満面の笑みで迎えてくれました。
 「小暮せんせーが来ました~!」
 カウンターの奥からは、すでに酔いの回った常連さんが、手を振ってくれます。
 隣の席には、“水曜日の男” と呼ばれるダンディー氏が、いつものように洋酒のグラスを傾けています。
 「最近、よく、ご一緒しますね」
 「なんか、忘れ物をしたようで、来ちゃいました」
 「私もですよ」

 カンパーイ!

 これが今年最後の乾杯になりそうです。


 「今年は、どんな年でしたか?」
 たった、それだけのテーマで、カウンターの上には、悲喜こもごもの話題が、次から次へと飛び出してきます。
 飲むほどに、酔うほどに、グルリ、グルリと今年の出来事が、めぐります。

 「今年も本を出されて、いい年だったんじゃないですか?」
 出版記念のトークライブにも足を運んでくれたダンディー氏。
 「そうですね。親の介護もあったから、相変わらず忙しい年でした」

 酔うほどに、語るほどに、刻一刻と今年の終わりが近づいていきます。


 「良いお年を!」
 「良いお年を!」
 三々五々、手を振りながら常連客が、寒空の下へと出て行きます。

 「ママ、1年間、ありがとう。楽しかった。良いお年を!」
 「こちらこそ、ありがとね。良いお年を!」


 深夜の街へ出て、大きく深呼吸を1回。
 ううう~っ、寒い!
 でも、これで今年は、もう思い残すことはありません。
   


Posted by 小暮 淳 at 13:00Comments(0)酔眼日記

2018年12月06日

秘密のH


 「私もエッチに連れてってください!」
 知人の女性に言われて、一瞬、ドキッとしました。
 でも次の言葉を聞いて、意味が分かりました。
 「ブログ、読みましたよ」

 彼女は、知り合いの I 女史と僕が、Hで酒を飲んだというブログを読んだようであります。
 ※(2018年11月30日 「三人会」 参照)
 Hとは、僕が時々、ぷらりと心の洗濯に寄る、 酒処『H』 のことであります。


 実は、彼女に限らず、ブログを読んでいる友人・知人からは、たびたびHは話題にのぼります。
 「Hって、どこにあるんですか?」
 「Hって、どんな店なんですか?」
 「ぜひ一度、Hに連れてってください」

 なんだか読者の頭の中では、かなりHが美化されて描かれているようであります。


 つい先日のこと。
 さる会社の社長さんと仕事の移動で、前橋の街中を歩いていました。
 偶然にも、ちょうどHの前を通りかかりました。
 でもオープン前の時間ですから、店は閉まっています。

 「ここが、Hなんですよ」
 「えっ、えーーーーっ! ここ、ここなんですか~!!」
 と、大層驚いた様子でした。
 抱いていたイメージと、だいぶ違っていたようです。

 立ち止まって、中をのぞくと、明かりが点いています。
 ママが、仕込みの準備をしているようです。
 ドアのノブを回すと、開きました。

 「あら、ジュンちゃん!!」
 案の定、頭にカーラーを巻いたままのママが、カウンターの中で忙しそうに動き回っていました。
 「仕事で、前を通っただけなんだけどさ。そうそう、こちら○○会社の社長さんです」
 と紹介すると、
 「あ、あ、はじめまして。ここがHなんですね。感動するな~! 今度、来ます!」
 とかなんとか言っちゃって、まるで芸能人に会ったようなリアクションを見せるのでした。


 「イメージと違いました?」
 「すごくキレイな店なので、驚きました」
 「もっと汚いイメージだったの?」
 「いえ、勝手に新橋のガード下にあるような、昭和レトロな店を想像していました。でも……」
 「でも?」
 「確かに、Hでした。だって、小暮さんの本がズラ~リ並んでいましたから」


 謎が謎を呼ぶ、酒処 『H』 であります。
 HのHは、“秘密” のHなのかもしれませんね。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:30Comments(0)酔眼日記

2018年11月30日

三人会


 絵本作家のN氏とは、かれこれ30年の付き合いになります。
 イラストレーターの I 女史とも、20年以上になります。
 年齢はバラバラで、僕を真ん中に三世代のひらきがあります。
 なんと! N氏と I 女史とでは親子ほどの歳の差があるのです。

 でも僕らは、とっても仲良しです。
 なんと! 以前にはバンドを組んでいたこともあるのです。
 N氏はドラム、僕はギター、そして I 女史がボーカルでした。
 ※(バンドは、すでに解散しています)


 ところが、今になって思えば、“3人だけ” で会ったことがありません。
 まして、“3人だけ” で酒を酌み交わしたことも……
 いつも、まわりには他のメンバーや仲間がいたのです。
 「じゃあ、3人で飲もう!」
 「わ~、楽しそうですね」
 ということで、突然、“三人会” が発足されました。

 きっかけは、今月中旬に高崎市で開催された、落語家の三遊亭圓馬師匠と講談師の神田松鯉師匠の 「二人会」 というイベントの打ち上げの席でした。
  I 女史は主催者の一員ということもあり、車で会場入りしたため宴席でもノンアルコールでした。
 一方、N氏と僕は酩酊状態です。
 「ああ、電車で帰るの面倒くさ~い!」
 「でも、今行かないと最終に間に合いませんよ」

 2人の会話を聞いていた I 女史が、ひと言。
 「いいですよ、気にしないで飲んでください。私が2人を送って行きますから」

 ヤッター! そのひと言を待ってました!
 というか、わざと聞こえるように言ったんですけどね。
 それにしても、持つべきものは元バンド仲間であります。
 そして伊達に長い付き合いをしていませんって!


 帰りの I 女史の車中にて
 「ありがとう。本当、いつも感謝しています」
 「タクシー使ったら、高く付きますよ~」
 「だよね……。よし、今度、2人でおごるよ」

 ということとなり、今週、初の “三人会” が行われました。
 もちろん会場は、我らのたまり場 「酒処H」 であります。
 「あら、3人って、珍しいね」
 とママに言われるほど、3人が一緒にいるシチュエーションは、誰から見ても珍しいのであります。


 飲むほどに、酔うほどに、3人が三様、雄弁に語ります。
 世代を超えて、性別を超えて、長い付き合いが続いています。 

 ありがとう!
 祝、結成!
 “三人会”
  


Posted by 小暮 淳 at 19:18Comments(0)酔眼日記

2018年10月19日

ちょっと、ひと休み


 最近のブログを読んだ、友人・知人・読者の方々から、「元気がない」 「たそがれている」 と心配するメールや言葉をかけていただきました。
 なんだか、心配をおかけしてしまったようで、申し訳ありません。

 でも僕は、元気です!


 ただね、ちょっぴり疲労感があるのです。
 まだまだ燃え尽きてはいないのですが、かすかに脱力感を伴っています。
 というのも、正直に言えば、50(歳代) の坂はきつかった!
 今までにない急勾配で、背負っている荷物も大きくて……
 まるで軽トラに鉄骨を積んで、山道をエンジン全開でふかしながら上っているようでした。

 それが上りきると、途端に平坦な道になって、視界が一気に開けたのです。
 「おお、こんな高いところまで、良くもまあ、上ってきたなぁ~」
 ってね。
 そしたら、なんだかドッと疲れが出てきて、「少しくらい休んでもいいかな」 っていう気になっちゃったのです。

 前方には、緩やかな上り坂が続いています。
 六十路であります。
 ここらで少し休憩して、荷物を半分降ろして、これからは、ゆっくりと走ろうかと……


 「あら、ジュンちゃん、大丈夫?」
 馴染みの酒処Hのカウンターの席に座れば、すかさずママが声をかけてくれます。
 「大丈夫だよ、ちょっと疲れただけ。ひと息ついたら、また走り出すから」
 「人生、そんなことも、あらーね」
 「だってオレたちには、定年も老後もないんだぜ。ここらで燃料を補給しなくっちゃ、次のステージに進めないよ」
 と言えば、
 「そのとーり! カンパ~イ!!」
 と、隣の常連客が、グラスを差し出しました。

 「ありがとう、乾杯!」


 いい時も、悪い時も、嬉しい時も、悲しい時も、そして疲れた時だって、いつだって、ここに来れば、分かり合える仲間がいるのです。

 店内を見渡せば、常連客は同世代。
 リタイア組も現役組も、みんなみんな長い坂道を上る仲間たちです。

 人生100年、まだまだ先は長いぞ!
  


Posted by 小暮 淳 at 11:27Comments(0)酔眼日記

2018年10月08日

イルカに乗ったひまわり娘


 1年に一度だけ、出会う男女がいます。
 まるで彦星と織姫のように・・・


 今年も参加して来ました!
 “12時間飲酒マラソン”
 という名の旅行です。

 かれこれ10年以上前から僕は、仕事でお世話になっている某社の社員旅行に参加しています。
 とにかく、これが楽しい!!
 フリーランスで仕事をしていると、集団で同じ行動をすることに慣れていませんから、逆に年に1回の “集団行動” が物珍しくて、楽しいんです。

 しかも、無礼講!

 何が無礼講かって?
 そりゃあ、朝から酒が飲めるからです。
 それもノンストップで、12時間!


 午前7時20分
 高崎駅東口を出発したバスは、信州・戸隠を目指します。
 バスのシートに着席するやいなや、前方から配られる缶ビールや缶チューハイ!

 1本が2本、3本も飲めば、お腹はタッポンタッポンです。
 サービスエリアにバスが停まるたびに、溜まった水分を出してはいるものの、追いつきません。
 「トイレが近くなるので、お腹に溜まらないのをお願いします」
 と言えば、今度は紙コップと一升瓶が回り出します。

 もちろん、昼食時だって、止まりません!
 「ビールと日本酒、どちらにしますか?」
 と言われれば、
 「まずは、ビールで」
 と答え、やがて、そばに手がのびる頃には、
 「やっぱり、日本酒がいいでしょう」
 と勧められ、断りもせず、ただ、ひたすらに酔い続けるのであります。


 午後は酔眼にて、善光寺参りを済ませ、またしても帰りのバスの中で、飲酒マラソンは続きます。

 「小暮さん、そろそろ、今年も始めましょう」
 と幹事が、カラオケに曲を入れます。

 ♪ 誰も知らない 南の国から イルカに乗った少年がやって来る ♪

 いつからか恒例になってしまった城みちるの 『イルカに乗った少年』。
 若い人は分からないかもしれませんが、70年代のアイドルです。
 そして、みちるといえば、そう! 当時、恋人だった伊藤咲子を忘れてはいけません。

 ということで、いつしか僕が、この歌を歌うと社員の女性が 『ひまわり娘』 を歌うようになりました。

 ♪ 誰のために咲いたの それはあなたのためよ ♪

 そしてバスの中では、かけ声が飛び交います。
 「みちる~!!」
 「さっこ~!!」


 現実には、一緒になれなかった2人です。
 せめて年に一度、当時、青春を共に生きたオジサンとオバサンたちが、歌だけでも2人を引き合わせてあげようと、毎年歌い続けています。

 たぶん、来年も、再来年も……
 みんながみんな、それぞれの青春を思い出しながら……
   


Posted by 小暮 淳 at 17:08Comments(0)酔眼日記