温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2015年07月05日

oh! 鎌倉物語


 待ってました!
 今年もやって来ました。
 年に1度の無礼講、“12時間飲み放題バスツアーの旅”。

 僕は毎年、某情報誌を発行する会社の社員旅行に同行しています。
 といっても仕事ではありません。
 ただの飲兵衛としての参加であります。

 昨年は日光、一昨年は牛久大仏、確かその前年は横浜だったような・・・
 行き先なんて、どこだって、いいんです。
 目的は場所ではなく、その行き返り!

 要は、どんだけ酒を飲み続けられるかどうかなのであります。


 と、いうことで、昨日は鎌倉へ行ってきました。

 いわば鎌倉は、僕の庭(?)
 いえね、若い頃から好きな街だったので、デートといえば鎌倉だったのです。
 大人になって、今の仕事に就いてからも、取材等で訪ねています。
 たぶん、僕が人生で一番訪ねている街かもしれませんね。

 て、いうことは、観光なんて、どーでもいいのです。
 ならば、飲んで、飲んで、飲み続けて、酔眼にて鎌倉の街を眺めてやることにしました。


 「カンパーイ!」

 午前7時半。
 JR高崎駅東口を出発するやいなや、バスがまだ高速道路に乗る前に、宴が始まりました。

 まずは缶ビールを2本。その次に紙コップが配られ、日本酒が一升瓶で回ります。
 Y社長自ら、酌をしてくれました。

 「いやいや、あんまり飛ばすと、トイレが間に合わなくなりますから」
 と、心にも無いことを言えば、
 「大丈夫ですよ、無礼講ですから」
 と意味不明な返答。

 無礼講だから、お漏らしをしても良いということなんでしょうか?


 案の定、昼に鎌倉に着いた時には、ほとんどの男性は出来上がっていましたよ。
 それでもオジサンパワーは全開です!

 駅前の若宮大路から鶴岡八幡宮まで歩いて参拝。
 そして帰りは、小町通りをビール片手に千鳥足にて散策。

 でも、みんな一番はしゃいだのは、やっぱり海でした!
 海なし県民の悲しい性なんでしょうね。
 ついつい、海を見ると走り出してしまいます。
 潮風が、ほろ酔いの肌を、やさしくなでて通り過ぎて行きます。

 そんな時・・・


 ♪ 鎌倉よ何故 夢のような虹を遠ざける
   誰の心も悲しみで闇に溶けてゆく ♪

 どこからともなく流れてきた、サザンオールスターズの 『鎌倉物語』。
 原坊の声が、胸の奥まで染み込んできて、忘れていた夏の想い出がよみがえります。

 Kちゃん、Mちゃん、Aちゃん、Yちゃん、みんな元気かな~?
  


Posted by 小暮 淳 at 17:10Comments(2)酔眼日記

2015年05月30日

酒と映画と更年期


 なんとなく疲れています。

 身体は、とても健康なんですけどね。
 なんだか脱力感があって、覇気がありません。

 1冊、本を書き上げたという解放感からかもしれませんが、何をやるにも欲がありません。
 五月病?
 と思っていたら、親しい友人から、
 「ズバリ、それは更年期障害でしょう!」
 と言われてしまいました。

 やけに納得してしまいました。


 介護疲れもあるかもしれませんね。
 ボーっと考え込んでいる時間が多くなりましたもの。
 こんなときは、気分晴らしに、酒を浴びるのが一番です。

 と、いうことで昨晩は、両親を寝かしつけてから、そーーーーっと実家を抜け出して、久しぶりに我らの溜まり場へ!
 ご存知、酒処 『H』 であります。

 いやいやいや~、花金ということもあり、満員御礼であります。
 といっても、カウンター席だけの小さな店です。
 10人も入れば、ほぼ満席状態。

 それでも次々と客がやって来ます。
 カウンターの中から、ママが補助イスを出すのですが、それでも間に合わない。
 ついに、後から来た2人の客は、入口近くの僕の背中で立ち飲みを始めました。

 これ、すべてママの人柄と、質の良い常連客の賜物であります。


 「そうそう、今日の小暮さんのブログ、読みましたよ。グッと引き込まれました」
 とK君。
 早くも昨日の昼に書いた 『“い も う と” の笑顔』 をチェックしてから来たようです。

 すると、「えっ、俺、まだ読んでない」 と言って、隣の席のSさんがスマホを取り出して、すかさずチェックを始めました。

 さらに、カウンターの奥にいた常連客の1人が、
 「 『い も う と』 シリーズ、読んでますよ~!」
 と大声を上げて会話に参入。
 店内は、いきなり 『い も う と』 の話題で盛り上がってしまいました。

 すると、「映画にしましょう!」 と言いだしっぺのK君。
 「監督は?」 と問えば、「大林宣彦に決まっているじゃありませんか!」 とファンの様子。
 「で、舞台は?」
 「当然、尾道でしょう!」
 「じゃあ、富田靖子ちゃん使ってよ」
 と僕。昔からファンなんです。

 そのうち、まわりからも要望が。
 「俺も、セリフのないチョイ役でいいから、出させてよ」
 「じゃあ、コンビニの店長ね」

 「ママも出たい?」
 「出たい、出たい! どんな役でもいいから」
 「う~ん、じゃあ、5時から引き継ぎでシフトに入るパートのおばちゃんね」

 なーんていう具合に、話はどんどんエスカレートして行ったのであります。
 起用する役者も、常盤貴子や松田翔太、濱田岳、根岸希衣、余貴美子、夏川結衣など個性派、演技派の名前がポンポンと飛び出しました。


 あー、楽しかった!
 気が付いたら、頭の中に巣作っていたモヤモヤは、消え去っていました。

 更年期障害なんて、酒とゆかいな仲間がいれば、怖くないぞーーーっ!
    


Posted by 小暮 淳 at 21:44Comments(2)酔眼日記

2015年04月16日

メニューのない店


 JR高崎駅西口から徒歩約20分。
 住宅街の一角、青いトタン屋根をのせた長屋の一室。

 ここが我らのNPO法人 『湯治乃邑(くに)』 事務所であります。

 築ウン十年の昭和の香りがプンプンするあばら家です。
 すきま風は入るし、雨もりもするけど、文句はありません。
 だって、家賃はタダなんですから!

 世の中には奇特なお方がいるもんで、僕らの活動に賛同して、無償で提供してくださったのであります。


 昨日は、月例の役員会でした。
 僕は、ここの理事長を務めています。

 「すぐ近くに、安くて、いい店をみつけたんですよ」
 と、役員の1人。
 その言葉に他の役員も、「だったら次回の会議は夕方からにして、その後は・・・」
 ということになり、いつもは2時からなのに、昨日は4時から会議となりました。


 1時間半の会議を終えて、事務所の外へ。
 まだ、お天道様は頭の上です。
 でも、そんなの関係ねぇ~♪
 と歩くこと、たったの1分!
 事務所の角を曲がったところに、へ~! 居酒屋があるなんて!
 “燈台もと暗し” とは、まさにこのことです。

 店の名前は、「TのU」。
 なんとも店名らしからぬネーミングであります。

 のれんをくぐると、カウンターと小上がりがあるだけの小さな店内です。
 カウンターのイスは5脚。でも、うち2脚は荷物が占領しています。
 ま、僕らは3人ですからカウンターへ。


 「とりあえず、ビール」
 と言えば、
 「ハートランドとバドワイザー、どっちがいい?」
 歳の頃、50代半ばの飾り気のない、でも親しみのある長身のママが応えます。

 ほほほ~、ドライでもラガーでもないんですね。
 ハートランドを置いているとは、珍しい。
 純和風の庶民的な店の雰囲気とは、なんともミスマッチ!

 気に入った! 「ハートランドで」

 久しぶりに飲むハートランド。
 ホップのさわやかな香りと、キレの良さ。
 長雨が続いたので、このすがすがしさは大歓迎です。


 で、店内を見渡すと、壁にお品書きはなく、メニューも置かれてません。
 どうも、ママにお任せのようであります。

 突き出しは、良く味の染みた 「こんにゃくの甘辛煮」。
 その後、枝豆にミートボール、チーズ揚げ、ほうれん草のお浸し、いか焼き、たこ焼きと、和洋折衷の小料理が続々とカウンターに並びました。

 気に入った! この節操のなさ!

 ビールから日本酒に替えて、コップで豪快にグビグビと。
 銘柄は 「高清水」。秋田の銘酒であります。
 サラリとした飲み心地と、しっとりとした深みのある味わいを楽しみました。


 「でさ、店名の 『TのU』 って、意味あるの?」
 と訊けば、
 「前のオーナーがね、LUNA SEA のファンだったらしいのよ。面倒くさいから、看板はそのままなの」

 なるほど、ルナとシーの和訳なのね。

 でも、そのままというのがママの人柄なんでょうね。
 細かいことには、こだわらない。
 料理の注文も受けない。

 メニューのない店って、好きなんだよな~。
 また寄ろうっと!

 ほろ酔い気分でトボトボと、雨上がりの街を歩きながら駅へと向かいました。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:28Comments(0)酔眼日記

2015年03月28日

サラリーマン失格


 「もう一度言ってくれないか? オレのこれからの予定は?」
 「歯を磨いて、トイレへ行って、もう寝てください」
 「・・・わかった」

 そう言って、部屋から出て行くと、すぐにもどって来て、
 「もう一度、言ってくれないかな? 何をするんだっけ?」
 オヤジの記憶は3分ともちません。

 耳が遠いので、そのたびに僕は、ヒステリーおばさんのように大声を上げて、怒鳴ってしまいます。
 いけない、いけない、と思いつつ、同じことを繰り返す毎日です。


 オヤジが寝て、部屋の電気が消えると、ドッと疲れが吹き出して、もう仕事をする気が起きません。
 そんな日は、そーっと実家を抜け出して、いつものたまり場、酒処 『H』 へ。
 僕が、仕事も介護も忘れて、唯一、ホッとできる空間です。

 昨晩は、花の金曜日。
 すでにカウンターには、見知った常連たちが顔をそろえていました。

 「ジュンちゃん、お腹のほうは?」
 と、いつものようにママが聞いてきます。
 「いいや、オヤジと食べたから」

 この店には、メニューもお品書きもありません。
 すべて料理は、ママにおまかせです。
 だから一見の客は、入りづらいのかもしれませんね。

 まずは生ビールを2杯。
 その後は、カウンターに置かれた一升瓶を手酌で、タラタラと勝手に。
 突き出しは、“菜の花のおひたし” と “ふきのとうの和え物”。
 春の香りを楽しみながら、至福の時を過ごします。


 「だったら、30年のお祝いをしなくちゃね」
 と、ママの声に、カウンターの奥が盛り上がっています。
 「えっ、なになに30年って?」
 話を聞いていなかった僕が問えば、
 「I さんが今年、勤続30年なんだって。偉いよね~」
 と言って、ママは言葉を続けた。
 「ジュンちゃんには、無理よね」

 勤続30年・・・確かに、それは凄い!
 I さんは、僕と同世代です。
 30年ということは、新卒で入社した会社ではないということですね。
 でも20代半ばに、再就職してからは、ずーーーっと同じ会社に勤めている。

 「そうだね。僕にはできない芸当だ」
 と、素直に答えました。
 でもね、そんなことを言ったら隣の席のS君だって独立組だし、ママだってアウトローじゃないの?
 決して、僕だけができない芸当じゃありませんって!

 みんな、サラリーマンを失格した者同士です。


 「I さん、おめでとう」
 そう言ってから、<あれ? これって、おめでたいことなのかな?> と自問自答。
 まっ、いいか。
 30年間、1つのことを続けてきた証しですからね。

 でも、その忍耐力って凄いなぁ~!
 やっぱり、尊敬してしまいます。
   


Posted by 小暮 淳 at 17:41Comments(3)酔眼日記

2015年03月15日

親が寝た間に見る酔夢


 オフクロが入院していることは、以前にも書きました。
 おかげさまでリハビリの成果もあり、言語も回復し、近々退院ができそうです。

 でも問題は、実家に1人残された大ボケ老人のオヤジであります。
 もう、日に日にボケが進行して、面倒が見切れません。

 「今日の予定はなんですか? 」
 「何もありません」
 「今日の予定は?」
 「だから何もないって言っているだろ!」

 でも3分と経たないうちに、
 「オレの今日の予定を教えてくれよ」
 と悲しい目をして、すり寄ってくるのです。

 「分かった、分かった。だったら散歩へ行くかい?」
 ということで、オヤジの手を引いて、町内を一周してきます。
 これが、日に何度も繰り返されます。


 老人の介護は、子育てに似ていますね。
 ホッとできるのは、寝ている時だけですもの。

 昨晩は、オヤジを寝かし付けてから、そーーーっと実家を抜け出しました。
 向かうは、我らのたまり場、酒処 『H』。
 「よー!」 「久しぶり!」 「待ってました!」 と、鈴なりのカウンターで迎えてくれる馴染みの顔、顔、顔・・・

 この一瞬で、仕事の疲れも、介護の疲れも、吹っ飛んでしまうというものです。

 最初の話題は、「広報まえばし」 を見たという話と、なぜ、僕がやせたか?
 やがて、あーじゃ、こーじゃと、取りとめのない雑談に花が咲いて、気の置けない仲間たちは、今宵もしたたかに酔いしれるのであります。


 ふーーーーっ、大きく肩を揺らして、ため息を1つ。
 さて、オヤジがトイレに起きる前に、帰りましょうかね。

 つかの間の酔夢に、身も心も癒やされた夜でした。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:44Comments(2)酔眼日記

2015年01月01日

年頭所感 ~もう一人の自分~


 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 と、いうことで、我が人生57回目の新年を迎えました。
 でも、なんということはない、いつもと同じ朝でした。

 午前9時半、起床。
 (夜型の僕としては、いつものことです)
 階下へ下りると、すでに家内も娘もいません。
 これも、いつもと同じ光景ですが、不在理由が異なります。
 通常だと、“勤めと学校のため” ですが、元旦の今日は “初売り” に出かけたようです。
 なぜだか、女性は 「福袋」 が好きなんですね。
 男には、理解できません。

 その、理解できない男が、もう一人。
 彼女と年明けを祝った、朝帰りの息子が、パジャマ姿でリビングにいました。

 「おめでとう」
 と言えば、
 「おめでとう」。
 そして、ひと言・・・
 「おやすみ」

 いいですね、若者って!
 僕も彼の年齢には、大晦日から一晩中遊んで朝帰りしたものです。

 「おやすみ。あ、午後はお前も、おばあちゃんちへ行くんだろ?」
 「ああ」


 年賀状に目を通して、返信を書いていると、もう昼です。
 大きな紙袋を抱えた家内と娘が帰って来ると、時を計ったように、嫁いだ長女一家がやって来ました。

 「あけましておめでとうございます」
 と、娘ムコに続いて、
 「ジイジ~、おめれとう!」
 と4歳の孫が、飛びついて来ました。

 そうなんです。
 僕は、正真正銘のおじいちゃんなのでした。
 ふだんは娘夫婦と同居していないものですから、抱き上げた両手に違和感と戸惑いを感じます。

 しばらく会わない間に、大きくなったし、日本語もしっかりしてきました。
 素直に、可愛いと思います。
 こんなとき、僕は、どんな顔をしているのでしょうか?


 こんなにも賑やかな我が家は、久しぶりであります。
 僕と家内と長男と次女。
 これに長女夫婦と孫の7人が、2台の車に分乗して、大移動であります。

 家内の実家へ新年のあいさつに寄ってから、僕の実家へ。
 小暮家の新年会の始まりです。
 うちの7人に、僕の両親、そして兄夫婦と姪っ子が加わり、総勢12人が顔を合わせました。

 「オレとばあちゃんが結婚したら、こんなにも家族が増えました。ありがとう。乾杯!」
 と、90歳のオヤジの音頭で始まりました。

 「おじいさん、長生きはするものですね」
 「ああ、そうだな」
 「これを幸せっていうんですよ」
 と、オフクロも嬉しそうです。


 なんか、とてもヘンな気分であります。
 なんだか、僕が僕でないような、不思議な空間でした。

 息子がいます。娘たちがいます。孫もいて、ムコもいる。
 僕は、この人たちから見たら父であり、義父であり、祖父なんだと・・・

 そして、僕にも兄と父と母がいて・・・


 いつもいつも夢ばかり見て、自分のことばかり考えて生きている僕にとって、正月は、なんだか異次元の世界に迷い込んだようであります。
 自分勝手に、いい加減に生きてきたつもりだけど、こうやって同時に現実も築いてきたんだ・・・
 と、改めて家族の顔を一人一人、眺めてしまいました。

 正月って、いいものですね。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:26Comments(2)酔眼日記

2014年12月27日

赤兎馬の酔夢③ すべてはここから


 高崎駅、西口。
 駅前通りに面した雑居ビルの2階。
 居酒屋 『楽縁(たのえん)』。
 幻の芋焼酎 「赤兎馬(せきとば)」 が飲める店です。
 ※(赤兎馬については、当ブログの2014年7月14日 「赤兎馬の酔夢」 を参照)

 すべては、ここから始まりました。


 「カンパ~イ!」
 「本当に、ここまで来ましたね」
 「わずか半年前ですよ。こうやって4人が初めて顔を合わせたのは!」
 「縁とは、そんなものなんでしょうね」

 まさに、出会いと情熱が生んだ今年の総決算であります。


 半年前、ここで4人は会いました。
 きっかけは、今年の5月に前橋市のホテルで開催された僕の講演会でした。
 そのときの講演内容に賛同した1人が声をかけて、4人が集まりました。
 そして、ここで酔いながら生まれたのが、NPO法人 「湯治乃邑(くに)」 設立話でした。
 ※(誕生までの詳細は、当ブログ2014年12月11日 「湯治乃邑・群馬」 を参照)

 「すべては、ここから始まったんですよ」
 「ね、マスター?」

 「ええ、そうでしたね」
 と、微笑みながら料理の腕をふるうマスターは、僕らの良き理解者でもあります。

 今日のメニューは、いつもの 「塩もつ煮」 のスペシャルバージョンで、「牛塩もつ鍋」 です。
 やはり、ここに来たら 「塩もつ」 と 「赤兎馬」 であります。

 ツーンと鼻に抜ける芳醇な香りと、飲み干したあとに口の中に残るほのかな甘み!
 たまりませーん!
 1杯が2杯、2杯が3杯・・・と杯を重ねるごとに、旨みが増していきます。
 当然、酔いも増します。


 「いくつになっても青春ってあるんですね」
 「夢は追いかけるものだね」
 「これからが大変だけどね」
 「でも、やりがいがありますよ」

 「来年もよろしくお願いしまーす!」
 「もう一度、カンパ~イ!」

 すべては、ここから始まりました。
 赤兎馬の酔夢とともに・・・
    


Posted by 小暮 淳 at 20:47Comments(2)酔眼日記

2014年12月25日

深夜の不審人物


 「先生、今度、飲みに行きませんか?」
 先日の温泉講座日に、受講生のTさんから誘われました。

 Tさんは、今年の4月から受講を始めた新入生です。
 歳は僕のほうが少し上ですが、同世代です。
 話を聞けば、前々から僕の本やコラムの読者で、温泉講座のことは、このブログで知ったとのこと。
 温泉が大好きで、誰よりも熱心で、毎回、僕の隣で温泉の話をしている優等生であります。


 「メリークリスマス!」
 いつもの酒処 『H』 で、ママとTさんと、ワインで乾杯!

 「クリスマスイブに来るっていうから、てっきり女性と同伴だと思ったわよ」
 とママ。
 「女性は、もう飽きたの。今日は “彼氏” と、ゆっくりイブの夜を過ごすんだから、ほっといてよ」
 と、カマっぽく答える僕。

 夜が更けるのも忘れて、Tさんと温泉三昧の熱~い話に酔いしれました。


 午前0時、師走の繁華街。
 Tさんと店の前で別れ、ほろ酔い気分で歩く僕。
 いつもは閑散としている前橋の街も、クリスマスイブの夜だけは、人が出ていました。

 街灯のない、暗い裏道へ入り込んだ時です。
 前方から大きな箱を抱えた影が近付いてきました。
 とっさに身構える僕。
 すると・・・

 「暗闇の中、すみません」
 「(ドキッ!)」
 「野菜を買ってくれませんか?」
 「えっ?」

 背の高い若い男性が、箱の中を僕に見せました。
 暗くて、何が入っているかよく分かりません。
 「野菜?」
 「はい、売れ残っちゃったんで、買ってくれませんか?」

 あまりにも不気味だったので、丁重にお断りして、家路を急ぎました。


 国道を渡り、閑静な住宅街に差しかかった時です。
 前方から街灯に照らされる、人影・・・

 小柄で、フードの付いたコートを着ています。
 胸には、スマートフォンらしい明かりが揺れています。

 僕が避けようと道の右側に寄ると、その人も右に寄ります。
 左に寄れば、左に寄ります。

 <ヤバイ! 刃物を持っているかもしれない>
 またもや身構え、両手のコブシを握り締めました。

 と、その時です。
 「あの~」
 か細い女性の声がしました。
 「えっ、はい・・・」

 「あの~、このへんに、警察の立ち入り禁止のテープが張られた家はありませんか?」
 「えーーー、??????」

 <何を言ってるんだ、この女は?>

 「テープって、殺人事件があった時に張られるテープですか?」
 「はい、火事現場でもいいんですけど」

 もう、何がなんだか分かりません。
 「探して、どーするの?」
 と、今度は僕が問い詰めました。
 すると・・・

 「知らないなら、いいんです」
 そう言って、僕の前から立ち去ってしまいました。


 午前0時、クリスマスイブの夜。
 いったい、この街で、何が起きているのでしょうか?
   


Posted by 小暮 淳 at 17:17Comments(2)酔眼日記

2014年11月27日

行け行け!安兵衛ママ


 ♪水上は安兵衛で酒が飲めるぞ
   酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ♪

 と、いうわけで昨晩は、わざわざ水上温泉まで繰り出して、湯酒屋 「安兵衛」 で酒を浴びてきました。
 「安兵衛」 とは?
 はい、僕が名付け親となった “一湯一酒の湯酒屋” であります。
 ※(湯酒屋の由来については、「安兵衛」でブログ内検索を)

 で、なんの飲み会か?と申しますと、我がスーパーローカルオヤジバンド 「KUWAバン」 の打ち上げであります。
 先月、水上温泉内の 「道の駅」 にてイベントがありまして、我がバンドが出演したのであります。
 で、いくばくかのギャラが出まして、「このギャラで打ち上げをしよう!」 ということになり、「どうせやるならライブをやった水上温泉で」 「だったら安兵衛でしょう」 と相成りました。

 安兵衛は、水上温泉でも知る人ぞ知る、路地裏の小さな居酒屋です。
 席はカウンターのみ。7人も入れば、満席になります。
 当然、昨晩は貸し切りであります。

 「カンパ~イ!」
 「ライブ、お疲れさまでした!」
 と、メンバーに加え、ママとママのご主人とご近所の方々と、祝杯を上げたのであります。

 実は昨晩、安兵衛のママこと、孝子さんがテレビ出演する日だったのです。
 テレビ東京、夜7時からの 『にっぽん!いい旅SP』。
 「絶景紅葉!関東近郊あったか温泉&鍋巡り 秋の№1旅が決定!」 であります。

 で、なななんと! 群馬県の案内役が、なぜ、どうして、そんなことになったのかは分からないのですが、孝子ママなのです。
 もう、テレビが始まるや、店内はてんやわんや!
 全員、店の奥のこたつのある居間に押しかけて、ママが出るたびに喚声を上げたのであります。

 タレントの松本明子さんとママが、まるで何十年来のお友だちのように腕を組んで、群馬の紅葉スポットや鍋の美味しい店を回ります。
 「ちょっと、ママったら出過ぎだよ。オレが先月、フジテレビの旅番組に出たときは、ほんの一瞬だったんだよ」
 と、あまりのママの出演時間の長さに、やっかむ僕。

 そして、ついに群馬県が、ナンバーワンに輝きました!


 「おめでとうございまーす!」
 「カンパ~イ!」

 夜が更けていくのも忘れて、打ち上げという名の宴は、延々と続いたのであります。

 ♪安兵衛はママのキャラで酒が飲めるぞ
   酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ♪
  


Posted by 小暮 淳 at 20:14Comments(2)酔眼日記

2014年11月23日

年末は酒が飲めるぞ!


 ♪群馬は焼きまんじゅうで酒が飲めるぞ
   酒が酒が飲めるぞ 酒が飲めるぞ♪

 やって来ました~! のん兵衛待望の忘年会シーズンであります!
 いや~、ふだん “家庭内禁酒” を強制されている身としては、うれしい限りです。
 だって、堂々と酒が飲めるのですからね。
 いつだって、大歓迎であります。


 ♪前橋は豚肉で酒が飲めるぞ
   酒が酒が飲めるぞ 酒が飲めるぞ♪

 と、いうことで、一昨晩は我が “人生の師” であります木彫家で版画家で絵本作家でもある野村たかあき先生の誕生会が開催され、出席してきました。
 会場は、ご存知いつもの我らのたまり場、酒処 『H』。
 気の置けない仲間たちが集まり、師の65回目の誕生日を祝ったのであります。

 しかし、先生はお元気です。
 若い頃から数々の賞を受賞するなど意欲的に作家活動を行っていますが、60歳を過ぎてからも作品や新作絵本を次々と発表しています。
 絵本の総数は、すでに70冊を超えているとか!
 すごい!としか、言いようがありません。

 で、そんな野村先生の木版画や木彫、絵本の展示会が、本日から開催されています。
 毎年恒例の2015年版「鬼月から暦」(500円) や 「鬼の木版画ごよみ」(1,000円) も販売中です。


     野村たかあき 『でくの房 暮れ展』

 ●会期  平成26年11月23日(日・祝)~12月7日(日)
        11:00~17:00
 ●会場  でくの房 前橋市朝日町4-1-18
        TEL.027-243-7061


 ♪高崎はパスタで酒が飲めるぞ
   酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ♪

 と、いうことで、昨晩は高崎市まで足をのばして、酒をあおってきました。
 さる団体の準備員会および懇親会に出席してきたのであります。

 正しくは、出席ではありません。
 主催者側の人間ですから。
 えーーーと、あのーー、まだ今の時点では発表できないのですが、実はこの団体の代表を僕が務めております。

 詳しいことは来月、新聞紙上にて正式に発表があると思います。
 それまで、この件についてはまだ触れません。

 でも12名の会員の方々が集まってくださり、スムーズに会議が進み、和やかに懇親会も終了しました。
 初めてお会いする方も多数いましたが、みなさん、僕の趣旨に賛同してくださり、今後一緒に活動をしてくださることになりました。
 ありがとうございます。
 そして、よろしくお願いいたします。


 ♪年末はなんだかんだと酒が飲めるぞ
   酒が酒が飲めるぞ 酒が飲めるぞ♪
   


Posted by 小暮 淳 at 14:53Comments(2)酔眼日記

2014年10月31日

ボビーは死んでいた


 前橋市内の某ホテルにて、某新聞社主催による祝賀会があり、出席してきました。
 パーティーが終わったのは、午後6時半。
 このまま帰るには、あまりにも早過ぎます。
 正直に言えば、まだ飲み足りません。

 と、いうことで、北風吹きすさぶ中、テクテクと夜の街を歩き出しました。
 目指すは、我らのたまり場、酒処 『H』 。
 かれこれ、半年近く行ってませんでした。
 そろそろ顔を出さないと、ママも常連客も、僕のことを忘れてしまう恐れがあります。


 「あーーーーっら!」
 店のドアを開けると、驚きの声を上げるママ。
 「ご無沙汰しています。(1人だけど) いい?」
 ニコッと笑って、コックリとうなづくママ。
 そして、すでに4人いる客の、真ん中の席を指差しました。

 「本当に、やせたわね。テレビで見て、ビックリしたのよ」
 「ええ、7キロやせました」
 といっても病気をしたわけでも、ダイエットしたわけでもありませんよ。
 ※(なぜ、やせたかについては、当ブログの2014年9月12日 「逆鱗の功名」 を参照)


 やっぱり、いつ来ても、ここの空間は落ち着くのであります。
 ママの人柄と料理の味が一番の魅力ですが、二番目は常連客の質の良さでしょうかね。
 この日も、画廊経営のBさんや、ママから僕が来ているというメールを受け、すっ飛んできた後輩のS君と、気の置けない話と酒に酔いしれたのであります。

 しばらくすると、カウンターの隅に、見かけない顔をありました。
 僕だけが知らないのかと思ったら、S君も知らないようです。
 聞けば、以前、常連に連れられて一度来たことがあり、今回、「勇気を出して、1人で寄ってみた」 のだと言います。
 確かに 『H』 は、一見はもちろん、1人ではなかなか入りづらい店かもしれませんね。

 でも2度目なら、彼も今日からは常連の仲間入りです。
 「カンパーイ!」 と早くも、お近づきが始まりました。

 話してみたら、彼は僕と同い年、同じ学年でした。
 しかも、前橋市内の出身。
 「オレは一中だけど、どこ?」
 と僕が問えば、
 「○中です」

 「○中か…、○中には、ボビーっていうヤツがいたよな…」
 と、ボソリとつぶやいた時です。
 「えーーーーっ、ボビーを知っているんですか!」
 と大袈裟に驚く彼。

 「彼とは小学校から一緒で、中学に行ったら私と同じ野球部に入るわけだったんですよ」
 なのに、なぜかボビーは卓球部でした。
 僕とは、市内大会の新人戦、準決勝で対戦して、僕が負けたんです。

 たった、それだけのことなのに、なぜか、「ボビー」 という名前を覚えていました。
 たぶん、ニックネームだと思います。
 本名は覚えていません。顔も覚えていません。

 「そうそう、ボビーは、いきなり新人戦で優勝したんですよね。驚いたな」

 本当は、なんていう名前なのか、今は何をしているのか、別に興味もなかったので、その話題はそのままにしておきました。
 すると彼は、
 「ボビー、死んだんですよ」
 と、ポツリ。

 「そう、いつ?」
 「18歳のとき。榛名山で事故って」

 ボビーは、死んでいました。
 それも38年も前に・・・。


 知らない人です。
 なんの感傷もありません。
 でも、なぜだか記憶の奥のほうで、おぼろげに小さい体でラケットを振り回している姿がちらつくのであります。

 「ごちそうさま」
 午前1時、北風の夜の街を歩き出しました。

 ♪ボビー、ボビー、あんたの時代は良かった♪

 知らずのうちに、そんな替え歌を口ずさんでいました。
  


Posted by 小暮 淳 at 01:17Comments(0)酔眼日記

2014年10月27日

進化する 「やすべ揚げ」


 昨日、1ヶ月にわたる温泉イベント 「cocoira (ココイラ)」(みなかみ温泉泊覧会) が最終日を迎え、上牧温泉(群馬県みなかみ町) の辰巳館で、グランドフィナーレが開催されました。
 ※(ココイラについては、当ブログの2014年10月7日 「次はココイラであいましょう!」 を参照)

 何を隠そう、37プログラムのトリを飾ったのは、はい、僕であります。
 題して、『小暮淳のみなかみ温泉考座』。
 昨年に引き続き、今年もトリを取らせていただきました。

 約1時間の講演の後、実行委員および、みなかみ町長のあいさつがあり、閉会となりました。
 そして、最後の最後を飾ったのは、我らがスーパーローカルオヤジバンド 「KUWAバン」 のライブです。
 歌あり、踊りあり、笑いありのステージを、ファンのみなさんと一緒に、我々も存分に楽しませていだきました。

 とても充実した、講演とライブステージでした。
 関係者のみなさん、来場されたみなさん、本当にありがとうございました。
 また来年、お会いしましょう!


 と、いうことで、思いっきり話して、歌ったノドはカラカラであります。
 もう、我慢ができません。
 楽器の片付けもそこそこに、メンバーと主催者と共に、水上温泉へと繰り出して行ったのであります。
 向かうは、ご存知、「湯酒屋 安兵衛」 です。

 えっ、知らない?
 僕が命名した名物 「やすべ揚げ」 が、腹いっぱい食べられる水上温泉屈指の昭和レトロ酒場であります。
 ※(やすべ揚げについては、当ブログ2013年7月11日 「名物 やすべ揚げ」 を参照)


 「お疲れさまでした~!」
 「カンパ~イ!」

 たった8席のカウンターは、満席です。
 しかも、これで “貸し切り”。

 おでんやいなり寿司など、ふだんは出ない料理が、狭いカウンターに並びます。

 「今日の小暮さんは、ノッてたね」
 「そうそう、何かが降りてきてましたよ」
 「講演もライブも、最高でした」
 と、関係者におほめの言葉をいただき、気分は上々!

 グイ、グイ、グイーーーッと、ビールを立て続けに3杯飲み干すと、僕は大好きな芋焼酎に手を出しました。
 もちろんロックです。
 そして、つまみは・・・

 もちろん、やすべ揚げ!

 ん? でも、今日は、いつものやすべ揚げと様子が違います。
 紅しょうがの天ぷらなのに、なぜか白い円形の食材が入っています。

 「あれ、ママ、なにこれ?」
 「ふふふ、食べてみて」
 と言われて、パクリと口の中へ。

 「ほほほ~、こりゃ、ホタテじゃないか! どうしたの?」
 「特別バージョンよ」
 「おおお、やすべ揚げは、日々進化しているっていうことだね」

 でもね、やっぱり、やすべ揚げはチープじゃなけりゃ、やすべ揚げじゃありませんよ。
 高級感のある、やすべ揚げは、やすべ揚げにあらず!

 でも、特別バージョンっていうのが、うれしいよね。
 ココイラのグランドフィナーレだものね。
 会場には、しっかり安兵衛のママも来てくれていたし、感謝しています。

 ママ、ありがとう!
 そして、良きスタッフ、良きメンバーに囲まれて、オレって幸せ者だよな~。


 では、もう一度、カンパ~イ!
 みんな、ありがとう!
   


Posted by 小暮 淳 at 20:56Comments(0)酔眼日記

2014年09月21日

紅雲愚連隊


 ♪ぼ、ぼ、ぼくらは 紅雲愚連隊
   勇気りんりん るりの色♪


 昨晩、オヤジの卒寿を祝う乾杯をし、両親を寝かし付けた後、僕はこっそりと実家を抜け出しました。
 バッグには、日本酒のビンを忍ばせて・・・

 目指すは、秘密のアジトです。

 アジトとは?
 実家と同じ町内にある、旧友の家。
 小学校から遊んでいるK君のアトリエです。
 そう、K君は画家なんです。

 「よっ、日本酒を持ってきたぞ!」
 「おお、サンキュー! とりあえずSが来るまで、ここでやってましょう」
 と、さすがK君。
 中庭のテーブルの上に、クーラーボックスから缶ビールを2本取り出しました。

 S君とは、同じ町内に実家がある同級生です。
 職業はカメラマン。
 ちなみに、僕らが生まれ育った町とは、前橋市の紅雲町(こううんちょう) です。
 「べにぐも」 ではありませんよ。

 S君が来て、メンバーが全員揃いました。

 「われら、紅雲愚連隊! カンパ~イ!」
 と、あれから50年近く経った今でも、僕ら悪ガキは集まって、夜遊びを繰り返しているのです。


 「やっぱ俺たち3人は、浮いてたな」
 とK君が、今年の6月に開催された中学校の同窓会話を始めました。
 「そりゃ、そーでしょう。みなさん、ちゃーんと立派な職業に就いておられましたからね」
 と僕。

 画家とカメラマンとライター、ですもの。
 よりによって、紅雲町に住んでいた幼なじみ3人が、仲良くアウトローの人生を歩んでしまいました。

 「しっかしさ、俺たちって、いっつも金がなくて、貧乏だな」
 「だな、自慢じゃないけど、俺、貯金ないし」
 「なに言ってんだい、俺なんて、貯金はもちろんないが、借金ならあるぞ」

 ついに、いつもの貧乏自慢が始まりました。
 この日だって、飲み屋に行く金がなくて、全員持ち寄りで飲むことになったのです。


 さすがに、屋外は夜になると冷えます。
 河岸をアトリエの中に替えて、焼酎、ウイスキー、日本酒と、思い思いの好きな酒を飲みながら、密談は続きます。

 「ジュンの最初の本は、俺が作ったんだよな」
 そうなんです。17年前、K君がプロデュースして 『上毛カルテ』(上毛新聞社) というエッセイを出版したのでした。
 今は、S君が僕の温泉本の表紙やグラビアの写真を撮ってくれています。

 本のこと、絵のこと、写真のこと・・・
 昔と変わらず悪ガキたちは、大人になっても夢を食べて生きているのです。


 「そうだ、ジュン。また、あの島へ行こう!」
 「行こう行こう! 今度はSも一緒に行こうよ」
 「みんなで、夕陽を見ながら海で酒を飲もう!」

 気が付けば、すでに午前様であります。

 死ぬまで、こうやって3人で仲良く夢を見て暮らしていこうな。
 頼むぜ、紅雲愚連隊の同志たちよ!
    


Posted by 小暮 淳 at 20:48Comments(0)酔眼日記

2014年09月12日

逆鱗の功名


 「あれ、小暮さん、やせましたね」
 昨晩、久しぶりに訪ねた飲み屋のママさんが、僕を見るなり、そう言いました。

 「ええ、まあ」
 「ダイエットしたの?」
 「いえ…、あの…、その…、そうじゃないんですが…」
 とっさのことで、僕の返事はあいまいになってしまいました。


 あれは先月末のことでした。
 ちょっと家庭内にトラブルがありまして。
 といっても、大したことではないのです。

 売り言葉に買い言葉っていうやつです。
 家内も、甲斐性のない僕に堪忍袋の緒が切れたのでしょうな。
 ついに、山の神の逆鱗に触れてしまいました。

 「だったら、今日から晩酌は止めてください!」
 と、ピシャリ!
 「ああ、いいだろう。止めてやるよ!」
 と、できもしないことを約束してしまいました。

 もちろん、言ったそばから、すぐに後悔をしましたよ。
 だって、もう何十年も1年365日、酒を切らしたことのない男ですからね。僕は。
 風邪を引いて熱を出したって、飲むくらいの筋金入りの呑ん兵衛であります。
 だもの、禁酒なんて無理に決まっています。

 でもね、家内は 「晩酌を止めろ」 とは言ってますが、「酒を止めろ」 とは言ってません。
 要は、家庭内禁酒さえ守れば、いいわけです。
 売り言葉に買い言葉といえども、こっちにも断言した以上、意地というものがあります。

 やってやろうじゃないの!
 と、やせ我慢が始まりました。


 あれから約半月・・・

 どうしたことでしょうか?
 晩酌を止めただけなのに、見る見るうちに体重が減っていくのであります。
 もちろん3食は、ふつうに食べていますよ。

 「不思議だなぁ~」 とも思ったのですが、僕の場合、晩酌といえども夕食時ではなく、毎晩、仕事を終えてから真夜中に飲んでいたのでした。
 いわゆる、寝酒であります。
 だもの、太ったわけです。

 すでに6キロ、やせました。
 これも “逆鱗の功名” でしょうか。
 家内には、感謝すべきかもしれませんね。


 と、いうことで昨晩は、気の置けない仲間たちとの飲み会でありました。
 久しぶりに、おいしい酒を存分にいただいてまいりました。

 でも、なんだか酒が弱くなったようですよ。
 すぐに酔っ払ってしまいました。

 まあ、年齢を考えたら、これで良いのかもしれませんね。
  


Posted by 小暮 淳 at 16:20Comments(4)酔眼日記

2014年08月17日

温盛手成志の夏休み


 昨日と今日の2日間、夏休みをいただきました。
 と、いっても、僕の場合、半分は仕事なんですけどね。

 フリーになって、約20年。
 世間様のように土・日・祝日に休みを取ることはありません。
 盆・暮れもなく、せいぜい正月休みがあるくらいです。
 では1年中、休みがないのかといえば、いえいえ、たくさんありますよ。

 仕事がないときが、休みです。
 または、仕事をしたくない日が、休日です。


 と、いうことで、無理矢理ですが、昨日と今日の2日間を僕の “夏休み” としました。

 だからといって、家族でどこかへ出かけたわけではありません。
 今年からライフワークで取材に通っている沼田市の老神(おいがみ)温泉へ行ってきました。


 えっ、じゃあ仕事でしょ?って・・・・
 これが、仕事のような、そうじゃないような、ただの飲み会のような、僕にも良く分からんのです。
 要は、老神温泉で 「盆踊り大会」 が開催されているので、取材がてら遊びに行って来たのであります。

 じゃあ、やっばり仕事じゃないかって?
 う~~ん、微妙ですね。
 だって、酒飲んで、踊るだけですからね。


 僕と一緒に老神温泉を訪ねたのは、ディレクターのK氏とデザイナーのK君。
 そして、ご主人と女将さんのご厚意により、昨晩、泊めていただいたのは、素泊まりの宿 「楽善荘」 であります。
 ※(楽善荘については、当ブログの2014年6月13日 「老神温泉 楽善荘」 参照)

 ところが昨日は一日中、あいにくの雨!
 「せっかく来ていただいたのに、これでは盆踊りをやるか心配ですね」
 と、女将さん。
 「僕らの日頃の行いが良いから、そのうち雨も上がるでしょう」
 とかなんとか言っちゃって、ノンキなもんです。

 雨でも晴れでも、僕らにとっては同じこと。
 宿に着いたら、やることは2つ!
 温泉に入って、湯上がりのビールの飲むことです。

 僕らは雨音をBGMに、すぐに缶ビールを飲みだしました。
 ご存知、ここ 「楽善荘」 は飲食物持ち込み自由の宿ですからね。
 適当に、乾き物なんかテーブルに広げて、始めていたのです。


 「そろそろ6時ですね。行ってみましょうか!」
 と最初に腰を上げたのは、K氏です。
 「えっ、外は雨ですよ。盆踊りは中止でしょう」
 と言えば、
 「盆踊りは8時からです。違いますよ、“おもてなし” ですよ」

 “おもてなし” とは、老神温泉観光協会が運営している居酒屋なんです。
 正しくは、「温盛手成志」 と書きます。
 場所は、楽善荘のとなり!


 「小暮さん、お世話になります。先日は新聞に老神温泉のことを書いてくださり、ありがとうございました」
 と、カウンターの中から現れたマスターは、何を隠そう! 観光協会長の金子さんであります。
 「うわ~、なんだか居酒屋の店主が板についていますね」
 と言えば、
 「好きなものを頼んでください」
 と言われ、ならばと、まずはジョッキの生ビールと焼き鳥を注文しました。


 カラン、コロン、カラン・・・

 午後8時、少し前。
 小雨の降る中を傘を差して、浴衣に下駄といういでたちで、温泉街の坂道をほろ酔い気分で上りました。
 ところが、雨足は徐々に激しくなり、盆踊り会場に着く頃にはドシャ降り状態です、
 もちろん、櫓(やぐら)が組まれた広場には、人っ子一人いません。

 「こりゃ~、中止ですね」
 と言いながら、協会の建物の軒下で雨宿りをしていると・・・

 奇跡が起きました!
 開催時間になった途端、ピタッと雨が止んだのです。
 と同時に、快適な盆踊りの音楽が流れ出し、あれよあれよのうちに、着物姿の女将さんや浴衣姿の泊り客たちが、ぞろぞろと集まって来ました。

 「こんな魔法のようなこともあるんだね」
 と、僕。
 「ええ、ふだんの行いが良いからですよ。我々の行く末を案じているようじゃないですか!ほら、見てください。星が出てますよ」
 と、K君。
 「ん? 本当だ! たくさん出ているね。僕らの未来は明るいぞ!」


 しばらくすると、撮影を終えたK氏が戻ってきました。
 「さ、そろそろ温盛手成志にもどって、飲み直しましょうや」
 「そうしましょう!」

 これが、僕の今年の夏休みでした。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:53Comments(2)酔眼日記

2014年08月12日

赤兎馬の酔夢② ふたたび


 昨晩、またしても赤兎馬(せきとば) に酔いしれてしまいました。
 ※(赤兎馬については、当ブログ2014年7月14日 「赤兎馬の酔夢」 参照)


 「あの後、小暮さんのブログを見たというファンの方がお見えになりましたよ」
 店に入るなり、マスターから言われました。

 「えっ、ブログですか?」
 と驚く僕。
 だって、確かに以前、この店で酒を飲んだことはブログに書きましたが、店名までは書きませんでしたからね。
 どうも、ブログの文面から場所と店を探し当てて、訪ねて来たようです。

 ちなみに前回、この店を訪ねた時のブログでは・・・
 <駅前大通りに面した雑居ビルの2階。ドジョウの寝床のように細長くて狭い、小さな居酒屋です。>
 と、記されています。

 これに、「高崎市」 であることと、「赤兎馬」 という幻の芋焼酎が飲めること以外の情報は一切ありません。
 なのに、読者様は現れたのですね。
 やっぱり、読者様は神様であります。


 「で、その読者は初めて来たお客さん?」
 「もちろん、そうですよ。小暮さんのブログを見て来たと言ってましたから」
 「と、いうことは、もしかして赤兎場を飲んだ?」
 「はい、飲まれました」

 う~ん、なんか、この流れっていいよね!
 “群馬の吉田ルイ” になったような気分です。
 著者と読者が、ブログを通じてつながっているって、最高じゃありませんか~!!

 と、いうことで僕も、グィ~っとジョッキの生ビールを飲み干して、
 「マスター、じゃあ、赤兎馬をロックでちょうだい! あ、それと、塩モツ煮もね」

 キーーーーッ、これこれ、これですよ!
 五臓六腑に染み渡る芋焼酎のキレのいい旨みと芳醇な香り・・・

 また、これに 「塩モツ煮」(なんと、一皿たったの100円) が、合うのなんのって、ベストパートナーであります。
 みそで煮たモツ煮と違い、うっすら塩味で、やわらかくて、芋焼酎のアテにはピッタリであります。


 1杯が2杯、2杯が3杯、4杯、5杯・・・

 気の置けない秘密結社の面々と、暑い夏の夜を熱~く語り明かしたのでありました。


 PS
 今回、マスターのご厚意により、店名公開の許可をいただきました。
 『魚貝串焼 楽縁(たのえん) 居酒屋』 高崎市あら町116 新井ビル2F
 であります。
  


Posted by 小暮 淳 at 13:22Comments(5)酔眼日記

2014年07月14日

赤兎馬の酔夢


 <昨日は皆さんで有り難うございます。(中略) 御来店、感謝してます>

 突然、届いたメールに驚くやら、うれしいやら・・・
 だって、こんなメールをもらったのは、初めてですもの。


 週末に、ちょっとした会合があり、高崎市内で某企業家たち数名と、密談を交わしてきました。
 会場は、駅前大通りに面した雑居ビルの2階。
 ドジョウの寝床のように細長くて狭い、小さな居酒屋です。

 カウンターとテーブル席が2つ。
 僕らは奥の席で、生ビールのジョッキとジョッキがぶつかり合う音を合図に、侃々諤々(かんかんがくがく) と議題に沿って会議を始めたのでありました。

 ま、マスターが1人で切り盛りしている小さな店ですから、密談の内容も筒抜けです。
 気が付けばマスターも加わって、
 「いいですね、その温泉! 今度、みんなで行きましょうよ!」
 てな具合に。

 もちろん僕が、この店に行くのは初めてですし、マスターにお会いするのも初めてです。
 でも人間には、“におい” っていうものがあるんですね。
 同類か、そうじゃないかっていう。
 完全にマスターは、同類の人間の “におい” をまき散らかしてました。

 何より僕は、生まれて初めて飲んだ幻の芋焼酎 「赤兎馬(せきとば)」 の超絶のうまさにノックダウン!
 水のような口当たりなのに、すぐに芳醇な旨みがググーっと口の中いっぱいに広がって、飲み干した後も、やわらかな甘みの余韻がズーっと口の中に残っているのであります。

 ちなみに 「赤兎馬」 とは、三国志に登場する1日に千里を走る名馬の名前だそうです。
 で、かつては鹿児島の蔵元が九州内だけに限定して販売していたということもあり “幻の芋焼酎” と呼ばれるらしいですよ。
 現在でも、本州ではなかなかお目にかかれないレアモノのようです。


 1杯が2杯、2杯のつもりが3杯と、飲むほどに旨みが増していきます!
 さらに、つまみに頼んだ 「塩もつ煮」(なんと、一皿100円) との相性もバツグンで、3杯が4杯に・・・


 で、一夜明けたら、マスターからメールが届いたのであります。
 冒頭の (中略) には、密談で交わしていた温泉のことや、群馬では滅多に食せない○○肉の話題にも触れてありました。

 マスター、ごちそうさまでした。
 素敵なお店ですね。
 酒も料理も、最高でした。
 ぜひ、温泉に入って、帰りにお店でまた一杯(といわずに何杯でも) やりましょうね。

 もちろん、赤兎馬と塩もつ煮で!
  


Posted by 小暮 淳 at 22:22Comments(0)酔眼日記

2014年07月06日

日光 けっこう 無礼講!


 今年も、行ってきました~!
 年に1度の、“12時間飲み放題バスツアー”。

 毎年僕は、某ミニコミ紙の社内懇親旅行に、ゲストとして呼ばれています。
 もう、かれこれ10年くらいになります。

 で、今年は、某紙の創刊30周年を記念した大イベントとなりました。
 創刊30周年ですよ!
 スゴイことです。

 僕も過去にミニコミ誌を3誌ほど手がけた経験がありますが、この世界は浮き沈みが激しくて、とにかく続けることが至難の業なのであります。
 その荒波の世界で、30年間も発行し続けることは、並大抵の努力ではありません。
 間違いなく、現存する県内では最古のミニコミ紙であります。


 「カンパ~イ!おめでとうございます!」
 午前7時、JR高崎駅東口を出発したバス車中。
 「旅のしおり」 とともに、お約束の缶ビールとつまみ袋が配られました。

 僕が乗り込んだのは2号車です。
 今回は記念旅行ということもあり、いつもの倍の参加者があったそうです。
 社員や関連会社、そしてミニコミ紙を配布している配布員の方々も一緒です。


 バスは、一路、栃木県の日光市へ。
 富岡製糸場が世界遺産に登録したからなのか、世界遺産つながりで 「日光東照宮」 を参拝しました。

 昨日は、あいにくの雨。
 でも、そんなの関係ねぇ~!
 とばかりに、傘を手に、ほろ酔い気分で、参道を歩きました。 

 「“三猿”って、こんなところにあったっけ?」
 「“眠り猫”って、こんなに小さかったっけ?」
 「えっ、確か昔は、“鳴き龍” の下で、手を叩けたよね」
 な~て、ヨッパライは不満タラタラなのであります。


 昼食のあと、午後はスペシャルイベントがありました。
 えっ、どんなスペシャシャルイベントだって?

 ええ、まあ、あの……、小暮淳さんという方の……、講話と歌のワンマンショーが……、開催されたわけです。

 と、いうことで帰りのバスは、社長さんからの要望により、僕が2台のバスに交互に乗車して、車内にて 「温泉の講話」 と 「クイズによる著書のプレゼント」、そして 「歌謡ショー」 をしてきました。
 歌謡ショーってのは、もちろん、いつものアノ歌をカラオケに合わせて歌っただけですけどね。
 でも、みなさん、大変喜んでくださり、大いに盛り上がりました。
 ※(アノ歌=『GO!GO!温泉パラダイス』)


 12時間後の午後7時。
 無事に高崎駅東口にバスは到着。

 飲んだ飲んだ、飲んだくれました!
 1年に1度の無礼講であります。
 これで、また1年間仕事を頑張れるというものです。

 R社の社長さん、社員のみなさん、関連会社のみなさん、配布員のみなさん、一日大変お世話になりました。
 ありがとうございました。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:26Comments(0)酔眼日記

2014年06月14日

大事なことは飲み屋で決まる


 以前、「大事なことは飲み屋で決めろ!」 というタイトルでブログを書いたことがありました。
 ※(2011年8月6日と2012年7月28日)

 これは、業界特有の慣習なんですが、“苦しい時の酒頼み” という言葉がありまして、会議室で決まらないことは、酒を飲みながら雑談をしているうちに柔軟な発想になり、良いアイデアが出てくるということです。
 本のタイトルが決まらない時など、スタッフが居酒屋に集まって、“酒の神様” のご加護にすがったものです。

 で、昨晩も居酒屋に出版関係者が集まりました。
 でも今回は、“苦しい時の酒頼み” ではありません。
 いよいよ、温泉シリーズの第7弾の制作がスタートするので、その決起集会であります。


 「カンパーイ!」
 「また、よろしくお願いしまーす!」
 と、まずはキーンと冷えたビールジョッキを互いにぶつけ合い、長い長い温泉取材の無事と出版成功を願ったのであります。

 「で、小暮さん。例の件ですが、いよいよ形にしたいと思いますが・・・」
 と出版担当者のT氏。
 「例の件? どれだろう?」

 実は僕、温泉シリーズのほかにも、いくつか出版本の提案をしてあります。
 過去には、『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』(2011年1月発行) などが、出版されました。
 ま、温泉本の取材に1年間のほとんどをついやしてしまいますから、新たな書き下ろし作品というのは物理的に無理なんですが、かつて雑誌や新聞に連載していた作品を書籍化したらどうか?という提案です。

 たとえば前述の 『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』 は、2006年12月~2010年8月に 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) というフリーペーパーに連載していたエッセイです。
 これを上毛新聞社が編集し、僕が加筆・訂正、書き下ろしを加えて、再度、世に送り出しました。


 「○○○○に連載している×××ですよ」
 と言われて、
 「ああ、そうだね。そろそろ、いいんじゃないの」
 なんて、提案していた僕のほうが忘れていました。

 「で、いつ頃を考えているの?」
 と問えば、
 「やっぱり年内でしょう」
 と、当然のように答えるT氏。

 「えーーーーーっ、ねんないっ!?」
 と、あわてる僕に、間髪をいれず、
 「だって、すでに原稿はあるじゃありませんか!」
 と、またもや当然のように答えます。

 まあ、確かに、一度書いたものですから原稿はありますけど、やはり1冊の本にするということは、それなりの作業があるわけで・・・
 出版が年内ということは、制作期間は秋までということになりますよ!
 えーと、えーと、今が6月だから……
 ん! 3ヶ月しかないじゃないかーーーーっ!!!!


 「と、いうことで、よろしく。カンパ~イ!」
 と、いとも簡単に、大事なことが飲み屋で決まってしまうのであります。
   


Posted by 小暮 淳 at 19:49Comments(0)酔眼日記

2014年06月08日

祝賀会効果


 午前1時20分。
 ヘロヘロに酔いながら、アイスを買いにコンビニに。

 「AKB総選挙、どうなりました?」
 レジのお兄さんが、オタクっぽかったので訊くと、
 「まゆゆ、です」
 「えっ、まゆゆーーー!」
 と、思わずアイスを落としそうになる僕。

 「じゃあ、さっしーは?」
 「2位です」
 そ、そ、そんな~! ぶっちぎりで指原莉乃が1位だと思っていたのに。

 「で、お兄さんは、どーなのよ? それでいいの?」
 と、ヨッパライは、詰め寄ります。
 「え? ぼ、ぼ、ぼくですか? 僕はキョーミがありません」
 だとーーーっ!

 おい、店員!
 興味がないとは、なんだ!
 ヨッパライだからって、軽くあしらったな!
 てやんで~、「さっしー、バンザ~イ!」 と叫びながら、雨の中、帰途に付いたのであります。


 先月末に開催された祝賀会には、たくさんの県内観光関係者、温泉関係者、企業の代表者が出席くださいました。
 これも、“祝賀会効果” なんでしょうかね。
 毎年、出版記念のイベントが行われると、決まって後日、出席された方々からお誘いの連絡をいただきます。
 今週は、連絡をいただいた企業のトップの人たちと会食をしています。

 某紙の社長さんとは、高崎市内のフレンチレストランでランチをしました。
 ランチといっても、フレンチですからね。
 ふだんは、滅多に口にしないような高級食材をいただきましたよ。
 もちろん、相手は企業のトップの方ですから、ただの会食会ではありません。
 ちゃーんと、ビジネスの話をしてきました。

 で、昨晩は、やはりIT会社の社長さんと、その社長を紹介してくださった某財団の理事をされている方と3人で、会食会となりました。
 といっても、今度は夜です。
 「小暮さんは、飲めるんですよね?」
 と訊かれれば、「飲めません」 なんていうウソは付けません。
 このへんが、呑兵衛の意地汚さであります。

 「ええ、キライじゃありません」
 とは、我ながらズルイ言い回しであります。
 「何が、お好きですか?」
 と問われれば、そこは素直に、
 「なんでも! (できれば日本酒が…)」


 1軒、2軒と雨の街を飲み歩き、最後はカラオケで締めとなりました。
 「では、そういうことで、よろしくお願いします」
 なーんてね。ひっそりと、大人の会話も交わされるわけです。

 これも、“祝賀会効果” ということなんでしょうね。
 楽しいお酒でありました。

 シトシトと降り続く雨の中、駅から我が家までアイスを食べながら歩いて帰る道・・・

 やっぱり、指原を1位にしてあげたかった~!
 それだけが、心残りの夜でした。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:26Comments(2)酔眼日記