温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2011年10月31日

おかげさまで10万アクセス


 昨日は、朝から本のランキングがどーたらかーたらと、浮かれ調子で過ごしてしまったもので、気づきませんでしが、このブログのカウントを見たら、ちょうど昨日が10万アクセス超えの日だったのですね。

 この10万という数字が、多いのだか少ないのだか、ネット音痴の僕には、さっぱり分かりません。
 (芸能人なんかだと、1日でカウントされちゃう数字なんでしょうね) 
 でも、このブログをはじめたのが昨年の2月からですから、約20ヶ月になります。
 単純に計算して、1日に160~170アクセスされていることになります。

 読者のみなさん、ありがとうございます。


 以前にも何回か、ブログの効用について書いたことがありましたが、今となっては、それはそれは多大なる影響力を持っている存在であることを認めざるを得ません。 

 きっかけは、このサイトを運営する知人に 「ファンや読者のために書いてよ」 と勧められたからなのですが、最初はなかなか重い腰が上がりませんでした。
 「書けって、何を書くのよ」 と僕。
 「何でもいいんですよ。日々の出来事で」 と彼。
 「それじぁ、日記じゃない!?」 と僕。
 「いいんですよ、日記で」 と彼。

 なーんだ、日記なら、お安い御用です。
 何を隠そう、僕は “日記の達人” なんですから!
 唯一、他人に自慢できるモノ、それが日記だったのです。

 実は、中学1年生から、かれこれ40年近く日記を付けていたのです。
 でも、ノートばかり増えて、引越しのたびに荷物になるし、「そろそろ止めたいなぁ~」 ときっかけを見つけていたところでしたから、ブログはまさに “渡りに舟” でありました。

 でも、ブログをはじめてみて、日記との違いに愕然としました!
 そう、他人に読まれているんですよ。
 それも、どこの誰だか、知らない人たちにです。

 「小暮さん、今週は忙しいようですね」
 なーんて、打ち合わせ先の人が僕のスケジュールを知っているんです。

 でも、知っている人に言われるなら、まだ納得しますが、今会ったばかりの人に言われると、ドキッとします。
 「○○と申します。いつもブログ拝見しています」
 なーていう名刺交換は、毎度毎度、心臓に負担がかかってしまいます。

 でも仕事なら、まだいいんです。
 プライベートで、しかもスーパーやコンビニで買い物なんてしている時に、
 「すみません、温泉の小暮さんですか? ブログ読んでます~!」
 なーんて言われた日には、その場から逃げ出したくなってしまいますよ。

 でも、イイことも、たくさんあるのが “ブログの効用” です。

 新聞社や雑誌、マスコミ関係の人たちは、僕に興味を持った時点で、必ずネットで検索して、このブログをチェックしていますから、講演やラジオ出演、連載や寄稿原稿の依頼話しが以前より入ってくるようになりましたね。
 (※このブログに僕の連絡先はありませんから、著書の出版先へ問い合わせているようです)

 また、思わぬところで著名な方々が、読んでくださっているものです。
 直木賞作家のあの方や旅行作家のあの方など、「ブログ、読んでいますよ」 と声をかけていただいて、大変恐縮したことがありました。


 良いも悪いも、すべて等身大の僕の “日記” であります。

 これからも新聞や雑誌には書けなかったこぼれ話や裏話、講演やイベント情報などを書きつづっていきたいと思います。
 読者のみなさん、これからも末永くよろしくお願いいたします。

 <10万アクセスの節目によせて>
   


Posted by 小暮 淳 at 19:06Comments(6)つれづれ

2011年10月30日

これで4冊連続ベスト10入り!


 過日、このブログで、煥乎堂書店群馬町店の「一般書籍」部門の売り上げランキングで、第3位にランクインされたことを報告しましたが、あの時、いろんな方々からたくさんの声援をいただきました。

 “目指せ、本店ランキング!”

 正直に言って、今回出版した 『あなたにも教えたい 四万温泉』 は、特定の温泉地のみの取材本なので、前著のように万人受けはしないだろうと、思っていたのであります。
 それが、思わぬ反響があり、支店ながらベスト3にランキングという朗報をいただいたものですから、ついつい下心丸見えで、「もしかしたら、本店でのベスト10も夢じゃないかも・・・」 なーんて欲が出てしまっていたのです。

 四万温泉および出版関係者たちも、うすうす 「いけるかも!」 と期待をかけてくるものですから、著者としては興味のないフリをしていてもプレッシャーを感じていたのであります。

 でも、でも、でもーーーーーっ!

 やってくれましたぁぁぁぁ!

 本日の上毛新聞10面、読書ページに最新の書籍販売ランキングが掲載されました。
 「週間ベスト10」(16日~22日、前橋・煥乎堂本店調べ)
 <単行本・新書>
 ⑩あなたにも教えたい四万温泉
                (小暮淳、上毛新聞社、1000円)   

 と、あります!

 発売から約1ヶ月でありますから、過去のランクイン自己最短記録を塗り替えたことになります。


 実は、僕はこの2年間で4冊の本を出版していまして、これで4冊すべてがベスト10入りしたことになります(スゴイ!←自分で褒めちゃう)。

 4冊の発行日とベスト10ランクインの掲載日は、以下の通りです。

 ● 『ぐんまの源泉一軒宿』(2009.9.17発行)
   ☆初ランク 第1位(2009.11.8掲載)
 ● 『群馬の小さな温泉』(2010.9.17発行)
   ☆初ランク 第9位(2010.11.7掲載)
 ● 『ぐんまの里山 てくてく歩き』(2011.1.21発行)
   ☆初ランク 第8位(2011.4.24掲載)
 ● 『あなたにも教えたい 四万温泉』(2011.9.15発行)
   ☆初ランク 第10位(2011.10.30掲載)

 この間に、ダブルランキングが2回ありました。
 ・第6位 『・・・一軒宿』、第9位 『・・・小さな温泉』(2011.1.30掲載)
 ・第6位 『・・・小さな温泉』、第8位 『ぐんまの里山・・・』(2011.4.24掲載)


 はてさて、今後は 『・・・四万温泉』 が、どこまでランキングを上げてくるのか?
 それとも、力尽きてここまで止まりなのか?
 乞う、ご期待であります。

 著者としても、見守っていきたいと思います。
 が、これらすべて、ひとえに読者あっての賜物であります。

 お礼を申し上げます。
 ありがとうございます(ただただ、感謝!)。
    


Posted by 小暮 淳 at 17:31Comments(6)著書関連

2011年10月29日

月夜野温泉 みねの湯 「つきよの館」⑦


 <“常宿” という言葉に、そこはかとない憧れがある。僕の敬愛する文人たちは、みんな温泉が好きで、滞在する宿を持っていた。いつか雑文書きから脱したら、気の置けない宿に逗留して、長編小説でも書き下ろしてみたいものである。 (中略) 常宿なんて言ったらおこがましいが、年に何度かお邪魔している、僕のお気に入りの宿である。>

 上記の文章は、かつて僕が月刊 「Deli-J」 に連載していたエッセー『源泉巡礼記』第12話(2007年11月号) で「つきよの館」を紹介した記事の冒頭部分です。

 あれからさらに4年の月日が経っていますが、「つきよの館」 は今でもよく訪ねている宿であります。
 どーしてなんでしょうかね?

 たぶん女将をはじめとして、スタッフの気さくでアットホームな姿が、心をひきつけるのかもしれませんね。
 「ただいま」 と言いたくなるような雰囲気が、いつも宿全体に充満しているんですよ。
 小さなお宿だけど、家族のように、みんなで一生懸命力を合わせている姿に、お客の方がが心を打たれてしまうんでしょうね。


 縁は異なもの不思議なもの、と言います。

 実は、僕が「つきよの館」へ通うようになって数年経った頃です。
 女将とのたわいない話の中で、思わぬ人生の接点を見つけてしまったのです。
 それは、僕の家内と女将が、若かりし頃、遊び仲間だったということ!

 結婚前のことですから20数年も前のことですが、さっそく家に帰って家内にそのことを告げると、彼女もしっかりと女将のことを覚えていました。
 そして、次に宿を訪ねたときに女将にそのこと話したときから、“Xデー” のカウントダウンが始まったのであります。

 そして昨日、ついに念願かなって、そのXデーがやってまいりました。
 「群馬県民の日」 ということもあり、学校が休みの末娘と家内を連れて、「つきよの館」 へと向かいました。

 いやいや、家族で温泉へ行くなんて、いったい何年ぶりでしょうか?
 僕にとって温泉地が仕事場になってしまった10数年前から、一度も家族とは温泉に行ってないはずです。

 ついに、僕の聖地である “仕事場” へ家族を連れて行く日が来てしまいました。
 やっぱり、なんだか、とても、照れくさいものです。
 「Xデー」というイベントがなければ、とてもじゃないが、無理です。


 ご対面~!

 いゃあ、その瞬間は、それはそれは不思議な光景でしたよ。
 女将のことを、いきなり 「○○ちゃーん」 と呼ぶ家内。
 家内のことを 「○ー○ちゃ~ん」 と呼ぶ女将。

 「変らないねぇ~!」 と互いに心にもないお世辞を言い合って、無事、旧友は再会を果たしたのであります。
 もちろん、キューピット役は、僕であります。


 部屋に通されて、末娘がいきなり 「うわぁ~、お父さんのことが書いてある」 とイヤ~な顔をしました。
 見れば、テーブルの上に置いてある館内案内書をめくっています。
 そこには、こんなことが書かれていました。

 <当館は 「ぐんまの源泉一軒宿」 に紹介されました。
   「ぐんまの源泉一軒宿」 の著者、小暮淳さんも毎年のように訪れ、窓辺の時間をゆっくり楽しんでいます>

 「お父さん、恥ずかしくないの?」
 「別に、恥ずかしいものか! これがお父さんの仕事だもの」
 「目立ちたがり、なんだから。ったく…」

 ま、そんな親娘の会話が交わされたのですが、娘は、その後、さらに “目立ちたがり” の父の実態を知ることになるのでした。

 廊下や食堂には、先日掲載された朝日新聞の記事が、掲示されています。
 またラウンジには、僕が過去に書いた雑誌の記事がカラーコピーされてイーゼルの上に展示されています。
 そして、ところどころに僕の本が置かれいます。

 極めつけは、浴室前の廊下です。
 “小暮淳さんのブログから” と題して、前回(今年の9月15日) 訪ねた日のブログの内容が、顔写真入りで丸々コピーされて掲示されていました。
 それを目にした末娘は、 「出たがりねぇ」 とひと言・・・。

 まっ、父がどんな仕事をしているのか、知る良い機会となったんじゃないでしょうかねぇ。


 昨晩は、時の経つも忘れて、女将と家内と昔なつかし話に大輪の花を咲かせました。
 思えば、家内とこんなに笑って、話し込んだのも、本当に久しぶりのことでした。

 女将と家内を再会させる “Xデー” は、実は僕ら夫婦の “Xデー” でもあったわけですね。

 女将さん、本当に本当に、ありがとうございました。
 そして、チーフの小林さんはじめ、スタッフのみなさん、大変お世話になりました。

 今度は、孫を連れて、遊びに行きますね!
    


Posted by 小暮 淳 at 19:28Comments(6)温泉地・旅館

2011年10月27日

ドッグアーティストって何?


 先日も、このブログで、カタカナ職業のことを書きましたが、どーして、カタカナ職業って、こんなにも世の中に氾濫しているんでしょうかね。
 ま、一時、カタカナ職業が “カッコイイ” ともてはやされていた時代がありましたものね。

 そういう僕も、「フリーライター」 という、なんとも曖昧模糊(あいまいもこ)とした肩書きを使用しています。
 直訳すれば、“組織に属さない記者” ということなのでしょうが、確かに十数年使っていても、いまだに市民権を得ている職業とはいえませんね。

 「フリーライター」 というのは自称であって、仕事の内容によっては、相手が別の表記をすることがあります。
 講演やセミナーに呼ばれたり、新聞や雑誌にエッセーを寄稿する場合などは、「温泉ジャーナリスト」とか「温泉ライター」とか勝手に肩書きが付けられていることがあります(「温泉評論家」なんて時もありました)。
 でも、一般の人には、フリーライターなんて言うより、こちらの方が、より具体的で分かりやすいわけであります。

 要は、取り扱っているジャンルが広すぎると、曖昧なカタカナ語に頼るしかないようですな。
 具体的になればなるほど、日本語が取り込まれ、より分かりやすい職業となるわけです。


 世の中には、まだまだ分かりづらい職業が多く存在します。

 僕が今までにもらった名刺で、一番意味不明だった職業が 「ドッグアーティスト」 です!
 はい、ご存知、僕のバンドのメンバーで、小学校1年生から46年間も付き合っている旧友の酒井寛君です。

 えっ、そんなに長く付き合っていて、分からないのかって?

 はい、得体が知れません。彼は・・・

 でも、カメラは、いい腕をしているんですよ。
 あのポスターにもなった拙著 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の表紙の写真は、彼の作品ですから!

 だったら、職業はカメラマンじゃないかって?

 いえいえ、本人いわく 「ドッグアーティスト」 なのですよ。

 では、ドッグアーティストとは、なんぞや?
 直訳すれば、“犬の芸術家” です。
 が、彼は、犬の絵を描いている画家でも、彫刻家でもありません。

 ズバリ! 犬が好きで、犬と暮らしている人です!

 「なら私だって、犬が好きで犬と暮らしているわよ!」
 という人の声が、方々から聞こえてきそうですね。

 実は、その通りなんですよ。
 だから、今、そう思った人は、明日から 「ドッグアーティスト」 と名乗ったらいい ! ! !

 僕も、犬が好きで犬と暮らしています。
 でも、残念ながら 「ドッグアーティスト」 とは名乗れませんって。

 絵を描いている人が、すべて「画家」ですか?
 音楽を奏でる人が、すべて「ミュージシャン」ですか?
 それと同じです!

 それが趣味なのか、職業なのかの違いですよ!(キッパリ!)

 彼は、職業が 「ドッグアーティスト」 なのです。


 で、その酒井寛君が、このたび今月アメリカで開催された 『USDDN 2011 WORLD CHAMPIONSHIP』 というディスクドッグの世界大会で、堂々の15位に入賞しました。
 さらに、偉業はそれだけにとどまらず、「フェイバリットエンターティメント賞」 というベストパフォーマンス賞というか審査員賞のような名誉ある特別賞まで受賞したのであります。

 ま、僕もその世界は詳しいことが分からないのですが、ディスクドッグとは、フリスビーを飛ばして犬がキャッチするスポーツのことです。
 さっそく送られた大会の様子を映したDVDを拝見しましたが、これが素晴らしい!そして美しいのひと言でした。
 ふだんの彼とは、まったくの別人であります。

 「あっ、ドッグアーティストだ!」
 と思わず叫んでしまいましたもの。

 だから、やっぱり彼の職業は、カメラマンではなく、ドッグアーティストなのですよ。

 誰が、なんと言おうと!

 おのれを信じ、人生をかけて、演じ続けているもの・・・
 それが、その人の真の “職業” なんじゃありませんかね。 
  


Posted by 小暮 淳 at 19:01Comments(5)つれづれ

2011年10月26日

湯の小屋温泉 「洞元荘」②


 鬼の霍乱(かくらん) か!?
 突然の発熱に本人唖然!

 いゃ~、10数年ぶりに熱を出しました。
 日曜日頃から体がダルイ、体の節々が痛いとは、思っていたのですよ。
 でも、フリーランスは休んでなんか、いられませんって。

 ところが、ついにダウン!
 体温を測ると37.6度。

 どーしよう・・・

 取材ならば、なんとか言い訳をして、取材日の変更を申し出るのだが、講座となると変更がきかない。
 受講する身ならばともかく、僕は講師である。
 行くしかない。

 と、いうことで、ダルイ体を叩き起こし、風邪薬と栄養ドリンク剤を飲み干して、
 いざ、湯の小屋温泉へ!

 前橋駅を出発したバスは、関越自動車道を北へと走ります。
 もうろうとした頭で、車内の先頭へ立ち、マイクを握り締めて、あいさつをする僕・・・。
 この日を心待ちにしていた受講生らに、体調不良であることを悟られぬよう、なんとか講師としての役目を果たしました。


 NHK文化センターのこの講座は、今月から秋の追加講座となり、キャンセル待ちで入ってきた4名の新受講生が加わりました。
 「先生の本を持ってきたんですけど、サインしていただけますか?」
 と新受講生の1人から声をかけられ、気分は少しずつ上昇気流に乗りつつあります。

 寒風の中、八木沢ダムサイトの上に立ち、奥利根湖を見学。
 昭和42年のダム完成以前に、この湖の下に、湯の花温泉という群馬県最北端の温泉地があったことを説明。

 バスは引き返し、現在の群馬県最北の温泉地、湯の小屋温泉へ。


 「洞元荘」を訪れるのは、これで3回目。
 拙著 『群馬の小さな温泉』 の取材以来ですから、1年半ぶりとなります。
 今回も、船越英一郎似の福地支配人が、満面の笑みで出迎えてくださいました。

 「先生、温泉入って、汗かいて、酒飲めば、熱なんて下がっちまうよ!」
 「そーだよ、さあ、行こう行こう!」
 年配の男性受講生らに、せき立てられながら、とりあえずは内風呂へ。

 源泉の温度が70度以上あるため、多少加水をしているようですが、それでもやや熱めです。
 ツルンとしたアルカリ性の湯が、よく肌にまとわり付いてきます。
 「ああ、いい湯だね先生」
 「極楽、極楽」
 「月に一度のこの講座が、楽しみでね。自分へのご褒美なんですよ」
 そんな受講生たちの言葉を聞けば、熱なんていっぺんに吹っ飛んじゃいますよ!

 午後は休憩の後、名物の混浴大露天風呂へ。

 さすがに女性陣は入ってきませんでしたが、男連中はここでも自由奔放に振る舞います。
 「はい、先生にも、おすそ分けね」
 と言って、Nさんが湯舟に浮かべた桶を、ツツツーっと僕の方へ押してよこしました。

 これぞ洞元荘名物 「升酒」 です!

 桶の中には、冷酒の入った竹筒と、升が2つ。
 「ほら先生、これをやれば、熱なんか下がって、元気快復よ!」

 キュ~ッとやれば、カーッと腹の底から元気の源が湧いて来るようです。

 「うまいねっ」 と僕。
 「景色はいいし、温泉に浸かりながら飲めば、2級酒だって大吟醸酒に化けちまう。ウワッハハッ」 と豪快に笑うNさん。

 見渡す限り山々は、錦の衣をまとっています。
 全山紅葉の絶景を肴に、プカリプカリと漂いながら、美酒に酔いしれました。


 その甲斐あってか、夕方、前橋へ着く頃には体調は完全に快復!
 逆に絶好調となってしまい、昨晩は、そのまま夜の街へ消えてしまいましたとさ。

 あれあれ、まったく懲りない “温泉先生” であります。
    


Posted by 小暮 淳 at 13:21Comments(4)温泉地・旅館

2011年10月24日

自称、○○の恐怖


 “自称、フリーライターの男(49) 実母(76)を殴り殺す”


 ショッキングなニュースが飛び込んできました。
 なんて、親不孝な息子なんだろう!ってか?
 ちぎゃいますよ。

 「自称」です、自称!

 僕ら、フリーランスで仕事をしている者たちにとって、何よりコワイ言葉なんです。

 「ねえ、ねえ、俺たちさ、なんか事件や事故起こしたり、事件や事故に巻き込まれたりしたらさ、新聞やテレビのニュースになんて名前が出るんだろーなぁ…」
 酒なんか飲んでると、時々、話題にのぼるテーマです。

 みんな自信を持って、堂々と仕事をしています。
 絵やイラストを描いている人は 「画家」「イラストレーター」 と名乗っています。
 雑誌などの商業デザインをしている人は 「グラフィックデザイナー」 です。
 ホームページなどのデザインをしている人は 「ウェブデザイナー」 です。
 写真を撮って生業にしている人は、「カメラマン」 とか 「フォトグラファー」 とか 「写真家」 などと名乗っています。

 中には、ただ 「ディレクター」 とか 「クリエーター」 なんていう名刺を持っている人もいます。

 この人たちは、新聞やテレビで報道された場合、職業の頭に “自称” と付いてしまうのでしょうか?
 “自由業”と書かれるのも、さみしいものです。

 かつて、「自遊業」 という名刺を持った人とお会いしたことがありましたが、きっとこの人は、報道で正しく表記されることは、ないでしょうね。
 昔、僕は、市の広報紙に肩書きを 「主夫」 と書いて寄稿したことがあったのですが、掲載紙を見たら “無職” となっていました。
 (世間なんて、そんなものです)

 で、現在僕は、雑誌や新聞に、エッセーやコラムを連載しています。
 この場合は、“自称” は付きません。
 ちゃんと、「フリーライター」 だったり、「温泉ライター」 と表記してくれています
 (新聞社、雑誌社のみなさん、ありがとうございます)。


 では、どんな場合に、“自称” が職業の頭に付いてしまうのでしょうか?

 さっそく僕は、知人の新聞記者に、問い合わせてみました。
 すると、彼の言うことには・・・

 「裏が取れないものは、“自称” とするしかない」
 とのことでした。

 勤め人は 「会社員」 です。
 無職でも、結婚していれば 「主婦」 です。
 ちゃんと店舗を構えて商売をしていれば、「自営業」です。

 建築家や医者や弁護士などは、フリーでやっていても資格や免許の必要がありますから、その筋に問い合わせれば、すぐに “モグリ” や “ニセ” が判明するわけです。

 要は、我々、資格のいらない、誰でもその日から名乗れる職業が、対象となるわけですね。
 それも、よーく回りを見渡すと、“カタカナ” の職業が多いのに気づきます。


 ああ、だんだん怖くなってきましたよ。
 いったい僕は、事件を起こしたら、ナンテ報道されるのでしょうかね?

 なに? ためしに事件を起こしてみろだとっ!
 そんな勇気は、ありませんって・・・。


 ここで2句

 「フリーライター、仕事がなけりゃ、フリーター」
 「ライター殺すに刃物はいらぬ、ひと言 “自称” と呼べばいい」

 お粗末でした。チャンチャン!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:41Comments(3)つれづれ

2011年10月23日

やさしさは髪の長さに比例する


 まずは、お詫びを申し上げなくてはなりません。
 昨日(10月22日) に開催が予定されていた 「なかんじょ 湯けむりツアー」 が、定員に満たなかったため中止となってしまいました。
 これはすべて、自分の力不足と僕の知名度の低さが招いた結果であります。
 関係者の方々、およびツアーに申し込まれていながら中止報告を受けた参加希望の方々には、謹んでお詫び申し上げます。
 誠に、申し訳ありませんでした。

 必ず、また、どこかでリベンジしますね!


 でも、もう1つのイベントは、予定通り開催されましたよ。
 昨晩、四万温泉の老舗旅館で行われた、「積善館ライブ」です。

 おかげさまで、たくさんのお客さんに集まっていただき、会場に用意されたイスは満席となりました。
 積善館でのライブは2回目ということもあり、バンドのメンバーも全員リラックスムード。

 さらに今回は、黒澤社長のはからいで、会場ではビールや酎ハイ、ソフトドリンクの販売がされ、それも現金なしでも部屋番号で購入できるようになりました。
 演奏する側も、お客さんも、温泉地でのライブならではの “湯上がりほろ酔いコンサート” となりました。

 拙著 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の発売後、最初の四万でのコンサートということもあり、ライブ終了後は本の販売&サイン&握手会となりました。

 いやぁ~、並んだ並んだ!
 ありがたいことです。

 遠く関西や九州からのお客さん、1人で複数冊買っていかれた方、「四万温泉に、この本を買いに来たんですけど、まさか著者に会えるとは思いませんでした」 という嬉しい言葉をかけてくれた若夫婦などなど、本当にたくさん方に本を買っていただき、声をかけていただきました。

 そうそう、このブログの読者という方も何人かいましたね。
 わざわざ四万温泉まで来てくださって、本当にありがとうございました。

 なんとも印象的だったのは、息子さんを生まれて初めて温泉へ連れてきたというお父さん。
 「あのう……、息子のために言葉を書いてもらってもよろしいですか?」

 息子さんの年齢は聞きませんでしたけど、まだ小さいんでしょうね。 
 コンサートが終わったのは夜の10時過ぎですから、部屋で寝ているのでしょう。
 「息子さんのお名前は? なんて言葉を入れましょう?」
 そして、僕がサインの隣に書いた言葉は・・・

 “○くんへ 温泉デビュー おめでとう!”

 でした。
 お父さんは、息子の温泉デビューをどこの温泉にするか迷ったそうです。
 「四万温泉にして良かったです。こんな素敵な思い出ができましたから」
 と、言ってくださいました。


 サイン会が終了して、あわててステージへもどると、もうすっかり楽器も機材も片付いていました。
 メンバーのみんな、スタッフのみなさん、ありがとうございます。
 僕だけ楽をしてしまい、すみませんね。

 で、ライブが終われば、その後は決まっています。
 ひたすらに、酒、酒、酒、酒……を浴びるだけです。

 部屋にもどり、まずはビールで、カンパーイ!
 「キーーーーッ、うまいっすね」
 「いやぁ~、ライブの後のビールほど、うまいものはないッ!」
 と、口々に、充実した1日を振り返りながら、宴の始まりです。
 その後は、ドーンと日本酒の一升瓶がテーブルに置かれました。

 気の置けない、ゆかいな仲間との酒は、ススムススム!
 あれよあれよのうちに、一升瓶がカラになり、気が付けば四合ビンもカラです。

 テレビモニターでは、先ほどのコンサートの様子が、ビデオで流されています。
 「小暮さん、相変わらず、髪長いよな」 とギター担当のKさん。

 僕は高校時代から今日まで、ずーっとロン毛なんです。

 「でもさ、やさしさは髪の長さに比例するって言うからね」 と、またしてもKさん。
 とたん、メンバー全員が大爆笑です。

 「確か、泉昌之の劇画の主人公のセリフだよね」 と言ったまま、僕は笑いのツボに入ったまま、抜けられなくなってしまいました。

 「それって、本当かね」 と僕。
 「だって、小暮さん、やさしいじゃん」 とKさん。
 とたん、またしても全員が爆笑の渦の中へ!


 “やさしさは、髪の長さに比例する”

 か……。

 70年代の真っ只中をフォークソング一色で生きてきた僕には、似合いの言葉かもしれませんね。
 髪の毛をのばすことが、自由の象徴だったんですよ。

 もしかしたら僕は、今でも自由でありたいがために、髪を長くしているのかもしれませんね。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:15Comments(5)ライブ・イベント

2011年10月21日

巨大舌切バサミ


 今週は、東奔西走しています。
 昨日に引き続き、今日も向かったのは、西上州。
 磯部温泉であります。

 とは言っても、温泉取材ではありません。
 ということは、風呂にも入っていません。
 温泉地へ行って、温泉に入らずに帰ってくるのは、僕としては大変珍しいことです。

 訪ねたのは、“舌切雀のお宿” で有名な 「磯部ガーデン」 であります。

 では、温泉も入らずに、何をしに行ったのか?
 はい、「ハサミ」 を見にであります。
 大きな “舌切バサミ” を、 この目で確かめに行ってきたのです。

 実は、僕は長年、趣味の範疇で、群馬県内の民話や伝説を調べています。
 ところが、いつしか調べるだけでは物足りなくなってしまい、「なぜ、その民話が生まれたのか?」「実は、史実があって、事実に基づいているのではないか?」「今でも主人公の子孫がいるのではないか?」 などなど、興味は好奇心となって、気が付いたら仕事になっていたのです。

 数年前は、情報誌に 「編集長がゆく」 と題して、県内の謎を旅したコラムを連載していました。
 (※当ブログ内、カテゴリー「謎学の旅」参照)

 で、現在は、高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) に、『民話と伝説の舞台』 と題して、群馬県内が舞台の民話をほじくり出しては、その真偽を検証したエッセーを連載しています。

 で、今回は、日本の五大昔話の1つに数えられている 『したきりすずめ』 にスポットを当てて、そのお伽話の発祥の地とされている磯部を訪ね、取材をしてきました。


 えー、えー、今回も荒唐無稽な爆笑ネタをたくさん拾ってきましたよ!

 おじいさんが可愛がっていた “ちゅん” という雀の舌を、おばあさんが、ちょん切ったという大きなハサミが・・・
 長さ30センチ×幅27センチの、それはそれは大きなハサミです。
 あまりに大き過ぎて、おばあさんが持てないんじゃないの? と突っ込みを入れたくなるような立派なハサミです。

 と、思えば、欲張りばあさんが担いできたという、大きな葛籠(つづら) もあります。
 でも、こんなのは、まだまだ序の口なんです!

 あんなモノやこんなモノなど、これでもかっ!というくらい、お伽話発祥の地をアピールしています。

 でも、そこには、“なぜ、ここが 「舌切雀のお宿」 なのか?” という真実までもが隠されていたのです。


 いゃ~、民話って、面白いですねぇ~!
 これだから、民話探訪&検証あそびは、やめられませんって。


 ※『民話と伝説の舞台』 第12話、「舌切雀のハサミ」(仮) は、12月2日発行の「ちいきしんぶん」 にて掲載されます。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:46Comments(2)取材百景

2011年10月20日

霧積温泉 「金湯館」③


 今日は朝から上信越自動車道を飛ばして、霧積温泉まで行ってきました。
 A新聞の担当記者の I さんに、“これぞ秘湯” って温泉を見せてやることになりました。
 ( I さんは、大阪に家族を残しての単身赴任中です)

 今年は7月に、温泉講座で訪れていますから、3ヵ月ぶり2回目の訪問となります。

 取材ということなので、今回も特別、林道のゲートを開けていただき、一気に宿の近くまで車で行ってしまいました。
 一般車両は、通行止めです。
 1キロ下の 「きりづみ館」 の駐車場に車を置いて、通称 “ホイホイ坂” と呼ばれる山道を約30分歩いて登ることになります。  (※宿泊客は送迎あり)  

 宿に着くと、3代目主人の佐藤敏行さん、女将のみどりさん、4代目若主人の淳さん、若女将の知美さんが、揃ってお出迎えです。
 「どーも、NHKの講座ではお世話になりました」
 「こちらこそ、いつもありがとうございます」
 なーんて、あいさつを交わすと、お茶とまんじゅうが出てきて、世間話となりました。

 フロントのカウンターには、何種類かの本が販売されています。

 小森威典・著 『正真正銘 五ツ星源泉宿 66 』(祥伝社新書) が、うず高く積まれています。
 最近、出版された本で、僕もさっそく買って持っています。
 確か、金湯館も載っていましたよね。

 その他、群馬では……
 下仁田温泉「清流荘」、川中温泉「かど半旅館」、谷川温泉「水上山荘」と「金盛館せせらぎ」、川古温泉「浜屋旅館」 が選ばれています。

 で、隣には、拙著 『群馬の小さな温泉』 が置かれていますが、もう残りわずか4冊です。
 7月に来たときに注文を受けて、出版元より30冊が送り込まれているはずです。

 「あれ? もう、こんなにも売れちゃったんですか?」 と僕。
 「そーなのよ。小暮さんの本は、年配の女性が良く買っていくのよね」 と女将さん。

 年配の方……?

 「もしかして、僕の講座の生徒さんくらいの女性ですか?」
 「そう、そう」

 そうそうって、65歳以上の熟女(?) ということですかね。
 いずれにしても、嬉しいじゃないですか!
 と、いうことで、またもや30冊もご注文をいただいてしまいました。

 ありがとうございます。
 さぞや、出版元も喜ぶことでしょう。


 取材は話を聞くだけではなく、当~然、お湯もしっかりいただいて、お約束の入浴シーンの撮影も行いました。

 浴室の扉を開けると、プ~~~ンと漂う硫黄臭!
 ああ、僕の大好きな香りです。
 もう、これだけで、テンションは上がってしまいます。

 湯の温度は、相変わらずぬるめの約39度。
 冷えた体には、スーッと染み込んでくる適温です。
 (僕は、ぬる湯派なもので)

 今日も今日とて、泡の付き具合が最強に、よろしい。
 あっという間に、全身泡だらけの真っ白け~!であります。

 「うわぁ~、凄いですねぇー! 泡だらけだぁ~」 と I さん。
 「(ニヤッ)」 とだけ、僕。

 どや顔ですよ、どや顔!

 「どーうだい、群馬には、いい温泉が、いっぱいあるだろう!」
 「本当ですね」
 「このまま僕と温泉めぐりをしていれば、I さんも数年後には温泉ライターになっちゃいますよ」
 「いやぁ~、なれますかねぇ・・・へへっ」
 (おいおい、そう簡単になられてたまるかい! こっちの仕事がなくなっちまうじゃねーかよ)


 と、いうことで、今回も楽しい温泉取材の1日でした。

 女将さ~ん、美味しいお昼ご飯、ごちそう様でした。
 また、寄らせていただきますね。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:34Comments(2)温泉地・旅館

2011年10月19日

心の湯治に出かけよう!


 昨日は、月に1回のNHK-FMラジオ 「群馬は温泉パラダイス」 の生放送日でした。
 早いもので、もう7回目の放送になります。

 7回目ともなると、僕も一世ちゃん(キャスターの金井一世さん) も息が合って、番組の進行も慣れてきます。
 いつもは、放送前の打ち合わせを2階ロビーの応接間でやっていたのですが、昨日はそのままスタジオで行いました。

 ミキサーさんの背中にあるテーブルで、お茶とお菓子でミーディングです。

 事前に僕が送っておいたレジュメ(内容の概略) を基に、簡単な話の流れを打ち合わせします。
 「ここまで、いいですかね?」
 「はい、一夜湯治事件って、面白いですね」
 「じゃあ、この辺を膨らましましょうか。適当に、ここで突っ込んでください」

 なーんて具合に、話し合います。

 18:00
 一世ちゃんが、ガラスの向こうのスタジオへ、ひと足先に入ります。

 オープニング曲が流れ、キャスターのあいさつの後、最初のリクエスト曲が流れると、僕の出番です。
 分厚いドアを開けて、スタジオの中へ。

 「よろしくお願いします」
 「よろしくお願いします」
 と声を掛け合うと、一世ちゃんは、いつものように僕の目の前の時計に、ペタンと付箋紙を貼ります。

 “18:30”
 と書かれています。
 話のまとめに入る時刻です。

 リクエスト曲が流れている間は、たわいのない雑談をしています。
 「アナウンサーのHさんて、俳優の黒田アーサーに似ているよね」 と僕。
 「えっ、それ誰ですか?」 と一世ちゃん。

 そんな話から、一世ちゃんは誰に似てるかっていう話になって、
 僕が 「AKB系だよね」 って言ったとたん!

 「って、ブログに書いてありましたよね~」
 だって!

 あ~ら、見てたのねーーー!
 やっぱ、読んでました!?
 こりぁ~、お恥ずかしい~~!
 いきなり、赤面してしまいましたよ。

 と、いうことで、年甲斐もなく、あわてふためいたまま、オンエア開始!


 今回のテーマは、「湯治場と観光温泉」 です。

 湯治とは、読んで字のごとく、“お湯で治す” ことです。
 その昔、現代のように医学が発達していなかった頃の民間治療の1つだったわけです。
 江戸時代は、人口の9割が農漁村部に暮らしていましたから、農閑期や漁と漁の合間に、長期の湯治に行けたわけです。

 でも今は、その逆で9割近くがサラリーマン家庭ですから、長期の湯治は不可能になってしまいました。
 ま、現代ではすでに “湯治” という言葉自体が死語になりつつありますが……。

 で、僕は、番組の中で 「心の湯治」 を提唱しました。

 体の病気は、医学の進歩により、病院へ行く人が多くなりましたが、心の病気は増える一方です。
 自殺者が、年間3万人を突破している国って、異常だと思いませんか?

 その昔、昭和の高度成長期に “交通戦争” という言葉が、ニュースで飛び交ったことがありました。
 交通事故の死者が、年間1万人を超えたからです。
 これはもう、“戦争” だったのですよ。

 その後、道路の整備と自動車の性能アップ、交通マナーとルールの徹底により、現代では年間の死者は1万人以下へと減少しています。


 どうして、自殺者が3万人を超えているのに、世の中は騒がないのでしょうかね?

 僕は、現代病である「うつ病」などの心の病の治療に、温泉が適しているのではないかと、考えています。

 現代人こそ、心の湯治へ出かけてほしいものです。


 ※次回の 「群馬は温泉パラダイス」 は、11月15日(火) です。
   「温泉の入浴マナー」 をテーマにお話します。
   


Posted by 小暮 淳 at 19:02Comments(6)温泉雑話

2011年10月18日

おめでとう! 広告特別賞


 今年の9月22日に上毛新聞に掲載された、全15段×3ページのフルカラー広告 「あなたにも教えたい 四万温泉」 は、まだ、みなさんの記憶にも新しいですよね。

 “圧巻だ!” “度肝を抜かれた!” “前代未聞だ!” などなど、一大センセーショナルを巻き起こしました。

 その 「あなたにも教えたい 四万温泉」 の広告(企画=四万温泉協会、制作=プロジェクトK) が、このたび、第17回 「上毛新聞ミテル広告賞」 の特別賞を受賞しました。

 関係者のみなさん、おめでとうございます!

 今日の上毛新聞10面~11面見開きにて、各受賞作品が紹介されています。
 特別賞を受賞した四万温泉協会の 「あなたにも教えたい 四万温泉」 には、次のようなコメントが掲載されています。

 <上毛新聞社が出版した同名の書籍とタイアップし、全ページ・フルカラーを3ページ使い、四万温泉37軒の全旅館・ホテルを紹介した。(中略) 1年間の取材期間を費やして撮影した各施設の写真には、それぞれの個性が写し出され、見る人を四万温泉の旅へ誘う。(後略)>


 また、審査委員の津田今日子さん(消費生活専門相談員) は、こう講評しています。

 <特別賞の 「あなたにも教えたい 四万温泉」 は、暗闇の中で光る「河原の湯」が幻想的で、誰もが入口のドアを開けてみたいと思うだろう。次の紙面を開くと四万温泉のすべての旅館・ホテルが紹介され、タイアップの書籍を持って、すぐにも行きたいという気持ちになる>

 いやぁ~、嬉しいですねぇ。
 本の著者としても、取材した温泉地が企画した広告が、このような形で評価されるのは、大変喜ばしいことです。


 来週24日、上毛新聞社・上毛ホールで開かれる表彰式には、四万温泉協会長の柏原益夫さんとプロジェクトK代表の桑原一さんが出席されるとのこと。
 謹んでお祝い申し上げます。

 おめでとうございます!
  


Posted by 小暮 淳 at 14:16Comments(3)著書関連

2011年10月17日

名刺代わり


 『上毛カルテ』(上毛新聞社) は、平成9年(1997) に出版した処女エッセーです。

 あれから14年・・・
 この14年間で、7冊の本を世に出したことになります。

 でも、いつまで経っても初心忘れるべからず。
 処女作への思い入れと意気込み、ライターとしての決断と覚悟。
 すべては、この1冊からスタートした、記念すべき “本” であります。


 僕は、この本を出版した前年に、タウン誌の編集会社を退職しました。
 その年から、一匹狼となり、手探りで仕事を続けてきました。

 夢にまで見た “フリー” の文字。
 最初に作った名刺には、そう書かれていました。

 でも、フリーライターの名刺なんて、誰でも持てるんですよ。
 資格も免許も、要りませんから。
 あなただって、君だって、思い立った日から名刺に刷り込んでしまえば、もう立派な “フリーライター” です。

 問題は、そこからです。
 「名刺ひとつで仕事をする」 と言えば、格好がいいんですが、現実は厳しく、名刺を渡しただけでは、待てど暮らせど、仕事なんて1つも入ってきません。

 そもそも、“フリーライター” という職業が、怪しい! うさん臭い!

 「なんでも書きますから、仕事ください」 と言ったところで、誰も信じてくれないし、文章力のほども分からない。
 来る日も、来る日も、仕事日照りの毎日が続きました。 

 ところが、転機というものは、訪れるものです。
 折りしも、時代はワープロの全盛でした。
 なのに僕ったら、意固地ですから、依然として“原稿用紙” に “手描き” の原稿だったのです。

 ある日、某広告代理店の営業マンから、「小暮さん、原稿用紙じゃ仕事を出せないけど、ワープロでフロッピー渡しなら、ジャンジャン仕事を出しますよ」 とおだてられ、なけなしの金をはたいてワープロを買うことにしました。

 富士通の 「OASYS」 。
 当時の価格で、20万円もしました。
 まぁ、これが唯一、僕の独立事務所開きの設備投資費だったわけです。

 でも、ワープロを買ったのはいいが、すぐに文字を打てるようになるわけではなし、仕事もさっぱり入ってきません。
 「ジャンジャン仕事を出しますよ」 なんて言った営業マンも、知らん顔です。

 そこで僕は考えました。
 どーせ仕事もないし、毎日家でプラプラしているのなら、ワープロの練習を兼ねて、本を1冊書いてみよう!
 と……、ね。

 で、僕が以前勤めていたタウン誌で連載していたエッセー(当時は「ドキュメントエッセイ」というシリーズだった) を2ヵ月間かけて、すべてワープロで打ち直したわけです。

 1988年~1995年の7年間に連載したエッセーは、原稿用紙にして優に500枚以上ありました。
 これを上毛新聞社へ持ち込んだわけです。

 当然、無名のライターの本を出版してくれるはずがありません。
 でも、僕には、どうしても “名刺代わり” になる本が必要だったのです。
 借金してでも、作らなければならなかった!

 当時のお金で100万円近くしたと、記憶しています。
 発行部数は、今考えると、とっても少ない2,000部でした。
 でも、売れませんでした。
 無名のライターなのですから、当然です。

 それでも、発売当初は鳴り物入りで、大きな書店は平積みで販売してくれたんですよ。
 文○堂書店なんかは、4面~5面とスペースを取って大々的に陳列してくれたものです。

 でも、半年後・・・
 どっさりと、返品されて著者の元へ返ってきてしまいました。


 今でも、物置と化した我が家の一室に、段ボール箱が積まれています。
 いったい、何冊あるのでしょうか?
 いや、何百冊とあるはずです。

 僕の名刺が。


 でも、おかげさまで最近は、講演会やセミナーなどで、僕の過去本として少しずつですが、また売れています。
 腐るものじゃないし、賞味期限もないし、本は出版から何年経っていても、初めて読む人にとっては新鮮なんですよね。

 とっくに絶版していると思っていたら、ネット上では検索すると、今でも取り扱いサイトがいっぱい出てきます。
 ビックリしました。

 もし、僕の “名刺本” に興味のある方がいたら、取り寄せてみてくださいな。
    


Posted by 小暮 淳 at 19:09Comments(4)著書関連

2011年10月16日

「群馬は温泉パラダイス」 あさって放送!


 今年の4月から毎月、NHK-FMにて放送しているラジオ番組 「群馬は温泉パラダイス」 の次回放送日が近づいてきましたので、ご連絡いたします。

 このブログでオンエア後に紹介すると、「あっ、聴くの忘れた!」 という声が多く寄せられるため、今回からは放送日前に再度告知することにしました。

 あさって、10月18日(火) の午後6時~ですよ!

 これでも聴き逃したら、もう僕のせいではありませんからね。
 しっかり手帳にチェックしておいてくださいな。

 で、早いもので、第7回の放送を迎えます。
 今回のテーマは、「湯治場と観光温泉」 です。

 だんだんと、上級者編に入っていきますよ。
 一世ちゃん(キャスターの金井さん)は、しっかりと付いて来てくれるでしょうか?
 できるだけ分かりやすく、楽しく話しますね。

 いよいよ、温泉地の核心の部分に触れます。

 温泉地が、どのように形成され、発展して、現代のような観光温泉になったのか?
 また、いつから湯治宿は、観光客を泊めるようになってしまったのか?
 これから温泉地は、どのように変わっていくのか?
 では、現代の湯治場とは?

 などなど、シリーズも7回目になると、話の内容もレベルアップするわけです。
 興味のある方は、ぜひ、ラジオの周波数をあわせてください。



     第7回 「湯治場と観光温泉」

 ●放送局   NHK-FM前橋 81.6MHz
          (※他のエリアでは周波数が異なります)
 ●番組名   トワイライト群馬 「群馬は温泉パラダイス」
 ●日  時   10月18日(火) 午後6時~6時30分
 ●出  演   金井一世 (キャスター)
          小暮 淳 (フリーライター)
   


Posted by 小暮 淳 at 20:37Comments(4)温泉雑話

2011年10月15日

温泉シリーズ第4弾、出版決定!


 なんだか先月出版した拙著 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の売れ行きが好調のようです。
 で、「ぜひ次は、うちの温泉地を」 という引き合いもあり、出版部長さんは大層ごきげんの様子。

 そんなオファーを受けて、昨日は県内某町の観光協会を訪ねて来ました。

 会議が始まるのは、午後3時。
 FM群馬の 「スパングル」 のオンエアが2時過ぎですから、ちょうど移動中の車の中で、自分の出演番組を聴くことができました。

 放送中から、僕のケータイには、メールが次々と入ってきました。
 「今、聴いてま~す」 「ラジオ聴かせていただきました」「いつもより、小暮さんの声が高い!」 など、友人・知人からのものです。

 四万温泉へもラジオ出演の知らせが届いたらしく、「エフエム群馬であなたにも教えたい四万温泉の本について、なう」 みたいなツイッターが飛び交っていたようです。

 いずれにしても、みなさんの関心度が高いのには驚かさられます。
 ありがたいですね。
 いい、宣伝になりました。
 たぶん、昨日は放送後に、書店へ走ったリスナーが何人かは、いたことでしょうね。


 午後3時、ジャスト!
 某町観光協会の会議室に、10名の人間が密談に集まりました。

 出版側からは、T出版部長とKディレクターと僕。
 某町側からは、観光協会長をはじめ事務局長、理事の方々と職員です。

 これから、ここで何が始まるのかというと、早い話が “お見合い” です。
 双方が気に入れば、出版へ向けての詳しい話し合いとなります。

 緊張した空気が、漂います。
 まずは出版部長が、これまでの温泉シリーズ本の経緯と現状を説明しました。
 次に、ディレクターより、取材方法や出版後の営業戦略等の説明がありました。
 最後は、著者より僕があいさつしました。

 質疑応答に入り、最初はスムーズに進行したと思った会議が、突然、暗礁に乗り上げてしまいました。
 物理的な問題が、生じたのです。
 それは、某町が抱える温泉宿の数です。

 その数、87軒(協会加盟宿)。

 すべてを網羅した本を作ろうとすれば、到底、1冊では収まりません。
 『あなたにも教えたい 四万温泉』 が全37軒ですから、倍以上の宿を取材して回ることになります。

 “著者がセレクトする” という案もありますが、できるものなら網羅してこそ、本の価値があるというもの。
 某町側も、「できれば全宿掲載を・・・」 という意向です。

 「分厚い本にして、2,000円で売りますか?」
 「いやぁ、それじゃ、買わないでしょう」
 「まさか、上・下巻にして出すわけにもいかないですし」

 えっ、なに?
 今、なんと、おっしゃいました?
 上・下2巻だぁ~~ッ!

 マジっすか!?

 あれよあれよのうちに、話が進んでいきます。

 おいおい、そりぁ~、かまわないけどさ、決まったとなればやりますけどね。
 でも、『群馬の小さな温泉』 が、36軒。
 『ぐんまの源泉一軒宿』 が、50軒ですよ。
 で、次回が87軒だぁ~!?

 “湯あたり御免” の超ハードな温泉行脚となりそうですぞ。
 これぞ、温泉ライターの真骨頂ってか!
 温泉に、浸かって砕けろ!


 気が付いたら、すっかり話がまとまっていて、あちらこちらで 「よろしくお願いいたします」 の声が飛び交っていました。


 そのまま一行は、K温泉T館へ場所を移し、早くも“お見合い”成立の祝杯を上げることになりました。

 「カンパーイ!」
 「おめでとうございます」

 とにかく、昨晩は美酒に酔いしれました。
 でも、早くも来月から、気が遠くなるような長い長い取材旅行が始まります。

 ああ、いつかゆっくりと、プライベートで温泉に入りたーーいっ ! ! !
  


Posted by 小暮 淳 at 21:47Comments(6)著書関連

2011年10月13日

雪のつくりびと


 今日は珍しく、早起きをして(と、いっても6時ですが)、旧六合村(中之条町)の入山地区まで、ひとっ走りしてきました。

 でも、走ったのは僕でも、僕の車でもなく、F君の車です。
 F君は、6年前まで僕が編集人をやっていたタウン情報誌の編集で、お世話になっていたカメラマンです。
 先月、再会をし、今回、久しぶりにコンビを組んで、取材に出かけました。

 僕が昨年の春からタッチしている県の情報誌の中の 「つくりびと」 シリーズの第5話であります。
 「山のつくりびと」「里のつくりびと」「川のつくりびと」「空のつくりびと」 に続く次回冬号のテーマは、「雪のつくりびと」 です。

 みなさんは、「雪のつくりびと」 と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?

 雪の彫刻家?
 スキー場で人工雪を降らしている人?
 でも、これでは、あまりにもストレート過ぎますよね。

 ちなみに過去の 「つくりびと」 シリーズは……
 「山」 は、幻のきのこ “黒まいたけ” の栽培人。
 「里」 は、ブランド米 “雪ほたか” の生産農家。
 「川」 は、ブランド鱒 “ギンヒカリ” の養殖人。
 「空」 は、巨大凧の製作者。
 でした。

 さてさて、今回は?

 はい、雪国の冬の風物詩 “凍(し)み豆腐” であります。

 いゃ~、この凍み豆腐の「つくりびと」っていうのが、群馬県内にいそうでいないんですよ。
 「以前は作っていた」 という人はいるんですが、現在現役で、しかも、すべて昔ながらの手作りで、販売までしている豆腐屋さんというと、たぶん、この人だけではないでしょうかね。

 僕が長年通っている旧六合村の 「喜久豆腐店」 の山本ゆき子さんです。
 偶然にも、「雪のつくりびと」 が “ゆき子” さんだなんて、ちょっと出来過ぎですけどね。

 凍み豆腐の手作りだなんて言うと、高齢の腰の曲がったおばあちゃんをイメージしていませんか?
 それが、ゆき子さんは、まだ若くておキレイな奥様なんですよ。
 なのに、たった一人で山奥で、豆腐店を営んでいるんです。

 ただ、それだけで感動してしまいます。

 群馬県産の大豆を使い、六合の天然水に浸けて、大正時代からの石臼で挽いて、豆腐を作ります。
 この豆腐を1㎝厚に切り、板の上に並べて、屋外で一晩凍らせます。
 入山地区の冬は、マイナス15℃になります。
 これをスゲで1つ1つ編んで、軒下にすだれのように吊るして、約2週間干します。

 寒ければ寒いほど、冷え込めば冷え込むほど、キメの細かい美味しい凍み豆腐になると言います。

 なんとも、気の遠くなるほどの手間とヒマをかけた、伝統食であります。

 いゃ~、日本人って素晴らしいですね~!


 久々のF君とのコンビで、いい仕事をしてきました。
 それだけで、今日は朝から気分がいいのです。

 F君、今日は大変お疲れさまでした。
 また、次回もよろしくお願いしますね。
 楽しい仕事をしましょう!
   


Posted by 小暮 淳 at 22:11Comments(6)取材百景

2011年10月12日

本日収録、14日オンエア!


 先週、「FMぐんま」 のプロデューサーOさんから、出演依頼の電話をいただきました。

 毎週金曜日の11:30~14:55 にオンエアされている 「SPANGLE!!!」 という番組です。
 パーソナリティは、リンダ様こと、櫻井三千代さん。
 2年前にも 『ぐんまの源泉一軒宿』 を出版したときに、番組に呼んでいただきました。

 また、あこがれのリンダ様に会える~!
 また、あの愛くるしいお声とお顔に会えるのだぁーーー!

 と、電話をいただいて、有頂天になっていると、
 「で、ご都合はいかがですか?」
 とOさん。

 えー、えー、フリーのライターなんて、手帳を見るまでもなく、いつだってヒマなんですから。
 オンエアの2時間前くらいに、スタジオへ行っちゃいますよ~!
 なーんて思ったのですが、そこは売れっ子作家を気取って、忙しぶりながら、
 「ちょっと待ってくださいね。いまスケジュールを確認しますから……」
 と手帳を見ると・・・?

 あれれーっ?
 白紙のはずの僕の手帳に、オンエアのその日に限って、宿泊出張が入っているではありませんか!

 どーしよう、出張を断るか?
 いやいや、これは来年の出版を左右する大事な会議でもあるんだ。
 でも、リンダ様に会いたいし、どっちを優先にしたらいいのだろう……

 恐る恐る、その日は都合が悪いことを告げると、
 「では、その前に収録しましょう」
 と、いとも簡単に、解決してしまったのであります。

 わーい!
 出張も行けるし、リンダ様にも会える!
 一石二鳥、二足のわらじ、一挙両得、二兎を追う者は二兎とも得る・・・のだ!

 と、いうことで今日、特別に前倒しで収録してきました。

 リンダ様は、相変わらずチャーミングで、おキレイでしたよ。
 いえ、2年前より肌のツヤもハリもテカテカだし、なんだか若くなったようにも感じました。

 会わなかったこの2年間に、3冊の本を出版したこと。
 今回、なぜ四万温泉の本を書いたか。
 四万温泉の魅力について、などなど、30分間にわたり話してきました。

 収録後、
 「お疲れさまでした。話し足りなかったことはありませんか?」
 と、やさしいリンダ様。

 そりぁ~、もう、話し足りないことだらけですよ。
 30分間なんて、短過ぎます。
 もっともっと、こうやって2人で見つめ合いながら、いつまでも時が経つのを忘れて話し続けていたいんです。 

 楽しい時間は、時が過ぎるのが速いんですね。
 ぜひ、来年も呼んでくださいよ。
 呼んでもらえるように、僕も頑張って、本を書きますから!

 リンダ様、その日まで、お元気で~~!


 ●放送局   FMぐんま 86.3MHz 
 ●放送日   2011年10月14日(金) 
 ●番組名   「SPANGLE!!!」
          パーソナリティ : 櫻井三千代さん
 ●出演時間  「人間力向上委員会」 のコーナー
          14:07頃~30分間
 ●ゲ ス ト   小暮 淳 (フリーライター)
  


Posted by 小暮 淳 at 20:52Comments(5)著書関連

2011年10月11日

TAKATAI ランキング3位!


 上毛新聞社が発行している生活情報誌 「TAKATAI (タカタイ)」って、ご存知ですか?

 毎週金曜日に62,100部発行されている高崎の生活情報誌です。
 「タカタイ」 とは、“高崎タイムス” の略のようです。
 高崎市在住で、上毛新聞を購読している方は、ご存知かと思います。

 タブロイド判、全12ページ、オールカラーのフリーペーパーです。


 僕とタカタイの付き合いは 、とっても古いんです。
 実は、2000年の2月から同紙に 「熟語パズル」 を連載しています。

 そう言うと、「えっ、あれ、小暮さんだったの!」 と驚かれる人が多いんですよね。
 今も、このブログを呼んで驚いた人が、いるんじゃないですか?
 はい、本名で書いていませんからね。屋号です。

 (出題・スタジオJ)
 と記載されています。

 で、その連載も、今年で12年目になりました。

 二字熟語パズルと四字熟語パズルを隔週で交互に連載しているのですが、現在までに掲載されたパズルの数は……
 なななんと!
 すでに、600題を超えています。

 一時、まとめて出版する話もあったのですが、あまりにも膨大な数のパズルの量なので、話はいつしか頓挫してしまいました。


 で、今日、出題者のもとへ、先週発行(10月7日号) のタカタイが郵便で届きました。

 毎回、僕は掲載されたパズルを切り抜いて、ファイルしているので、どれどれ、と、ページをめくって探していました。
 すると!
 パズルの隣ページにも、自分の名前を発見!

 本の売り上げランキングを発表する 「BOOK」 のコーナーです。
 煥乎堂群馬町店(9月19日~25日調べ) の 「一般書籍TOP5」 の第3位に、拙著 『あなたにも教えたい 四万温泉』 が、早くもランクインされているじゃ、あ~りませんか!

 「おおぉーっ」 と一人で、ほくそ笑んでしまいましたよ。

 と、言うのも、今回は前著2冊と異なり、特定の温泉地のみを書いた本ですから、一般読者からの支持は受けないだろうと、勝手に判断していたものですから。
 うれしい誤算です。

 吉報は、分かち合うもの。
 さっそく、ディレクターと出版元へ連絡をいれましたよ。

 すぐにメールの返信がありました。
 「出版部長も喜んでいます」
 とのこと。

 次は、目指せ!本店ランキング入り!

 (欲とは恐ろしいものです。最初は期待していなかったのにね)
   


Posted by 小暮 淳 at 18:40Comments(9)著書関連

2011年10月10日

湯けむりツアー&積善館ライブ


 以前にもブログで紹介しましたが、日にちがせまってきましたので、もう一度ご紹介します。

 来たる10月22日(土) に、群馬県中之条町にて、2つのイベントが開催されます。
 どちらも僕が添乗および出演しますので、お時間と小金がある方は、ぜひ、ご参加ください。


 ① なかんじょ 湯けむりツアー
   ~温泉ライター 小暮淳と
      湯の町なかんじょをめぐる~

 僕がバスに同乗して、参加者と一緒に中之条町内の3つの温泉地をめぐります。

 ●開催日   10月22日(土)
 ●参加費   6,300円
 ●定  員   22名
 ●集  合   JR中之条駅 午前9時30分
 ●特  典   ☆全行程スペシャルガイド付き(僕です)
           ☆温泉入浴(大塚温泉・四万温泉・尻焼温泉)
 ●問合・申込 (財)群馬県観光国際協会
          TEL.027-243-7274


 ②第3回 積善館ライブ
   ~みんなで歌おう! 懐かしのフォーク&GSサウンド~

 7月に四万温泉の老舗旅館「積善館」で開催したライブが好評につき、追加公演を行います。

 ●出 演   KUWAバン
          vo g 桑原一(アートディレクター)
          vo g 小暮淳(フリーライター)
           g 木村正明(デザイナー)
           ba 酒井寛(ドッグアーティスト)
 ●会 場   四万温泉 積善館佳松亭 ロビー
 ●日 時   2011年10月22日(土) 午後8時30分~
 ●料 金   無料
 ●問 合   積善館 TEL.0279-64-2101
 ※ライブ終了後、著書 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の販売&サイン会を行います。
            


Posted by 小暮 淳 at 21:24Comments(6)講演・セミナー

2011年10月09日

賞味期限のない “みやげ”


 一般書店では、「在庫がない」「買えない」 と騒がれている中、四万温泉では、どこへ行っても 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の文字が躍っています。
 なんだか、お祭りのような賑わいです。

 まず、本を売っている店には、本の表紙と同じ写真のポスターが貼ってあります。

 たとえば、山口地区にある 「わしの屋酒店」さんは、圧巻です!
 店に入ると、正面のワゴンにドーンと本が積まれています。
 そして、振り返れば、後ろの棚にも本、本、本、本……と驚異の横一列ディスプレーが!
 さらに天井からは、ポスターが吊り下げられ、立体的にピーアールしています。

 もちろん町営の入浴施設、「清流の湯」 や 「こしきの湯」 でも、しっかり売られていましたよ。

 奥四万湖畔の 「こしきの湯」 などは、下駄箱で靴を脱いで入ると、入口の壁にドーンと上毛新聞の1面広告が貼られていました。
 また、正面の壁には、全37軒の宿を紹介した2面広告が、見開きでドッドーンと掲示!
 その下に、見本書が展示されています。

 うれしいような、恥ずかしいような。

 でも、それだけ、四万温泉の人たちの熱い意気込みと本気とヤル気が伝わってきます。

 もちろん、四万温泉の全旅館・ホテル・民宿で、このような販売展開が行われているわけです。
 著者として、これ以上の喜びはありませんね。

 そして、陳列された本の隣や後ろには、必ずチラシが貼られています。
 “初めて四万温泉すべての旅館を載せた本が出版されました”
 という見出しとともに、こんな文面が書かれています。

 <この本は、『賞味期限のない“四万みやげ”』 です。>

 と。

 なかなか、にくいコピーではありませんか。
 さらに、

 <ぜひ一冊、連れて帰って、四万の思い出とともに語り合っていただけませんか。
   また、四万を訪れる日まで…>

 と書かれています。
 くぅーーっ、泣かせるじゃありませんか!

 ふつう、みやげって、他人に買って帰りますよね。
 でも、これは、訪れた人が自分のために、次ふたたび四万を訪れる時のために買って帰る “みやげ” なんですね。
 今まで、ありそうでなかった、新しい “みやげ” かもしれません。


 ※賞味期限はありませんが、防腐剤等の添加物は入って一切入っておりません。
   気が向いたときに、開いてご覧ください。
   等身大の四万温泉に、いつでも出合うことができますよ。
   


Posted by 小暮 淳 at 15:57Comments(4)著書関連

2011年10月08日

プロK総会 in 四万温泉


 四万温泉との付き合いは、長い。
 もう、20数年になる。

 特にこの1年間は、本の出版という仕事もからんだため、さらに濃~い付き合いとなりました。
 今年になって、いったい何回、四万温泉へ行ったのでしょうか?
 優に20回は下らないはずです。

 で、今回、久々に仕事以外の用事で四万温泉に行ってきました。
 あれ?
 総会だから、やっぱり仕事でしたね。
 でも、仕事は1時間だけで、あとは温泉入って、酒飲んで、気の置けないゆかいな仲間たちと語り明かしてきました。


 第6回 プロジェクトK総会。
 プロジェクトKとは、僕が所属しているクリエイターたちのネットワーク集団です。
 結成から丸5年が経ち、この秋で6年目を迎えました。

 現在、会員は群馬県内外に19名。
 デザイナー、カメラマン、イラストレーター、ディレクター、コピーライターなどなど、多種多様のフリーランスで仕事をする“変人”たちの集団です。

 で、今回、13名のメンバーが出席し、6回目の総会を無事、四万温泉の 「四萬館」 にて開催することができました。

 午後5時受付。
 なんせ、フリーで働く、ヒマな連中ですから、ギリギリに来る人なんていません。
 みーんな、受付より1時間以上前に現地入り。
 僕なんて、温泉協会事務局へのあいさつも兼ねて、3時間も前に温泉地へ着いていました。

 みんな、ひと風呂浴びて、缶ビールの1本も飲み干して、いざ、会議室へ。

 午後5時半。
 代表のK原氏より開会のあいさつ。
 がっ!
 声が出ない。
 うっ?
 聞こえない。

 カラオケのし過ぎか? 酒焼けか?
 本人いわく、「突然、今朝から声が出なくなった」 とのこと。

 仕方なく、副代表の僕が、司会進行をピンチヒッターで行うことになりました。

 昨年10月から1年間の活動報告と、今後の目標を発表!
 その後、今期から新メンバーになった3名の自己紹介が行われました。

 クリエイティブ営業マンのS園氏。
 プロKでは珍しい、フリーの企画営業マンです。
 明るい性格と、行動力に定評があり、その戦力が期待されます。
 愛称は 「カッちゃん」 です。

 ディレクターでコピーライターのK池氏。
 長野県長野市から駆けつけてくださいました。
 株式会社の社長さんでもあり、長野で “コピーライター” 職分野を開拓したパイオニアでもあります。
 僕とは、現在、情報誌の制作を一緒に行っています。
 頼れる、“兄貴”的存在であります。

 フリーカメラマンのF田氏。
 彼とは、6年ほど前に、某フリーペーパーの仕事でご一緒したことがありました。
 このたび縁があって、再会し、またタッグを組むことになりました。
 早くも来週、撮影取材に同行します。
 よろしく!


 総会が終わるや否や、一同はそのまま会議室から宴会場へ。
 テーブルには、尋常でない瓶ビールと熱燗徳利、冷酒ボトルが並んでいます。

 「カンパ~イ!」
 サインアーティストのH野氏の乾杯の音頭とともに、“無制限飲み放題酔いつぶれバトル” の火蓋が切って落とされました。

 いや~、さすが超ウルトラのん兵衛のK原代表が、選びに選び抜いたツワモノ揃いです。
 恐ろしいスピードで、次から次へと、瓶と徳利がカラになっていきます。

 「ワインないの? ワインちょーだい!」
 絶好調のイラストレーター I 塚女史が、早くもビールを切り上げて、闘志をむき出しにしながらバトルに参戦です。

 おっとーー!!!!
 いきなり一級建築士のY原氏は、冷酒に切り替え、隣近所へ注ぎ回りだしました。
 銘柄は、群馬県内最古の蔵元M酒造の 「O盃」 であります。

 「O盃」 と聞いて、思わず僕も手を伸ばしました。
 大好物であります。

 きーーっ、うまいっすね!
 たまりましぇーーーん!!


 時が経つのは、誠に速いものです。
 気が付けば、全員が2次会場へ移動し、新たに一升瓶と四合瓶とワインボトルが持ち込まれ、総勢13人が酒池肉林の宴を繰り広げておりました。

 「そろそろ寝ない?」
 誰かが、勇気をふるって、声をしぼり出しました。
 「えっ、何時なの?」

 「3時」

 …………
 ・・・・・・・・

 三々五々と全員、各部屋へ散って行きましたとさ。
 めでたし、めでたし!


 ※プロジェクトK入会資格 = 酒が飲めること。そして強いこと。
  の、ようですね。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:50Comments(6)酔眼日記