2013年06月06日
松の湯温泉 「松渓館」②
松の湯温泉(群馬県吾妻郡東吾妻町) の一軒宿、「松渓館」 を訪ねてきました。
ほんと、久しぶりであります。
最後に訪ねたのは、震災前でしたから、かれこれ2年以上もご無沙汰していたことになります。
「松渓館」 といえば、思い出すのが、美人温泉愛好家の山田べにこさんのこと。
昨年、『おとな日和』(パリッシュ出版) という雑誌で、対談をしたのです。
※(対談の様子は、当ブログ2012年1月14日「山田べにこさんと対談」参照)
で、そのとき、「群馬の温泉ベスト1を決めよう!」 という話になり、2人一致で選んだ温泉が、ここ、松の湯温泉 「松渓館」 だったのです。
ま、当然といえば、当然ですけどね。
とにかく、温泉の湯量と鮮度は、県内ピカイチですから!
「なんですってね。お2人が、うちを選んでくださったんですってね。ありがとうございます。小暮さんの熱烈な読者だというお客さんから、対談記事のことは聞きましたよ」
と、4代目女将の小池すみ子さん。
僕が 「松渓館」 を訪ねるのは、これで4回目になります。
過去に、プライベートで1回。取材で2回。
ですから今さら、あらためて見る物も、聞く事もないんですけどね。
だから、女将さんと、お茶を飲みながら世間話でもしようか・・・と、考えていました。
そしたら、女将さんたら、僕が腰を下ろして、茶をすするなり、
「そうそう、こんなモノが出できたのよ! 主人がね、小暮さんが来たら見せろって」
そー言って、手渡されたのは、7枚のコピー紙でした。
なになに……、と、覗き込むと・・・
「うわっ、明治18年って書いてありますよ! ここの創業が明治19年だから、その1年前のものだ! じぁあ、ここに書かれている小池金次郎さんっていうのが、初代の創業者ですね!」
と、僕は大興奮なのであります。
手渡されたのは、『鉱泉営業願』 と 『分析表』 と 『効能書』 です。
明治18年といえば、128年前ですぞ!
「ボロボロだから、捨てちゃおうかと思ったんですが、コピーをとっておきました。何か、お役に立ちますかね」
だなんて、女将さ~ん!
何を言ってるんですか、これは、お宝ですよ、お宝!
当時の分析表って、かなりいい加減で、これが実に面白い。
・硫化水素 少量
・硫化石灰 少量
・硫酸亜酸化鉄 痕跡
なーんていう、アバウトさ。
効能は、「火傷」や「腫物」「創傷」 くらいは読めますが、あとは、漢字が難し過ぎて読めません。
これは、ゆっくり漢和辞典と首っ引きで調べるしかありませんな。
“現場百遍”
これだから、取材は面白いんです!
“取材は、し過ぎることはない”
“10を聞いて、1を書く”
今から原稿を書くのが、とても楽しみです。
ご主人、女将さん、ご協力ありがとうございました。
2013年06月04日
『生きがい塾』 公開講座開催!
前橋市天川地区(文京町、天川原町、天川町) のみなさ~ん!
こ ・ ん ・ に ・ ち ・ は~!
先日、みなさんのお宅に、回覧板が回ったことと思います。
驚かれましたか?
回覧板を開けたら、突然、頭にタオルを巻いた、ビールのロング缶を手にしたオジサンの写真が飛び出してきて!
(そうです。このブログのプロフィール写真がそのまま使用されました)
なんのことかと言えば、今月、群馬県生涯学習センターで開催される公開講座の告知チラシです。
主催、文京地区社会福祉協議会
後援、天川地区 各町自治会
地域の学びの場として実施されている高齢者教室 『生きがい塾』 の講師を、このたび僕が務めることになりました。
ふだんは、会員のみ対象の講座を開講しているらしいのですが、なぜか僕の講座が、地域住民にも一般公開されることになりました。
県内外の企業や団体、自治体に呼ばれてセミナーや講演を行ってきましたが、今までで一番近い場所での開催となります。
我が家から、わずか2キロの距離にある会場です。
しかも、天川地区というのは、僕の暮らすK地区のお隣ですから、知人も大勢住んでいるわけです。
「小暮さん、ビール会社から宣伝料をもらったほうがいいよ」
「えっ、なんのことですか?」
「小暮さんがビールを飲んでいる写真が、回覧板で回ってきたよ」
とは、先日行った飲み屋の主人との会話です。
行きつけの飲み屋も、この地区内にあるんです。
ま、近所だと、なにかと恥ずかしいものですが、日頃、お世話になっている地元のみなさんに、僕がどんな仕事をしているのか? また、群馬にはどんな温泉があるのか? その魅力を知っていただく良い機会だと思い、講師を引き受けました。
天川地区のみなさ~ん!
当日、おヒマでしたら、ぜひ、会場に足を運んでくださいね。
たっぷり2時間、温泉のお話をいたしますよ。
この講座を受ければ、あなたも温泉通になること、間違いなし!
『生きがい塾』 公開講座
<群馬は温泉パラダイス>
■講 師 小暮 淳 (温泉ライター)
■日 時 2013年6月15日(土)
午前9時 開場 9時30分 開演
■会 場 群馬県生涯学習センター 多目的ホール
TEL.027-224-5700
■参加費 無料
■対 象 天川地区在住の方
■申 込 当日、直接会場へお越しください。
■問 合 TEL.090-1777-8169 (田子)
※当日、会場での著書販売はありません。
2013年06月03日
本日、試写会。いよいよDVD発売!
以前、このブログでも制作中であることを報告しましたが、拙著の絵本 『誕生日の夜』 の朗読DVDが完成し、本日、前橋市内の某スタジオにて、試写会が行われました。
※(制作のいきさつについては、当ブログ2013年2月20日「『誕生日の夜』朗読DVD」を参照)
はい、それはそれは、素晴らしい仕上がりでありました。
自分の原作でありながら、感情のこもった朗読に、今回も、目頭がジーンと熱くなってしまいましたよ。
※(『誕生日の夜』の原作は、当ブログのカテゴリーより、全文がお読みいただけます)
朗読をしてくださったのは、絵本の挿画を描いてくださった画家の須賀りすさんです。
須賀さんは、画家でもありますが、最近は、絵本の朗読家としても活躍中で、ラジオ番組も担当しています。
須賀りすさん出演の朗読ラジオ番組
●放送局 エフエム群馬 (86.3MHz)
●番組名 『しょーとしょーと』
●放送日 毎週火曜日 午後3時45分~55分
※須賀りすさんの担当は偶数月です。
と、いうことで、いよいよ今月末よりDVDが発売されま~す!
定価は、1,000円(税込)。
朗読DVDに、原作ミニ絵本が付いています。
ただし販売は、須賀りすさんの個展および朗読会場のみの限定となります。
その、記念すべき作品展が、下記のとおり開催されます。
須賀さんの作品に興味のある方、またDVDをお求めになりたい方は、ご来場ください。
会場では、アクリル画のほか、ポストカードや手拭い、のれん、風呂敷などのグッズも多数販売されます。
須賀りす 作品展
■会 期 2013年6月27日(木)~7月2日(火)
午前10時~午後5時
(最終日は午後3時まで)
■会 場 蕎麦・カフェ&ギャラリー 「柚子の木」
群馬県前橋市敷島町257-24
(敷島公園ばら園 西隣)
TEL.027-212-5321
2013年06月02日
榛名湖温泉 「ゆうすげ元湯」「レークサイドゆうすげ」③
昨日、榛名湖温泉へ行ってきました。
でも、取材ではありません。
以前、「レークサイドゆうすげ」 には泊まったことがありましたが、今回は、「ゆうすげ元湯」 です。
でも、本館ではありません。
しかも、総勢15人での宿泊でした!
いったい、その団体は、なんなんだって?
以前にも、このブログでたびたび紹介している 「プロジェクトK」 というネットワークです。
簡単に説明すれば、群馬県内外で活動するフリーランスのクリエイターたちの集団。
僕みたいなライターやカメラマン、イラストレーター、デザイナーら約20人が所属しています。
で、いつもは温泉旅館でやっている懇親会を、「たまには趣向を凝らして、バーベキューなんかしながら、ワイワイやろうじゃないの!」 ということになり、「でも、やっぱり温泉は、はずせないよね」 という要望も加味したところ、結果、榛名湖温泉 「ゆうすげ元湯」 のコテージを2棟貸し切って、パーッとやっちゃうことになったのであります。
今回は、メンバーの他にも、日頃お世話になっている新聞社や雑誌社の担当編集者たちにも声をかけて、集まっていただきました。
午後2時。
主要メンバーが、集合。
コテージ前の広場で、バーベキュー会場作りが始まりました。
午後3時。
メンバーが、続々と集まってきました。
みなさん、荷物を置くなり、タオルを手に、温泉へと出かけて行きます。
なんと!
コテージの宿泊客は、コテージ内の風呂(温泉) のほか、「ゆうすげ元湯」 の内風呂&露天風呂と 「レークサイドゆうすげ」 の内風呂が無料で利用できるのです。
しかも、コテージ1棟の1泊料金は、平日22,050円(定員8名) とお得!
まさに、これからの季節は、ファミリーやグループでのレジャーに持って来いの施設であります。
何より、温泉に2日間入り放題というのがうれしいですね。
僕もさっそく、榛名湖に臨む 「レークサイドゆうすげ」 のかけ流し風呂へ。
でも、あれれ?
今日の湯は、かなり、にごっていますぞ!
そもそも、ここの湯は、黄褐色のにごり湯だったのですが、震災以降、無色透明になってしまったんです。
今年の初めに、取材で訪れた時は、まだ透明でした。
※(その時の様子は、当ブログの2013年1月31日「榛名湖温泉 ゆうすげ元湯 レークサイドゆうすげ②」参照)
また、元の湯にもどったんですね。
これだから、温泉って、不思議で面白いんですよ。
ま、温泉は何回も入れるので、とりあえずサクサクッと浴びて、まずはキーンと冷えたビールで乾杯です。
コテージの冷蔵庫内にも、クーラーボックスにも、缶ビールや缶チュウハイがギュウギュウに詰め込まれているのですから、相当な呑兵衛集団であります。
さらに、ワインや日本酒が待機しています。
バーベキューコンロは、3台。
肉、野菜、肉の配分で、各担当者が焼き上げていきます。
「小暮さん、連載は好調のようですね」
と声をかけてきたのは、この3月まで僕の担当だったA新聞社の I 記者です。
わざわざ神奈川県からバイクを飛ばして、やって来てくれました。
「いゃ~、小暮さん、久しぶりです。今日は、一緒に飲めるのを楽しみにやって来ました。ところで 『里山てくてく』 が、また売れているんですって?」
というのは、某フリーペーパーを発行しているY社長。
何を隠そう、このお方は、僕の著書 『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』(上毛新聞社) の仕掛け人なのであります。
連載当時の担当者であり、自らが僕の登山に同行して、写真を撮ってくれました。
『里山てくてく』 は、彼なくしては成し得なかった著書なのであります。
参加者の平均年齢は、約50歳。
でも、みんな、若者たちのように大はしゃぎであります。
バーベキューの炭火が消えるまで、飲んで、語り、笑い声が湖畔に響き渡っていました。
もちろん、これだけでは、終わりません!
もう一度、温泉に入ってから、会場をコテージ内に移して、2次会の始まりです。
仕事を通して出会った仲間ですが、今では仕事を超えて何でも話し合える友人たちなのであります。
みんな、楽しい夜を、ありがとう!
この調子で、これからも、いい仕事をジャンジャンやりましょうね!