温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2014年10月31日

ボビーは死んでいた


 前橋市内の某ホテルにて、某新聞社主催による祝賀会があり、出席してきました。
 パーティーが終わったのは、午後6時半。
 このまま帰るには、あまりにも早過ぎます。
 正直に言えば、まだ飲み足りません。

 と、いうことで、北風吹きすさぶ中、テクテクと夜の街を歩き出しました。
 目指すは、我らのたまり場、酒処 『H』 。
 かれこれ、半年近く行ってませんでした。
 そろそろ顔を出さないと、ママも常連客も、僕のことを忘れてしまう恐れがあります。


 「あーーーーっら!」
 店のドアを開けると、驚きの声を上げるママ。
 「ご無沙汰しています。(1人だけど) いい?」
 ニコッと笑って、コックリとうなづくママ。
 そして、すでに4人いる客の、真ん中の席を指差しました。

 「本当に、やせたわね。テレビで見て、ビックリしたのよ」
 「ええ、7キロやせました」
 といっても病気をしたわけでも、ダイエットしたわけでもありませんよ。
 ※(なぜ、やせたかについては、当ブログの2014年9月12日 「逆鱗の功名」 を参照)


 やっぱり、いつ来ても、ここの空間は落ち着くのであります。
 ママの人柄と料理の味が一番の魅力ですが、二番目は常連客の質の良さでしょうかね。
 この日も、画廊経営のBさんや、ママから僕が来ているというメールを受け、すっ飛んできた後輩のS君と、気の置けない話と酒に酔いしれたのであります。

 しばらくすると、カウンターの隅に、見かけない顔をありました。
 僕だけが知らないのかと思ったら、S君も知らないようです。
 聞けば、以前、常連に連れられて一度来たことがあり、今回、「勇気を出して、1人で寄ってみた」 のだと言います。
 確かに 『H』 は、一見はもちろん、1人ではなかなか入りづらい店かもしれませんね。

 でも2度目なら、彼も今日からは常連の仲間入りです。
 「カンパーイ!」 と早くも、お近づきが始まりました。

 話してみたら、彼は僕と同い年、同じ学年でした。
 しかも、前橋市内の出身。
 「オレは一中だけど、どこ?」
 と僕が問えば、
 「○中です」

 「○中か…、○中には、ボビーっていうヤツがいたよな…」
 と、ボソリとつぶやいた時です。
 「えーーーーっ、ボビーを知っているんですか!」
 と大袈裟に驚く彼。

 「彼とは小学校から一緒で、中学に行ったら私と同じ野球部に入るわけだったんですよ」
 なのに、なぜかボビーは卓球部でした。
 僕とは、市内大会の新人戦、準決勝で対戦して、僕が負けたんです。

 たった、それだけのことなのに、なぜか、「ボビー」 という名前を覚えていました。
 たぶん、ニックネームだと思います。
 本名は覚えていません。顔も覚えていません。

 「そうそう、ボビーは、いきなり新人戦で優勝したんですよね。驚いたな」

 本当は、なんていう名前なのか、今は何をしているのか、別に興味もなかったので、その話題はそのままにしておきました。
 すると彼は、
 「ボビー、死んだんですよ」
 と、ポツリ。

 「そう、いつ?」
 「18歳のとき。榛名山で事故って」

 ボビーは、死んでいました。
 それも38年も前に・・・。


 知らない人です。
 なんの感傷もありません。
 でも、なぜだか記憶の奥のほうで、おぼろげに小さい体でラケットを振り回している姿がちらつくのであります。

 「ごちそうさま」
 午前1時、北風の夜の街を歩き出しました。

 ♪ボビー、ボビー、あんたの時代は良かった♪

 知らずのうちに、そんな替え歌を口ずさんでいました。
  


Posted by 小暮 淳 at 01:17Comments(0)酔眼日記

2014年10月28日

猿ヶ京温泉 「長生館」②


 今日は月に一度の野外温泉講座日でした。

 僕は6年前から、NHK文化センター前橋教室にて、県内外の名湯・秘湯をめぐる講座の講師をしています。
 偶数月の今月は、群馬県内の温泉です。
 久しぶりに、猿ヶ京温泉(みなかみ町) へ行って来ました。

 この講座で猿ヶ京温泉を訪ねるのは、2回目です。
 前回は猿ヶ京ホテル、そして今回は長生館にお世話になりました。
 ともに昭和33(1958)年にダム湖に沈んだ湯島温泉から移転してきた “旧四軒” と呼ばれる老舗旅館です。
 ※(旧四軒と猿ヶ京温泉の歴史については、当ブログの2012年3月7日 「猿ヶ京温泉 長生館」 を参照)


 高崎駅前と前橋駅前から出発したバスは、関越自動車道を北へと向かいました。

 今回、新しく入会したSさんご夫婦がいました。
 なんでも僕の読者とのことで、著書はすべて持っていて、新聞の連載も毎週読んでいるとのこと。
 あいさつをすると、“生小暮” が見られたと、大変喜んでくださいました。

 さすが、僕の読者であります。とにかく温泉に詳しい!
 特にご主人は熱心で、僕の著書 『群馬の源泉一軒宿』(2009年刊) と 改訂版の 『新 群馬の源泉一軒宿』(2014年刊) に掲載されている温泉宿を1軒1軒比べて、「文章の表現の変化を読み解いている」 とのこと。
 うれしいような、恥ずかしいような……。恐るべし、読者!

 しかもSさんは、読者でありながら、今日からは受講生です。
 「先生の生のレクチャーを受けに来ました」 と意欲満々。
 バスの中でも、昼食中も、質問攻めにあいました。

 でも、ちっとも悪い気はしませんでしたよ。
 いえいえ、著者冥利、講師冥利に尽きる光栄なことであります。
 だから僕も、いつもより張り切って講義をしてしまいました。


 長生館の自慢は、2つ!
 谷川連山と赤谷川の渓谷を望む絶景と、名物の 「野天風呂」 です。

 池と見間違うほどの野趣あふれる大きな露天風呂が、完全かけ流し!それも、熱い!
 この大きさを加温なし、循環なしで保てるのは、猿ヶ京温泉の中でも湯元である長生館だけです。
 毎分ドラム缶3本分という湯量と、約56度という熱い源泉が湧いているからこそできる技であります。

 「いや~、先生。俺は今までで一番、ここの露天風呂が気に入ったよ」
 と、受講歴3年のNさん。
 「湯の中から紅葉と雪景色が一緒に見られるなんて、素晴らしい眺めですね」
 と、2年目のTさん。
 みなさん、口々に感嘆の言葉を発していました。

 これまた講師冥利に尽きる、うれしいことであります。

 これからも、いい温泉をたくさん紹介していきますよ!
 受講生のみなさん、末永くよろしくお願いしますね。


 「では、乾杯!」
 いつものように受講生たちと、湯上がりのビールを飲み交わしたのでありました。
   


Posted by 小暮 淳 at 22:44Comments(2)温泉地・旅館

2014年10月27日

進化する 「やすべ揚げ」


 昨日、1ヶ月にわたる温泉イベント 「cocoira (ココイラ)」(みなかみ温泉泊覧会) が最終日を迎え、上牧温泉(群馬県みなかみ町) の辰巳館で、グランドフィナーレが開催されました。
 ※(ココイラについては、当ブログの2014年10月7日 「次はココイラであいましょう!」 を参照)

 何を隠そう、37プログラムのトリを飾ったのは、はい、僕であります。
 題して、『小暮淳のみなかみ温泉考座』。
 昨年に引き続き、今年もトリを取らせていただきました。

 約1時間の講演の後、実行委員および、みなかみ町長のあいさつがあり、閉会となりました。
 そして、最後の最後を飾ったのは、我らがスーパーローカルオヤジバンド 「KUWAバン」 のライブです。
 歌あり、踊りあり、笑いありのステージを、ファンのみなさんと一緒に、我々も存分に楽しませていだきました。

 とても充実した、講演とライブステージでした。
 関係者のみなさん、来場されたみなさん、本当にありがとうございました。
 また来年、お会いしましょう!


 と、いうことで、思いっきり話して、歌ったノドはカラカラであります。
 もう、我慢ができません。
 楽器の片付けもそこそこに、メンバーと主催者と共に、水上温泉へと繰り出して行ったのであります。
 向かうは、ご存知、「湯酒屋 安兵衛」 です。

 えっ、知らない?
 僕が命名した名物 「やすべ揚げ」 が、腹いっぱい食べられる水上温泉屈指の昭和レトロ酒場であります。
 ※(やすべ揚げについては、当ブログ2013年7月11日 「名物 やすべ揚げ」 を参照)


 「お疲れさまでした~!」
 「カンパ~イ!」

 たった8席のカウンターは、満席です。
 しかも、これで “貸し切り”。

 おでんやいなり寿司など、ふだんは出ない料理が、狭いカウンターに並びます。

 「今日の小暮さんは、ノッてたね」
 「そうそう、何かが降りてきてましたよ」
 「講演もライブも、最高でした」
 と、関係者におほめの言葉をいただき、気分は上々!

 グイ、グイ、グイーーーッと、ビールを立て続けに3杯飲み干すと、僕は大好きな芋焼酎に手を出しました。
 もちろんロックです。
 そして、つまみは・・・

 もちろん、やすべ揚げ!

 ん? でも、今日は、いつものやすべ揚げと様子が違います。
 紅しょうがの天ぷらなのに、なぜか白い円形の食材が入っています。

 「あれ、ママ、なにこれ?」
 「ふふふ、食べてみて」
 と言われて、パクリと口の中へ。

 「ほほほ~、こりゃ、ホタテじゃないか! どうしたの?」
 「特別バージョンよ」
 「おおお、やすべ揚げは、日々進化しているっていうことだね」

 でもね、やっぱり、やすべ揚げはチープじゃなけりゃ、やすべ揚げじゃありませんよ。
 高級感のある、やすべ揚げは、やすべ揚げにあらず!

 でも、特別バージョンっていうのが、うれしいよね。
 ココイラのグランドフィナーレだものね。
 会場には、しっかり安兵衛のママも来てくれていたし、感謝しています。

 ママ、ありがとう!
 そして、良きスタッフ、良きメンバーに囲まれて、オレって幸せ者だよな~。


 では、もう一度、カンパ~イ!
 みんな、ありがとう!
   


Posted by 小暮 淳 at 20:56Comments(0)酔眼日記

2014年10月26日

ケンカをしようぜ!


 今週、前々から約束をしていた “熱き若者たち” と会ってきました。
 (若者といっても学生や20代の青年ではありません。僕より若いというだけで、十分オジサンたちですが)

 彼らは、「今の群馬は見てられない」「このままで良いのか?」「もっともっと群馬を元気にしたい」 という志のもとに集まった団体です。
 県内で、学生や婚活などの支援活動を行っていますが、手がける活動の1つに “温泉プロジェクト” というのがあります。

 2年前、僕はメンバーの1人から熱烈な猛アタックをもらいました。
 僕の本の読者で、雑誌で僕と山田べにこさん(温泉愛好家) との対談を読んだ彼は、出版社まで問い合わせて、半ば強引に僕との連絡先を聞き出して、コンタクトを取ってきたのです。
 (彼は、僕の息子くらいの正真正銘の若者でした)

 情熱とは、恐ろしいものですね。
 こんな、のほほ~んと生きている中年オヤジのハートに火を付けてしまうのですから。

 「ぜひ、群馬のために力を貸してください」
 と頭を下げる彼に、僕は思わず、
 「おお、やろうじゃないの!」
 快諾していました。

 で、開催されたのが、僕が講師を務めた 「温泉セミナー」<基礎編><中級編><上級編> でした。
 前橋市の前橋プラザ元気21の学習室を貸し切って、3日間にわたり行われました。


 現在、その時に実行委員を務めた彼は在籍していないとのことでしたが、また新たな若者(?) 2人が、僕を訪ねて来ました。

 「県は、いま、富岡製糸場に夢中だからね。何もしてくれないよ。だったら、ケンカをしかけようじゃないか!」
 気が付いたら、今回も僕は、ヤル気満々になっていたのです。

 ケンカといっても、別に暴力を振るうわけでも、ののしり合うわけでもありません。
 口で言っても分かってもらえない相手には、実行して結果を示して、分からせるということです。

 群馬のブランド力の低迷、幸福度ランキングの最下位と、なにかと “いじめられキャラ” の群馬県ですが、いえいえ、群馬には温泉があるじゃないか!
 と、そのことに気づいてくれた若者(?) が、こんなにもいるだけで心強いじゃありませんか!


 やりましょうよ。群馬をもっともっと元気にするために!

 でも、“酒がなくては戦(いくさ) はできぬ ”といいます。
 まずは、ミーティングを兼ねた飲み会からでしょうかね(笑)。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:29Comments(0)温泉雑話

2014年10月24日

片品温泉 「さつき荘」


 「うちの自慢は、お湯だけですよ」
 開口一番、3代目女将の鏑木恵さんは、そう言うのでした。

 ああ、僕は、もうそれだけでシビレテしまうのです。
 だって、“湯” あっての温泉宿ですものね。
 湯を自慢できるって、何より素晴らしいことです。
 (湯に自信のない宿ほど、設備や料理、サービスを自慢したがるものです)

 宿は、片品温泉街のちょうど真ん中あたり。
 国道から尾瀬岩鞍スキー場 (現在の正しい名称は、「ホワイトワールド尾瀬岩鞍」 です) へ向かう道の入口にあります。
 急坂をひと登りすると、赤い屋根にピンク色の外壁をしたロッジ風の建物が現れます。

 宿の創業は、スキー場がオープンした昭和49(1974)年。
 “ゲレンデに一番近い温泉宿” のキャッチコピーで、オープンしました。


 女将さんに、いろいろ聞きたいこともあるのですが、そんだけ自慢されれば、もう、居ても立ってもいられませんって。
 まずは、その “自慢の湯” とやらを、ご相伴に預かることにしました。

 浴室は、内風呂が男女各1つずつあるだけ。
 (湯が自慢の宿は、たいがい露天風呂はありません)
 浴槽は、大きからず、小さからず。
 壁も床も浴槽も、すべてタイル張りで、清潔感にあふれています。

 サイズは、タテ2メートル×ヨコ4メートルくらいでしょうか。
 湯を給湯する 「湯口」 は、向かって右奥にあります。
 源泉の温度が約52度もありますから、この時季はまだ、だいぶ湯量を絞り込んでいます。
 それでも、手前の湯縁からは、サラサラとせせらぎのような澄んだ湯が、かけ流されていました。

 サイズ、よし!
 湯量、よし!
 理想的な浴槽の造りをしています。

 案の定、左手前の湯はぬるく、右奥へ進むに連れて湯の温度は熱くなっていました。

 泉質のアルカリ性単純温泉は、ごまかしのきかない “湯” であります。
 加水すれば、特有の “ぬめり” が薄まってしまうからです。
 さらに、こちらの温泉分析表をみれば、アルカリ度を示すpHは9.2もある強アルカリ性。
 しかも、メタケイ酸の含有量が111mgもあります。

 ちなみにメタケイ酸は、保湿力に優れ、美肌効果が高く、化粧品などに配合されている成分です。
 その効果は、100mg以上で発揮されるといわれています。

 う~~~ん、この全身にまとわり付くような浴感!
 そして、全身を粘膜のように包み込む圧倒的な存在感!

 女将さんが、「うちの自慢は、お湯だけ」 と言い切るだけのことはあります。

 でも、そう言い切る女将さんこそが、宿一番の自慢だと思いますよ。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:24Comments(0)温泉地・旅館

2014年10月23日

死ぬまで騙す


 前橋駅、午前7時45分。

 僕は朝イチで行われる高崎での会議に出席するため、電車を待っていました。
 平日の昼間なら閑散としているローカル線のホームですが、ちょうど通勤、通学のピーク時間。
 サラリーマンと学生たちの群れの中で、ジッと本を読みながら待っていました。

 コツ、コツ、コツ・・・
 近付いてくる足音。
 そして、その音は、僕の真ん前で止まりました。

 「おはよう!」
 ビックリして文庫本から目を上げると、そこに立っていたのは、絵本作家のN先生でした。

 「あ、あ、おほようございます。こんなところで会うなんて……。東京ですか?」
 「そう、出版社で打ち合わせ」

 N先生は、絵本作家であり、木彫家であり、木版画家でもあります。
 僕が30年前に東京から夢敗れて都落ちした際に、新たな生き方ほ指南してくださった “人生の師” でもあります。

 「相変わらず、忙しそうですね」
 「忙しいだけだよ。金にはならない」
 とN先生。

 「やっと個展が終わったと思ったのにね。忙しいだけだ」
 「ご苦労様でした。絵は売れましたか?」
 と僕。
 「まったく売れない」


 2人は人波に押され、電車の中へ。

 「ジュンちゃんこそ、珍しいじゃないか。こんな時間に電車に乗るなんて?」
 「ええ、カクカク、シカジカでして」
 と言えば、
 「相変わらず、忙しそうだね?」
 と返された。
 「いや、一銭にもならない仕事です」
 と僕。
 そして2人して、笑った。

 「大丈夫、いつか報われる時が来るさ」
 「はあ……。本当に報われる日は来るのでしょうか? 報われる前に死んじゃったりして」
 と、自嘲気味に僕。
 するとN先生は、こんな風に言ってくださったのです。

 「それで、いいじゃん。死ぬまで自分を 騙(だま) し続ければ」

 「死ぬまでですか?」
 「そう、死ぬまで。他人(ひと) を騙して生きるより、自分を騙して生きているほうが、よっぽどいい」


 高崎駅改札口。
 N先生は、新幹線ホームへ。
 僕は西口エントランスへ。

 昨日から降り続いていた雨は、もう止んでいました。


 「よし、今日も一日、自分を騙してやるか!」
 と、大きく深呼吸。
 雨上がりの街を歩き出しました。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:49Comments(0)つれづれ

2014年10月22日

片品温泉 「うめや」


 尾瀬の玄関口で知られる片品村(群馬県利根郡) には、10ヶ所の温泉地があります。
 うち6ヶ所は、たった一軒で源泉と温泉地名を守っている一軒宿です。

 一番大きな温泉地が、片品温泉です。
 尾瀬へ向かう国道401号沿いと片品川の両岸に、約40軒の温泉宿が点在しています。
 よくよく考えてみたら、四万温泉に匹敵する規模の大きな温泉地なのですね。
 (軒数は四万温泉より多いですが、ほとんどが民宿やペンションです)

 で、僕は今年の夏あたりから、この片品村の全温泉地、全宿(片品村観光協会加盟) を回ろうと、またしても過酷な取材に挑戦しています。
 昨晩は、女将さんのご厚意により、「うめや」 に泊めていただき、しっかりと取材をしてきました。


 2代目女将の梅沢一江さんは、片品温泉の “名物女将” であります。
 何が名物かって、その存在感!と、スパッと竹を割ったような性格!
 (ちょっぴり毒舌なところもあるけど、美人だから許しちゃいます)

 片品弁丸出しなんですけどね、話を聞いたら出身は、生まれも育ちも東京なんですって。
 「えっなぜ、それが群馬の山奥に?」
 と問えば、
 「赤い糸に引き寄せられたからに、決まってるじゃない!」
 そう言って、豪快に笑うのです。

 「でも、もう、すっかり言葉は片品弁ですね?」
 と訊けば、
 「沼田インターから高速に乗れば、すぐに標準語にもどるわよ!」
 と、またもや豪快に笑うのであります。


 そんな女将さんが大切に守っているものがあります。

 それは、温泉。

 「うめや」 は、街道きっての大きな旅館なのに、露天風呂がありません。
 その理由として、女将は、 
 「今現在の湯量では、露天風呂を作ることによって、天然温泉本来の効能と素晴らしさを、お客様に実感していただけなくなる恐れがあるので、うちは露天風呂がありません」
 と、キッパリ!

 うおおおおお~、シビレます!
 温泉を愛しているからこそ、言える言葉であります。
 絶対 “内風呂派” の僕としては、大歓迎の宿であります。

 で、その湯は、片品でも稀少なアルカリ性単純硫黄温泉。
 アルカリ度を示すpH値は、9.04と強アルカリ性。
 トロントロンのツルンツルンであります。

 何より、浴室に入った途端に、全身を包み込む硫黄の匂いがたまりません。
 湯舟に漂う、白い湯の花も風情があって、大満足の湯浴みを堪能してまいりました。


 そして特筆すべきは、料理です!
 (僕は本来、あまり料理は、ほめないのですが)

 山に来たら山の物を食するのが基本ですが、こちらは徹底しています。
 しかも、徹底しているだけでなく、アレンジも加わっています。

 厨房で腕をふるうのは、女将の息子さんで、3代目主人の吉成さん。
 12種類ものキノコが入った 「きのこ鍋」 も圧巻ですが、今回、僕の胃袋をワシづかみにして離さなかったのは、刺身であります。
 もちろん、魚介ではありません。
 これが、珍しや! “はなびら茸” というキノコの刺身なのであります。

 見た目も食感も、アワビそのものなんです。

 「うわ~、これは驚いた! こんな美味しいものが山にはあるんですね」
 と感動しきりの僕に、
 「探せば、まだまだありますよ。あとは調理の工夫しだいですね」
 と吉成さん。

 参りました!


 女将さん、吉成さん、大変お世話になりました。
 素敵な一夜をありがとうございました。

 いい記事が、書けそうですよ。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:51Comments(0)温泉地・旅館

2014年10月20日

目指せ!逃げ切り組


 「Kさんは、俺たちの理想だね。完璧に逃げ切ったものなぁ」

 これは先日、飲み会の席で発したS君の言葉。
 S君はフリーのカメラマンです。
 そしてKさんとは、僕らよりは一世代上の60代のフリーデザイナー。
 もちろん現役で仕事をしています。

 なぜ、そんな話になったのかといえば、それは先月のアジトでの密談に端を発しています。
 僕とS君とK君は、小学校から一緒の幼なじみです。
 もう、50年近く遊んでいます。

 K君は画家。そしてアジトとは彼のアトリエ。
 そうです!
 ぼ、ぼ、ぼくらは “紅雲愚連隊” なんです。
 ※(紅雲愚連隊については、当ブログの2014年9月21日 「紅雲愚連隊」 を参照)

 で、その密談の時に盛り上がったのが、「逃げ切り組になりたい」 という話です。
 「俺たちってさ、もう、どう転んでも “勝ち組” にはなれんよな?」
 「なれん、なれん! でも “負け組” にはなりたくないね」
 「本当は、サラリーマンになれなかった社会の “負け組” なんだけどな」
 「それを言うなって! 本当のことだから」
 「そうなんだよな。俺たちって、フリーになりたくてフリーになったわけじゃないんだよな」
 「そうそう、勤め人になれなかった、おちこぼれ組だからね」

 そんな、負け惜しみとも聞こえる3人だけの密談が、延々と続いたのであります。
 すると突然、S君が叫んだのです。

 「せめて、逃げ切りてー!」
 てね。

 そう、勝ち組にはなれないけど、負け組にもなりたくない。
 唯一、僕らに残された人生の目指すゴールが “逃げ切り組” なんです。
 どうにか、こうにか、今の状態で、この人生を逃げ切るという作戦です。

 「そうだ、目指せ! 逃げ切り組」
 そう言って3人はコブシを振り上げて、誓い合ったのであります。


 で、先日の飲み会の席で、S君が発したのが冒頭の言葉です。
 Kさんは、世間のサラリーマンでいえば、すでに定年退職です。
 年金ももらっています。
 でも、若い頃から貫いている生き方を変えてはいません。

 まさに、S君のいうところの “逃げ切った” 状態にあります。


 はてさて、あと10年・・・
 はたして、僕ら紅雲愚連隊の3人は逃げ切ることができるのでしょうか?

 自信はありませんが、でも逃げ切るしか、もう道は残されていませんものね。

 目指せ! 逃げ切り組!
  


Posted by 小暮 淳 at 20:06Comments(4)つれづれ

2014年10月18日

お隣さんとお向かいさん


 「おはようございます。今日はジュンちゃんなのね」
 と、ブロック塀越しに隣の家の娘さんが声をかけてきました。
 娘さんといっても、60歳を過ぎています。

 「ええ、昨日から泊り込んでいます」
 と、あいさつから立ち話に・・・

 お隣さんちには年寄りはいませんが、嫁ぎ先には90歳を超える義母がいるとのこと。
 「小暮さんちはさ、2人だから大変よね」
 「でも、アニキと交替で看ていますから」
 なんて会話をしたのでした。


 しばらしくて、お向かいの娘さんが出てきて、家の前の掃除を始めました。
 娘さんといっても、60歳を過ぎています。
 「おはようございます。お兄さんは東京にお帰りですか?」
 「ええ、今週は僕の当番なんです」

 アニキは家族が東京にいるのです。
 「エライわね。親孝行だこと」
 なんていうお向かいさんちには、100歳になる実母がいて、娘さんが看ているのです。
 「誰もが通る道ですから。これだけは仕方ありませんよ」
 と、またまた立ち話が始まってしまいました。


 お隣さんもお向かいさんも、僕が子どもの頃に大変世話になった近所の “おねえさん” です。
 確か、お隣さんは僕より10歳年上で、お向かいさんは7歳上でアニキの同級生です。
 みんな、この町が好きで、戻ってきているんですね。

 僕の実家は、前橋市の旧市街地にあります。
 町内は過疎化が進んで、空き地や駐車場ばかりです。
 若い人たちは、結婚を機に郊外へ出て行きました。

 「この町は年金を払う人より、もらう人たちばかりですよ」
 と、ぼやいたのは町内の郵便局員でした。


 「お金があれば施設に入るんだけどね。年金しかないからね」
 と、足の不自由なオフクロが、済まなそうに言います。
 「いいって、気にするなって。オレもアニキも仕事の息抜きに来ているんだからさ」
 なんて見え見えのウソを言う僕。

 でも、実際は、どっちが幸せな人生なんでしょうかね?
 至れり尽くせりの施設で死ぬまで過ごすのと、息子に怒鳴られながら暮らすのと……。


 先日、アニキにしかられたオヤジが吐いた言葉。
 「もういい、生きていたくない。屋上から飛び降りて死んでやる!」
 ですって。

 おいおい、じいさん、そんなことされたらオレとアニキは世間からなんて言われると思うんだよ。
 その歳まで生きてきたんだもの、最後くらい息子たちに愛される父親として、一生を終わりましょうよ。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:00Comments(2)つれづれ

2014年10月17日

著書の販売もしまーす!


 オヤジバンドとは?
 ①過去の栄光にすがりながら、互いの夢のカケラを持ち寄り、その夢の続きを完成させようとしている男たちである。
 ②すでに情熱はなく、ただ疲れ果てた現実からわずかな時間でも逃避するべく集まった男たちである。

 という連中ですから、当然、努力なんてしません。
 楽しけりゃ、いいんです!
 だから、みーんな、“練習” が大嫌いなんです。


 我らがスーパーローカルバンド 「KUWAバン」 の平均年齢は、55歳を超えています。
 中年から、そろそろ初老の域に足を突っ込んだ、正真正銘のオヤジたちであります。
 ご多分に漏れず、練習なんて、ほとんどしません。

 「今度のライブどうする? 練習する? 当日のリハーサルだけでいいよね」
 と、バンマスのK氏から連絡が入るのが常です。

 な、な、なのに! 今回は 「練習をする」 と言い出しました。
 理由は、「2週続けてのライブだからさ」 とのこと。
 「まあ、そうですね。一度、音合わせをしておきますか」
 ということになり、今日は久しぶりにメンバーが顔を合わせました。


 平日の午前中に集まれるオヤジバンドは、そうはいませんぞ。
 メンバー全員がフリーランスというのが、我がバンドの強みです。
 三々五々、ベースのS君の家に集まりました。

 S君の家は、赤城山の中腹にあります。
 四方を雑木林と竹林に囲まれているので、大きな音を出しても大丈夫な環境なのです。

 たっぷり1時間半、ライブ2日分の練習をしてきました。
 というか、後半はお茶を飲みながらの雑談でしたが・・・


 と、いうことで、今週と来週の日曜日に 「KUWAバン」 は、みなかみ町(群馬県利根郡) でミニライブを行います。

 ●10月19日は、「道の駅 水紀行館」 で10:30~と14:40~。<無料>
 ※(詳細は、当ブログの2014年10月14日 「道の駅でミニミニライブ」 を参照)

 ●10月26日は、上牧温泉「辰巳館」 にて16:00~。<有料>
 ※(詳細は、当ブログの2014年10月7日 「次はココイラで会いましょう!」 を参照)

 どちらも会場にて、僕の著書の販売を行います。
 希望者にはサインをしますので、声をかけてください。

 さあ、みなさ~ん、みなかみにいらっしゃーい!
   


Posted by 小暮 淳 at 20:47Comments(0)ライブ・イベント

2014年10月16日

白根温泉 「加羅倉館」⑤


 “秘湯は人なり”


 先週、座禅温泉(群馬県片品村) へ行った行きと帰りに、立ち寄った温泉があります。
 同じく片品村にある白根温泉の一軒宿 「加羅倉館(からくらかん)」 です。

 加羅倉館の5代目湯守(管理人)の入澤眞一さん、澄子さん夫妻とは、もう10年以上の付き合いになります。
 雑誌や新聞の取材、僕が講師を務める野外温泉講座など、たびたびお世話になっています。
 だもの、宿の前を通過することなんて、できません!


 「あれ、今日は、なんだい?」
 行きに顔を出すと、眞一さんが出てきました。
 「これこれ、しかじか、取材で座禅へ行くところなんですよ」
 と言えば、
 「じぁあ、うちも入っていきなよ」
 と、いつものように気軽に湯を勧めてくれました。

 ま、この時は先方と約束の時間があり、先を急いでいたので、あいさつだけでおいとましました。

 翌日、帰り道。
 「こんにちわ~!」
 と玄関で声をかけると、今度は、
 「あら、お久しぶりですね」
 と澄子さんが、現れました。
 「昨日、ご主人に勧められたものだから寄りました。湯をいただいても、いいですか?」
 と言えば、
 「どうぞ、どうぞ」
 と、いうことになり、さっそく川と国道をはさんだ向かいの浴場へ。


 ん~、相変わらず凄い量で、ドバドバと湯が注がれ、ザバザバと浴槽の縁から気持ちがいいほどに、かけ流されています。
 湯は、ごまかしのきかない無色透明の単純温泉。
 けれん味のない、生一本の直球勝負の湯であります。

 ツーンと骨の髄までしみ入るような浴感は、この日も健在でした。


 いい湯、いい宿には、必ず会いたくなる人がいるものです。

 おじちゃん、おばちゃん、いつもありがとうございます。
 今度は、ゆっくり泊まりに行きますね!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:09Comments(0)温泉地・旅館

2014年10月15日

全国ねぎサミット 2014


 たびたび、このブログにも書いていますが、僕は長年 “下仁田ねぎ” を取材しています。
 きっかけは、「上毛かるた」 の 「ね」 の札 『ねぎとこんにゃく 下仁田名産』 の絵札に描かれているネギが、どうみても “下仁田ねぎ” ではない! という “謎” からでした。
 ※(詳しくは、当ブログの2013年12月6日 「上毛かるたのネギ」 を参照)

 で、今日も下仁田町(群馬県甘楽郡) へ行き、ネギの生産農家とネギ料理を提供する割烹料理店を取材してきました。
 えっ、どうして、たかがネギでのことで、そこまで入り込んでムキになって取材のするのかって?
 確か、以前も書きましたよね。実は僕、いま、“下仁田ねぎ” の本を書いているんです。
 ※(ネギ本を書くことになった経緯は、当ブログの2014年9月4日 「下仁田温泉 清流荘⑤」 を参照)

 で、その本はいつ出版されるのかというと、来月の中旬には発行されます。
 ふつう、本の出版には、取材から完成まで1年以上期間を要するんですけどね。
 この本に限っては、スピード制作です。
 と、いうのも、出版する日が決まっているんですよ!

 それは、いつか?

 はい、それは 「全国ねぎサミット」 が開催される日までにです!


 全国ねぎサミットとは、全国各地のネギが一堂に会する大イベントであります。
 その、全国規模のイベントが来月、下仁田ねぎの産地である下仁田町で開催されます。

 開催両日は、地元出身のタレント、おかもとまりさんや団しん也さんのステージ、ご当地アイドルAKAGIDANのライブなんかもあるそうですよ。
 そして、なんといってもメインは、全国のネギの食べ比べ!
 18産地のブランドネギが大集合! そして販売されます。

 南部太ねぎ、白神ねぎ、平田赤ねぎ、阿久津曲がりねぎ、坂東ねぎ、深谷ねぎ、越津ねぎ、九条ねぎ、などなど・・・
 へぇーーー! ネギって、こんなに種類があるの~? って感動しますよ。

 もちろん、本の販売もされます。
 ぜひ、みなさん、お誘い合わせの上、ご来場くださ~い!



      全国ねぎサミット 2014
        in ぐんま下仁田

 ●日 時   2014年11月22日(土) 9:00~16:00
                 23日(日) 9:00~15:00
          ※雨天決行
 ●会 場   上信電鉄、下仁田駅周辺 3会場
 ●問 合   全国ねぎサミット2014 in ぐんま下仁田実行委員会
          TEL.0274-64-8806 (下仁田町産業振興課内)
       


Posted by 小暮 淳 at 19:52Comments(0)執筆余談

2014年10月14日

道の駅でミニミニライブ


 台風も去り、青空が戻ってきました!
 今週末、みなさんは、どこかへ出かける予定はありますか?

 えっ? ないの!
 だったら、みなかみ町へ紅葉狩りに、いらっしゃ~い!
 照葉峡や諏訪峡など、紅葉スポットがいっぱいです。
 そして、気が向いたら 「道の駅 水紀行館」 に寄ってくださいな。 
 僕が一日、お待ちしております。


 と、いうことで、来たる19日の日曜日、群馬県みなかみ町の「道の駅 水紀行館」 で、JR東日本ウォータービジネス主催によるイベント 『フロムアクア感謝祭』 が開催されます。
 このイベントは、ミネラルウォーター 「フロムアクア」 が、谷川連峰の天然水 「大清水」 から数えて販売開始30年となることを記念した “フロムアクア30年物語” キャンペーンの一環として、採水地のみなかみ町で開催されます。

 当日は、JR上越線(高崎~水上) にSL 「フロムアクア号」 が運行。
 また、特設ステージでは地元有志によるパフォーマンスやFMぐんまの公開放送が行われ、場内では朝市、キッズアトラクション、パネル展、記念品抽選会など、盛りだくさんの内容となっています。

 でーーーッ! 今回、我らがスーパーローカルオヤジバンドの 「KUWAバン」 も、午前(10:30~) と午後(14:40~) の2ステージ出演することになりました。
 わずか20分のミニミニライブですが、もちろん、オリジナルのご当地ソング 「みなかみ ひとり」 や群馬の温泉応援歌 「GO!GO!温泉パラダイス」 も歌いますよ。
 ぜひ、遊びに来てくださいね!



    「フロムアクア感謝祭」

 ●日 時   2014年10月19日(日) 10:00~16:00
 ●会 場   「道の駅 水紀行館」
          群馬県利根郡みなかみ町湯原1681-1
 ●主 催   JR東日本ウォータービジネス
   


Posted by 小暮 淳 at 20:02Comments(0)ライブ・イベント

2014年10月13日

「ノンストップ!」 の反響


 さすが全国放送です!
 朝から県内外の友人知人、同級生からPCとケータイに、ひっきりなしにメールが入ってきます。

 先日、このブログでも報告しましたが、フジテレビから取材を受けまして、その放送が今日の午前中にありました。
 出演したのは 『ノンストップ!』 というニュースバラエティー番組です。
 ええ、バナナマンの設楽さんが司会の、あの番組です。

 で、タレントの杉浦太陽くんが群馬を旅するコーナーが始まるやいなや、冒頭からいきなり僕の顔写真が登場!
 旅のナビゲーターの1人として、井森美幸さん、おかもとまりさんらと一緒のフリップに出ているではありませんか!
 これには、ビックリしました。

 が、本編の登場シーンは、取材された内容に比べると大幅にカットされていましたね。
 (ま、こんなものだろうと、思っていましたけど…)
 でも、しっかり、僕の著書 “群馬の温泉シリーズ” は、すべて紹介されました!
 (やったー! これで増刷なるか!?)

 と、いうこともあり、著書の出版元である上毛新聞では、全国放送に合わせて、今日の新聞紙上にカラー広告を掲載してくださいました。
 (この連携プレー、さすが新聞社です)
 こちらの広告も、圧巻であります!
 僕が絶景の露天風呂に入っている全面写真の中に、新刊の 『新ぐんまの源泉一軒宿』 をはじめ、温泉シリーズがラインナップされています。
 キャッチコピーもふるってます。

 “すべての湯につかり、宿の主人と語り明かしたエッセイは、群馬の温泉地をより深く味わうための一冊です。”

 だなんて、ん~、シビレまーす!


 今日は連休の最終日、しかも台風が接近中、ということもあり、外出せずに家でテレビを観た人が多かったのかもしれませんね。

 メールをくださったみなさん、ありがとうございました。
 それと、散歩の途中で声をかけてくださった町内のみなさんにも、お礼を申し上げます。


 群馬の温泉、バンザーーーイ!
 これからも、どんどん群馬の温泉を全国に紹介していきますぞ!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:51Comments(4)温泉雑話

2014年10月12日

鎮守の杜まで


 ♪村の鎮守の神様の
   今日はめでたい御祭日
   ドンドンヒャララ ドンヒャララ
   ドンドンヒャララ ドンヒャララ
   朝から聞こえる笛太鼓♪


 昨日と今日は年に1度の 「前橋まつり」 の日。
 我が家の子どもたちが小さかった頃には、家族総出で街中まで出かけたものでした。

 でも、もう、みんな大きくなっちゃって、「お祭に行こう!」 なんて言う子は1人もいません。
 さみしいものです。


 あっ、そうだ!
 僕には、散歩好きの年寄りがいるではないか!
 オヤジを連れ出してやろう!

 と、いうことになり、今日は午前中から旧市街にある実家に向かったのであります。

 ドンドンヒャララ ドンヒャララ
 ドンドンヒャララ ドンヒャララ

 どこからともなく、祭ばやしが聴こえてきます。
 旧市街が近くになるにつれ、1台、また1台と山車が現れました。
 午前のパレードを終えて、三々五々と各町の山車が帰ってくるところです。


 「ジュン、いいところに来たよ。オヤジとオフクロを “人丸様” まで連れてってくれないか?」
 実家に着くとアニキが、いの一番に駆け寄ってきて言いました。
 人丸様とは、氏神様が祀られている神社です。
 なんでも、町内の老人たちが集まって、酒盛りをしているとのこと。

 「○○さんが、せっかく迎えに来たのに、オフクロったらさ、足が痛いのなんのって、おっくうがって動かないんだよ。頼む、連れてってくれ」
 と、懇願するアニキ。
 一方、ボケ老人のオヤジは、行く気満々です。
 「早く、散歩へ行こう!」
 と、すでに帽子をかぶり、杖を持って、庭先に立っています。

 「ジュンが連れてってくれるなら、たまには行ってみようかね」
 と、やっとこさっとこオフクロが、重い腰を上げました。


 僕が先頭に立ち、その後を杖を突くオヤジ、カート(手押し車) を押すオフクロが続きます。
 オヤジは90歳、オフクロは87歳。
 五体満足とはいえませんが、スクスクと老いながら、平々凡々と暮らしています。

 「あーら、小暮さん、来てくれたの~!」
 と、拍手で迎えられた2人。
 鎮守の杜の境内には、テントが張られ、すでにお年寄りたちが集まっていました。

 「息子がね、連れてきてくれたのよ。そうじゃなけりゃ、私は1人で出歩けないの」
 と、オフクロも久々に町内の元婦人部の仲間と会えて、うれしそうです。

 オヤジは?と見れば、すでにテーブルについて、目の前の赤飯をパクついているではありませんか。


 ドンドンヒャララ ドンヒャララ
 ドンドンヒャララ ドンヒャララ

 いつの間にか山車が戻ってきて、子どもたちが年寄りのためにお囃子を披露しています。

 僕はひとり、鳥居をくぐり、本殿へ。
 賽銭を入れ、鈴を鳴らして、二礼ニ拍手一礼。


 どうか、一日でも長く、この幸せが続きますように・・・

 そう願わずにはいられませんでした。
   


Posted by 小暮 淳 at 19:56Comments(2)つれづれ

2014年10月11日

丸沼温泉 「環湖荘」③


 湖 煎 好 山 洞
 雲 迎 佳 客 来


 座禅温泉(群馬県片品村) に泊まった翌日、栃木県との県境まで足を延ばして、丸沼温泉の一軒宿 「環湖荘(かんこそう)」 に寄ってきました。
 冒頭の漢詩は、旅館の玄関に彫られています。

 「“湖は好山を潤して広し、雲は佳客を迎え来る” と読みます」
 そう教えてくれたのは、支配人の井上勝さんです。
 井上さんとは、もうかれこれ10年近い付き合いになります。

 雑誌や著書の取材、または野外温泉講座でも訪れています。
 もちろん、玄関に大きな文字で漢詩が書かれていることは知っていました。
 でも、なんでなんでしょうかね。
 今まで、一度も 「どういう意味なんだろう?」 と考えたことがありませんでした。

 「とっても古い物なんですよ。昭和8(1933)年の創業当時、すでにこの彫刻はオーナーのコレクションとしてあり、この彫刻に合わせて玄関を設計したと聞いていますから」
 とは、なんて素晴らしい!
 それほどに価値のある彫刻なんですね。

 と、いうことで作者を教えてもらいビックリ!
 書は、書家の松本芳翠。
 彫刻は、てん刻家の中村蘭台。

 もちろん、名前を聞いただけでは、僕は分かりませんが、帰宅後に調べたところ、どちらも、とんでもない巨匠ではありませんか!
 「たぶん、今では、値がつけられないほど高価で稀少なものだと思いますよ」
 と言った支配人の言葉を、いまさらながらに噛みしめているのであります。


 知っているつもりで、知らない温泉。
 何度訪ねても、知り尽くすことなんてないんですね。

 ん~、と感慨無量のため息をつきながら、丸沼の湖水のように澄んだ湯に浸かってきました。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:03Comments(0)温泉地・旅館

2014年10月09日

座禅温泉 「白根山荘」


 丸沼高原(群馬県片品村) には、2軒の温泉宿があります。
 「シャレー丸沼」 と 「白根山荘」です。

 僕は10年以上前から、座禅温泉は取材しています。
 著書でも2回、その他、雑誌や新聞にもたびたび記事を書いていますし、講師を務める野外温泉講座でも訪ねています。
 でも、すべて 「シャレー丸沼」 でした。

 なーんでか?
 やっぱ、昭和49(1974)年に開設された丸沼高原スキー場と同時創業した老舗宿ですからね。
 規模も、設備も大きいし、歴史もあるわけです。
 ※(詳しくは、当ブログの2013年11月1日「座禅温泉 シャレー丸沼」 を参照)


 「お久しぶりです。今日は、白根山荘のほうに部屋をとっておきました」
 昨日、「シャレー丸沼」 を訪ねると、支配人の横坂治良さんが出迎えてくださいました。
 2つの宿は、経営が一緒なんです。

 「楽しみにしていました。お湯は、あちらも同じ源泉ですよね?」
 と問えば、
 「ええ、敷地内の入浴施設は同じ源泉です」
 とのこと。
 高原には、ロープウェイの駅があるセンターハウス内にも日帰り温泉施設があります。


 とりあえず、まだ日が高いので、全長2,400メートル、標高差600メートルを誇るロープウェイに乗って、標高2,000メートルの日光白根山の山頂駅まで、ひとっ飛び~!
 山頂広場は、もう、登山客でいっぱいです。
 さすが、関東以北最高峰(2,578m) の 「日本百名山」 だけあって、人気です。
 紅葉も始まり、みなさん、駅前で “天空の足湯” を楽しんでいました。

 どうせなら、足湯より、しっかり肩まで湯に浸かりたいものです。
 そう思ったら、もう、居ても立ってもいられません。
 早々に、帰りのロープウェイに乗って、下山してしまいました。


 「白根山荘」 は、丸沼高原のゲレンデから国道を渡った森の中にあります。
 「シャレー丸沼」 とは、景色が一変!
 なんだか、軽井沢のような高原リゾート地に来ているみたいです。

 「ここはシャレーに比べると、“3ナイ” の宿なんですよ」
 と、サービス担当者の儘田靖夫さん。
 3ナイとは、“ゲレンデから遠い(近くない)” “露天風呂がない” “広い部屋がない” のこととか。

 いいんじゃないですか!
 その代わり、シングルユース大歓迎の宿なんですもの!

 一人旅の客って、けっこう気をつかうんですよね。客も宿側も。
 でも、ここは1人でも、平日の料金は2名以上と変わらず掲示料金のままです。
 (休日前は、1,000円増になります)

 「そのぶん、料金は安い。でも料理のレベルは落とさない。一人旅のお客さんを飽きさせない家庭的なサービスで、おもてなしています」
 だなんて、ますます気に入りました。
 だって近年は、シニア世代や若い女性の一人旅って、増えていますものね。

 こうゆうタイプの温泉宿が、もっともっと増えるといいですね。


 湯は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉。
 肌によくまとわりつく、やさしい浴感のある湯であります。

 湯上がりは、食堂で冷酒をいただきながら、暮れなずむ高原の紅葉を眺めていました。
 僕と同行したカメラマン氏以外は、すべて登山客です。
 ほんとうに、シングルユースの人が多い!
 あちらからも、こちらからも、楽しそうな山談義が聞こえてきました。
   


Posted by 小暮 淳 at 19:27Comments(0)温泉地・旅館

2014年10月07日

次は 「ココイラ」 で会いましょう!


 「2時間が、あっという間でした」
 「とっても楽しかったです」
 「また今度は、中級編で講義をお願いします」
 なーんて言ってもらえると、苦労して温泉地をめぐっている甲斐があるというものです。

 今日は、前橋市内の桂萱(がいがや)公民館で講演会を行ってきました。
 ふつう講演会って、90分なんですけどね。
 今回は、たっぷり2時間もお話をさせていただきました。

 それでも時間が足りなかくて、質疑応答の時間が取れませんでした。
 よって、講演後に何人かの聴講者から、個人的に質問を受けることに。
 それだけ、みなさん、本当に温泉が好きなんですね。

 公民館担当者Kさん、主催グループ担当のTさん、大変お世話になりました。
 またスタッフのみなさん、ありがとうございました。
 ぜひ、また呼んでくださいね。


 と、いうことで、次回の講演予告であります。

 今年も群馬県みなかみ町では、「cocoira(ココイラ)」 が開催中であります。
 ココイラとは、群馬弁の 「ここいら」 と 「ここにいらっしゃい」 を掛け合わせた造語です。
 そもそもは、2011年にみなかみ町で開催された 「オンパク」(温泉泊覧会の略) が始まりです。
 地元の人が地元の人を案内して、みんながこの町を大好きになるためのプログラムの集まりで、温泉地として地域の活気とつながりを再生するまちづくりイベントです(HPより)。
 今年で4回目になります。

 9月26日(金)~10月26日(日) までの1ヶ月間、みなかみ町全域でほぼ毎日、何かしらのイベントが行われています。
 そして、今年も僕が最終日に講演をすることになりました。
 昨年同様、講演の後にはフィナーレとして、我がスーパーローカルオヤジバンド 「KUWAバン」 のミニライブを開催します。
 もちろん、著書の販売とサイン会もあります!

 ぜひ、温泉と講演と音楽を楽しみに、ココイラにいらっしゃーい!



     cocoira(ココイラ) フィナーレ!
       みんなで歌って踊ろう

    小暮淳の 「みなかみ」 温泉考座
      & KUWAバン ミニライブ

 ●日 時   2014年10月26日(日) 16:00~17:30
 ●会 場   上牧温泉 「辰巳館」 ロビー
          群馬県みなかみ町上牧2052
          TEL.0278-72-3055
 ●料 金   1,000円 (温泉入浴付き)
 ●定 員   30名
 ●申 込   10月26日締切(当日参加OK)
 ●持ち物   お風呂用タオル
 ●申込・問合 みなかみ町観光協会 TEL.0278-62-0401
          ※HPからも予約できます。「ココイラ」検索!
   


Posted by 小暮 淳 at 21:17Comments(0)講演・セミナー

2014年10月06日

東小川温泉 「おおくら荘」


 通称、「とうもろこし街道」。
 群馬県片品村の中心地、鎌田から日光へ向かう国道120号沿いに、街道唯一の温泉民宿があります。
 東小川温泉の一軒宿、「おおくら荘」 です。

 宿の前を通るたび、いつもいつも気になっていました。
 だって、看板には温泉名と宿名の間に、“源泉” の文字が書かれているからです。

 一軒宿の温泉宿ですから、当然、源泉は保有しているわけです。
 でもね、僕が知る限り、「源泉」 を看板に掲げている宿は、そんなにはありません。
 とにかく、気になるわけです。

 と、いうことで、2代目女将の矢内洋子さんに、話を聞いてきました。


 まず、温泉名。
 「東小川」 というのは、鎌田から県境までの国道沿いの広域地名でした。
 だから、国道沿いにある白根温泉も座禅温泉も丸沼温泉も、みーんな地名は東小川なんですね。
 そのなかで、ここ 「おおくら荘」 だけが、東小川温泉を名乗っています(ちょっと不思議です)。

 次は、宿名です。
 てっきり、経営者の名前だと思っていました。

 「私の旧姓は、倉田です。東小川で生まれ育ちました。両親が民宿を始めたのは丸沼高原スキー場がオープンした昭和49年。当時は、ここより、もう少し日光よりの “大沢” という地区で営業をしていました。大沢の倉田だから “おおくら” です」
 とは、話を聞いて納得!

 「と、いうことは、温泉はその後、掘ったのですか?」
 と問えば、
 「ここ “宮の下” に移転したのは、平成元年です。この地区には、昔から温泉が湧いていたんです。それを父が買い取りました」

 なるほど、それで温泉分析書に書かれている源泉名は、「東小川温泉 宮の下源泉」 と表記されていたのですね。
 看板に “源泉” と書かれているのも、「昔から湧いている古い温泉なんだぞ」 という先代のこだわりだったのかもしれません。


 その自慢の源泉は、pH9.0のアルカリ性単純温泉。
 ただし源泉の温度が約28℃と低いため、加温はされています。

 特筆すべきは、浴槽の大きさ。
 今までに、いくつも民宿やペンションの温泉に入ってきましたが、ダントツに広い!
 優に10人は入れる大きさです。

 両手両足を思いっきり伸ばしながら、大の字になって湯を浴(あ)んできました。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:39Comments(0)温泉地・旅館

2014年10月05日

フジテレビが来た!


 まったくもって、どこで、誰が読んでいるか、分からないものです。
 なんのことかって? はい、このブログのことです。

 過去には、直木賞作家で経済評論家の故・邱永漢先生が、僕のブログを読んでいるとかで連絡をいただき、連載を書かせていただいたことがありました。
 あの時も、ずいぶん驚きましたが、今回も突然でビックリしました。

 2週間ほど前のこと。
 フジテレビのディレクターという方から電話をもらいました。
 もちろん、その方は僕の連絡先を知るよしもありませんから、著書の出版元に問い合わせがあったようです。

 「フジテレビの 『ノンストップ!』 という番組ですが、出演していただけませんでしょうか?」
 とのことでした。
 なんでも、そのディレクター氏が、このブログの読者だというのです。

 ん~、本当に、どこで誰が読んでるか分からないものです。


 で、その後、何度か電話のやり取りがあったのですが、まったく先方の予定と僕のスケジュールが合いません。
 「最悪の場合は、コメントだけいただいて、著書だけの映像を流します」
 ということになりました。

 ま、それはそれで仕方がありません。
 本だけでも放映されれば、全国区ですものね。いい宣伝になります。
 出版元も喜んでくれるでしょう。

 と思っていたら、先週になって、
 「3日はどちらにおりますか?」
 との電話が入りました。

 3日の予定は、すでに先方に伝えてあります。
 群馬県沼田市の老神温泉に、「泊まり込みの取材に出ています」 と。
 なのに、「どこにいるか?」 とは、おかしな質問です。

 すると、
 「ええ、老神温泉にいることは聞いておりますが、どちらの旅館にお泊りでしょうか?」


 と、いうことで、な、な、なんと!
 一昨日、夜。
 本当に!フジテレビの撮影スタッフは、僕が取材で泊まっている老神温泉の「観山荘」 まで来てしまったのです。

 「えっ、観山荘でも、老神温泉の取材でもないのに、大丈夫ですか?」
 と問えば、
 「はい、観山荘の社長には、すでに承諾をとってあります」
 だなんて、さすがフジテレビ!
 段取りが、よすぎます。

 すぐに社長に確認すると、
 「うちを取材している小暮さんを、今度はテレビ局が取材に来るなんて、面白いですね」
 と、寛大な応対をしてくださいました。
 本当にありがとうございました。


 結果、観山荘のロビーと、僕が宿泊した客室でインタビューを受けました。
 なんだか、とっても不思議な気分になった夜でした。

 ※この時の様子は、10月13日(月・祝) 放送のフジテレビ 『ノンストップ!』(9:50~11:30) で放映されます。
   


Posted by 小暮 淳 at 15:24Comments(2)取材百景