温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2019年03月31日

さよなら、チャコちゃん


 なんだか胸の奥のほうが、針で突かれたように、チクチクと痛いのです。
 1つ、また1つと、遠い青春の日々が、消しゴムで消されるみたいで……

 昨年の西城秀樹さんも先日の萩原健一さんも、僕の青春時代を彩ったスターたちが、年々姿を消していきます。
 樹木希林さんも、後を追うように逝ってしまった内田裕也さんも、少なからずや若い頃に影響を受けた人たちです。
 人は、いつか死ぬんだと分かっていても、その事実を知ったときは、深い悲しみに陥ります。


 昨日の新聞の訃報記事に、またもや釘付けになってしまいました。
 <白石冬美さん死去>

 若い人には、馴染みのない名前かもしれませんね。
 アニメ 「巨人の星」 の主人公・星飛雄馬の姉や、「パタリロ」 のパタリロ、「機動戦士ガンダム」 のミライなどの声を演じた声優さんといえば、思い出されるかもしれませんね。


 でも僕ら世代には、「チャコちゃん」 なのです!

 1967年~82年にTBSラジオで放送されていた深夜番組 「パック・イン・ミュージック」 で、同じく声優 (アラン・ドロンの吹き替えなど) の野沢那智さん(2010年死去) とパーソナリティーを務めていました。
 僕らが 「ナチチャコパック」 といって夢中になって聴いていた、一番人気の深夜ラジオだったのです。

 そのチャコちゃんが、死んだ!

 死因は虚血性心不全だそうです。
 享年、82歳でした。


 もうすぐ平成が終わるんですものね。
 昭和は、はるか遠い昔になりつつあります。
 でも、楽しい思い出がいっぱい詰まった時代だったと思います。

 チャコちゃん、ありがとう!
 そして、さよなら!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:01Comments(2)つれづれ

2019年03月29日

またしても降臨


 偶然なのか? 必然なのか?
 このような現象を業界では、“神の降臨” といいます。
 ※(当ブログの2017年12月3日 「降臨」 を参照)


 一昨日は、早朝から群馬県北部の古寺を訪ねてきました。
 その寺に伝わる “七不思議” の中の1つが、前々から気になっていたのです。

 この日に取材に出かけることは、1ヶ月以上前から決まっていました。
 でも同行のカメラマン氏とは、「昼飯を食ってから、ゆっくりと午後に出かけましょう」 ということになっていました。
 ところが数日前になって、急きょ、僕に午後より予定が入ってしまいました。

 「では、別の日にしますか?」
 と言われても、月末はスケジュールがいっぱいで、日程の動かしようがありません。
 「わかりました。では、朝イチの9時に現地へ入りましょう」

 “9時入り”というのは、役場の支所のことです。
 現在は平成の大合併により市になっていますが、かつての村役場に寄って、旧村の歴史資料を調べるためです。


 役場職員に事情を話し、村の歴史や伝説に関する書籍を閲覧しているときでした。
 「えーと、○○寺に関するものですよね。確か、この本に書かれていたと……」
 職員は、丁寧に応対してくれました。

 しばらくすると、突然、職員が大きな声を上げました。
 「あれー、住職! ちょうど、いいところに来てくださいました。こちらの方が、○○寺のことを調べに来られているんですよ」
 振り返ると、身なりの立派な僧侶が立っていました。


 一瞬にして、全身が鳥肌に覆われてしまいました。
 カメラマン氏を見ると、口を開いたまま、目を白黒させています。
 「もしかして、降りて来た?」
 「はい、またしてもです」

 取材の神様のお~な~り~!


 住職は、たまたま書類を提出しに来たのだそうです。
 時間もあるということなので、役場の一室を借りて、たっぷりと話を聞くことができました。
 そして、
 「この後は寺にもどりますが、よかったら来ませんか? 詳しい資料もありますので」
 とは、なんたる展開なのでしょうか!

 偶然でしょうか?
 いや、必然でしょう!
 まさに、神の導きとしか思えません。


 最初の予定通り、午後から取材に来ていたら住職には会えませんでした。
 取材日を変更してても会えません。
 ならば、急きょ、午後に予定が入ったことが、“神の降臨” を導いたことになります。

 「小暮さんは、やっぱ、モッテますよ」
 「だなっ!」

 これだからライターという職業は、面白くて辞められません。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:19Comments(0)取材百景

2019年03月27日

松代温泉 「松代荘」


 2009年4月に開講したNHK文化センター前橋教室の野外温泉講座。
 全国のNHKカルチャーセンターで、温泉講座があるのは群馬県だけです。
 この事実だけでも群馬県は、名実共に “おんせん県” と胸を張ってもいいんじゃないでしょうか!

 で僕は、この講座の講師をしています。
 早いもので昨日、開講10周年の最終講座が終了しました。
 記念すべき2018年度第12回講座は、長野県長野市の松代(まつしろ)温泉へ行ってきました。


 なかなか仕事上、県外の温泉へ取材で行くことが少ないものですから、とっても楽しみにしていました。
 松代温泉の 「松代荘」 は、あの規模、あの豪華さで、なんと国民宿舎!
 さすが真田十万石の城下町です。
 武家屋敷風の豪華な外観には、受講生のみなさんも 「えっ、ここ本当に国民宿舎なの!?」 と感嘆の声を上げていました。

 今回、僕がこの温泉を選んだのは、施設の立派さや人気の料理だけが目当てはありませんよ。
 やっぱ、湯の良さです。

 サラリとした美肌系の温泉もいいですが、時にはグイグイと抱きしめてくるようなマッチョ系の温泉も入りたいものです。
 とにかく湯の色が、濃い!
 たっぷりと鉄分を含んでいるため、黄褐色というよりはオレンジ色に近い濃度を保っています。
 さらにカルシウムの含有量も多いようで、浴槽の縁は析出物が付着して変形しています。
 さらにさらに、大量の塩分を含んでいるため、顔を洗うとヒリヒリと痛みを感じるほどです。

 「えー、みなさん! 鉄分と塩分の多い温泉は、昔から “のぼせの湯” といわれるほど温まりますので、湯あたりに注意してくださいね。長湯は禁物ですよ」
 などと解説をさせていただきました。

 湯あたりをしやすい原因には、“体感温度の麻痺” もあります。
 なぜか鉄分と塩分の多い温泉は、同じ温度でもぬるく感じてしまうようです。
 そのため、ついつい長湯となり、のぼせてしまう人が多いのです。
 これが “のぼせの湯” といわれるゆえんです。


 湯上がりは、ビールとともに楽しい昼食会です。
 男性陣は酒好きが多く、日本酒の徳利がテーブルに並びました。
 僕も嫌いなほうではありませんから、注がれれば断ることはしません。
 受講生との親睦も、講師としての大切な仕事なのです。

 午後は、真田ゆかりの城下町を散策したり、松代城跡や真田邸の見学、老舗和菓子屋での買物と、盛りだくさんの旅を満喫してきました。


 いよいよ、「名湯・秘湯めぐり」 と銘打った野外温泉講座も、来月から新年度11周年目を迎えます。
 まだバスの座席に、若干名の空きがあるようです。
 今からでも間に合いますので、ご興味のある方は、お問い合わせください。

 ●NHK文化センター前橋教室 TEL.027-221-1211
  


Posted by 小暮 淳 at 20:58Comments(2)温泉地・旅館

2019年03月25日

バカの論理


 昔、といっても僕が高校生の頃ですから、40年以上も前のことです。
 受験生は、みんなラジオの深夜放送を聴いていました。

 僕のお気に入りは、文化放送の 「セイ・ヤング」。
 なかでもアリスの谷村新司さんがパーソナリティー日の 「天才・秀才・バカシリーズ」 というコーナーが大好きで、毎週欠かさずに聴いていました。

 リスナーから寄せられたハガキを読むのですが、これが三段落ちの小話のようになっています。
 まず秀才が、一般的な常識論を言います。
 次に天才が、その事について知識をひけらかし、専門的な意見を言います。
 最後にバカが出てきて、突拍子もない奇想天外な事を言って、笑いを取ります。
 結局、主役は “バカ” なのです。


 この頃から僕は、世の中の構図を勝手な論理で組み立てていました。
 ●秀才は、努力した凡人である。
 ●それゆえ、逆立ちをしても天才にはかなわない。
 ●しかしバカは、次元を超越しているため、天才に勝つ!
 天才はトランプのエースだが、バカはジョーカーなのだと……

 以来40年間、僕は “バカ” にあこがれ、“バカ” になることだけを考えて生きてきました。


 先日、県内で10数軒の飲食店を経営する、さる社長さんと会食する機会がありました。
 彼は僕より、ひと回り以上若い、やり手の起業家です。
 そして、僕の読者でもあります。
 開口一番、彼は、こんなことを言いました。
 「小暮さんは、年間、どれくらい温泉に入るのですか?」

 正直な話、10年前に比べると、加齢と共に年々、その数は減っています。
 「今は60~70ヶ所だけど、多いときは毎年100以上はめぐっていたよね」
 と答えると、彼の驚き方は尋常ではありませんでした。
 お笑い芸人のようなリアクションで、
 「ど、ど、どうして、そんなに回ろうと思ったんですか?」
 と興味津々となり、目はランランと輝きながら、僕のグラスに酒をドボドボと注ぎ出したのでした。


 だから僕は、「バカの論理」 の話をしました。

 普通の人は、1年に温泉へ行く回数は1、2回です。
 人一倍努力して、10回行っても、所詮、天才にはかないません。

 「天才にかなわないとは、どういうことですか?」
 「僕は凡人なんだよ。人10倍努力したところで、何も変わらない。それに比べ天才は、一を聞いて十を知ってしまう。だから天才に勝つには、“ケタ違い” のことをしないと意味がないんだよ」
 酒の力も借りて、勝手な論理を吐いてしまいました。

 すると、彼は、
 「分かりました。人10倍では、まだ凡人なんですね。バカになって “ケタ違い” に挑戦します!」


 彼の店が100店舗を超えるのも、近い将来かもしれませんね。
    


Posted by 小暮 淳 at 14:51Comments(0)温泉雑話

2019年03月23日

春を愛する人


 ♪ 春のうららの隅田川 のぼりくだりの船人が


 エレベーターを降りて、廊下を歩いていると、一番奥の病室から歌声が聴こえてきました。
 それも独唱。
 声の主は、間違いなくオフクロです。

 僕は昨日、1ヶ月ぶりにオフクロに会いに行きました。
 というのも長い間、インフルエンザの流行で、面会が禁止されていたからです。
 最後にオフクロに会ったのは、オヤジの葬儀を終えた翌日でした。
 息子が撮ってくれた告別式の写真ファイルを手渡しに行ったときです。
 その時も病室までは行けませんでしたが、事情を話して、介護師の方にロビーまでオフクロを連れてきてもらったのでした。

 あれから、1ヶ月が経ったのですね。


 バチ、パチ、パチ、パチ

 車イスの背後で拍手をすると、驚いたオフクロが振り返りました。
 「あれ、来ていたのかい! あっ、息子です」
 と律儀にも、リハビリ指導を受けいてる介護師に、僕を紹介してくれました。

 「今日は、なんだい?」
 「いや、顔を見に来ただけだよ。元気そうで安心した。すぐ帰るから、リハビリを続けてよ」

 「小暮さん、今日は、よく声が出ていますね。次は、何を歌いますか?」
 白衣を着た介護師が、大きな文字で書かれた歌詞カードをめくります。
 「オフクロはね、若い頃、合唱団に入っていたんですよ」
 僕が言うと、
 「そうですか、どうりで歌がお上手です」
 と、ほめてくれました。
 「若い頃ですけどね。歌が好きだったんですよ」
 とオフクロも、うれしそうです。


 僕は、リハビリの邪魔にならないように病室の隅で、しばらくオフクロの歌声を聴いていましたが、「また来るから」 と声をかけ、病室を後にしました。


 ♪ 春を愛する人は心清き人 すみれの花のようなぼくの友だち


 エレベーター乗り場まで、歌声が聴こえていました。

 オフクロの92回目の春です。
  


Posted by 小暮 淳 at 19:00Comments(2)つれづれ

2019年03月22日

あなたは誰?


 俳優の 「松方弘樹」 さんの名前を、3日間かけて思い出しました。
 マイブームの “ド忘れゲーム” です。

 有名人ですからネット検索すれば、すぐに知ることはできますが、これはゲームです。
 思い出すことに、意味があるのです。
 まあ、とどのつまり、思い出せなかったとしても、所詮、芸能人の名前です。
 日常での不便も不自由もありません。


 ところが、友人、知人、仕事関係の人の名前となると、生活に直接、関わってきます。
 実は僕、昨日、お会いした人の名前が、いまだに出てこないのです。

 その方とお会いしたのは、かれこれ3、4回目になると思います。
 でも、2人だけでお会いしたことはありません。
 いつも数人の仕事関係者と一緒です。
 一度だけ、お酒の席でお会いしたこともありました。

 で、昨日、別れたあとに 「あの人、なんていったっけ?」 と、突然、思い出せなくなってしまったのです。
 もちろん過去には、名前をお呼びした記憶もあります。

 「えーと、えーと、確か、同級生に同じ名字の人がいんだよな~」
 と、小学校から中学校、高校時代の思い出せる同級生の名前をたどっているのですが、いまだにヒットしません。

 「そうだ、名刺をもらっているかもしれない」
 と思い、名刺ファイルを出会ったであろう頃までさかのぼって、めくってみたのですが、ありません。
 ということは当然ですが、ケータイの電話帳にも登録されていません。


 こんなとき、みなさんなら、どうしますか?
 共通の知人に電話して 「あの人、誰だっけ?」 なんて訊くのも、なんだかヘンですよね?

 しばらく、お会いすることもないと思いますが、次に会うまでには思い出せるよう頑張ります。


 あなたは、誰?
   


Posted by 小暮 淳 at 12:31Comments(0)つれづれ

2019年03月20日

シニアと呼ばれて


 僕のようにフリーランスで仕事をする者にとって、“休日” とはあってないようなもの。
 突然、仕事が入るときもあれば、その逆もあります。
 「予定は未定」 の職業であります。

 昨日は一日、原稿執筆日に当てていました。
 ところが、前日の筆(キーボード) の進みが思ったより早く、午前中には入稿(原稿を先方に渡すこと) となりました。

 はて、どうしよう?
 午後が丸々、オフとなってしまいました。
 予期してなかったので、なんの予定もありません。
 昼寝をしようか? 読書でもしようか?
 と、思いあぐねましたが、
 「そうだ! たまには映画を観に行こう!」
 と、いそいそと昼下がりに、映画館へと出かけたのでありました。


 映画を観るなんて、なんだか、とっても久しぶりです。
 「えーと、えーと、会員カードを持っていたよな」
 と、財布の中から取り出して、受付のお姉さんへ。
 「これ、期限が切れていますね。新しくお作りしましょうか?」
 「はい、お願いします」
 「では、こちらに住所、氏名、電話番号と生年月日のご記入をお願いいたします」

 ということで、僕は言われるままに、スラスラと記入を始めました。
 「あと、生年月日ね。えーと、1958年8月……」
 と、その時です。
 突然、お姉さんが、
 「ああ、お客様はシニアですね。シニア割引の対象となりますが、どういたしますか?」

 えっ、シニア? 誰が? ぼ、ぼ、僕がですか?

 「はい、通常大人1,800円が、こちらのシニアカードをご利用されますと、1,100円でご覧になれます」

 こ、こ、これは安い! ラッキー!!
 と、2つ返事で 「シニアカード」 を作ってもらいました。
 しかも、会員カードは有料ですが、シニアカードは無料です。
 しかもしかも、有効期限なし!
 だけでなく、紛失しても再発行してくれるのだといいます。
 ということは、死ぬまで1,100円で、映画を観続けることができるということです。

 おお~、歳は取ってみるものであります。
 こんな素晴らしい優遇サービスが受けられるのですから。
 この料金なら、これからもジャンジャン映画を観ることができるぞ!
 と、意気揚々と劇場の中へ入って行ったのでありました。


 平日の午後です。
 劇場の中は、閑散としていました。
 1列に1人ずつ、ゆったりと座れるほどです。
 見渡せば、学生らしきグループが2組と、あとは “年寄り” ばかりです。
 たぶん、シニア割引の客です。

 ということは僕も、その “年寄り” のうちの1人ということなんですね。
 なんだか、急に先ほどまでの喜びが失せて、淋しさに包まれてしまいました。

 でも、待てよ?
 なんで、60歳を過ぎるとシニアと呼ばれて、格安のサービスが受けられるのだろう?
 思案のすえに、たどり着いた答えは、「ヒマと小金を持っている」 から!
 入場者の少ない平日に呼び込める客は、このヒマと小金を持っている年齢層ということになります。


 でもね、僕の場合、ヒマも自由に使える小金もありませんって。
 でも、1,100円なら、まっ、いいっか!
 「また、来ようっと」

 ヘンに納得して、夕方、映画館から出てきたのであります。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:08Comments(2)つれづれ

2019年03月19日

ミルトブツを捕まえて!


 以前、このブログで 「アキストゼネコ」 という言葉の遊び方が分からないと書いたところ、その後、たくさんの方々から、「昔、遊んだ記憶がある」 との意見が寄せられました。
 ※(当ブログの2019年2月1日 「恋のおまじない」 参照)

 いろんな方の意見を総合すると、「アキストゼネコ」 は、“おまじない” ではなく、“占い” だったことが判明しました。
 好きな人と自分の名前を並べて書き、一文字ずつ画数を調べます。
 同じ画数の字は消去して、残った字の画数の合計が、その人の相手に対する気持ちとなります。

 「ア」 は、愛してる。
 「キ」 は、嫌い。
 「ス」 は、好き。
 「ト」 は、友だち。
 「ゼ」 は、絶交。
 「コ」 は、恋人。

 たとえば、5画ならば “絶交” です。
 7画以上ならば、「ア」 から何回でも繰り返します。

 なんの根拠もない、他愛ない遊びですが、確かに夢中になった記憶があります。


 そこで新たに浮上した言葉あそびが、「ミルトブツ」 です。

 「あっ、ミルトブツがいる!」
 突然、教室の天井を指差します。
 「えっ、どこどこ?」
 と、頭上を見ると、

 パッカーン!
 と、叩かれます。

 「おい、何するんだよ! いてーじゃねーかよ!!」
 「だから、“見るとぶつ” と言ったじゃねーか」
 というオチであります。

 思えば、そんな言葉あそびが、子ども頃には、たくさんありました。


 「“手袋” の反対、言ってごらん?」
 「ロ、ク、ブ、テ」
 「はい、123456(パン、パン、パン、パン、パン、パン)」
 と、6回ぶたれました。

 「ピザを10回、言って?」
 「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ……」
 「じゃあ、ここは? (腕の曲がった所を指差す)」
 「ひざ!」
 「残念でした。ここは、“ひじ” です」

 なーんていうのも、ありましたね。
 そうそう、こんなのも、あったっけ。

 「あっ、アゴに何か付いているよ」
 言われて、手のひらでアゴをさすると、
 「オー、マンダム!」

 確か、当時流行った整髪料のCMだったと思います。
 人気俳優のチャールズ・ブロンソンの真似をさせられました。


 みなさんは子どもの頃、どんな言葉あそびをしましたか?

 僕は、いまだに 「ミルトブツ」 という昆虫がいると信じています。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:47Comments(0)つれづれ

2019年03月17日

風に吹かれて


 <がんばらないよ!>

 過日、届いたDMに、直筆のコメントが添えられていました。
 現在、前橋文学館(前橋市千代田町) で開催中の絵本原画展 『おばあちゃんのほっこりごはん 野村たかあき展』 の案内ハガキです。
 ※4月7日(日) まで。観覧無料。水曜休館。


 差出人は、木彫家で版画家で絵本作家の野村たかあき氏、ご本人です。
 氏との付き合いは、かれこれ30年以上になります。
 でも今回、初めて直筆のコメント入りのDMをいただきました。

 なぜ氏は、こんなコメントを書いたのでしょうか?


 氏と出会って、数年が経ったある日。
 酒の席だったと記憶しています。
 氏が、しみじみと、こんなことを言いました。

 「要は、川原の風に吹かれるように生きることよ」

 川原の風? 吹かれる?
 まだ青二才だった僕には、なんのことだか、さっぱり分かりませんでした。
 ただ10年、20年と歳を重ねても、あの日あの時の言葉は忘れることができませんでした。


 時は流れて、昨年僕は、めでたくも “還暦” を迎えました。
 同級生は、定年を迎える年齢になりました。
 でも、僕のようなフリーランスの職業には、定年はありません。

 でも、なにか僕の人生にも、節目が欲しいと思ったのです。
 そして考えた挙句、たどり着いたのが 「心の定年」 でした。

 「そうだ、60年を節目に、心を解放してあげよう!」
 と思ったわけです。
 「もう、がんばらない」 と。


 今年の正月、年始のあいさつに、氏を訪ねたときのことです。
 今年を “がんばらない元年” にした旨を伝えると、

 「そうか、そうか、それは、いいね。がんばらないの、いいね」
 と、痛く喜んでくださったのです。


 いつからでしょうか、川原へ行くと、風を気にするようになったのは?
 50歳も半ばを過ぎたあたりだと思います。

 一斉に同じ方向に揺れるススキの穂を見て、ハッとしたことがありました。
 風が北から吹けば、南になびき、西から吹けば、東にたなびく。
 決して、あらがうことなく、風に吹かれているのです。

 「いつか自分も、こんなふうに生きてみたい」
 と思うようになりました。


 <がんばらないよ!>

 氏の言葉を、今、改めて噛みしめています。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:06Comments(0)つれづれ

2019年03月15日

伝説の人


 チョー、かっけー!!
 オーラ、出まくり~!!

 一時代を築いた人は、どこか違うのであります。


 ということで、昨日はラジオ高崎の人気番組 『Air Place (エア プレイス)』 に出演してきました。
 僕がゲストに呼ばれたのは、その道の専門家に話を聞く 「大人の学校」 のコーナーです。
 “ライター” という職業について話をしました。

 メインパーソナリティーは、ベテランアナウンサーの田野内明美さん。
 彼女とは、10年ぶりの再会となりました。
 2009年に、『新ぐんまカルタ』 の発行を記念して、スタジオに呼んでいただきました。
 その前年には 『GO!GO!温泉パラダイス』 のCD発売。
 さらに、さかのぼること20年前には、『ヨー!サイゴン』 の出版と、過去には3度もスタジオにおじゃましているのであります。


 そして、もう一人のゲストパーソナリティーは?
 そうです! 元BOOWYのベーシスト、松井常松さんであります!!

 もー、カッコイイのなんのって!
 人間って、こんなに格好良く歳が取れるんだと、感心するほどです。
 だって、僕とほとんど同世代ですからね。
 同じ “アラ還” で、同じ男で、どうして、こんなにも魅力の差がついてしまうのでしょうか?
 神様に訊いてみたいくらいの違いを見せ付けられてしまいました。

 ま、松井さんは、あの伝説のロックバンド 「BOOWY」 ですからね。
 そもそも、人生のスタートからして違い過ぎます。
 だから、ねたむのはやめて、素直に “伝説の人” と、ご一緒できたことを喜ぶことにしました。


 いやいや、でも、イメージとは全然違うんですよ。
 どっちかというとBOOWY時代の松井さんって、ニヒルな感じじゃないですか?
 ところが会うなり、気さくで、当たりもやわらかくて、生放送前の待ち時間に、すでに2人で話が盛り上がってしまいました。

 そして、その勢いで、オン・エアへ!

 温泉のこと、カルタのこと、民話のこと……
 松井さんの好奇心に誘われて、次から次へと話は展開していきました。
 気が付けば、放送枠より10分も延長していました。


 田野内さん、松井さん、楽しいひと時を、ありがとうございました。
 ぜひ、またスタジオに呼んでくださいね。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:29Comments(6)テレビ・ラジオ

2019年03月13日

あっぱれ! 群馬の温泉


 今年もインターネット接続大手のビッグローブ(東京都) が主催する 「みんなで選ぶ第11回温泉大賞」 の結果が発表されました。

 あっぱれ! 草津温泉

 温泉地部門で東日本エリアの最高位の 「東の横綱」 に、11年連続で輝きました。
 さらに第4位に当たる 「小結」 には、伊香保温泉が入りました。

 うっ、うっ、うれしーーーい!!

 草津温泉は絶対王者の貫禄ですが、伊香保温泉は努力の賜物であります。
 伊香保温泉の温泉大使を務める僕としても、嬉しい限りです。


 ちなみに東西の番付表は、以下のとおりです。

 ●横綱 東=草津温泉(群馬)、西=別府温泉郷(大分)
 ●大関 東=箱根温泉郷(神奈川)、西=城崎温泉(兵庫)
 ●関脇 東=登別温泉(北海道)、西=有馬温泉(兵庫)
 ●小結 東=伊香保温泉(群馬)、西=下呂温泉(岐阜)
 ●前頭 東=熱海温泉(静岡)、西=由布院温泉(大分)
 ●前頭 東=鬼怒川温泉(栃木)、西=道後温泉(愛媛)


 さすが大分県! 別府温泉郷は4年連続で 「西の横綱」 の地位を守っています。
 5位に当たる 「前頭」 にも、由布院温泉が入りました。
 群馬と肩を並べる温泉県だけのことはあります。

 また 「大関」 と 「関脇」 に、城崎温泉と有馬温泉が入った兵庫県も実力派の温泉県です。

 まずは、この3県がガッチリと手を組んで、日本の温泉文化の 「ユネスコ無形文化遺産」への 登録を目指して欲しいものです。

 がんばれ! 日本の温泉
   


Posted by 小暮 淳 at 11:34Comments(2)大使通信

2019年03月11日

8回目の黙とう


 今日の午後2時46分、
 僕は仕事部屋のイスに座り、
 テレビの前で1人、
 黙とうを捧げました。

 この8年間で、初めてのことでした。


 8年前のこの日、僕は大胡温泉(前橋市) にいました。
 その数日前、「旅館 三山センター」 の女将さんから電話がありました。
 「小暮さんのファンというお客さんが来て、小暮さん宛ての手紙を置いて行ったから、ついでの時に取りに来て」
 そんな内容だったと記憶しています。
 そして、その “ついでの時” が、2011年3月11日の午後2時過ぎでした。

 「せっかくだから、お風呂に入って、ゆっくりして行ったら?」
 と引き止める女将さんに、
 「いえ、今日は仕事の途中なんで、今度、また寄らせてもらいます」
 そう言って、読者からの手紙を受け取り、玄関で靴をはこうとした時でした。

 <グラリと、とてつもない大きな揺れが東日本を襲った。「長年生きてきたけど、こんな揺れは初めてだよ」 と叫ぶ女将の中上ハツヱさんをはじめ、息子で2代目主人の富男さんらとともに、屋外へ駆け出した記憶が昨日のようにありありと目に浮かぶ。>
 (『新ぐんまの源泉一軒宿』 より)


 翌年から3月11日は毎年、僕は大胡温泉を訪ね、地震発生時刻には女将さんと従業員とともに、黙とうを捧げてきました。
 そう、昨年までは……

 実は、様々な事情があり、「旅館 三山センター」 は現在、宿泊のみで、日帰り入浴の営業を中止しています。
 「小暮さんが来るなら、その日だけ開けるけど」
 とも言ってくださいましたが、“様々な事情” を考えると、そんな我がままも言えません。

 ということで、今年からは各自で黙とうを捧げることになりました。


 あれから8年が経ちました。
 “もう8年” とも思いますが、記憶の鮮明さでは “まだ8年” とも感じます。

 もう8年なのに、まだ……
 まだ8年なのに、もう……

 さまざまな思いが去来する8年であります。
  


Posted by 小暮 淳 at 19:47Comments(0)温泉雑話

2019年03月10日

おめでとう! 群馬の温泉


 すでに新聞等で報道されているので、ご存じの方も多いと思いますが、一昨日、魅力ある温泉地を選ぶ 「温泉総選挙2018」(旅して日本プロジェクト主催) の表彰式が都内で開かれ、部門賞の女子旅部門で群馬県の四万温泉(中之条町) が1位、伊香保温泉(渋川市) が2位に選ばれました。

 おめでとうございます!

 ちなみに前回は同部門で、四万温泉は2位、伊香保温泉は4位でしたから、さらなる躍進を遂げました。
 そして、すでにお気づきの読者もいるかと思いますが、そうなんです!
 どちらの温泉地とも、僕が “温泉大使” を務めているんです。

 う、う、うれしーーーい!!


 確かに、ここ数年、四万温泉も伊香保温泉も、若い女性の姿を多く見かけるようになりました。
 気になって、時々、観光客に声をかけるのですが、「卒業旅行」 だったり、「女子会」 との回答が多いですね。
 それだけ、群馬の温泉が県外の人に知られているということです。
 また、女子に人気ということは、温泉だけではなく、観光やグルメなど旅の付加価値が高いということでしょうね。

 若い人は情報を拡散する力を持っていますから、ジャンジャン群馬の魅力を発信して欲しいものです。


 伊香保温泉は部門賞のほかにも、日本文化を生かした観光プロモーションと今後のインバウンド展開への期待を評価され、特別賞のクールジャパン賞も併せて受賞しました。
 また万座温泉(嬬恋村) が、部門賞の健康増進部門で2位に入賞しています。

 いいぞ! がんばれ! 群馬の温泉!
  


Posted by 小暮 淳 at 12:24Comments(5)大使通信

2019年03月09日

小野上温泉は、なぜ小野上温泉になったのか?


 『グラフぐんま』(企画/群馬県、編集・発行/上毛新聞社) に連載中の 「ぐんま湯けむり浪漫」。
 早いもので、今月発売の3月号で17回を数えます。
 毎号、群馬県内の名湯や秘湯を僕流に紹介しています。


 ということで、昨日は早朝より小野上温泉(渋川市) を取材してきました。
 「小野上温泉」 と聞くと、行ったことのある人のほとんどが、日帰り温泉施設の 「さちのゆ」 を連想されるのではないでしょうか?
 確かに入浴施設ばかりが目立っていますが、現在でも他に3軒の宿泊施設がある、れっきとした温泉地です。

 では、なぜ、日帰り温泉ばかりが有名になってしまったのでしょうか?
 それは、この温泉地の波瀾万丈な歴史と関係があるのです。


 「さちのゆ」 がリニューアルオープンしたのは、平成20年10月でした。
 前身は 「小野上温泉センター」 で、それ以前の渋川市との合併前は 「小野上村温泉センター」 と呼ばれていました。
 さらに時はさかのぼり、昭和50年代までは、「老人いこいの家」 という老人ホームが温泉を使用していました。
 そして、さらにさらに時代をさかのぼると……


 行ったことのある人は、気づかれたでしょうか?
 入浴施設の駐車場入口に、石の祠が祀られていることを!
 これは 「湯前薬師石堂」 といい、かつて国道沿いの源泉湧出地にあったものが移築されています。

 創建は寛文4年とありますから、今から350年以上も昔のものです。
 石堂の側面には 「塩川村」 と刻まれ、その時代より、この地に温泉が湧いていたことが記されています。

 これが塩川温泉(鉱泉) の起源です。


 正式に、塩川温泉から小野上温泉へ名称変更がされたのは平成11年9月のことです。
 しかし、それ以前の平成5年には、すでにJR吾妻線に 「小野上温泉駅」 が開設されています。
 では、いったい、いつから 「塩川温泉」 は、「小野上温泉」 と呼ばれるようになったのでしょうか?

 “湯歴ミステリー” の謎を解き明かしてまいりました。

 ※真相は 『グラフぐんま』 4月号にて、ご紹介します。
 

  


Posted by 小暮 淳 at 12:39Comments(0)取材百景

2019年03月08日

酔っぱライターが行く

 
 「取材に来られて、実際にお酒を飲まれた記者さんは、小暮さんが初めてですよ」
 杜氏が笑いました。
 「そのために、わざわざバスで来たんですから」
 「ですよね」
 と、さらにうれしそうに笑いながら、
 「では、こちらも味見をしてください」
 と、次々に酒を注いでくれました。


 昨日は、電車とバスを乗り継いで、群馬県北部の酒蔵を訪ねてきました。
 現在、「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) で不定期連載中の 『ほろ酔い街渡(ガイド)』 の取材です。

 「ということは、その記者は酒蔵を取材に来て、酒を飲まずに記事を書いているっていうことですか?」
 「の、ようですね」
 とは、なんとも不思議な話であります。
 それでは、温泉ライターが、湯に入らずに温泉の記事を書いているようなもの!
 フードライターが、料理を食べずにグルメ記事を書いているようなものです。

 “酔っぱライター” は、酔ってこそ、その酒の良さを引き出すのであります。
 そう、例えるならば、ジャッキー・チェンの映画 『酔拳』 のようなもの!
 飲むほどに、酔えば酔うほど強くなるのです。


 「とかなんとか言っちゃって、小暮さんは、ただの飲兵衛なだけじゃありませんか!」
 と同行のカメラマン氏。
 でもね、類は友を呼ぶのです。
 そのカメラマン氏だって、飲兵衛なのです。
 だから、こうして2人して、電車とバスを乗り継いで、酒蔵めぐりをしているんじゃありませんか!


 そして2人は、またバスに乗り、お約束の夜の街へ……
 今度は試飲ではなく、しっかり浴びるためにです。

 これだから “酔っぱライター” は、やめられませんって!


 ※この記事は4月5日号の 「ちいきしんぶん」 に掲載されます。
   


Posted by 小暮 淳 at 17:37Comments(0)取材百景

2019年03月06日

生涯ライター


 僕は、作家ではありません。
 しがない地方のライターです。
 だから締め切り厳守は必至であります。

 加え、臆病な性格もあり、余裕を持たないと気が気でありません。
 自分が元編集者だったということもあり、相手の事情を考えると、ついつい前倒しに原稿を仕上るクセがあります。
 早いものでは1週間、それ以上前に入稿することもあります。

 ところが、先月は勝手が違いました。
 確定申告と思わぬオヤジの葬儀が重なり、執筆の手が止まってしまいました。
 で、先週から躍起になって取りかかり、なんとか、いくつかの原稿を仕上げました。


 現在、僕は5つの連載を抱えています。
 週間が1本、月刊が2本、不定期が2本です。
 が、だいぶ数は減りました。
 多いときは、この倍はありましたからね。
 中には、週2回掲載なんていうハードな連載を受け持っていたこともありました。
 それを思えば今は、頭も体も、かなり楽になりました。

 ライターって、作家と違い、知力よりも体力勝負の職業なんです。
 机の前で何時間ジッとしていても、文章は生まれてきません。

 “取材ありき”の職業です。

 ということは、フットワークが求められます。
 企画を出して、資料を集めて、現場に飛び、見て、聞いたことを、締め切りまでにまとめなくてはなりません。
 体力がモノを言う職業なのです。

 おかげさまで、僕はライターに向いていたようです。
 思えば、この世界に入ってから一度も寝込んでいませんものね。
 ケガも病気も、風邪すら引いたことがないのです。
 だから30年近くも、この職業が続けて来れたのかもしれません。


 でも、なんだかんだ言っても、寄る年波にはあらがえません。
 30代より40代、40代より50代と、確実に体力は衰えています。
 年々、フットワークの距離も短くなり、スピードも遅くなり、反応も鈍くなっています。

 でも、年を重ねると、良い事もあるのです。
 体力に反比例して、知力は増しているようです。
 “考える力” は、若い頃よりも確実に伸びています。
 (ただ、記憶力は低下しています)


 はてさて、迎えた60代は、どんなライター人生が待っているのでしょうか?
 せめて、「使い捨てライター」 にはならぬよう、好奇心を失わず、刺激的な毎日を送りたいと思います。

 目指せ!! 生涯ライター!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:13Comments(0)執筆余談

2019年03月04日

ため息のシーズン③ がんばらない効果


 今年も、嫌な季節がやって来ました!
 個人事業主のみなさん、確定申告は、お済ですか?
 僕は本日、無事に提出を終えました。

 毎年、この時期がイヤでイヤで、早く過ぎ去ってほしいものだから、いつも2月中に済ませていました。
 が、今年は思わぬハプニング(オヤジの死去) があり、作業が一時中断しておりました。
 で、先週、がんばって仕上げたのであります。


 毎年、このブログでつぶやいていますが、この確定申告って、年に1度手渡される “大人の通知表” なんですよね。
 自分では 「がんばった」 と思っていても、電卓を弾けば、すぐに明確な成績(数字) が表示されるわけです。

 確か、一昨年の所得は、その前年と10万円の単位まで一緒でした。
 そしたら昨年の所得は、見事に前年と万の単位までピタリと変わらず同じだったのです。
 この3年間、ほとんど所得は一定です。

 これは、どういうことでしょうか?

 進歩がないととらえるか、現状維持を保ったととらえるか?
 それとも、これが実力とあきらめるか?


 心の変化とでもいうのでしょうか!
 今年の僕の反応は違いました。
 昨年までは、タイトルどおり “青息吐息” で、落ち込んでいたのです。
 が、今年は無反応でした。

 「ま、俺の人生、こんなもんだ。増えもせず、減りもせず、良かったじゃないか」
 ってね。
 たぶん、これって、昨年、還暦を迎えたときに宣言した 「がんばらない」効果だと思うんです。

 だって、同級生たちは定年退職を迎えている歳ですものね。
 いくらフリーランスだからといって、僕だけ目くじら立てて、鼻息荒くして、張り切っていてもおかしいでしょう?
 だから、すべての事象を素直に、そのまま受け入れることにしました。
 結果、今年から “ため息” が出なくなったということです。


 さて、みなさんは、いかがでしたか?
 たっぷり税金を払うことになってしまった方、思わぬ還付金が返ってくることになった方……
 悲喜こもごものシーズンを過ごしていることでしょうね。

 えっ、これからなの?
 3月15日までですよ。
 お急ぎください!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:26Comments(0)つれづれ

2019年03月03日

『Air Place』 を聴こう!


 高崎市民のみなさ~ん、こんにちは!
 いえいえ、最近はインターネットを利用すれば、どこにいても聴けますので、全国のみなさんに、お知らせいたします。
 ラジオ高崎の人気番組 『Air Place (エア・プレイス)』 にゲスト出演することになりました。


 『Air Place』 は、月曜日から土曜日の夕方、毎日放送しているワイド番組です。
 人気の秘密は、なんといってもゲストパーソナリティーの豪華さです。
 落語家の林家つる子さんや俳優の岡田浩輝さん、お笑い芸人の金谷ヒデユキさん、タレントのJOYさんなど、群馬ゆかりのゲストパーソナリティーが日替わりで担当します。
 
 そしてメインパーソナリティーは、ラジオ高崎アナウンサーの田野内明美さん。
 開局と同時にアナウンサーになったベテランで、同局の看板アナであります。

 僕が田野内さんと出会ったのも、開局の頃ですから、かれこれ20年前になります。
 知人を介して知り合ったのですが、今までに僕も何度か、彼女の番組に出演させていただいています。


 で、今回、久しぶりに出演依頼の連絡をいただきました。
 なんで、そんな人気の番組に呼ばれたのかって?
 …………、
 実は、僕も良く分かりません。
 ただ、今回のゲストとしての肩書きは、「フリーライター」 です。
 ので、温泉の話ではなさそうです。
 たぶん、昨年出版した 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) がリスナーへプレゼントされるようですので、このあたりの話題が中心になるのではないかと思われます。

 で、で、ででででーーーー!!!!
 僕が出演する日が、木曜日なんです。
 木曜日のゲストパーソナリティーといえば、元「BOOWY」 のベーシスト・松井常松さんであります。
 あの伝説のロックバンドですぞ!

 でも僕と松井さんて、ちょっと縁があるんです。
 直接お会いするのは今回が初めてなのですが、実は、僕がスーパーバイザーを務めている群馬テレビの番組 『ぐんまトリビア図鑑』 のナレーションをしてくださっているのが松井さんなのであります。
 ぜひ、その辺のお話もしてみたいと思います。


 はてさて、どんな話が飛び出すやら。
 今から、とっても楽しみにしています。
 ぜひ、お聴き逃がしなく!


 ●放送局  ラジオ高崎 (76.2MHz)
 ●番組名  『Air Place』 平日16:00~18:55(土曜は17:00~)
 ●出演日  2019年3月14日(木) 16:10頃~
  


Posted by 小暮 淳 at 13:02Comments(0)テレビ・ラジオ

2019年03月01日

なんてこった!


 「病院の送り迎えから下の世話まで、散々、面倒看たからね。なんも後悔なんてないよ」
 数年前に父親を見送った友人の言葉です。
 この言葉に、僕はいつも励まされていました。

 「ジュンちゃん、介護は大変だけど、とことんやったほうがいいよ。自己満足かもしれないけど、見送った後が違うから」
 そうやって彼は、僕の介護の苦労話やグチを聞いては、応援してくれていました。
 そして、その通りになりました。

 先週、僕は認知症を患ったオヤジを、10年間の在宅介護の末に、無事、見送ることができました。
 “やるだけのことはやった” という自負があるからでしょうか。
 友人の言うとおり、悲しみも後悔もありません。
 不思議なくらい清清しい気持ちで、通夜も告別式も迎えました。


 たぶん、少しは悲しみもあったのでしょうが、僕には、それ以上に “家族” のありがたみを感じた2日間でした。
 本当に子どもたちが良く動いてくれました。
 長男は、車を出して何回も送迎をしてくれました。
 長女は、会葬者にあいさつを欠かさずしてくれました。
 次女は、自ら受付を買って出てくれました。

 いつのまにか成長した3人の姿に、ただただ目を奪われていました。

 孫の成長もしかり!
 長女の子、K君は小学2年生です。
 もちろん葬式は初体験なので、見るものすべてが驚きの連続です。

 お焼香が面白いようで、
 「ジイジ、もう1回行こうよ!」
 と通夜の後、誰もいなくなった会場に、何度も何度も連れていかれました。
 さぞかしオヤジも、喜んだことでしょうね。


 そんなK君が、斎場で火葬が終わった後、会葬者の笑いをとった出来事がありました。
 骨になったオヤジに駆け寄り、大声で叫んだのです。

 「なんてこった!」

 両手を頬に当て、ムンクの 『叫び』 の形相です。
 もしくは、映画 『ホーム・アローン』 のカルキン坊やの 「オーマイ、ゴッド」 のポーズに見えました。
 そして骨の前で、固まってしまいました。

 彼にしてみれば、手品を見ているようだったのかもしれませんね。
 大きいジイジが死んだことは受け入れていたんでしょうけど、まさか、たった1時間後に、こんなに小さな骨になってしまうとは、予想もしていなかったようです。

 彼の叫んだ 「なんてこった!」 に、会葬者一同が大爆笑となりました。
 ともすれば湿っぽくなりがちな葬儀を、一瞬にして和やかな雰囲気にしてくれました。

 さすが、僕の孫です。
 K君、ありがとう!


 楽しいことが大好きだったオヤジです。
 最後まで明るく、みんなで見送ることができました。
   


Posted by 小暮 淳 at 13:11Comments(4)つれづれ