2010年06月01日
湯宿温泉 「金田屋」
昨日は午後より、みなかみ町(旧・新治村)の湯宿(ゆじゅく)温泉に入り込み、今日の昼まで取材をつづけていました。
昨晩は、5代目主人の岡田洋一さんのご厚意により、明治元年創業の老舗旅館「金田屋」に泊めていただきました。
金田屋は以前から、どーしても泊まってみたい宿でした。
なぜか? それは僕の敬愛する若山牧水先生が泊まられた宿だからです。
宿に着くなり、挨拶もそこそこに、ご主人に「牧水先生が泊まられた部屋はどこですか?!」と、案内をせまってしまいました。
大正11年10月23日。
「湯の宿(現・湯宿)温泉まで来ると私はひどく身体の疲労を感じた。数日の歩きづめとこの一、二晩の睡眠不足とのためである。其処で二人の青年に別れて、日はまだ高かったが、一人だけ其処の宿屋に泊る事にした。」(『みなかみ紀行』より)
牧水先生がそのとき、わらじを脱いだ蔵座敷が、今も立派に残っていました。
スリッパを脱いで、蔵の2階に上がると、当時のままの(とされる)部屋が、そこにありました。一瞬、背筋を緊張感が走りました。思わず正座をしてしまったくらいです。「ああ、牧水先生、お初にお目にかかります」と、心の中で挨拶をさせていただきました。
昨晩、食事のあとのこと。すでに、ご主人と杯を交えていた時です。
ご主人が、牧水ファンの僕に気をつかってくださったのでしょう。
「どうです、小暮さん。良かったら二次会は、蔵に行ってやりませんか?」
と言ってくださいました。
感謝感激、雨あられ。盆と正月が、いっぺんにやってきた喜び!
牧水先生の泊まった部屋で、牧水先生が酒を呑んだ部屋で、同じく地酒を呑めるなんて。
涙が出そうになっちゃいました。
ああ、温泉ライターをやっててよかった~!
ご主人、本当に本当に本当に、ありがとうございました。
このご恩は、本にしてお返しします。
※この牧水ゆかりの蔵座敷は、現在は談話室として、宿泊客なら誰でも自由に利用できます。
昨晩は、5代目主人の岡田洋一さんのご厚意により、明治元年創業の老舗旅館「金田屋」に泊めていただきました。
金田屋は以前から、どーしても泊まってみたい宿でした。
なぜか? それは僕の敬愛する若山牧水先生が泊まられた宿だからです。
宿に着くなり、挨拶もそこそこに、ご主人に「牧水先生が泊まられた部屋はどこですか?!」と、案内をせまってしまいました。
大正11年10月23日。
「湯の宿(現・湯宿)温泉まで来ると私はひどく身体の疲労を感じた。数日の歩きづめとこの一、二晩の睡眠不足とのためである。其処で二人の青年に別れて、日はまだ高かったが、一人だけ其処の宿屋に泊る事にした。」(『みなかみ紀行』より)
牧水先生がそのとき、わらじを脱いだ蔵座敷が、今も立派に残っていました。
スリッパを脱いで、蔵の2階に上がると、当時のままの(とされる)部屋が、そこにありました。一瞬、背筋を緊張感が走りました。思わず正座をしてしまったくらいです。「ああ、牧水先生、お初にお目にかかります」と、心の中で挨拶をさせていただきました。
昨晩、食事のあとのこと。すでに、ご主人と杯を交えていた時です。
ご主人が、牧水ファンの僕に気をつかってくださったのでしょう。
「どうです、小暮さん。良かったら二次会は、蔵に行ってやりませんか?」
と言ってくださいました。
感謝感激、雨あられ。盆と正月が、いっぺんにやってきた喜び!
牧水先生の泊まった部屋で、牧水先生が酒を呑んだ部屋で、同じく地酒を呑めるなんて。
涙が出そうになっちゃいました。
ああ、温泉ライターをやっててよかった~!
ご主人、本当に本当に本当に、ありがとうございました。
このご恩は、本にしてお返しします。
※この牧水ゆかりの蔵座敷は、現在は談話室として、宿泊客なら誰でも自由に利用できます。
Posted by 小暮 淳 at 17:02│Comments(0)
│温泉地・旅館