2010年07月16日
湯の平温泉 「松泉閣」
「表紙の写真は、どこですか?」と訊かれることが、多々あります。
昨年出版した拙著『ぐんまの源泉一軒宿』の表紙のことです。
ふつう、どこの写真なのか、どこで撮影したのかは、カバーの折り返しに書かれているのですが、あえてはずしました。
理由は、50軒の宿を不公平なく平等に掲載するためです。
じいちゃん、ばあちゃんでやっている小さな民宿から、大企業が経営する豪華な旅館まで、一律に“一軒宿”というくくりで取材・掲載したかったからです。特定の宿だけ、写真点数を多くしたり、大きく特別扱いしたくないからです。
で、写真の温泉はどこか? 分かった人はいますか?
もし分かった人は、かなりの温泉通ですね。ヒントは本文をめくった、グラビアの露天風呂写真にあります。これにはかなり特徴が出ています。
正解は、湯の平温泉(旧六合村)の『松泉閣(しょうせんかく)』です。
表紙の写真は、薄暮の露天風呂。それも脱衣小屋です。
写真を撮ったのは上毛新聞社のカメラマン、綱島徹氏です。彼は僕の中学・高校の同級生。モノクロ写真を得意とするカメラマンです。さすが見事に、カラー写真でも明暗の美しさを表現してくれました。
湯の平温泉は、群馬県内で唯一、クルマで宿までたどり着けない温泉です。
国道から白砂川へ下りて、宿の対岸にクルマを停めます。到着をインターフォンで告げ、荷物は「架空索道(かくうさくどう)」というゴンドラに乗せて、ひと足先に運んでもらいます。
そこからは時間にして10分ほどですが、下り坂を歩き、吊り橋を渡り、もう一度急なつづら折りの坂道を登ります。よって、高齢者や体の不自由な方は、訪問を遠慮していただいているという、まさに秘湯の中の秘湯。
夏場は、息切れがして途中、何度も休むようです。また冬場は、雪に足を取られながらの訪問となります。
でも、苦労の先には、コバルトブルー色した川面を臨む絶景の露天風呂が待っていますよ!
ま、その露天風呂へも、原生林の中を5分くらい歩きますが……ね。
“温泉好き”を自称する方は、ぜひ一度は体験しておいて欲しい宿です。
群馬には、「こんなにも不便なところに温泉があるんだ」と、改めて、群馬の底力を知ることでしょう。
昨年出版した拙著『ぐんまの源泉一軒宿』の表紙のことです。
ふつう、どこの写真なのか、どこで撮影したのかは、カバーの折り返しに書かれているのですが、あえてはずしました。
理由は、50軒の宿を不公平なく平等に掲載するためです。
じいちゃん、ばあちゃんでやっている小さな民宿から、大企業が経営する豪華な旅館まで、一律に“一軒宿”というくくりで取材・掲載したかったからです。特定の宿だけ、写真点数を多くしたり、大きく特別扱いしたくないからです。
で、写真の温泉はどこか? 分かった人はいますか?
もし分かった人は、かなりの温泉通ですね。ヒントは本文をめくった、グラビアの露天風呂写真にあります。これにはかなり特徴が出ています。
正解は、湯の平温泉(旧六合村)の『松泉閣(しょうせんかく)』です。
表紙の写真は、薄暮の露天風呂。それも脱衣小屋です。
写真を撮ったのは上毛新聞社のカメラマン、綱島徹氏です。彼は僕の中学・高校の同級生。モノクロ写真を得意とするカメラマンです。さすが見事に、カラー写真でも明暗の美しさを表現してくれました。
湯の平温泉は、群馬県内で唯一、クルマで宿までたどり着けない温泉です。
国道から白砂川へ下りて、宿の対岸にクルマを停めます。到着をインターフォンで告げ、荷物は「架空索道(かくうさくどう)」というゴンドラに乗せて、ひと足先に運んでもらいます。
そこからは時間にして10分ほどですが、下り坂を歩き、吊り橋を渡り、もう一度急なつづら折りの坂道を登ります。よって、高齢者や体の不自由な方は、訪問を遠慮していただいているという、まさに秘湯の中の秘湯。
夏場は、息切れがして途中、何度も休むようです。また冬場は、雪に足を取られながらの訪問となります。
でも、苦労の先には、コバルトブルー色した川面を臨む絶景の露天風呂が待っていますよ!
ま、その露天風呂へも、原生林の中を5分くらい歩きますが……ね。
“温泉好き”を自称する方は、ぜひ一度は体験しておいて欲しい宿です。
群馬には、「こんなにも不便なところに温泉があるんだ」と、改めて、群馬の底力を知ることでしょう。
Posted by 小暮 淳 at 13:00│Comments(0)
│温泉地・旅館