2010年08月04日
謎学の旅② 「ウナギを食べない住民」
ウナギ好きって、多いですよね。
僕は、食べなくても平気な人ですけど、すぐに「ウナギ食べてー」って言う人、います。
でも、生まれてから一度も、ウナギを食べたことがない人がいるの、知ってましたか?
それも、1人や2人ではなく、ある居住地域の人たち、みーんなです。
前橋市東片貝町にある片貝神社は、お稲荷さん、片貝神社、虚空蔵様と3つの社殿がある神仏混合の神社です。境内には周囲10メートルほどの八角形をした池があります。案内板には、こんなことが書かれています。
『ウナギは虚空蔵尊の化身として信仰者から特別な保護を受けた。もちろん片貝の住民は虚空蔵尊の化身なるがゆえに、絶対に食するものはいなかった……』
説明によれば、昔からこの池のウナギを捕ると、目がつぶれると言われてきたそうです。
「そんなバカなことがあって、たまるものか!」と、ある人がこの池のウナギを捕ったところ、たちまち目が見えなくなったとのことです。
「そんなバカな!」と、僕も同様に思い、さっそく周辺住民に聞き込みを開始しました。
「俺は、よそから来た人間だから食べるよ」「あんな、うまいもん食うにきまってるがね」などなど、半信半疑ながら、ちょっと期待はずれのコメントばかり返ってきてしまいました。
待てよ、話を聞いた人は、みんな若い人だったのです。
そして、ついに……
「昔からの住民は、絶対食べないね」のコメントを収集!
4月の第2日曜日。
虚空蔵鰻池に、ウナギが奉納される祭りがあるというので、行ってみました。
着物姿の世話人の方たちが、おごそかにウナギを池に奉納する姿は、ちょっと不思議な光景です。
儀式のあと、僕はすかさず世話人たちに近寄り、質問しました。
「ウナギ、食べますか?」
すると……
「生まれてこのかた、一度も食べたことがない」「子供の頃から、絶対食べてはいけないと言われてきたからね」と、70年以上ウナギを食べたことがない人がたくさんいたのです。
そして、さらに
「ここの町内には、ウナギ料理の店はないよ」とも。
そうそう、実は、コメントをもらった若い人たちも、こんなことを言ってました。
「年寄りの前では食べない」とか「町外へ出て食べる」など、やはりこの町では、“うなぎの蒲焼”は御法度のようでした。
謎学の旅はつづく。
僕は、食べなくても平気な人ですけど、すぐに「ウナギ食べてー」って言う人、います。
でも、生まれてから一度も、ウナギを食べたことがない人がいるの、知ってましたか?
それも、1人や2人ではなく、ある居住地域の人たち、みーんなです。
前橋市東片貝町にある片貝神社は、お稲荷さん、片貝神社、虚空蔵様と3つの社殿がある神仏混合の神社です。境内には周囲10メートルほどの八角形をした池があります。案内板には、こんなことが書かれています。
『ウナギは虚空蔵尊の化身として信仰者から特別な保護を受けた。もちろん片貝の住民は虚空蔵尊の化身なるがゆえに、絶対に食するものはいなかった……』
説明によれば、昔からこの池のウナギを捕ると、目がつぶれると言われてきたそうです。
「そんなバカなことがあって、たまるものか!」と、ある人がこの池のウナギを捕ったところ、たちまち目が見えなくなったとのことです。
「そんなバカな!」と、僕も同様に思い、さっそく周辺住民に聞き込みを開始しました。
「俺は、よそから来た人間だから食べるよ」「あんな、うまいもん食うにきまってるがね」などなど、半信半疑ながら、ちょっと期待はずれのコメントばかり返ってきてしまいました。
待てよ、話を聞いた人は、みんな若い人だったのです。
そして、ついに……
「昔からの住民は、絶対食べないね」のコメントを収集!
4月の第2日曜日。
虚空蔵鰻池に、ウナギが奉納される祭りがあるというので、行ってみました。
着物姿の世話人の方たちが、おごそかにウナギを池に奉納する姿は、ちょっと不思議な光景です。
儀式のあと、僕はすかさず世話人たちに近寄り、質問しました。
「ウナギ、食べますか?」
すると……
「生まれてこのかた、一度も食べたことがない」「子供の頃から、絶対食べてはいけないと言われてきたからね」と、70年以上ウナギを食べたことがない人がたくさんいたのです。
そして、さらに
「ここの町内には、ウナギ料理の店はないよ」とも。
そうそう、実は、コメントをもらった若い人たちも、こんなことを言ってました。
「年寄りの前では食べない」とか「町外へ出て食べる」など、やはりこの町では、“うなぎの蒲焼”は御法度のようでした。
謎学の旅はつづく。
Posted by 小暮 淳 at 08:39│Comments(0)
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