2010年12月12日
赤城温泉 「赤城温泉ホテル」②
赤城温泉「赤城温泉ホテル」の10代目主人、東宮秀樹さんから、お便りをいただきました。
「先日、ご出版の宴のお誘いを頂き、ご出席させていただく予定を立てておりましたにもかかわらず、ご出席できず大変申し訳ございませんでした」という、大変丁寧なお手紙でした。
秀樹さん、ありがとうございます。
丁寧かつ達筆のお便りに、胸の奥のほうがジーンと熱くなるのを感じました。
逆に、恐縮してしまいます。
秀樹さんの人柄が、そのまま文字と行間から伝わってくる、実に心温まる一文でした。
先日の出版パーティーでは、2冊の著書『ぐんまの源泉一軒宿』と『群馬の小さな温泉』で取材・掲載した計86軒の宿へ案内状を送らせていただきました。
季節は紅葉の真っ盛り、宿としては一年でも最も忙しいハイシーズンです。
出席してくださったご主人や女将さんもいらっしゃいましたが、この書き入れ時に宿を空けるのは、所詮無理というもの。
まして僕が取材をした宿は、一軒宿や小さな温泉のお宿ばかりです。従業員もいない、家族だけでやっている宿がほとんどなのですから。
その無理を承知で、取材協力してくれたお礼を込めて、案内状を出させていただいたのです。
取材で「赤城温泉ホテル」を訪れたのは、今年の4月でした。
泊めていただき、秀樹さんとは東宮家と小暮家の話で盛り上がりました。
以前もブログに書きましたが、僕と秀樹さんは、はとこ同士です。
秀樹さんの祖父、8代目主人の東宮欣一さんが、僕の祖母と姉弟なのです。
だから、僕のルーツをたどれば東宮家、それもここ「あづまや」(赤城温泉ホテルの旧名)にたどり着くのであります。
開湯500年の歴史を持つ茶褐色の湯は、僕のばあちゃんが産湯をつかったルーツの湯。
僕のオフクロも子供の頃に、湯治に通った一族の湯なのであります。
その湯を、平成の今も守り継いでいる湯守(ゆもり)が、10代目の秀樹さんです。
秀樹さん、大変でしょうが、我が一族の湯を守り継いでくださり、誠にありがとうございます。
死んだばあちゃんに代わって、お礼を申し上げます。
Posted by 小暮 淳 at 15:20│Comments(0)
│温泉地・旅館