2010年12月15日
四万温泉 「竹葉館」
四万(しま温泉)には、「四万17軒」 という言葉があるのを、ご存知ですか?
現在、四万温泉には37軒の旅館と民宿があります。これに対して、源泉の数は43本。
1軒あたりの源泉所有率は、全国でもトップクラスです。
その豊富な湯量の源泉を所有したり、古くから旅館業オンリーで“湯”を客人に提供してきた老舗宿のことを「四万17軒」と地元では呼んでいます。
昨日は、その17軒の1つ、昭和17年創業の湯治宿「竹葉館(ちくようかん)」にお邪魔して、話を聞いてきました。
四万温泉は、5つの地区に分かれています。
もっとも歴史の古いのが「新湯(あらゆ)」「山口」、その後「温泉口」「日向見(ひなたみ)」「ゆずりは」と、温泉街が広がりました。
「竹葉館」は四万川の下流、一番手前の「温泉口」にあります。
ゆるやかな坂道の途中、昨日から降り続いた雨に濡れた路面が、朝日を浴びてキラキラと光り輝いています。
旅館の建物は、創業当時のまま。
古き良き、湯治文化を今に伝える老舗宿です。
四万温泉は、草津や伊香保と異なり、近在の百姓湯治場として栄えた温泉地です。
寒湯治、春湯治、夏湯治と、農閑期になると農民たちが味噌やしょう油、米、漬け物などを抱えて長期滞在にやってきました。
時代の変化とともに、湯治文化も衰退し、いつしか温泉地は湯治場から観光地へと変貌してしまったのです。
そんな平成の現代において、四万温泉で今も湯治客中心に商いをつづけている宿が「竹葉館」です。
「昭和40年代は、まだ湯治客がたくさん四万温泉にやってきていましたよ。夏の前半は都会の人、後半は農家の人たちで、予約表は毎年、ビッシリと埋まっていました」と、2代目主人の折田勝美さんは言います。
最低でも1週間、長い人は半月~数ヶ月と滞在して、疲れや持病を癒やしたといいます。
「今は2~3泊の人が多いね。それでも糖尿病や胃腸病を癒やしに、長期滞在するお年寄りもいます」
同館は、半自炊の宿です。
旅館で用意する食事は、ご飯とみそ汁だけ。おかずは、調理場を使って、宿泊客が自分で作って食べます。
だから当然、食料の持ち込みは可。酒類もです。
浴室は四万川を望む男女別の内風呂が1つずつあるだけ。
湯は、対岸の源泉地からパイプが川を渡り、そのまま湯口に注ぎ込まれる様子が湯舟の中から見えます。
もちろん加水なし、加温なし、完全かけ流しです。
源泉の温度が高いのでは夏は熱いかもしれませんね。窓の開閉のみで温度調節をしています。
「それでも熱いときは、みなさん水道のホースを抱えて入っています(笑)」と主人。
でも、この時季は、ちょうど良い湯加減でした。
ぬるからず、熱からず、まさに長湯のできる湯治向きの温度です。
今度、スタッフと食料を持ち込んで、自炊しながら取材活動をつづけてみようと思います。
合宿みたいで、楽しいでしょうね。
現在、四万温泉には37軒の旅館と民宿があります。これに対して、源泉の数は43本。
1軒あたりの源泉所有率は、全国でもトップクラスです。
その豊富な湯量の源泉を所有したり、古くから旅館業オンリーで“湯”を客人に提供してきた老舗宿のことを「四万17軒」と地元では呼んでいます。
昨日は、その17軒の1つ、昭和17年創業の湯治宿「竹葉館(ちくようかん)」にお邪魔して、話を聞いてきました。
四万温泉は、5つの地区に分かれています。
もっとも歴史の古いのが「新湯(あらゆ)」「山口」、その後「温泉口」「日向見(ひなたみ)」「ゆずりは」と、温泉街が広がりました。
「竹葉館」は四万川の下流、一番手前の「温泉口」にあります。
ゆるやかな坂道の途中、昨日から降り続いた雨に濡れた路面が、朝日を浴びてキラキラと光り輝いています。
旅館の建物は、創業当時のまま。
古き良き、湯治文化を今に伝える老舗宿です。
四万温泉は、草津や伊香保と異なり、近在の百姓湯治場として栄えた温泉地です。
寒湯治、春湯治、夏湯治と、農閑期になると農民たちが味噌やしょう油、米、漬け物などを抱えて長期滞在にやってきました。
時代の変化とともに、湯治文化も衰退し、いつしか温泉地は湯治場から観光地へと変貌してしまったのです。
そんな平成の現代において、四万温泉で今も湯治客中心に商いをつづけている宿が「竹葉館」です。
「昭和40年代は、まだ湯治客がたくさん四万温泉にやってきていましたよ。夏の前半は都会の人、後半は農家の人たちで、予約表は毎年、ビッシリと埋まっていました」と、2代目主人の折田勝美さんは言います。
最低でも1週間、長い人は半月~数ヶ月と滞在して、疲れや持病を癒やしたといいます。
「今は2~3泊の人が多いね。それでも糖尿病や胃腸病を癒やしに、長期滞在するお年寄りもいます」
同館は、半自炊の宿です。
旅館で用意する食事は、ご飯とみそ汁だけ。おかずは、調理場を使って、宿泊客が自分で作って食べます。
だから当然、食料の持ち込みは可。酒類もです。
浴室は四万川を望む男女別の内風呂が1つずつあるだけ。
湯は、対岸の源泉地からパイプが川を渡り、そのまま湯口に注ぎ込まれる様子が湯舟の中から見えます。
もちろん加水なし、加温なし、完全かけ流しです。
源泉の温度が高いのでは夏は熱いかもしれませんね。窓の開閉のみで温度調節をしています。
「それでも熱いときは、みなさん水道のホースを抱えて入っています(笑)」と主人。
でも、この時季は、ちょうど良い湯加減でした。
ぬるからず、熱からず、まさに長湯のできる湯治向きの温度です。
今度、スタッフと食料を持ち込んで、自炊しながら取材活動をつづけてみようと思います。
合宿みたいで、楽しいでしょうね。
Posted by 小暮 淳 at 11:52│Comments(4)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
巷はクリスマスソングが心地よく流れておりますね。
次回作の傾向が、はぁーはぁーー?!読めてきましたよ。(捕らぬ狸の何とやら)
師匠!湯あたり(二日酔い)にお気をつけてーー
次回作の傾向が、はぁーはぁーー?!読めてきましたよ。(捕らぬ狸の何とやら)
師匠!湯あたり(二日酔い)にお気をつけてーー
Posted by ファイナルアンサー? ぴー at 2010年12月15日 12:32
ぴーさんへ
む?
「師匠」だ?
僕のことを「師匠」と呼ぶ人は、1人しかいませんよ。
ぬぬっ???
君は、○○クンなのかい?
む?
「師匠」だ?
僕のことを「師匠」と呼ぶ人は、1人しかいませんよ。
ぬぬっ???
君は、○○クンなのかい?
Posted by 小暮 at 2010年12月15日 17:04
「小暮さん」→『温泉の師匠』と勝手に想定させていただきました。
一応… … (-_-;)女性っぽい仕草をしておりましたが?
私の「兄弟子が既に居たのですね!」と、いうことで、
私 ○○クン? ではありませんでした!(^^)!
風景を写真にしなかったのは大・大正解だと思います。流石です。
PS. 目標はオフ会実施
一応… … (-_-;)女性っぽい仕草をしておりましたが?
私の「兄弟子が既に居たのですね!」と、いうことで、
私 ○○クン? ではありませんでした!(^^)!
風景を写真にしなかったのは大・大正解だと思います。流石です。
PS. 目標はオフ会実施
Posted by ぴーはぴーですよ at 2010年12月16日 14:06
ぴーさんへ
了解です。
でも、もう1人、僕を「師匠」と呼ぶ人がいました。
これで、ぴーさんを入れて弟子は、3人になりました。
10人集まったら 「温泉道場 小暮塾」 を開講したいと思います。
温泉好きは、集まれ~!
了解です。
でも、もう1人、僕を「師匠」と呼ぶ人がいました。
これで、ぴーさんを入れて弟子は、3人になりました。
10人集まったら 「温泉道場 小暮塾」 を開講したいと思います。
温泉好きは、集まれ~!
Posted by 小暮 at 2010年12月17日 15:28