2011年01月02日
年賀巡礼 ~酔って候~
今年のテーマは、干支にちなんで「脱兎の如く」であります。
“非常に速くて、捕まえることのできない。他の者の追随を許さない”ことのたとえ。
と、いうことで、元旦から飛ばしております。
何を?
そりゃ~、アルコールですわ!
元日は朝から、町内の公民館に出かけ「新年互励会」に参加しました。
毎年出席しているわけではないのですが、今年は育成会長という立場上、しぶしぶ顔を出しました。
互励会といっても、最初に自治会長のあいさつがあるだけで、あとは、ただひたすらに飲むだけです。
町内の親睦会ですな。
それにしても、凄い人、人、人……。
町内の人、みんなやってきちゃったんじゃないの?というくらい、公民館は満杯であります。
ま、会費500円で、元日から飲み放題の店は、他には見当たりませんからね。
正月、家で家族に邪魔にされている呑兵衛オヤジたちが、集まってくるのですよ。
この土地に越してきて、早や15年。
最初は「ここは本当に前橋市内か?」と思うくらい、風習や慣習が多くて、面食らったものですが、“住めば都”とは良く言ったもので、今ではすっかり土地に溶け込んで、班長・年番(祭り担当)・育成会長とこなしております。
「よ~、小暮さん! 本売れてんだってな~」
「印税、いくら入ったんだい?」
「あんた、いつも裸だなぁ」
「ブログ、見ましたよ。やっぱり裸だった(笑)」
「新聞に、でっかく広告が出ているな」
「取材の時は、おねーちゃん連れて行くの?」
「なーんだ、男のカメラマンとなのか。そりゃ、さみしいな(笑)」
などなど、結局、目立つ仕事をしている僕が、完全に“いじられキャラ”となって、終始、温泉話で盛り上がっていました。
昼過ぎに家にもどり、年賀状の返信を書いていると、長女一家が孫を連れて新年のあいさつにやって来ました。
ここからは、昨年から恒例となった、一族大移動の始まりです。
前橋市内の僕の実家へ、うちの家族と長女一家が向かいます。
実家では、今年87歳になる父と84歳になる母、そして僕の実兄一家が合流!
またまた酒盛りであります。
ボケ老人の父が、一応、一族の長として、スピーチをしました。
「えー、と。昭和24年にうどんを食ってしまったら、こんなにも家族が増えてしまいました」
なんの、こっちや?わけが分からん。
すかさず「何?何?」と孫たちから質問が……
「あのなー、俺はな、ばあちゃんとの縁談を断りに行ったんだよ。ところが言い出す前に、ばあちゃんの母親が打ったうどんを出されてな、あんまり旨かったから、全ー部、食べちゃったわけ。そしたら、縁談を断れなくなってな」
でもオヤジはとっても、うれしそうです。子、孫、ひ孫を見渡して、ポツリと言いました。
「2人が4人(兄と僕が生まれ)になって、12人になっちゃった。な、ばあちゃん、あの時、うどん食っちゃって良かったな(笑)」
飲んで笑って、笑って飲んで。
少し経つと、オヤジはまた同じ話を何度もくり返し、
「あれ、この子は誰だ? 孫か、ひ孫か?」
をくり返す。
そのたびに、孫たちの笑い声が部屋中に響き渡った。
子々孫々と、この笑い声が、未来永劫へと響き渡りますように……。
そう願い、我は、ただひたすらに、酔って候!
Posted by 小暮 淳 at 14:25│Comments(2)
│酔眼日記
この記事へのコメント
木暮様
末広がり と言うことでしょうか。
お父上様のご長寿を お祈り申し上げまする
末広がり と言うことでしょうか。
お父上様のご長寿を お祈り申し上げまする
Posted by momotaka at 2011年01月02日 22:16
momotakaさんへ
ありがとうございます。
今秋、数えで88歳になるオヤジの米寿の祝いをしようかと、実兄と計画しております。
まー、小暮家は、みーんな長生きでして、オヤジの長兄は95歳でピンピンしていますから(ストレスがたまらない家系のようです)。
ありがとうございます。
今秋、数えで88歳になるオヤジの米寿の祝いをしようかと、実兄と計画しております。
まー、小暮家は、みーんな長生きでして、オヤジの長兄は95歳でピンピンしていますから(ストレスがたまらない家系のようです)。
Posted by 小暮 at 2011年01月03日 02:22