2011年01月15日
四万温泉 「なかざわ旅館」②
昨日は朝より、「なかざわ旅館」にお邪魔して、女将の中沢千世子さん、若女将のまち子さんと、長い長いお茶をして来ました。
ま、これが僕流の取材方法なんですね。
お茶飲んで、雑談をしているうちに、人間は本音をしゃべってくれるものです。
「なかざわ旅館」は、昨年の9月に、JRと県の観光情報誌の取材で泊り込んだばかりです。
よって、今回は泊まらずに、近況を探りに立ち寄りました。
もちろん、上質な湯もいただいてきましたよ。
「なかざわ旅館」には、4つの浴室があります。
男女別の大浴場が各1つずつと、貸切の露天風呂が2つ。
それらはすべて、加水なし、加温なし、完全放流式です。
なぜ、加水もせず、加温もせずに、夏季と冬季の湯の温度調整ができるのかといえば、ここの湯は6つの源泉の混合泉だからです。温度の高い硫化塩温泉と、低い単純温泉を使用。その配合率により、微妙な温度の調節をしています。
いわゆる「湯守(ゆもり)」のいる宿です。
その湯守こそが、ご主人の中沢孫市さんです。
宿泊客のみで、立ち寄り入浴客は受け入れていないのも、湯を愛するがゆえのこと。
「キレイが一番」がモットーの主人は、毎日湯を抜いて、浴室の掃除を欠かしません。
「湯守のいる宿だなぁ~」
と入浴した瞬間に、感じることができます。
ここの風呂には、湯口が2つあるのです。
浴槽奥に、通常の注ぎ口が1つ。それと湯床からも湧いています。
なぜか?
「上からの注ぎ口だけだと、浴槽の上層だけが熱くなってしまいます。湯床からも出してあげることにより、湯を攪拌(かくはん)しています」
とは、御見逸れいたしました!
お見事です。1本取られましたな。
攪拌された湯は、極上であります。
硫酸塩温泉のまろやかさを残しつつ、サラリとした清涼感も与えてくれる湯です。
体を動かすたびに、ザザザー、ザザザーと縁からあふれ出る湯音の心地よさったら、ありゃしません。
いい湯に出会うと、その日一日がすべて、いい日になれるような気がしますね。
Posted by 小暮 淳 at 15:08│Comments(8)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
いつか、あれも、これも、実現するの楽しみです。
それには、「弟子」の数を増やしませんと! あと約6名?
↓↓↓↓↓
『温泉道場』会員を募っております。
小暮師匠へ問合せの上、応募ください<(_ _)>
PS. 「人に絡んでた」記憶がありますので、適量が無難かと…
それには、「弟子」の数を増やしませんと! あと約6名?
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PS. 「人に絡んでた」記憶がありますので、適量が無難かと…
Posted by ぴー at 2011年01月15日 21:11
ぴーさんへ
はい、その通りですね。
あと6名です。
僕の温泉講座の受講生に声をかければ、すぐに集まるのでしょうが、それでは面白くありませんものね。
真の温泉好きのための道場を開きたいものです。
はい、その通りですね。
あと6名です。
僕の温泉講座の受講生に声をかければ、すぐに集まるのでしょうが、それでは面白くありませんものね。
真の温泉好きのための道場を開きたいものです。
Posted by 小暮 at 2011年01月15日 22:31
温泉を売りに している宿の浴槽は ローテクですが絶妙ですよね
それだけ 真剣に源泉と向き合っている訳で
(’_’)
一般人にも知って欲しいし 評価する組織やシステムが 必要ですよね?
小暮様の道場
ハードル高そうですね……
(^0^)/昨日は湯宿で立ちよりしてました
高い品質を保つ 良い温泉ですよね
お隣り
猿ケ京の事を 思うとダムに 沈む前の温泉
もう 入れませんが
興味深いです
それだけ 真剣に源泉と向き合っている訳で
(’_’)
一般人にも知って欲しいし 評価する組織やシステムが 必要ですよね?
小暮様の道場
ハードル高そうですね……
(^0^)/昨日は湯宿で立ちよりしてました
高い品質を保つ 良い温泉ですよね
お隣り
猿ケ京の事を 思うとダムに 沈む前の温泉
もう 入れませんが
興味深いです
Posted by momotaka at 2011年01月16日 09:37
メールADお知らせいたします。
やっとメールADが復帰しました。(PCの体調不良の為)
遅ればせながらよろしくお願いいたします。
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Posted by ぴー at 2011年01月16日 12:02
momotakaさんへ
さすが、お詳しい!
昭和31年にダム湖(赤谷湖)に沈んだ、「笹の湯」と「湯島の湯」のことですね。
最初はポンプアップしていたようですが、ダム湖の水圧により断湯してしまったようですな。で、新たな源泉をボーリングした……。
なんだか、川原湯の歴史と似ていると思いませんか?
さすが、お詳しい!
昭和31年にダム湖(赤谷湖)に沈んだ、「笹の湯」と「湯島の湯」のことですね。
最初はポンプアップしていたようですが、ダム湖の水圧により断湯してしまったようですな。で、新たな源泉をボーリングした……。
なんだか、川原湯の歴史と似ていると思いませんか?
Posted by 小暮 淳 at 2011年01月16日 15:15
小暮様へ
( ̄ー ̄)ニャリ 似てますよね
猿ケ京の失敗を教訓に 川原湯温泉は 立ち上がって欲しいですが…
多分………(;^_^A
旧猿ケ京温泉の資料は 少なくて ご存知かと思いますが
猿ケ京ホテルに僅かに 写真と 資料が有ります。
( ^ー゜)bさぞや
源泉直の 旧猿ケ京温泉は極楽だった事でしょうね
残念でなりません
そう言えば 小暮様の道場とは?
どのような 活動をするのですか(・・?)
興味津々
( ̄ー ̄)ニャリ 似てますよね
猿ケ京の失敗を教訓に 川原湯温泉は 立ち上がって欲しいですが…
多分………(;^_^A
旧猿ケ京温泉の資料は 少なくて ご存知かと思いますが
猿ケ京ホテルに僅かに 写真と 資料が有ります。
( ^ー゜)bさぞや
源泉直の 旧猿ケ京温泉は極楽だった事でしょうね
残念でなりません
そう言えば 小暮様の道場とは?
どのような 活動をするのですか(・・?)
興味津々
Posted by momotaka at 2011年01月16日 18:22
momotakaさんへ
実は、なーんも考えていません。
でも、いくつかの温泉地では、以前から冗談で「温泉道場を開いて欲しい」との話は出ています。
心・技・体の鍛錬により、段を授けます。この場合、帯ではなくタオルですな。
当然、初心者は「白タオル」です。有段者には色が付きます。
さらに名人、達人クラスは、手拭いを持ちます。
ただ、道場は検定ではないので、知識を競うものではありません。
「湯の道」への悟りの心を拓くことが、目的となります。
実は、なーんも考えていません。
でも、いくつかの温泉地では、以前から冗談で「温泉道場を開いて欲しい」との話は出ています。
心・技・体の鍛錬により、段を授けます。この場合、帯ではなくタオルですな。
当然、初心者は「白タオル」です。有段者には色が付きます。
さらに名人、達人クラスは、手拭いを持ちます。
ただ、道場は検定ではないので、知識を競うものではありません。
「湯の道」への悟りの心を拓くことが、目的となります。
Posted by 小暮 at 2011年01月16日 22:43
小暮様へ
それは 色々学べそうですね〜♪
(^0^)/ 会社員ですが 参加希望します
それは 色々学べそうですね〜♪
(^0^)/ 会社員ですが 参加希望します
Posted by momotaka at 2011年01月17日 12:33