2011年02月01日
倉渕温泉 「長寿の湯」
今日は、僕の大好きなオバチャンに会いに行って来ました。
倉渕温泉「長寿の湯」の女将、川崎節子さんです。
はじめてお会いしたのは、確か5年前の今頃。
雑誌の取材で、泊まりました。
「女将さんに、つかまるなよだって! 私はさ、話好きだからね」
宿に着くなり、女将の人柄に魅了されてしまったのです。
それまで、温泉旅館の女将といえば、着物姿で、上品で、ちょっと世界観の違う人たちのイメージでしたから、割烹着を着て、声高に笑う川崎さんは、なんとも庶民的で、すぐに溶け込んでしまいました。
いい宿の条件は、人それぞれだと思います。
湯が良くて、宿に情緒があれば、まずは文句がありません。
さらに料理がうまくて、景観が良ければ、申し分ありません。
でも、そこに人情が加われば、それが旅のスパイスです。
だから、僕はいつも温泉地へは、“湯と宿と人” に会いに行くのだと思っています。
今日の女将も、絶好調でした。
「やーんだ、今日は温泉の取材じゃないの? 私の写真も撮るの? あらら、化粧してないし、髪もそのままよ。時間ある? 大丈夫? 悪いわね、コーヒー入れるから飲んで待っててくれる。すぐ着替えてくるからさ!」
てな具合です。
はじめて会った時と、全然変わっていません。
「ああ、相変わらずの女将さんで、いいなぁ……」と、なんだかホッとすると同時に、嬉しくなっちゃいました。
今回は、新聞連載の取材です。
それも、メインは女将のインタビュー。
山梨生まれで、東京で結婚生活を送っていた川崎さんが、ある日、突然、縁もゆかりもない群馬の山奥の温泉宿の女将になることになってしまった、波乱万丈な孤軍奮闘話を聞いてきました。
このシリーズは、今月9日から朝日新聞に新連載される温泉宿の女将たちを紹介するエッセイです。
が!
なぜか
今回も、僕の入浴写真付きです。
掲載媒体やカメラマンは変わっても、なぜか、僕の入浴シーンの撮影はお約束のようです。
業界では、そのイメージが定着しているのですかね?
ちょっと笑い話があります。
温泉の撮影って、難しいんです。
浴室が湯気で煙るし、カメラのレンズも煙ります。
ま、その辺は、カメラマンの I 氏も心得ているので、難なくこなしました。
が、前回の取材を済ませて、僕が文章を送った時のことです。
I 氏から電話がかかってきました。
「小暮さん、大変です。僕のミスです。小暮さんを撮った写真、すべて股間が写っていました!」
実際にメールで送ってもらった写真を見てみると……
あらららららーーー!
黒々なーんてもんじゃありません。その中に、キノコまで生えているじゃあーりませんか~~!
結局、シリーズ1話から、写真にボカシ修正を入れることになりましたとさ。
そんな教訓がありますから、今日の I 氏は慎重です。
僕の股間が写らないように、低いアングルで撮ったり、位置を変えて撮ったり、工夫をしてくれました。
内風呂の撮影を終えて、今度は露天風呂です。
当然、I 氏も裸です。
左手のタオルで股間を隠し、右手でカメラを構えています。
なんだか、見ていて、危なっかしいんですよ。股間に気をとられすぎて、カメラを湯舟に落とすんじゃないかって、撮られながらヒヤヒヤしてしまいました。
I 氏も、撮影しづらかったようです。
「小暮さん、次からは海パン持ってきたほうがイイですかね?」
もう、爆笑です!
僕は、彼に同じことを告げようとしていたのですよ。
「それがいいね。以前、僕と組んでたカメラマンは、海パンをはいて撮っていたよ」と僕。
いやー、うれしいですね。
次回からは、“海パンカメラマン2号” が登場するんですね。
乞う、ご期待!
Posted by 小暮 淳 at 23:55│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
朝日新聞 コンビニで買って読みます。
撮影は(・・?) 確かに
全裸ですよね……
男の全裸て 価値ないから楽でいいですけど
( ^ー゜)b この場合は
古式通り
入浴用 ふんどしが 宜しいかと?
男らしく 腕を組み浴室仁王立ちで
因みに 温泉ソムリエ家元の遠間氏は 入浴写真から セミナー時の スーツ姿が 多くなりました
撮影は(・・?) 確かに
全裸ですよね……
男の全裸て 価値ないから楽でいいですけど
( ^ー゜)b この場合は
古式通り
入浴用 ふんどしが 宜しいかと?
男らしく 腕を組み浴室仁王立ちで
因みに 温泉ソムリエ家元の遠間氏は 入浴写真から セミナー時の スーツ姿が 多くなりました
Posted by momotaka at 2011年02月02日 12:58
momotakaさんへ
朝日新聞の連載は、2月9日(水)から毎隔週水曜日の掲載となります。
タイトルは「湯守の女房」です。
よろしくお願いいたします。
朝日新聞の連載は、2月9日(水)から毎隔週水曜日の掲載となります。
タイトルは「湯守の女房」です。
よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 at 2011年02月03日 20:16