2011年02月27日
いで湯伝説② 「日本武尊」
温泉発見伝説は、大きく分けて2つあります。
「人物」と「動物」です。
ま、動物の発見伝説も結局は、それを見つけたマタギや村人たちが伝えたものですから、すべて人間ではありますけど……
温泉発見者の「御三家」と呼ばれる人たちがいます。
全国では多少メンバーが異なりますが、群馬県では、特にこの3人が有名です。
「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」「弘法大師(空海)」「源頼朝」。
弘法大師=法師温泉や川場温泉、源頼朝=沢渡温泉や草津温泉などが有名ですが、今日は最も伝説の古い、日本武尊に触れたいと思います。
日本武尊は古代伝説上の英雄ですが、群馬には馴染みの深い名前です。
この人の名前を聞いて(見て)、群馬県民が真っ先に思い浮かべるのが「武尊山(ほたかさん)」です。
こんな伝説があります。
日本武尊が東国征伐の折に、武尊山に登り、奥利根の山々の美しさを愛でたといいます。
ところが、この山を登ったことにより、極度の疲労を覚え、余病を発してしまいます。
お供の者たちは手当てをしようとしましたが、深い山の中では手のほどこしようがありません。
途方に暮れていると、はるか下界の谷間より、1羽の白い鷹(たか)が空高く舞い上がり、天空で輪を描きました。
不思議に思って谷間を覗き込むと、湯けむりが立ちのぼっています。
「これも神明のご加護か!」
と、お供たちは喜び、日本武尊を霊泉まで案内しました。
そして、湯につかると病はただちに全快して、また旅をつづけることができたと伝えられています。
この湯が、宝川温泉(みなかみ町)です。
古くは、「白鷹の湯」と呼ばれていました。
現在でも、宝川温泉へ行くと、温泉発見の始祖として、日本武尊像が祀られています。
かたわらにいる白鷹が、なんとも可愛らしいのです。
草津温泉にも、日本武尊伝説が残っています。
やはり東国征伐での帰途のこと。
大和へ帰る途中、信濃へ越えるとき、草津白根山へ登りました(山登りがお好きなようです)。
山頂に立ち、足下の雲海を見て、相模の荒海に消えた妃、弟橘姫(おとたちばなひめ)のことを思い出し、
「吾嬬者耶(あづまはや)」<ああ、愛しい妻よ~>
と嘆き悲しみ、流した涙がこぼれ落ちたところに湯が湧いたと伝わります。
「吾妻」や「嬬恋」の地名も、たぶん、日本武尊伝説から来ているんでしょうね。
湯の湧くところに、伝説あり。
掘削技術の進歩により、ボーリングをして湧いた温泉には、ないものです。
「人物」と「動物」です。
ま、動物の発見伝説も結局は、それを見つけたマタギや村人たちが伝えたものですから、すべて人間ではありますけど……
温泉発見者の「御三家」と呼ばれる人たちがいます。
全国では多少メンバーが異なりますが、群馬県では、特にこの3人が有名です。
「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」「弘法大師(空海)」「源頼朝」。
弘法大師=法師温泉や川場温泉、源頼朝=沢渡温泉や草津温泉などが有名ですが、今日は最も伝説の古い、日本武尊に触れたいと思います。
日本武尊は古代伝説上の英雄ですが、群馬には馴染みの深い名前です。
この人の名前を聞いて(見て)、群馬県民が真っ先に思い浮かべるのが「武尊山(ほたかさん)」です。
こんな伝説があります。
日本武尊が東国征伐の折に、武尊山に登り、奥利根の山々の美しさを愛でたといいます。
ところが、この山を登ったことにより、極度の疲労を覚え、余病を発してしまいます。
お供の者たちは手当てをしようとしましたが、深い山の中では手のほどこしようがありません。
途方に暮れていると、はるか下界の谷間より、1羽の白い鷹(たか)が空高く舞い上がり、天空で輪を描きました。
不思議に思って谷間を覗き込むと、湯けむりが立ちのぼっています。
「これも神明のご加護か!」
と、お供たちは喜び、日本武尊を霊泉まで案内しました。
そして、湯につかると病はただちに全快して、また旅をつづけることができたと伝えられています。
この湯が、宝川温泉(みなかみ町)です。
古くは、「白鷹の湯」と呼ばれていました。
現在でも、宝川温泉へ行くと、温泉発見の始祖として、日本武尊像が祀られています。
かたわらにいる白鷹が、なんとも可愛らしいのです。
草津温泉にも、日本武尊伝説が残っています。
やはり東国征伐での帰途のこと。
大和へ帰る途中、信濃へ越えるとき、草津白根山へ登りました(山登りがお好きなようです)。
山頂に立ち、足下の雲海を見て、相模の荒海に消えた妃、弟橘姫(おとたちばなひめ)のことを思い出し、
「吾嬬者耶(あづまはや)」<ああ、愛しい妻よ~>
と嘆き悲しみ、流した涙がこぼれ落ちたところに湯が湧いたと伝わります。
「吾妻」や「嬬恋」の地名も、たぶん、日本武尊伝説から来ているんでしょうね。
湯の湧くところに、伝説あり。
掘削技術の進歩により、ボーリングをして湧いた温泉には、ないものです。
Posted by 小暮 淳 at 15:38│Comments(3)
│いで湯伝説
この記事へのコメント
より存在価値を 高める為に いろいろな話しを作ったようで
近代になるまで 温泉は神秘的な存在なハズ
実は仏教では 温泉探索チームがあり 布教活動強化の為に各地を 調査 開発してd(^-^)
いたのでは?
事実なら 空海なんて日々移動し 忙しい毎日だった事か
(^0^)/今日は 天地の湯に入ってきましたよ
近代になるまで 温泉は神秘的な存在なハズ
実は仏教では 温泉探索チームがあり 布教活動強化の為に各地を 調査 開発してd(^-^)
いたのでは?
事実なら 空海なんて日々移動し 忙しい毎日だった事か
(^0^)/今日は 天地の湯に入ってきましたよ
Posted by momotaka at 2011年02月27日 22:04
momotakaさんへ
オーナーの永澤さんには、お会いしましたか?
10年以上の付き合いで、ぶどう園オープン時は、よく草むしり等を手伝いに行きました。
小暮の名前を出すと、何かサービスがあるかもよ。
オーナーの永澤さんには、お会いしましたか?
10年以上の付き合いで、ぶどう園オープン時は、よく草むしり等を手伝いに行きました。
小暮の名前を出すと、何かサービスがあるかもよ。
Posted by 小暮 at 2011年02月28日 12:11
(@_@;) あぁ・・・
流石 何処に行っても 小暮様の知人やら ご友人で
先を行く小暮様は 着実に道を 切り開いてますね・・
お陰様で 塩素風呂に入る事無く 助かってます。
オーナーが永澤様で??
当然 面識もなく 私は 一般客ですから 挨拶もせずに 温泉へ
(;一_一) 夏は 入れそうもない泉質と温度で
自宅から 近くていいのですが・・・・
流石 何処に行っても 小暮様の知人やら ご友人で
先を行く小暮様は 着実に道を 切り開いてますね・・
お陰様で 塩素風呂に入る事無く 助かってます。
オーナーが永澤様で??
当然 面識もなく 私は 一般客ですから 挨拶もせずに 温泉へ
(;一_一) 夏は 入れそうもない泉質と温度で
自宅から 近くていいのですが・・・・
Posted by momotaka at 2011年03月01日 00:01