2011年11月25日
今日の 「朝日ぐんま」
今日発行の朝日新聞の姉妹紙 「朝日ぐんま」 に、僕の名前を見つけました。
朝日新聞前橋総局長の恵村順一郎氏が執筆しているコラム 「前橋総局から」。
今回のタイトルは、「四万温泉」 でした。
<朝日新聞群馬版で 「湯守の女房」 を連載中の小暮淳さんの著書から孫引きさせてもらった>
とあります。
著書とは、『あなたにも教えたい 四万温泉』(上毛新聞社) です。
そして “孫引き” とは、引用の引用のことをいいます。
と、いうことは、引用した僕の文章も、僕が他から引用しているわけです。
その引用先とは・・・
<四万川の渓流に沿って進むと赤、黄に色づいた山々の紅葉がまばゆく面前に迫ってきた。これは美しい-わたしは思わず体を車中にもたげた。四万川の渓流は女性的だ。それだけに家庭的で親しみやすい>
これは作家の丹羽文雄が、昭和27年11月に四万温泉を訪れた際の印象記であります。
恵村氏はコラムの中で、奥様と四万温泉を訪ねて、<車窓から、まず目を奪われたのが四万川の澄んだ流れである> と記しています。
季節は、同じ11月。
四万川を見て、丹羽文雄の文章を思い出した。
そして、その文章と出合ったのが、僕の著書だった。
嬉しいですね。
これぞ、著者冥利に尽きるエピソードであります。
恵村さま、“孫引き” していただき誠にありがとうございます。
ついでに、“引用” といえば、過去にも僕の文章が、そっくり引用されたことがありました。
そして、その人の名は……、なななんと!
作家の中島らもさんです。
平成3(1991)年に出版された 『こらっ』(廣済堂出版) の中の、「お殿様の就職」 というエッセーで引用しています。
引用されたのは、拙著 『上毛カルテ』(上毛新聞社) の 「いまどきの転職」 からで、群馬県の転職事情を、数ページにわたり抜粋しています。
ところが 『上毛カルテ』 のほうが、平成9年発行と出版が遅いんですね。
らもさんは、僕が連載していたタウン誌を読んでいたことになります。
ブログ同様、まったくもって、誰がどこで文章を読んでいるか分からないものです。
ですもの、やたらなこと、不確かなことは書けません。
現場百遍!
自分の目で見て書く!
これからも、現場主義の温泉ライターとして、まめに東奔西走したいと思います。
※中島らも・著 『こらっ』 は、現在は集英社文庫にて出版されているようです。
Posted by 小暮 淳 at 18:24│Comments(0)
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