2012年01月12日
霧積温泉 「金湯館」④
「水車が凍結しました」
との連絡を受け、今日は少し早起きをして、霧積温泉まで、ひとっ走りしてきました。
といっても、僕の車はノーマルタイヤですから、ひとっ走りしたのは、4駆でスタッドレスタイヤをはいた朝日新聞社の社用車であります。
今日の関東地方は、今年一番の冷え込みだったとか。
標高1,180メートルの霧積温泉は、マイナス10℃以下に冷え込む極寒の地であります。
僕らが着いた頃は、もう日が差していましたが、それでも旅館の寒暖計はマイナス4℃。
「今日なんて、風がないぶん、暖かいほうだよ」
とは、出迎えてくれた女将の佐藤みどりさん。
まずは、新年のあいさつをして、昨年のお礼を言いました。
昨年は、7月に温泉講座で、10月は新聞の取材で2回もお世話になっています。
長年僕は霧積温泉に通っていますが、実は極寒のこの時季に訪ねるのは初めてなのです。
新聞のニュースなどで、金湯館のシンボルである水車が凍結すると、それはそれは美しい “氷の芸術” を創りあげることは知っていましたから、いつか見てみたいと思っていたのです。
ついに、今日、その時がやって来ました!
もう、「美しい!」 のひと言であります。
直径3メートルほどの水車が、氷の衣装をまとって倍くらいに膨れ上がり、日の光に照らされて、キラキラキラ~リとダイヤモンドのような輝きを見せているのです。
それも、水車だけではありません。
水車まで水を運ぶ水路までもが、全面凍結しています。
その空中水路からは、不死鳥の羽のように大きな “つらら” がカーテンのようにズラ~リと一列に並んでいます。
「人間には、作れんなぁ~」
と、これが僕の感想です。
水と空気と光が作った、自然のアートなんですね。
いやぁ~、I 記者の撮影に付き合っていたら、体の芯まで冷えてしまいましたよ。
と、なれば、温泉に入るしかありません。
僕の大好物の 「金湯館 入之湯」源泉であります。
いい温泉は、何度入っても飽きないのです。
この肌ざわりは、他では、なかなか味わえませんぞ!
泡、泡、泡だらけになる、この浴感は、県内でも1、2を競う付着量であります。
もちろん今回も、名物 「サンゴの産卵」 を何度もやってしまいましたよ。
(陰毛に付いた泡の粒を手で払いのけると、まるでサンゴが産卵しているように見えるのです)
なんでも、若い男性客が浴室から飛び出してきて、言ったそうです。
「浴槽に入ったら、全身が泡だらけになっちゃったんですけど、あの温泉は大丈夫なんですか?」
と・・・。
「初めての人は驚くかもね。ウワッハハハ」
と3代目主人の佐藤敏行さんは、今年82歳になられるとは思えぬほど豪快に笑うのであります。
源泉の温度は39度とぬるめですが、湯上がりはポッカポッカと体がほてり、心の芯まで温かくなって、山を下りました。
※凍結の写真は、明日の朝日新聞にカラーにて掲載されます。僕はモデルとして写っています。
Posted by 小暮 淳 at 21:26│Comments(3)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
温泉好きには 冬はとてもいい時期なのですが
観光温泉派の人は 敬遠しますね
なので 苦労してライトアップしてる様子
本当に ご苦労様ですといいたい
冬に不感帯入浴は いいですよね
豪雪地帯の貝掛温泉か自在館まで行きます。
観光温泉派の人は 敬遠しますね
なので 苦労してライトアップしてる様子
本当に ご苦労様ですといいたい
冬に不感帯入浴は いいですよね
豪雪地帯の貝掛温泉か自在館まで行きます。
Posted by momotaka at 2012年01月13日 16:03
momotakaさんへ
本当にmomotakaさんは、ぬる湯好きですね。
いったい、1回の入浴で何時間入るのですか?
かつて川古温泉で、1日に8時間入る老人に会ったことがありました。
その方は、なんと10連泊していましたよ!
本当にmomotakaさんは、ぬる湯好きですね。
いったい、1回の入浴で何時間入るのですか?
かつて川古温泉で、1日に8時間入る老人に会ったことがありました。
その方は、なんと10連泊していましたよ!
Posted by 小暮 淳 at 2012年01月14日 01:29
大体 1時間半だと思います。
現代人に 合った温泉ですからね。 ブームが来ないのは知識が無いから?
現代人に 合った温泉ですからね。 ブームが来ないのは知識が無いから?
Posted by momotaka at 2012年01月15日 14:02