2012年08月11日
今日が、来た!②
前回、『今日が、来た!』 というタイトルでブログを書いたのは、昨年の8月13日でした。
ですから今年は、2日も早いことになります。
何が、2日も早いのかって?
新刊本の制作です。
そして、今日が “刷り合わせ” といい、最終チェック日だったのです。
簡単に、本ができるまでを説明すると・・・
取材を終えて、僕が原稿を書きます。
僕の原稿とカメラマンが撮った写真は、デザイナーのもとへ送られます。
後日、ゲラ(印刷された時と同じ状態に組まれたプリント) が届いて、著者が校正をします。
この時、同時に取材先へも同じゲラが送られ、先方にもチェックをしてもらいます。
表紙まわりから 「目次」「あとがき」「奥付」 といったすべてのページが揃った時点で、出版元の編集部より校閲(こうえつ)が入ります。
彼ら(彼女ら) のチェックは、かなり細かいので、紙面が真っ赤になることも・・・
ただし、書籍は新聞や雑誌と違うので、最終的には著者の判断にゆだねられます。
たとえば、「湯につかる」 は、新聞などでは 「漬かる」 と表記されますが、僕は絶対に 「浸かる」 と書きます。
だって、「漬かる」 では、なんだかナスやキュウリになったみたいですからね。
また 「ゆぶね」 は、一般には 「湯船」 と表記しますが、これも秘湯の小さな浴槽は 「湯舟」 のほうが似合います。
「聞こえる」 と 「聴こえる」 や、「祭り」 と 「祀り」 など、せっかく日本語には豊かな表現があるのですから、使い分けたいものです。
と、いうことで、完全なる僕の入力ミス以外は、自分の文章表現を通すことにしています。
で、ここまでの作業が済むと、残るは “最終チェック” のみです。
いろんな人のチェックを受けたゲラが、ふたたびデザイナーのもとへ返され、訂正・修正を受けて、著者のもとへ帰ってきます。
それが、今日だったのです!
本日、午後3時。
市内某所に、僕とディレクターとデザイナーが集まりました。
表紙から順に、1ページずつ、校正紙と照らし合わせながら、修正カ所を読み上げ、確実に直されているかを確認します。
同時に、目次に記載されているページ数と実際のページが合っているか? 地図の中の旅館の位置は正しいか? などもチェックします。
そして、2時間後。
すべてのチェックを終えて、全ページのゲラがデザイナーに手渡されました。
泣いても笑っても、ここまで!
来週には、全データが印刷所へ送られます。
次に、僕が自分の文章と出合うのは、書籍になった状態ということになります。
小暮淳の温泉シリーズ第4弾は、来月9月15日に発売されます。
読者のみなさん、お楽しみに!
Posted by 小暮 淳 at 21:08│Comments(3)
│著書関連
この記事へのコメント
本のタイトルも決まったのでしょうか?
例えば、色んな泉質のある「みなかみ」は温泉の宝箱や~
なんて、彦麿呂さん風のキャッチコピーはいかがでしょう?
例えば、色んな泉質のある「みなかみ」は温泉の宝箱や~
なんて、彦麿呂さん風のキャッチコピーはいかがでしょう?
Posted by 草津っ娘? at 2012年08月11日 22:40
水上本、楽しみです(^_^)v
小暮先生の文章の臨場感と、
カメラマンさんの写真も楽しみです。
四万本の写真も、
四万温泉の宿と、温泉街の日常が伝わってきてすごく素敵でした。
他社の観光誌とはひと味、いえいえ、ふた味違います。
小暮先生の文章の臨場感と、
カメラマンさんの写真も楽しみです。
四万本の写真も、
四万温泉の宿と、温泉街の日常が伝わってきてすごく素敵でした。
他社の観光誌とはひと味、いえいえ、ふた味違います。
Posted by 繭りん at 2012年08月12日 14:36
草津っ娘?さんへ
もちろん、タイトルのないままでは、印刷に出せませんからね。
今回は、シンプル・イズ・ベスト!
たった6文字のシリーズ中、一番短いタイトルです。
繭りんさんへ
いつも、いつも、ご愛読ありがとうございます。
今回も10ヶ月間かけて、全34軒すべての宿を訪ねて、湯に入り、ご主人や女将さんと話し込んできました。
群馬のの温泉は、実に奥が深いですぞ!
ご期待ください。
もちろん、タイトルのないままでは、印刷に出せませんからね。
今回は、シンプル・イズ・ベスト!
たった6文字のシリーズ中、一番短いタイトルです。
繭りんさんへ
いつも、いつも、ご愛読ありがとうございます。
今回も10ヶ月間かけて、全34軒すべての宿を訪ねて、湯に入り、ご主人や女将さんと話し込んできました。
群馬のの温泉は、実に奥が深いですぞ!
ご期待ください。
Posted by 小暮 at 2012年08月12日 19:50