2012年09月26日
梨木温泉 「梨木館」②
平成24年度のNHK文化センター主催による野外温泉講座 「続・探訪!ぐんまの小さな温泉」 の前期講座が昨日、無事に終了しました。
この講座では、今までに33ヶ所の温泉を訪ねたことになります。
今年の前期講座の最終回は、桐生市(旧黒保根村) の梨木温泉へ行ってきました。
僕は、今年の1月に新聞の取材で訪ねていますから、8ヶ月ぶりとなります。
ああ、今回、驚くべき発見をしたのであります。
僕ったら、最初に訪れたときから、ずーーーっと、梨木温泉は 「なしきおんせん」 だと思い込んでいたのです。
ところが今回、この読み方が誤りだったことが判明しました!
「先生、ここは “なしき” じゃなくて、“なしぎ” なんですね」
と、受講生の1人が履いているスリッパを指さしました。
えっ、本当だ!
ガーーーーン!
確かにスリッパには 「なしぎかん」 と、シッカリ平仮名で書かれています。
すぐさま僕はフロントへ行って、従業員に確認しました。
すると、「ええ、うちは “なしぎおんせん なしぎかん” です」 とのこと。
女将さん、専務さん、申し訳ありませんでした。
僕は疑いもなく、「なしきおんせん なしきかん」 だと決め付けていました。
2009年に発行した拙著 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) には、「なしき」 と誤ったルビがふられています。
ここに訂正して、お詫び申し上げます。
そんな超個人的な後悔と懺悔(ざんげ) の気持ちを清めるべく、受講生らと共に群馬の名源泉の1つ、「薬師の湯」 を浴(あ) むことに・・・
今日も今日とて、かなり濃厚に色づいていますよ。
県内でも1、2を争う “にごり湯” であります。
見た目はカーキ色(黄褐色) ですが、体を沈めると、沈殿していたレンガ色の湯の花が舞い上がります。
これは、鉄分が多い証拠です。
さらに、浴槽の縁は温泉成分の析出物が堆積(たいせき) して、鍾乳石が張り付いたようにデコボコに変形してしまっています。
これは、カルシウムが多い証拠です。
「先生、温泉らしい温泉ですね」
「ああ、温泉に入ったっていう満足感がありますね」
と、受講生たちからも、大評判の声をいただきました。
こんなときが一番、“ああ、この講座の講師をやっていて良かった!” と思う瞬間なのであります。
来月からは、いよいよ後期講座が開講します。
うれしい悲鳴とでも言うのでしょうか、今回も在講生が全員引き続き後期を受講するため、新規の募集はありません。
キャンセル待ちの申込者が多数いると聞いています。
本当にゴメンナサイ!
以前もお話ししましたが、この講座は小さな温泉宿や秘湯と呼ばれる山奥の温泉地へ行くため、小型バスを使用しています。
よって、これ以上定員を増やせないのが現状です。
申し込みされた方、これに懲りずに、来年度の募集時に再度チャレンジしてくださいね。
運が良ければ、空きが出るかもしれませんよ。
Posted by 小暮 淳 at 21:15│Comments(0)
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