2012年12月08日
先輩は神も同然
2011年の2月にスタートした朝日新聞群馬版に連載中の 『湯守の女房』 が、先月11月28日の掲載で35回を迎えました。
また今年の2月から隔月で連載が始まった湯守の女房番外編 『おやじの湯』 が、現在5回ですから合わせて計40回となりました。
ということで、「では、忘年会を兼ねて、通算40回連載のお祝いをしましょう」 と担当の I 記者に言われて、昨晩は、なじみの酒処「H」 にて、祝杯を上げることになりました。
「H」 のカウンターに腰掛けると、サーバーで生ビールを注ぎながらママが、
「 I さんは取材で遅れるそうよ。それまで、ゆっくり、やっててね」
と言って、グラスとお通しを出してくれました。
「そうそう、これからジュンちゃんの大ファンっていう人が、来るわよ」
そう言われて、勝手に僕は、ファン=女性だと信じ込んでいたのです。
ところが・・・
店の扉が開いて、寒風とともに入ってきたのは、まぎれもなくオッサンです。
それも歳の頃は、僕と似たか寄ったかの50代半ばの男性。
「小暮さん、お会いしたかったです。僕は小暮さんの後輩なんです」
と名乗った。
聞けば、僕の出身中学校の1学年下だという。
後輩だ?
我が母校では、“後輩は奴隷と同様” “先輩は神も同然” であります。
「おー、そうか、そうか、良く来たな~」
と、ついつい態度が大きくなる僕でありました。
ところが・・・
「小暮さんのブログは毎日読んでいます。テレビも見てます」
と。
それも話を聞けば、まー良く、僕のことを知っていらっしゃる。
ブログ内検索をして、バックナンバーの隅々まで読んでいると言うではありませんか!
と、いうことはです。
彼は、僕の熱烈な読者様ということです。
ライターにとって読者様は、神様であります。
ん?
彼は、いったい僕にとっては、奴隷なのでしょうか?それとも神様なのでしょうか?
まー、硬いことは抜きにして、飲めや歌えの大騒ぎが始まりました。
そして、ついに、ある重大な事実に2人はたどり着いたのであります。
それは今から39年前の中学3年生の時の話です。
僕には、1級下の学年に、恋焦がれている女の子がいました。
卒業まで、とうとう声をかける事もできず、ただただ放課後の校庭を走る姿を目で追っているだけの、それはそれは淡い恋のお話しです。
「確か、○○××美ちゃんていったよな~」
と冷酒をグビッと飲み干した時です。
「えっ、××美は、僕のクラスですよ。それも、この間クラス会があって、会ったばかりですから。彼女、今でも可愛いですよ。その時撮った写真を持っていますよ」
と言うではあーりませんか!
な、な、なんですとーーー!
今でも可愛い、だって!
う~~~、見てみた~い!
「おい、先輩といえば?」
「はい、神も同然です」
「そーだよな。何でも言うことを聞くよな!」
「もちろんです。先輩!」
そして、一夜明けた今朝のこと。
寝ぼけマナコでパソコンを立ち上げると、一通のメールが届いていました。
昨晩の後輩君からです。
<約束の写真を送ります>
添付写真を開いてみると・・・
うわぁ~、いました!
僕の中学時代のあこがれのマドンナ嬢、○○××美さんです。
あの頃は、まだあどけない少女でしたが、今はいいところの奥様なのでしょうか。
完全なる美魔女姿であります。
もう、僕の頭の中では、村下孝蔵の 『初恋』 が流れっぱなしであります。
しばらくは、この甘酸っぱい余韻に浸っていようと思います。
S君、ありがとう!
キミは奴隷なんかじゃないよ。
僕の夢をかなえる神様です。
Posted by 小暮 淳 at 18:52│Comments(0)
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