2012年12月17日
西上州の薬湯
よく年配の人で、加温した冷鉱泉のことを
「なーんだ、ここんちは沸かし湯か~!」
と落胆したように言う人がいます。
この人たちは、“温泉=温かいもの” という常識が刷り込まれているからです。
現在では、温泉法でも25度以上を 「温泉」 と定めていますから、なんら問題はないわけです。
でも、年配(昭和23年の温泉法制定前を知っている世代) の人たちは、その昔、ちゃんと温かい鉱泉を 「温泉」、冷たい鉱泉を 「冷泉」 と呼び分けていたんですね。
だから、温泉と表記しているのに温めているとは、けしからん! だまされた!的な発想を抱くのだと思います。
でもね、僕は、そうは思わないのです。
だって、何百年も昔から、温めてまで入っていたんですよ。
絶対に、ただの湧き水じゃありませんって!
数々の病を治してきた霊験あらたかな薬の泉だからこそ、ボーリング技術が進歩した現在でも新源泉を掘削せずに、代々泉を大切に守り継いでいるのです。
“冷鉱泉に名薬湯あり”
僕は、そう考えています。
群馬県の場合、赤城山~榛名山~浅間山を結ぶ火山ラインを境に、北は温度の高い温泉が湧いています。
しかし、南は東上州から西上州まで、そのほとんどは冷鉱泉です。
(もちろん掘削による日帰り温泉は除きます)
特に西上州は、古来より薬湯と呼ばれてきた温泉が多く存在します。
「たまご湯」「薬師の湯」 などといわれ、医学が発達した現在でも湯治客が後を絶ちません。
と、いうことで、僕がコメンテーターを務めている群馬テレビ 「ニュースジャスト6」 では、次回、「西上州の薬湯」 と題して、不思議な力を持ち、数々の病を治してきた霊験あらたかな冷鉱泉を紹介いたします。
なかには、実際に皮膚科や小児科の医者が病気の治療に使っている源泉もありますよ。
ぜひ、ご覧ください。
●放送局 群馬テレビ(地デジ3ch)
●番組名 「ニュースジャスト6」
NJウォッチのコーナー
●放送日 (月)~(金) 18:00~18:45
●出演日 12月20日(木)
●テーマ 「西上州の薬湯」
~霊験あらたかな冷鉱泉~
Posted by 小暮 淳 at 18:30│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
こんにちは。
番組録画予約しました。楽しみです。
番組録画予約しました。楽しみです。
Posted by 先 at 2012年12月18日 18:36
先さんへ
お久しぶりです。
ありがとうございます。
番組では、3ヶ所の薬湯を紹介します。
お久しぶりです。
ありがとうございます。
番組では、3ヶ所の薬湯を紹介します。
Posted by 小暮 at 2012年12月19日 09:52