2012年12月31日
ネギとミカンと窓ガラス
我が家の廊下に置かれた2つの段ボール箱。
大きいほうには 「下仁田葱」、小さいほうには 「丸浜みかん」 と書かれています。
年末になると届く、旬の味覚です。
下仁田ネギは、生産農家の知人から。
ミカンは、静岡に住む友人からです。
この2つの品が届くと、「ああ、いよいよ今年も残り少なくなったなぁ…」 と感じます。
大晦日の今日。
朝寝坊をした僕が階下へ降りて行くと、何やらキッチンからいい匂いが漂って来ました。
家内が、黒豆を煮ています。
今年から中学生になった末娘も手伝っているようです。
朝食を食べていると、さらに香ばしい匂いがしてきました。
どれどれ、と覗き込むと、伊達巻を作っているようであります。
「ああ、今日は大晦日なんだよなぁ…」 と、つくづく見入ってしまいました。
リビングのソファーでは、愛犬のマロ君が大あくびをしています。
「おい、マロ助、お前は、どんな1年だったんだい?」
と話しかけると、
「そいつは、なーんもしてないし~!」
と、末娘の意地悪な言葉。
「そんなことは、ないよなぁ~。一生懸命、家族を癒やてくれたものな。それがマロ助の仕事だから」
と言って、僕はイヤがるマロ君を抱き上げて、きつーいホオずりをしたのであります。
出張が多い僕にとって、帰宅すると真っ先に走ってきて、「お帰り、お帰り、ワンワンワーン!」 と飛びついてくるマロ君の愛くるしさといったらありませんって。
何よりも、身も心も癒やされる瞬間なのであります。
さて、僕も大晦日恒例の仕事をしなくてはなりません。
防寒着に身を包み、バケツとスポンジを持って屋外へ。
そーです。窓拭きであります。
寒風に身をちぢ込ませながら、凍える手を我慢しながら、サッシに水をかけて、ブラシとスポンジで洗い、ゴムの付いたT字型の道具で、水滴を払います。
この家を建てた年からですから、もう、17年間も続けている僕の年末行事です。
やれやれ、終わった、終わった。
「だいぶ腰にきたなぁ~。昔は、こんなことはなかったのになぁ~」
などと言いながら家の中に入り、熱~いコーヒーでも飲みながら一服しようか、とソファーに腰を下ろした、その時です。
「ちょうど用意ができました。これ、おばあちゃんちへお願いします」
と、バットタイミングで家内がビニール袋を差し出しました。
これも、年末恒例の行事なんであります。
毎年、黒豆と伊達巻を作るのが、次男の嫁の役割で、大晦日の夜までに実家へ届けます。
「えっ、少し休ませてくれよ。今、すぐか?」
とかなんとか、不平を言いながらも、気が付けば僕はビニール袋を持って車へ。
市内に実家があるのも良し悪しで、便利ではありますが、何かに付けてお遣い小僧をさせられてしまうのであります。
と、いうことで今、黒豆と伊達巻を実家へ届けてきました。
これで、僕の年末行事は、すべて終了です。
さて、今夜だけは夜更かしをせずに、早々に風呂に入り、そばを食い、ゆっくりと酒を飲みながら年神様をお迎えしましょうかね。
もちろん、紅白歌合戦を観ながら・・・。
読者のみなさん、今年も1年間、ありがとうございました。
来年もまた、引き続きお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年をお迎えください。
平成24年 大晦日 小暮 淳
Posted by 小暮 淳 at 17:58│Comments(0)
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