2013年06月18日
がんばらない
いつ頃からでしょうか?
たぶん2年前の大震災の後からだと思います。
「がんばる」 という言葉を、使わないようになりました。
いえ、使えなくなったのかもしれません。
がんばっている人に、「がんばって」 というほど失礼なことはないし、こんな無責任な言葉もありません。
そんなふうに考えるようになったのです。
先日も作品展を開催中の友人にメールを打っていて、つい 「あと2日間だね。がんばって!」 と打とうとしてしまい、あわてて 「楽しんで」 と打ち直しました。
昨日は、今月末から個展を開く友人と会っていて、別れ際に、またつい 「個展、行くからね。がんばって!」 と言ってしまいそうになりましたが、すぐに訂正しました。
「楽しんでやってね」 と・・・
最近は、このように他人に対しては、「がんばる」 の代わりに 「楽しむ」 という表現に置き換えています。
実は、自分に対しては、だいぶ以前から、がんばらないように言い聞かしています。
50歳を過ぎたあたりからでしょうか、だんだん、がんばっている自分を見ているのがつらくなってきたんですよ。
とっても、不思議ですが・・・
だって、若い頃の僕は、好きな言葉は 「信念」。
大切なのは、「努力」 と 「忍耐」 と 「根性」 だなんて思って生きていた人間ですからね。
だけど、今は、
“がんばらないけど、あきらめない”
ことにしました。
そしたら、肩の力が抜けて、とっても気が楽になったんです。
思うに、がんばると、人は結果を気にしたり、期待したりするんですね。
でも、はなから “がんばっていない” のだから、成り行きを受け入れることができます。
でも、あきらめてはいない!
この状態が、現在の僕を支えています。
こうして毎年、本を出版できているのも、この “がんばらないけど、あきらめない”精神のおかげだと思っています。
♪がんばらないけどいいでしょう
私なりってことでしょう
がんばらなくてもいいでしょう
私なりのペースでもいいでしょう♪
テレビのCMで、この歌が流れてくると、
「ほら、拓郎さんだって 『がんばらなくていい』 って言ってるじゃん!」
と、ひとりで納得している今日この頃であります。
Posted by 小暮 淳 at 17:40│Comments(0)
│つれづれ