2013年07月09日
新聞って面白い!
「あれ、今日は水曜日なのに、載ってないな~」
と、すでに、お気づきの読者もいるかもしれませんね。
僕は現在、朝日新聞群馬版に毎週水曜日、『小暮淳の温泉考座』 というコラムを連載しています。
ところが先月、担当者から次のようなファックスが送られてきました。
<高校野球、参院選の企画のため、6月25日以降、休載にさせていただく可能性があります。こちらの紙面事情により、ご迷惑をおかけします。>
以前にも、大きな事件や選挙などが起きると、急ぐ必要性のない僕の記事などは、スペースの問題で掲載を翌週に延期されることがありましたから、別段、驚きもしませんでした。
限りある紙面ですから、仕方のないことです。
実際、予告どおり、6月26(水) の掲載は、お休みとなりました。
で、明日の掲載は?
と気になるところですが、たいがい掲載がある場合は、2日前までにゲラ(新聞掲載の書式に組まれた活字原稿) が送られてきます。
とくに僕の場合は、出張取材で家を空けることが多いので、なるべく余裕を持って校正をさせてもらっています。
よって、昨日も今日も新聞社からは連絡がありませんので、明日の掲載は見送りだとばかり思っていました。
と、と、ところが!
先ほど、といっても夜の8時を過ぎてから、突然、担当者から電話がかかってきました。
「急な展開で申し訳ありません。急きょ、明日の誌面に組み込まれることになりました!」
これには、驚きました。
でもね、新聞社では、当たり前の出来事のようですよ。
ただ、僕は過去に月刊誌しか編集したことがないものですから、締め切りギリギリまで二転三転する新聞の現場を知らないんですよ。
「えっ、今からですか?」
「申し訳ありません。これから明日の刷りを送りますから、目を通してください」
と、担当者もあわてててます。
しばらくして、我が家のファックスが鳴り、7月10日(水) の朝日新聞群馬版紙面が届きました。
ちなみに、明日掲載予定の 『小暮淳の温泉考座⑭』 は、「自然流下の宿」 について。
地形の高低差を利用して、自然湧出する温泉を動力を使わずに浴槽まで引き湯している温泉の話です。
ご興味のある方は、ぜひ、お読みください。
いや~、それにしても新聞って、スリリングで面白いですね!
生まれ変わったら、スクープを狙う新聞記者になろうかしらん。
記事の優先順位を決めるデスクも、カッコイイですな。
えっ、「何よりも、お前は組織に向いていない」 って?
はい、そーでした。
たぶん、生まれ変わっても、また、のんびり温泉に入って、ゆっくり原稿を書く、フリーライターになるかもしれませんね。
Posted by 小暮 淳 at 21:38│Comments(0)
│執筆余談