2013年10月25日
赤城高原温泉 「山屋蒼月」②
僕が赤城高原温泉の一軒宿、「山屋蒼月(やまやそうげつ)」 に、最初に取材で泊まったのは、もうかれこれ10年近くも前のことです。
その後も、何度か取材で訪れていますが、訪れるたびに、何かが変っている旅館です。
この10年で、変ったもの・・・
まず約5,000坪という広大な敷地が、立派な庭園に仕上がっていました。
昔は、手つかずの荒地になっていた記憶があります。
別館が改築され、庭園内に3棟の離れ客室が新設されました。
そして今回、訪ねてみると、本館の客室がリニューアルされていました。
11部屋あったところを8部屋に縮小し、そのぶん1部屋分のスペースが広くとられています。
うち、6部屋には、露天風呂もしくは半露天風呂が付いているという贅沢な部屋に変身していました。
「うちの特長はさ、部屋に風呂があるところだからね。思い切って部屋数を減らして、風呂付の部屋を増やしたのよ」
そう言いながら、2代目主人の手島安榮さんが、ひと部屋ひと部屋、案内しながら説明をしてくれました。
驚いたのは、その露天風呂の大きさ!
「これが部屋に付いている風呂ですか?」
と驚く僕に主人は、
「だって、そこがうちの売りだもの」
「そのぶん、値段もお高いんでしょうね?」
と問えば、
「都会の人からみれば、熱海や箱根の旅館と比べると、かなり安いと思うよ」
実際、後で宿泊料金を聞いてみてビックリ!
県内の同クラスの温泉旅館の料金と比べても、平均的な金額なのです。
それでいて、このゴージャスな露天風呂が部屋に付いているのですから、かなりのお得感があります。
「常連客はさ、部屋の名前で予約をしてくるんだよ。その部屋が空いてないと、空いている日を予約する。お客さんによって、
好みの部屋が違うんだね」
確かに、みんな微妙に部屋の雰囲気とタイプが違います。
純和風、和風モダン、民家風、ロッジ風と、年齢層や趣味趣向によっても部屋を選べるようになっているんですね。
温泉旅館は、時代の流れの中で、世の中のニーズに合わせながら変化しているのですね。
大変、勉強になりました。
最後は、ゆっくりと内風呂と露天風呂に入って、取材終了!
あいにくの曇天でしたが、晴れていて条件が良ければ、はるか眼下にスカイツリーが見えるんですって。
関東平野を一望する、なんとも贅沢なお宿であります。
Posted by 小暮 淳 at 19:07│Comments(0)
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