2014年01月06日
初書店、初感動。
銀行へ行ったついでに、近くの書店に寄って、ヒマをつぶしてきました。
僕は書店へ入ると、必ず、自分の著書が置かれているコーナーへ直行します。
「どれどれ、売れているかな?」
そんな思いで近寄ります。
現在、僕の本は6冊出版されています(絶版、自費出版を除く)。
今日行った書店は、県内屈指の大型書店ですから、6冊すべてが置かれています。
それも、平積み!(うれしい! 平積みは物書きの夢だもの)
陳列棚に直行すると、棚の前で老夫婦が何やら立ち話をしています。
婦人の手には、本が開かれています。
「コンビニに寄れる手軽さがいい、ですってよ」
ん?
なんだか聞いたことのあるフレーズです。
「草津温泉、嫗仙(おうせん) の滝だって」
おお?
まさしく、拙者の本じゃないかーーーっ!
そうです、疑いもなく、老夫婦が広げて、話題にしている本は 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 であります。
この本は、2011年1月に初版が上毛新聞社より出版され、翌年の4月には増刷されています。
山歩きの本なのですが、“里山” という低山に限定されているため、夏場より冬のこの時季になると売れる本です。
でもね、増刷されているわけですから、そこそこ売れていることは知っていますが、こうやって書店で読者と遭遇することは、滅多にありませんって。
なんだか、隣で会話を聞いている僕のほうが、ドキドキしてきましたよ。
<あのう……、わたくし、その本の著者ですけど……>
なーんて、声をかけちゃいましょうか!
<ああ、買うの? 買わないの? こんなところで読まないで、買って帰って、家でゆっくり読みましょうよ>
と、僕の心が大声で叫びだしましたよ。
ここからは、もう、念じるしかありません。
<さあ、おしゃべりは、そこまでにして、その本をもってレジに向かいましょ~う!>
すると、どうしょう。
本当に老夫婦は、レジに向かって歩き出したのであります。
婦人の左手には、しっかりと僕の著書が握られています。
ああ、神様、ありがとうございます。
ライターとして、これ以上の喜びはありません。
いま、まさに、僕の本をレジで買っている読者がいるのです。
「ありがとうごいました」
店員の声と一緒に、僕も心の中で唱和しました。
初書店にて、初感動。
今年は、なんだか良い年になりそうですぞ!
Posted by 小暮 淳 at 18:17│Comments(0)
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