2014年01月13日
20歳の僕へ
<朝、目覚めると、外は一面の銀世界だった。東京へ来て、初めて見る雪。群馬も降っているのだろうか?>
これは1979年1月13日の、僕が書いた日記の書き出しです。
この後、土曜日なのにバイトへ行ったこと、帰りにバイト仲間と新宿の喫茶店で話し込んだこと、そして当時、付き合っていた彼女のことが、延々とつづられています。
あれから、35年・・・
今日は、成人の日。
全国で約121万人が、群馬県内では2万632人が新成人となりました。
35年も前のことだもの、自分が20歳になったときの感想なんて覚えていません。
だから、納戸の中からセピア色の日記を引っ張り出してきたのであります。
でも、成人式のことは一切、記されていませんでした。
また、式典に出席した記憶もありません。
日記の前後を読み進むと、どうも、当時の僕は、それどころではなかったようです。
当時、僕は、昼間はバイトをしながら、夜学の音楽学校へ通っていました。
明けても、暮れても、音楽のことばかり考えていたようです。
1月25日(木) はれ
<デモテープ録り。
『中野通りを北に』 と、もう1曲は新しく作った 『忘れかけてた町』。
なかなかメロディーも決まっていて、良い出来でしょう。
今度の日曜日は、全員メンバーが集まり、ミーティング。
そして、いよいよ2月は、レコーディングです。
ファイト!>
だもの。
成人の日もなにもなかったんでしょうね。
夢にまで見たレコーディングに向かって、青春まっしぐらだったようです。
ふと、20歳の自分に会ってみたくなりました。
話ができなくても、いいんです。
そっと陰から、当時の自分を見てみたいんです。
でも、もし、会って話ができたら、20歳の僕は、今の僕を見て、なんて言うんでしょうね?
「えー、オレ、こんなオッサンになっちゃうのかよ」
と、幻滅するでしょうか? それとも
「へー、オレって、将来、物書きになるんだ」
って、驚くでしょうか?
そう考えると、会うのが怖いような気もします。
でも、間違いなく、これだけは “彼” に伝えられる自信があります。
「昔も今も、生きざまだけは、変えていないぞ!」
ってね。
新成人のみなさん、おめでとうございます。
Posted by 小暮 淳 at 20:52│Comments(0)
│つれづれ