2014年03月15日
大島鉱泉 「大島鉱泉」
やっぱり、ダブル表記にすると、ヘンですね。
前の 「大島鉱泉 」は、温泉地名です。
後の 「大島鉱泉」 は、旅館名です。
便宜上、ダブル表記にしただけで、本来は 「大島鉱泉」 と表記するだけで、温泉地名と旅館名を兼ねています。
群馬県内でも、大変珍しい温泉旅館です。
でも、県内には、もう1軒あります。
湯端温泉(高崎市) です。
こちらは便宜上 “湯端温泉 「湯端の湯」” と表記することもあります。
が、「湯端の湯」 というのは源泉名ですから、旅館名ではありません。
ちょっと、ややこしいですね。
ちなみに、大島鉱泉の源泉名は 「榊(さかき) の湯」 といいます。
ので、地元の人たちのなかには、稀ですが 「榊の湯」 と呼ぶ人もいるそうです。
と、いうことで、前説が長くなりましたが、5年ぶりに大島鉱泉(富岡市) を訪ねてきました。
知る人ぞ知る、群馬の知られざる秘湯であります。
前述したように、温泉法が施行された現在でも、“温泉” とは名乗らずに “鉱泉” と名乗っている県内唯一の温泉宿です。
実は、もう1つ、県内でここだけという珍しい事柄があります。
それは、温泉でありながら、れっきとした群馬県公衆浴場業環境衛生同業組合に加盟している 「銭湯」 であるということ!
だから、日帰り入浴の料金は、群馬県が定めた銭湯の入浴料金なのです。
これって、すっごく得した気分になりますよ!
※(現在、大人360円 中人150円 小人70円)
しかも、源泉は敷地内に湧く、硫黄成分を含有する冷鉱泉。
浴室の中は、プーンと硫黄の香りが漂っています。
さらに、水素イオン濃度(pH) は9・2とアルカリ性も高いので、浴感はツルツルのスベスベであります。
「今でも、小暮さんの本を持って来られる人がいますよ」
と、3代目主人の小間信明さん。
僕の本とは、5年前に出版した 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) のことです。
うれしいですね。
でも、やっぱり、もったいない!
温泉ファンやマニアたちには浸透している温泉ですが、まだまだ県内の人でも知らない人は多いようです。
みなさ~ん、銭湯料金で温泉に入れるんですよ!
ぜひ、足を運んでくださいね。
Posted by 小暮 淳 at 20:41│Comments(0)
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