2014年03月30日
ご褒美旅行 in 松本
今年も行って来ました!
年に1度の 「松本詣で」。
松本詣でとは?
僕が上毛新聞社から出版している温泉本シリーズは、長野県松本市の印刷会社で刷られています。
今年も、いよいよ今週からシリーズ6作目となる温泉本の印刷がスタートします。
と、いうことで、昨日から泊り込みで最終チェックの色校(刷り色見本の校正) に行ってきました。
一緒に訪ねたのは、ディレクターとデザイナーと編集担当者。
迎えてくれた印刷会社の企画担当者と計5人で、みっちり2時間以上かけて念入りにチェックをしてきました。
いやいや、校正とは恐ろしいもので、何遍やっても修正や訂正が出てしまうものです。
「あっ、○○が落ちている!」
なーんて、誰かが叫ぶと、ドキッとします。
「ここ、おかしくない?」
と地図の表記の誤りを発見したりします。
そのたびに、「おおおー、よく気が付いたね~」 と全員で胸をなでおろすのであります。
ここに来るまでにも、何人もの目でチェックした原稿です。
それでも、このように土壇場で発見されることも多々あるのが出版物の怖さです。
でもそれが、やりがいでもあり、1つのモノを作り上げる製作者同士の連帯感を生み出しているのも事実です。
「では、これで、よろしいですか?」
と、企画担当者。
「いいですか?」
と編集担当者がディレクターに最終確認をします。
この時点では、僕はもう蚊帳の外であります。
著者の出番は、とっくに終わっています。
「OKでしょう!」
ディレクターの声に、拍手がおこります。
「では、行きますか?」
と、企画担当者。
つ、つ、ついに、キターーーーーーーッ!!!!
ここからが、本題です。
年に1度の 「松本詣で」。
1年間の苦労を互いにねぎらい、アルコールで体の中から清める儀式の始まりです。
一同は、松本市街地のビジネスホテルへ直行。
手荷物を各部屋に放り込むと、そそくさと、まだ日の沈まぬ繁華街へと繰り出しました。
「今年も、こうやって無事に本を出版することができました。大変お疲れさまでした。では乾杯!」
企画担当者の発声で、高らかにジョッキが上げられたのであります。
「ありがとうございます」
僕には、この言葉しかありません。
だって著者なんて、所詮、文章しか書けないのですから・・・
それが1年経つと、たくさんの人たちの手を借りて、1冊の本に仕上がっていくのです。
「ありがとうございます」
そう、何度も感謝をしながら、昨晩は美酒に酔いしれました。
「来年も出版されるんでしょう? もう、決まっているんでしょう?」
と地酒を注ぎながら、企画担当者。
「ええ、まあ・・・」 と、スタッフの顔色をうかがう僕。
すると、編集担当者が、
「もちろん、来年も出しますよ!」 と即答。
「では、来年もみなさんのお越しをお待ちしています。そろそろ河岸を替えましょう!」
そう言って企画担当者は、僕らを夜のネオン街へといざなったのでした。
これは1年間頑張った、僕とスタッフたちの “ご褒美旅行” なのです。
この楽しいひと時があるからこそ、また1年間頑張れるのです。
Posted by 小暮 淳 at 21:40│Comments(0)
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