2014年05月25日
PAN 2 ○ 見え
現在、東京都美術館で開催中の 『バルテュス展』。
僕は、本当に美術にうといものですから、どんな画家か知りませんでした。
ネットで調べて、「20世紀最後の巨匠」 と呼ばれたフランス人画家ということを知ったくらいです。
なのに、いやに気になるんですよ。
この人の絵!
片膝を立てた少女が、両手を頭に乗せながらめをつむって、体をのけぞらしています。
けだるい、昼下がりの光景なのかもしれません。
かたわらでは、ネコが皿のミルクを飲んでいます。
一見、のどかな叙情的な絵画に映るのですが、僕の目は、ある一点に釘付けになりました。
それは、少女の股間!
スカートをはいて、寝ころび、片膝を立てている少女の股間に描かれた白い下着・・・
いたいけな少女のエロチシズムとでもいうのでしょうか。
見てはいけないような、罪悪感につつまれてしまいました。
1938年に描かれた 「夢見るテレーズ」 という作品です。
でもね、僕が 『バルテュス展』 のチラシを手にして、表紙に描かれたこの絵を見て最初に脳裏に浮かんだのは、そんな感傷的なことではなかったんですよ。
ひと言!
「パンツー まる見え~」
そう、小学生の頃に、パンチラしている女の子をからかった魔法の言葉です。
でも実際には、言葉は発しません。
それとなく、まわりの人たちに気づかれないように、パンツが見えている女の子だけに合図を送ります。
「パン」 両手を叩きます。
「ツー」 人差し指と中指を立てて、Vサインを出します。
「マル」 親指と人差し指で輪を作り、OKサイン。
「ミエ」 片手の手のひらを額に付けて、景色を眺めるポーズをします。
これで、「パンツが丸見えですよ」 の意味。
今の子たちは、こんなことをして遊ぶのでしょうか?
「スカートめくり」 なんかが、大流行していた時代のことです。
エロチシズムよりも、ノスタルジーに引き込まれたひと時でした。
やっぱり、僕に美術のセンスはありませんね。
Posted by 小暮 淳 at 11:24│Comments(0)
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