2014年07月19日
自転車に乗って②
3日前のこと。
出先で用事を済ませ、車のエンジンをかけようとすると・・・
ギアが動きません。
「P」 に入ったまま、ウンともスンとも、いわないのです。
あちゃ~、こんなことは初めてだぜ~!
滅法メカに弱い僕は、ただただ呆然とするばかり。
「この後、どうしょう。午後の予定はキャンセルだな」
と、JAFを呼ぼうかと迷ったのですが、「待てよ、その前に」 と思い出したのがディーラーの営業担当者Oさんの顔でした。
年の頃は30半ば。顔はアイドルグループ 「TOKIO」 の国分太一君に似ている、笑顔の素敵な男性です。
うちのカミサンも、「本当、あの人は感じがいいわ。営業の鑑(かがみ) のような人よね」 なんて大のお気に入りの好青年です。
案の定、電話すると、
「いま、どちらですか? はい、わかりました。これから技術者と一緒に向かいます。申し訳ありませんが、そちらで、もうしばらくお待ちください」
との丁寧な返答の後、場所が近かったこともあり、ものの15分でやって来てくれました。
カミサンの言うとおり、まさに “営業の鑑” であります。
客である僕のほうが、恐縮してしまいました。
結果、その場で動いたのですが、大事をとって、点検と修理に車を預けることにしました。
ただ、急だったもので、代車の手配が間に合わないとのこと。
「申し訳ありません」 と、平謝りするOさん。
でもね、僕はぜーんぜん、大丈夫ですよ。
急ぎの取材もないし、うちには自転車があるし、何より僕には2本の健脚がありますもの。
と、いうことで、この3日間、僕は自転車と徒歩で、すべての用事を済ませました。
思い起こせば3年前。東日本大震災の直後はガソリンが手に入らず、1ヶ月近くも自転車生活を送っていました。
それを考えれば、たかが3日間です。
自宅から10キロ圏内ならば、どこだってスーイスーイと出かけました。
それ以上の距離になると、最寄りの駅まで自転車で行って、電車に乗り、下りた駅からは徒歩で移動です。
なんとも健康な毎日だこと!
ふらっと、実家に立ち寄るとアニキが、「あれ、なんだ自転車で来たのか? いいことじゃないか!」 。
そして、「群馬の人は、歩かな過ぎるんだよ。東京の人は、自転車と徒歩は日常、当たり前だからな」 とも。
彼は東京での生活は、もっぱら自転車で移動しているとのこと。
「休日の丸の内なんて、空いていて気持ちいいぞ! そこを自転車でスーッと走り抜けるわけよ」
ま、アニキの自転車はロード用のスポーツ車なんですけどね。
でも、僕のはママチャリに毛が生えたような学生チャリンコです。
だから、スーッとは走り抜けられません。
ギコギコギコ……チリチリン!
颯爽と、おじさんは炎天下の街を、ゆっくりと走っていたのであります。
本日、無事、車が戻ってきました。
やっぱ、車って、便利ですね。
だって、雨に濡れないで移動ができるのですから!
Posted by 小暮 淳 at 21:05│Comments(0)
│つれづれ