2014年10月09日
座禅温泉 「白根山荘」
丸沼高原(群馬県片品村) には、2軒の温泉宿があります。
「シャレー丸沼」 と 「白根山荘」です。
僕は10年以上前から、座禅温泉は取材しています。
著書でも2回、その他、雑誌や新聞にもたびたび記事を書いていますし、講師を務める野外温泉講座でも訪ねています。
でも、すべて 「シャレー丸沼」 でした。
なーんでか?
やっぱ、昭和49(1974)年に開設された丸沼高原スキー場と同時創業した老舗宿ですからね。
規模も、設備も大きいし、歴史もあるわけです。
※(詳しくは、当ブログの2013年11月1日「座禅温泉 シャレー丸沼」 を参照)
「お久しぶりです。今日は、白根山荘のほうに部屋をとっておきました」
昨日、「シャレー丸沼」 を訪ねると、支配人の横坂治良さんが出迎えてくださいました。
2つの宿は、経営が一緒なんです。
「楽しみにしていました。お湯は、あちらも同じ源泉ですよね?」
と問えば、
「ええ、敷地内の入浴施設は同じ源泉です」
とのこと。
高原には、ロープウェイの駅があるセンターハウス内にも日帰り温泉施設があります。
とりあえず、まだ日が高いので、全長2,400メートル、標高差600メートルを誇るロープウェイに乗って、標高2,000メートルの日光白根山の山頂駅まで、ひとっ飛び~!
山頂広場は、もう、登山客でいっぱいです。
さすが、関東以北最高峰(2,578m) の 「日本百名山」 だけあって、人気です。
紅葉も始まり、みなさん、駅前で “天空の足湯” を楽しんでいました。
どうせなら、足湯より、しっかり肩まで湯に浸かりたいものです。
そう思ったら、もう、居ても立ってもいられません。
早々に、帰りのロープウェイに乗って、下山してしまいました。
「白根山荘」 は、丸沼高原のゲレンデから国道を渡った森の中にあります。
「シャレー丸沼」 とは、景色が一変!
なんだか、軽井沢のような高原リゾート地に来ているみたいです。
「ここはシャレーに比べると、“3ナイ” の宿なんですよ」
と、サービス担当者の儘田靖夫さん。
3ナイとは、“ゲレンデから遠い(近くない)” “露天風呂がない” “広い部屋がない” のこととか。
いいんじゃないですか!
その代わり、シングルユース大歓迎の宿なんですもの!
一人旅の客って、けっこう気をつかうんですよね。客も宿側も。
でも、ここは1人でも、平日の料金は2名以上と変わらず掲示料金のままです。
(休日前は、1,000円増になります)
「そのぶん、料金は安い。でも料理のレベルは落とさない。一人旅のお客さんを飽きさせない家庭的なサービスで、おもてなしています」
だなんて、ますます気に入りました。
だって近年は、シニア世代や若い女性の一人旅って、増えていますものね。
こうゆうタイプの温泉宿が、もっともっと増えるといいですね。
湯は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉。
肌によくまとわりつく、やさしい浴感のある湯であります。
湯上がりは、食堂で冷酒をいただきながら、暮れなずむ高原の紅葉を眺めていました。
僕と同行したカメラマン氏以外は、すべて登山客です。
ほんとうに、シングルユースの人が多い!
あちらからも、こちらからも、楽しそうな山談義が聞こえてきました。
Posted by 小暮 淳 at 19:27│Comments(0)
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