2015年04月20日
スプーン付きビニ本
♪ 辛い辛い辛いカレーで
あなたを元気にしてあげる
愛情こめれば こめるほど
辛くなるのよ 私のカレー
夕ごはんはカレーにしましょう
夕ごはんはカレーにしましょう ♪
( 「夕ごはんはカレーにしましょう」 by 中山恵美子)
「編集長、これ、私からのプレゼントです」
そう言って、ビニールに包まれた本を手渡されました。
先日、僕は久しぶりに、古巣の編集室を訪ねました。
もう、10年以上も前に辞めたところです。
それなにの、今でもスタッフは僕のことを「編集長」 と呼んで迎えてくれます。
なんだか、それが嬉しくて、時々、顔を出しています。
で、編集者のKさんから渡された本は、実に不思議なものでした。
だって、いまどきビニール袋に入っているんですよ。
しかも、袋の中には、本と一緒にスプーンも入っている。
「ん? スプーンが付いているの?」
「はい、カレーの本なんで。今度、出版したんです」
と、彼女は満面の笑みをたたえています。
なんでも、彼女が手がけた処女作とのことです。
本のタイトルは、『ぐんま カレーが好きだ。』
1冊まるごと群馬のカレーについて書かれている本です。
県内35市町村をめぐるカレー旅。
スタッフのおすすめカレー店。
そしてカレーライスのみならず、カレーうどんやカレーパン。
と思えば、米や肉などの群馬産食材からレシピまで。
はたまた、カレーと相性のいいパン、食後のコーヒーやスイーツも紹介しています。
いやいや、お見それしました。
カレー好きが作った、カレー好きに贈る、カレーの本であります。
「よく作ったね。うれしいよ」
これが本を受け取った時の、僕の正直な気持ちです。
奥付に載っている制作メンバーを見れば、知っている名前ばかりです。
みんな、良くやった!
それにしても、スプーン付きのビニ本とは・・・
奇抜なアイデアに、ただただ感心しました。
●『ぐんま カレーが好きだ。』
上毛新聞社刊 定価:本体 1,200円+税
Posted by 小暮 淳 at 23:06│Comments(0)
│つれづれ