2016年02月19日
アリギリス
<夏の間、アリたちは冬の食料を蓄えるために働き続け、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごす。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリに物乞いをして食べ物を分けてもらおうとするが断られ、キリギリスは飢え死にしてしまう。>
ご存知、イソップ物語 『アリとキリギリス』 の話です。
ま、どちらかというと僕なんかは、キリギリス派ですからね。
子どもの頃から、「そしてアリは過労死してしまいました」 なーんてオチを茶化していたものです。
ところが、アリの世界にも働かないアリがいるんですってね。
まさに、“アリギリス” であります。
北海道大学などの研究チームの発表によると、アリの集団には常に2~3割の働かないアリが存在するそうです。
で、働くアリだけを集めると一部のアリが働かなくなり、逆に働かないアリだけを集めると今度は、7~8割のアリが働き始めるのだそうです。
実は、このことは以前から分かっていたらしいのですが、このたび、その理由が解き明かされました。
研究の結果、“働かないアリ” は、働くアリが疲労した時の交代要員だったのです。
なんでも、働いていたアリが疲れて休むようになると、それまで働いていなかったアリが働き出すそうです。
要は種族存続のために、常に2~3割の余力を残しているということです。
でも考えてみれば、そうですよね。
全員で働いていたら、一斉に疲れて働けなくなり、その集団は滅びてしまいます。
自然界というのは、実に良くできているものです。
僕もアリの世界を見習って、2~3割の余力を残して生きていこうと思います。
えっ、もっと楽して生きているだろうって?
はあ、まあ、平日の昼間は、たいがいワイドショーとサスペンスドラマを観て過ごしていますけど……。
でもね、やるときは、やりますから!
それまでは交代要員ということで……。
アリギリス、ばんざ~い!
Posted by 小暮 淳 at 22:01│Comments(0)
│つれづれ