2016年12月10日
父として祖父として……そして
<娘としては猛烈に観てて恥ずかしかった>
6年前に嫁いだ長女からメールが届きました。
先日放送された群馬テレビの 「ぐんまトリビア図鑑」『温泉ライター小暮淳の素顔』 を観ての感想です。
思えば長女とは、会話らしい会話をした記憶がありません。
中学~高校は反抗期と思春期で、父親とは口を聞こうとはしませんでしたし、高校を卒業と同時に家を出て、その数年後には結婚をしてしまいました。
孫が産まれてからは時々、遊びに来るようになりましたが、会話は、もっぱら母親とばかりです。
娘にとって父親なんて、そんなものだと思っていました。
<じぃじがテレビに出ている~、かっこいい~って大喜びだよ>
と、孫のK君(5歳) の感想も添えられていました。
放送翌日のことでした。
今日また、長女からメールが届きました。
<Kが、じぃじ観たい観たいって、この間録画したの朝から5回もリピートして見せてるよ。登場シーンで、じぃじ~じぃじ~って爆笑しながら何度も何度も喜んでいる>
そして、
<似合わない白髪でテレビに出てて、恥ずかしいな~って思ったけど、Kが喜んでいたからすべて良し。おとう、年取ったな~って、切なくなってたんだ。>
<でも嬉しかったよ。もう10回以上観てしまったよ!>
この辺りから、僕の涙腺がゆるみ出しました。
だって、こんな長いメールが娘から届いたは初めてだったのです。
<Kに言われて、本当におとうが私のお父さんで良かったって思ったよ。いつか親孝行させてね!>
もうダメです。
こんなに涙ってこぼれるんだ、と思うくらい、ポロポロと流れてきます。
通りの真ん中で、ケータイを握り締めて泣いている初老の男の姿は、どんなふうに映っていたことでしょうか。
親になるのではなく、親にならせてもらうのだと言います。
いまさらながら、自分は人の親なんだと思い知らされました。
最後に、こんなことも
<Kが、じぃじ温泉連れてってくれないの~だってよ!>
お安い御用であります。
湯の中で、孫を相手にウンチクをたれてやろうじゃありませんか!
Posted by 小暮 淳 at 12:30│Comments(0)
│つれづれ