2016年12月24日
今はまだ人生を語らず
<拝啓 吉田拓郎様
あれから25年。あの夏の日が忘れられなくて、あなたと青春を燃やした島、篠島へ行ってきました。青い海と空、そして気さくで人なつっこい島人たちと四季を遊んできました。みんな、あなたとあの日のことを覚えています。島が沈みそうになった1979年7月26日の熱い熱い夏の日を……>
昨晩は、NHKテレビに釘づけになってしまいました。
『SONGSスペシャル 吉田拓郎70歳・初めて挑んだライブに密着』
10代から熱狂的なファンとして、彼を追いかけてきた僕にとっては、ただただ感動の1時間でした。
若い時の拓郎もやんちゃで良かったけど、古希を迎えた枯れた拓郎も実に良いのであります。
で、冒頭に記した文面であります。
なんのことを言っているかは、拓郎ファンならお分かりですよね。
1979年に知多半島沖の離島・篠島で夜通し開催された 「アイランドコンサート」。
その伝説の島に、僕とフリーカメラマンの故・大河原義弘氏は、2年間通い詰めました。
今から10年以上前のことです。
そして僕らは、今の篠島を知ってほしいと、各地で展示会を開催しました。
前橋・宇都宮・横浜、そして地元の安城市(愛知県) のギャラリーでも行いました。
タイトルは、フォト&エッセイ展 『島人たちの唄』。
この文章は、その時のDMやチラシに書かれたものです。
テレビでは、珍しく拓郎本人が、自分の作った曲の中で、好きな歌ベスト5というのを発表していました。
70歳になった拓郎が選んだ、そのベストワンとは?
僕がカラオケで歌う、この曲でした。
♪ 朝日が昇るから 起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
超えて行け そこを
超えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず ♪
『人生を語らず』
この歌に、何度救われたことでしょうか。
70歳の拓郎を見て、「まだまだ」 と勇気と情熱が湧き上がってきました。
もちろん今日は、朝からこの歌が頭の中で、エンドレスに流れています。
Posted by 小暮 淳 at 18:11│Comments(0)
│つれづれ