2017年09月27日
塩原元湯温泉 「大出館」
先日放送された 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京) は、ご覧になりましたか?
「秋に行きたい関東の温泉」 と題して、ベスト20を紹介していました。
欲目でしょうかね、群馬の温泉が多かったように思えたんですけど。
僕が温泉大使を務める温泉地は、すべて紹介されていました。
法師温泉、宝川温泉、猿ヶ京温泉、老神温泉、四万温泉、そして伊香保温泉です。
大使冥利に尽きるというか、観ていて、大変うれしく思いました。
で、ベスト20の中には、栃木県も関東有数の温泉県として、いくつも温泉地が紹介されていました。
昨日は、その中の1つ、塩原元湯温泉へ行ってきました。
別に、テレビで紹介していたから、あわてて行ってきたわけではなりませんよ。
すでに半年前から行く予定は決まっていました。
僕が講師を務めるNHK文化センター前橋教室の野外温泉講座です。
午前8時、前橋駅を出発したバスは、北東へと向かいます。
昔に比べたら、ずいぶんと栃木県は近くなりました。
北関東道から東北道へ。
3時間ほどで、塩原温泉郷です。
一般には “塩原温泉” と一緒くたに言ってますが、ここには11もの温泉地が点在しています。
清流・箒(ほうき)川の下流から上流に向かって、大網、福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯。
これらを称して 「塩原十一湯」 と呼ばれています。
ちなみに、ここが 「温泉郷」 という言葉の発祥地だったって、知ってましたか?
大正7年(1918) に出版された小説家・田山花袋の 『温泉めぐり』 の中で、<塩原は有名な温泉郷である。>と記したのが、最初の事例だったとされています。
以後、複数の温泉地が集まるエリアのことを 「温泉郷」 と呼ぶようになったといいます。
さてさて、バスは箒川の上流から支流の赤川へ。
塩原温泉郷の一番奥にある温泉地が、元湯温泉です。
現在、3軒の宿がありますが、訪ねた 「大出館」 は、その中でも一番奥にある宿です。
まさに秘湯の宿です(「日本秘湯を守る会」会員)。
今回、大出館を講座に選んだ理由は、ただ1つ!
日本で唯一、黒い温泉が湧く宿だからです。
同じ黒い湯でも、平野部で掘削により湧くモール泉とは成分が異なり、湧出時は無色透明ですが、温泉に含まれた鉄分や塩化物、硫黄などの成分による化学変化だと考えられています。
その湯は、噂どおりの真っ黒け!
「墨の湯」 の名称に恥じない色具合であります。
温度は、熱からずぬるからず、いい塩梅でした。
※(「墨の湯」は混浴です。女性時間あり)
大出館には、ほかにも 「五色の湯」 と呼ばれる天候により色の変わる浴槽がいくつもあり、この日は、淡緑色~緑白色の湯を堪能しました。
受講生たちも、大喜び。
抜けるような青空が広がる秋晴れの下、温泉三昧の一日を楽しんできました。
Posted by 小暮 淳 at 14:16│Comments(0)
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