2018年01月15日
御用だ!! 「小暮」
「こんなもの、高崎駅でもらっちゃった」
義姉から手渡されたものは、A5判の小さなチラシでした。
<御用だ!! 「小暮」>
<懸賞金上限額 300万円>
みなさんは、覚えていますか?
平成10年1月14日夜、旧群馬町(現高崎市) で発生した一家3人殺人事件を!
<事件から20年となった14日、県警はJR高崎駅でチラシやポケットティッシュを利用客らに配り、殺人容疑で指名手配されている元トラック運転手、小暮洋史(48)の情報提供を呼びかけた。>(今日の毎日新聞より)
やっぱり、一族としては気持ちのいいものじゃありませんって。
もちろん、親戚でもなく、縁もゆかりもない赤の他人ですけど、同姓というのは……。
でも、それだけではないのです。
20年前、我が家は大騒ぎになりました。
というのも、オヤジが同姓同名だったからです。
「おいおい、その昔は大久保清とも間違われたこともあるし、散々だな」
とは、当時のオヤジの弁です。
あれから20年、認知症を患った現在のオヤジにチラシを見せたら、なんと言うのでしょうか?
好奇心が旺盛な僕とアニキは、ニヤニヤしながら、そっとオヤジにチラシを手渡しました。
目が不自由なオヤジでも、十分読めるほどの大きな活字です。
「ゴヨウダ、コグレ……。なんだい、これは?」
「ここも、読んでごらんよ」
「コグレ ヒロシ? これは俺かい?」
「じいさん、人を殺しちまったんかい?」
「…………、わかんない」
もう、おかしくて、おかしくて、アニキと2人して、腹がよじれるほど笑いました。
「かわいそうだよ、もう、やめようよ」
「だな、罪の意識を持たれると困るものな」
「同姓同名の人だよ。じいさんじゃないよ」
「そーかい、それは良かった」
と、本人も安堵したようでした。
御用だ! 小暮!!
一日も早い事件の解決を祈っています。
Posted by 小暮 淳 at 13:45│Comments(0)
│つれづれ