2018年04月06日
機械は機械
アメリカで、自動運転のクルマが、人身事故を起こしたというニュースがありました。
この場合、責任はドライバーにあるのか、メーカーなのか?
今後、議論されることでしょう。
インターネットやスマホが普及したときもそうでした。
人間が作ったものなのに、人知を超えたトラブルが起こると、そこで初めて人間はあわてるのです。
こうなることは予想がついていたはずなのに、法の整備は、いつも後手にまわされます。
これは勝手な意見ですが、機械ギライの僕にしてみれば、「ドライバーが悪いのに決まっているじゃないか」 と単純に考えてしまいます。
だって、このドライバーは機械を過信して、スマホに夢中になっていて、前方を見ていなかったというじゃありませんか!
これじゃ、話になりませんって。
自動運転は、あくまでも保険であって、有視界走行するのが基本だと思うのです。
ま、技術的な難しいことは分からないので、この話は、ここまでにします。
で、このニュースを聞いたときに、僕は数年前の出来事を思い出しました。
当時、僕は新聞に毎週、連載記事を書いていました。
そして、ある日のこと。
突然、前触れもなく、愛用していたパソコンが壊れたのであります。
締め切りは、迫っています。
なのに、原稿を書くことも、メールで送ることもできません。
僕は、あわてて、新聞社に電話を入れました。
すると担当者は、こう言ったのです。
「では、手書き原稿でいいですから、ファックスで送ってください」
「えっ、それで、いいんですか! ありがとうございます。すぐに送ります」
そう応えると担当者は、さらに、こんなことを言いました。
「もしファックスが壊れていたら、また連絡ください。原稿を取りに伺いますから」
なんて素敵なトークなんでしょうか!
編集者の鑑のような人であります。
このとき僕は、一生この仕事を続けようと決意しました。
そうなのです。
パソコンなんて、所詮、道具(機械) に過ぎないのです。
文章を考えるのは、人間なのです。
パソコンがなければ、手で書く。
ファックスがなければ、届ける(または取りに来てもらう)。
どんなに世の中が進歩しても、その世の中を作っているのは人間なのですから……
Posted by 小暮 淳 at 13:51│Comments(0)
│つれづれ