2018年04月27日
読者の目
「小暮さんの文章を読むと、湯の良い宿と、そうでない宿が一目瞭然、分かりますよ」
そう読者の方から言われたことがありました。
「そうですか?」
「ええ、湯の良い宿は事細かに書かれていますが、そうでない宿は、一切、湯について触れていませんから」
ドキッ!
見透かされたか!?
いえいえ、それが著者の本音、意とするところです。
読者とは、隅々まで読んでくださっているのですね。
実に、ありがたいことであります。
講演会終了後のサイン会でのこと。
年配の男性が、2冊の著書を持って並んでくださいました。
順番が来て、手渡された本は、どちらも、かなり使い込まれていました。
1冊は2009年に出版した 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社)、もう1冊は2014年に改訂版として出版した 『新ぐんまの源泉一軒宿』(同) です。
「こんなになるまで読んでくださり、ありがとうございます」
サインをしながらお礼を言うと、その男性は、こんなことを言いました。
「この2冊を読み比べるのが好きなんです」
改訂版といえども出版にあたり、すべての宿を再取材して書き下ろしています。
ですから、同じ宿でも書かれている視点や切り口は異なっています。
それに気づいて、読み比べているとは、お見それしました。
「同じ宿のページを並べて読むんです。すると、時の経過とともに小暮さんの心情の変化までが読み取れて、面白いですよ」
とは、脱帽であります。
なんて深いところまで読んでくださっているのでしょうか。
著者も気づかない、思わぬ “読書考” があるものですね。
これだもの、こんな楽しい職業は、やめられませんって!
Posted by 小暮 淳 at 12:09│Comments(2)
│著書関連
この記事へのコメント
ジュンジュン!!こにゃにゃちわ。
すごいですね。熟読ですね。
そういうジュンジュンのファンの方が集う
ジュンジュンと読者の集いがあったら、絶対行きまーす。
私もね、去年もジュンジュン著書の温泉本を片手に
宿のお湯と女将さんとのふれあいを楽しんで参りました!!
温泉本で、予習してから行くと女将さんとも会話が弾みます。
帰りには、いつもご主人や女将さんとジュンジュンの本を持って
ハイ、チーズ!と写真を撮ってもらってます。
お酒の本は、いつ発行ですか?
飲んべえ、とーっても楽しみ。
お湯良し、人良し、群馬県。
すごいですね。熟読ですね。
そういうジュンジュンのファンの方が集う
ジュンジュンと読者の集いがあったら、絶対行きまーす。
私もね、去年もジュンジュン著書の温泉本を片手に
宿のお湯と女将さんとのふれあいを楽しんで参りました!!
温泉本で、予習してから行くと女将さんとも会話が弾みます。
帰りには、いつもご主人や女将さんとジュンジュンの本を持って
ハイ、チーズ!と写真を撮ってもらってます。
お酒の本は、いつ発行ですか?
飲んべえ、とーっても楽しみ。
お湯良し、人良し、群馬県。
Posted by まゆりん at 2018年04月27日 16:23
まゆりんさんへ
お久しぶりです。
僕の本を持って、記念写真ですか!?
それは、うれしいですね。
宿のご主人や女将さんも、喜んだことでしょうね。
某社からの酒本の話は、現在、頓挫しております。
が、高崎市のフリーペーパー「ちいきしんぶん」にて、『群馬の地酒 ほろ酔い街渡(ガイド)』という連載が始まりました。
実は今年、温泉でもお酒でもないテーマで取材した本が出版されます。
発行日が近くなりましたら、発表いたします。
お久しぶりです。
僕の本を持って、記念写真ですか!?
それは、うれしいですね。
宿のご主人や女将さんも、喜んだことでしょうね。
某社からの酒本の話は、現在、頓挫しております。
が、高崎市のフリーペーパー「ちいきしんぶん」にて、『群馬の地酒 ほろ酔い街渡(ガイド)』という連載が始まりました。
実は今年、温泉でもお酒でもないテーマで取材した本が出版されます。
発行日が近くなりましたら、発表いたします。
Posted by 小暮 淳 at 2018年04月27日 22:46