2018年08月24日
公民館めぐり
現在、僕は年間20~30回、温泉をテーマに講演やセミナーを行っています。
主催者は企業や団体、自治体とさまざまですが、一番多いのが公民館事業です。
いわゆる地域住民や高齢者を対象にした生涯教育の一環として行われるセミナーです。
一昨年までは、圧倒的に前橋市内の公民館からの依頼が多かったのですが、なぜか昨年からは高崎市の公民館から連鎖的に依頼が来るようになりました。
県内で講演を行う場合、僕は可能な限り、打ち合わせを兼ねて、会場の下見に行きます。
というのも、“公民館” といっても、その規模はさまざまなんです。
何百人も収容できるホールを完備している立派な公民館から、僻地の集落にポツンと民家のように建っている集会所のような小さな公民館まであります。
当日、あわてないためにも、会場の下見は欠かせません。
今週は、来月開催される高崎市内の2つの公民館を訪ね、担当者と打ち合わせをしてきました。
どちらも30~40人を対象とした中規模の公民館です。
さる公民館を訪ねたときのことです。
通された事務室のテーブルには、僕の本が並べられていました。
「あれ、これは?」
僕を喜ばすために、わざわざ用意したのでしょうか?
「ええ、うちの図書室の蔵書です。先生の本は人気があるんですよ」
なーんて館長に言われたら、もう、この話は断れません。
と思えば、同席した事務員の女性が、
「確か、山歩きの本も書かれていますよね?」
よく、ご存知で!
「あの本、大好きなんです。だって、必ず毎回、お酒を飲むんですもの」
とは、かなり熟読されています。
“ライター殺すに刃物はいらぬ 著書の話をすればいい”
完全に 「ヨイショ攻め」 に会い、気分は上々!
すっかり先方のペースに巻かれて、講師料のことなど完全に忘れてしまいました。
でも、いいんです! これで。
こうやって、1つ1つ公民館をめぐり、1人でも多くの人に温泉の話を聴いていただき、より温泉を身近に感じてもらうことが、ひいては温泉文化を守ることにつながるからです。
コツコツ、コツコツ、これからも公民館めぐりを続けて行きたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 18:30│Comments(0)
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