2018年12月06日
秘密のH
「私もエッチに連れてってください!」
知人の女性に言われて、一瞬、ドキッとしました。
でも次の言葉を聞いて、意味が分かりました。
「ブログ、読みましたよ」
彼女は、知り合いの I 女史と僕が、Hで酒を飲んだというブログを読んだようであります。
※(2018年11月30日 「三人会」 参照)
Hとは、僕が時々、ぷらりと心の洗濯に寄る、 酒処『H』 のことであります。
実は、彼女に限らず、ブログを読んでいる友人・知人からは、たびたびHは話題にのぼります。
「Hって、どこにあるんですか?」
「Hって、どんな店なんですか?」
「ぜひ一度、Hに連れてってください」
なんだか読者の頭の中では、かなりHが美化されて描かれているようであります。
つい先日のこと。
さる会社の社長さんと仕事の移動で、前橋の街中を歩いていました。
偶然にも、ちょうどHの前を通りかかりました。
でもオープン前の時間ですから、店は閉まっています。
「ここが、Hなんですよ」
「えっ、えーーーーっ! ここ、ここなんですか~!!」
と、大層驚いた様子でした。
抱いていたイメージと、だいぶ違っていたようです。
立ち止まって、中をのぞくと、明かりが点いています。
ママが、仕込みの準備をしているようです。
ドアのノブを回すと、開きました。
「あら、ジュンちゃん!!」
案の定、頭にカーラーを巻いたままのママが、カウンターの中で忙しそうに動き回っていました。
「仕事で、前を通っただけなんだけどさ。そうそう、こちら○○会社の社長さんです」
と紹介すると、
「あ、あ、はじめまして。ここがHなんですね。感動するな~! 今度、来ます!」
とかなんとか言っちゃって、まるで芸能人に会ったようなリアクションを見せるのでした。
「イメージと違いました?」
「すごくキレイな店なので、驚きました」
「もっと汚いイメージだったの?」
「いえ、勝手に新橋のガード下にあるような、昭和レトロな店を想像していました。でも……」
「でも?」
「確かに、Hでした。だって、小暮さんの本がズラ~リ並んでいましたから」
謎が謎を呼ぶ、酒処 『H』 であります。
HのHは、“秘密” のHなのかもしれませんね。
Posted by 小暮 淳 at 11:30│Comments(0)
│酔眼日記