2019年01月30日
君と歩いた海岸通り
地球上では、戦争と暴力犯罪の犠牲者の総計よりも、自殺により亡くなる人のほうが多いんだそうです。
しかも、この傾向が特に顕著なのが、日本です。
年間の自殺者は、約2万人。
殺人による死者は約300人、交通事故死は約4000人。
※(2016年のデータより)
日本の自殺率は世界で6番目に高く、主要7ヶ国で10位以内に入っているのは日本だけです。
自殺の原因は、人それぞれです。
病気だったり、借金だったり、失恋だったりもします。
これは、何かで読んだ受け売りなのですが、自殺の原因は何であれ、自殺する人には、ある共通項があるといいます。
それは、“友人”の存在です。
自殺を思いとどまった人の大半は、「友人に救われた」 と言っているのです。
残念ながら “家族” では、ないんですね。
ましては、“仕事関係” ではありません。
いうなれば、“価値観を共有する他人” が、いるか、いないか。
なんです。
この話を聞いたとき、変に納得している自分がいました。
昨日は、2ヶ月に一度、奇数月に開いている 「弟子の会」 の定期交流会でした。
講演や講座などで知り合い、僕のことを勝手に “先生” とか “師匠” とか呼んでいる人たちが集まり、大好きな温泉談義をしながら、酒を飲み交わすという会です。
早くも結成してから、3年目を迎えました。
いつもは飲み屋をハシゴして、飲んだくれているだけですが、今年は結成3周年を記念して、「温泉に泊まってやろう!」 という話で、大いに盛り上がりました。
一次会は、メンバーが予約を入れておいた焼き鳥屋で軽く酔いをつけ、全員で河岸を替えることに。
これが、いつものパターン。そして、お約束です。
二次会は、そう、みなさん、よくご存じの酒処 『H』 であります。
とにかく、いつ行ってもHは混んでいます。
入った時には、すでに常連客らがカラオケ大会の真っ最中!
そのノリのまま、我々 「弟子の会」 も、マイクを回され、大熱唱大会となりました。
「弟子の会」 のメンバーは、みんな同世代です。
70年代に青春を過ごした仲間です。
なぜか昨晩は、「かぐや姫」 や 「風」 時代の伊勢正三作品に集中しました。
『22才の別れ』 にはじまり、『君と歩いた青春』 『海岸通り』 『あの唄はもう歌わないのですか』 etc ……
自分の思い出と重ね合わせたのでしょうか?
歌いながら、涙ぐむ場面もあったりして、なんとも心がポッコリと温かくなったひと時でした。
で、思ったのです。
僕は、絶対に自殺をしないなって!
また、“弟子” たちも絶対にしないって!
価値観の同じ他人だからこそ、分かり合えることがあるのです。
Posted by 小暮 淳 at 12:07│Comments(0)
│酔眼日記