2019年03月29日
またしても降臨
偶然なのか? 必然なのか?
このような現象を業界では、“神の降臨” といいます。
※(当ブログの2017年12月3日 「降臨」 を参照)
一昨日は、早朝から群馬県北部の古寺を訪ねてきました。
その寺に伝わる “七不思議” の中の1つが、前々から気になっていたのです。
この日に取材に出かけることは、1ヶ月以上前から決まっていました。
でも同行のカメラマン氏とは、「昼飯を食ってから、ゆっくりと午後に出かけましょう」 ということになっていました。
ところが数日前になって、急きょ、僕に午後より予定が入ってしまいました。
「では、別の日にしますか?」
と言われても、月末はスケジュールがいっぱいで、日程の動かしようがありません。
「わかりました。では、朝イチの9時に現地へ入りましょう」
“9時入り”というのは、役場の支所のことです。
現在は平成の大合併により市になっていますが、かつての村役場に寄って、旧村の歴史資料を調べるためです。
役場職員に事情を話し、村の歴史や伝説に関する書籍を閲覧しているときでした。
「えーと、○○寺に関するものですよね。確か、この本に書かれていたと……」
職員は、丁寧に応対してくれました。
しばらくすると、突然、職員が大きな声を上げました。
「あれー、住職! ちょうど、いいところに来てくださいました。こちらの方が、○○寺のことを調べに来られているんですよ」
振り返ると、身なりの立派な僧侶が立っていました。
一瞬にして、全身が鳥肌に覆われてしまいました。
カメラマン氏を見ると、口を開いたまま、目を白黒させています。
「もしかして、降りて来た?」
「はい、またしてもです」
取材の神様のお~な~り~!
住職は、たまたま書類を提出しに来たのだそうです。
時間もあるということなので、役場の一室を借りて、たっぷりと話を聞くことができました。
そして、
「この後は寺にもどりますが、よかったら来ませんか? 詳しい資料もありますので」
とは、なんたる展開なのでしょうか!
偶然でしょうか?
いや、必然でしょう!
まさに、神の導きとしか思えません。
最初の予定通り、午後から取材に来ていたら住職には会えませんでした。
取材日を変更してても会えません。
ならば、急きょ、午後に予定が入ったことが、“神の降臨” を導いたことになります。
「小暮さんは、やっぱ、モッテますよ」
「だなっ!」
これだからライターという職業は、面白くて辞められません。
Posted by 小暮 淳 at 18:19│Comments(0)
│取材百景