2019年07月12日
字が小さい!
若い頃、バイトの面接時に提出する履歴書を記入するのが、イヤでした。
学歴も資格も特技も免許もありません。
もちろん、職歴だってありません。
それでも、その欄は素直に本当のことを書けばいいだけです。
一番、頭を悩ませたのは 「趣味」 の欄でした。
好きなことは、たくさんあったけど、それは興味があるだけで趣味ではないからです。
仕方なく、ありふれてはいるけれど、読書と旅行と書いていました。
本当のことは言えば、読書は趣味ではなく、僕にとっては子供の頃からの習慣です。
旅行だって、数回、海外へ行ったことがあるだけでした。
それが大人になって、ライターという職業に就くと、読書も旅行も仕事の一環となってしまいました。
取材自体が旅行ですし、執筆のための資料読みは読書であります。
ますます僕にとって読書は、趣味から遠ざかってしまいました。
でも、唯一、仕事ではない読書があります。
それは、好きな作家の小説を読むこと!
この時ばかりは、仕事から解放されて、自由に読書を楽しんでいます。
ただ、50歳を過ぎた頃から大きな問題が、眼前に立ちはだかりました。
「字が小さ過ぎて、読めない」
という、“ハズキルーペ問題” です。
それでも、なるべく字の大きな単行本を読むようにしたり、文庫本の場合は、やむなく老眼鏡のお世話になって、この数年はクリアしてきました。
また、近年は新聞にしても文庫本にしても、昔よりは字が大きくなっているので、これといった不自由は感じていませんでした。
ところが、ある日のこと。
突然、青春時代に読んだ本が、無性に読みたくなったのであります。
「確か、全巻揃っていたよな」
と思い、書庫を探すと、ありましたありました!
五木寛之も松本清張も……
「おお、懐かしい! 端から読み直してみるか!」
と意気込んで、ページを開いたのですが、
「じ、じ、字が小さ~い!!」
老眼鏡をかけても、まだ小さいのです。
40年前の文庫本って、こんなにも字が小さかったのですね。
当時の高齢者は、読めたのでしょうか?
それとも一字一字、虫メガネで拾い読みをしていたのでしょうか?
結局、探し出した本は書庫にもどして、書店で、どうしても読み返したい本だけ、現代版の文庫本を買ってきました。
Posted by 小暮 淳 at 20:24│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
字が小さくて、見えない問題は、読書以外にも、風呂場で起こります。
入浴中は、老眼鏡を外すので、シャンプーなのかリンスなのか、はたまたソープなのか字が小さくて分からない商品が結構あります。
それこそ、ハズキルーペが欲しくなるのですが、CMのお尻でハズキルーペを〇〇するところを見たら、小生は、逆効果で、はずかしくて買えません。
昔のホステスさんを思い出すのは、小生だけでしょうか?
入浴中は、老眼鏡を外すので、シャンプーなのかリンスなのか、はたまたソープなのか字が小さくて分からない商品が結構あります。
それこそ、ハズキルーペが欲しくなるのですが、CMのお尻でハズキルーペを〇〇するところを見たら、小生は、逆効果で、はずかしくて買えません。
昔のホステスさんを思い出すのは、小生だけでしょうか?
Posted by ヒロ坊 at 2019年07月13日 10:23
ヒロ坊さんへ
やっぱり、そうでしたか!?
ハズキルーペのCMですよ。
僕も、見ているところは同じでした。
ということは、中高年に対してのCMアピールは大成功ということですね。
ま、今のところ安い老眼鏡で対処しているので、当分の間はハズキルーペのお世話にはなりません。
やっぱり、そうでしたか!?
ハズキルーペのCMですよ。
僕も、見ているところは同じでした。
ということは、中高年に対してのCMアピールは大成功ということですね。
ま、今のところ安い老眼鏡で対処しているので、当分の間はハズキルーペのお世話にはなりません。
Posted by 小暮 淳 at 2019年07月14日 10:59